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障がい者雇用枠でトライアル雇用を利用しているのに「トライアル雇用が終了した後に本採用される確率はどのくらいか知りたい」「トライアル雇用から本採用につなげるために何をすればよいかわからない」という方はいらっしゃいませんか。トライアル雇用から本採用につながるためには制度の仕組みを正しく理解したうえで適切な取り組みを行うことが重要です。本記事ではトライアル雇用終了後に本採用される確率と採用につながるための具体的な方法をわかりやすく解説します。
トライアル雇用とはどのような制度か
トライアル雇用制度の仕組みを正しく理解しておくことが重要です。
トライアル雇用は就職が困難な求職者に対して一定期間の試行的な雇用機会を提供することで能力や適性を見極めながら本採用につなげることを目的とした制度です。障がいのある求職者を対象とした障がい者トライアル雇用は原則として3か月間の試行的な雇用を行います。
トライアル雇用期間中は事業主に対して国からトライアル雇用助成金が支給されます。障がい者トライアル雇用の場合は月額最大4万円が事業主に助成されます。この助成金が企業にとって障がい者を試行的に雇用するハードルを下げる効果をもたらしています。
トライアル雇用期間中は雇用契約が結ばれており労働基準法が適用されます。給与は通常の雇用と同様に支払われます。
トライアル雇用期間終了後の本採用については法律上の義務はなく事業主と求職者の双方が合意した場合に継続雇用となります。
トライアル雇用終了後の本採用率の実態
トライアル雇用終了後に本採用される確率についての実態を理解しておくことが重要です。
厚生労働省の調査によるとトライアル雇用終了後の常用雇用移行率は障がい者トライアル雇用において高い水準で推移していることが報告されています。具体的な数値は調査年度によって異なりますが概ね7割から8割程度の方がトライアル雇用終了後に本採用につながっているとされています。
ただしこの数値はトライアル雇用制度全体の平均であり個別の企業や状況によって大きく異なります。本採用を最初から前提としていない企業でのトライアル雇用では本採用につながりにくい場合があります。
求職者側からトライアル雇用終了後に本採用を希望しないケースも一定数存在します。トライアル雇用期間中に職場環境や業務内容が自分に合わないと判断して本採用を辞退するケースもあります。
トライアル雇用から本採用につながるための取り組み
トライアル雇用期間中に本採用につながるための具体的な取り組みがあります。
業務への真剣な取り組みと継続的な努力が最も重要なポイントのひとつです。トライアル雇用期間中は本採用の可否を評価される期間であることを意識しながら与えられた業務に誠実かつ丁寧に取り組むことが重要です。
遅刻や欠勤を最小限にして出勤の安定性を示すことも重要です。障がいのある方を採用する企業が最も重視する点のひとつが就労の安定性です。体調管理を徹底してトライアル雇用期間中の出勤状況を安定させることが本採用への重要な評価ポイントとなります。
職場でのコミュニケーションへの積極的な姿勢を示すことも重要です。上司や同僚への挨拶、報告連絡相談の徹底、わからないことを素直に確認するなど職場でのコミュニケーションへの積極的な姿勢が採用担当者への好印象につながります。
業務上の課題と改善の取り組みを上司に積極的に共有することも有効です。業務上で困難な点が生じた場合に一人で抱え込まずに上司に相談してできる限り解決に向けた取り組みを示すことが評価につながります。
トライアル雇用期間中に確認すべき重要な事項
トライアル雇用期間中に本採用の可否を判断するために確認すべき重要な事項があります。
職場の雰囲気と障がいへの配慮の実態を確認することが重要です。採用前に想定していた職場環境と実際の職場環境に大きな差がある場合は本採用後の就労継続が困難になるリスクがあります。
業務内容と自分の特性のマッチングを確認することも重要です。トライアル雇用期間中に担当している業務が自分の特性と強みに合っているかどうかを実際の業務経験を通じて判断することができます。
合理的配慮の実態を確認することも重要です。採用前に申請した配慮が実際に提供されているかどうかを確認しておくことが本採用後の就労継続を判断するうえで重要な情報となります。
上司と同僚との関係構築の可能性を確認することも重要です。トライアル雇用期間中の上司と同僚との関係から長期的な就労継続が可能かどうかを判断することができます。
本採用を断られた場合の対処法
トライアル雇用終了後に本採用を断られた場合の対処法があります。
断られた理由を具体的に確認することが重要です。採用担当者や上司から本採用を見送る理由を具体的に聞くことで次の就職活動に向けた改善点を把握することができます。
断られた理由を次の転職活動に活かすことが重要です。業務遂行上の課題、コミュニケーションの問題、出勤の安定性など断られた理由を把握して就労移行支援事業所のスタッフと一緒に改善策を検討することが次の就職活動の成功につながります。
本採用を断られた経験を過度に自己批判しないことも重要です。職場との相性やタイミングの問題など求職者側の努力だけでは解決しにくい要因が本採用につながらない原因となることもあります。
障がい者トライアル雇用の延長と短時間トライアル雇用
障がい者トライアル雇用には標準的な形式以外にも選択肢があります。
障がい者短時間トライアル雇用は週20時間未満での短時間勤務から始めて段階的にフルタイムに移行することを目的とした制度です。精神障がいや発達障がいのある方など週20時間以上の勤務から始めることが難しい方に特に適した制度のひとつです。
短時間トライアル雇用の期間は3か月から12か月の範囲で設定されます。短時間勤務から始めて体調の安定を確認しながら勤務時間を段階的に増やしていくことができます。
トライアル雇用を活用する際の注意点
障がい者トライアル雇用を活用する際の注意点があります。
トライアル雇用を繰り返すことだけを目的とした就職活動は長期的な就労安定につながらないことがあります。本採用を目指した真剣な取り組みをトライアル雇用期間中に行うことが重要です。
トライアル雇用の機会を得るためにはハローワークへの求職登録が必要です。ハローワークの担当者にトライアル雇用を希望していることを伝えることでトライアル雇用対応の求人情報を優先的に紹介してもらえます。
就労移行支援事業所のスタッフにトライアル雇用期間中の状況を定期的に報告することでトライアル雇用から本採用につながるための具体的なアドバイスをもらうことができます。
障がい者トライアル雇用終了後の本採用率は概ね7割から8割程度とされていますが個別の状況によって大きく異なります。トライアル雇用期間中に業務への真剣な取り組み、出勤の安定性の確保、職場でのコミュニケーションへの積極的な姿勢を示すことが本採用につながるための最も重要な取り組みです。就労移行支援事業所のサポートも活用しながら体調の安定を最優先にしてトライアル雇用から本採用への橋渡しを焦らず進めていきましょう。

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