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障害者枠の面接を控えている方の中には、自分のトリセツを用意したいと聞いた、どんなテンプレートを使えばいいか分からない、面接で提出する適切な内容が知りたいと、こうした関心と疑問を抱えている方は少なくありません。 自分のトリセツは面接での印象を高める強力なツールで、適切なテンプレートと作成方法で配慮事項を分かりやすく伝えることが可能です。 ここでは、自分のトリセツの基本、提出のメリット、テンプレートの構成、各項目の書き方、活用のコツ、注意点、利用できる支援について解説していきます。
自分のトリセツの基本
自分のトリセツとは、自分の特性、強み、弱み、必要な配慮などを書面でまとめた資料です。
トリセツは取扱説明書の略で、自分という存在を理解してもらうための説明書という意味です。
主に、障害者枠の面接、入社後の業務調整などで活用されます。
A4用紙1枚から3枚程度に、簡潔にまとめます。
履歴書、職務経歴書とは別の書類として、提出することがあります。
近年、障害者雇用、特に発達障害、精神障害のある方の間で、活用が広がっています。
企業も、求職者の自己理解の深さ、自己管理能力の証明として、評価しています。
自分のトリセツのメリット1 自己理解の証明
自分のトリセツのメリットを、見ていきましょう。
自己理解の証明が、最大のメリットです。
自分の特性、強み、弱み、必要な配慮を、明確に把握していることを示せます。
長期勤続への意欲、自己管理能力を、証明できます。
自分のトリセツのメリット2 配慮事項の明確化
配慮事項の明確化も、重要なメリットです。
必要な配慮を、具体的に文書化することで、企業の理解が進みます。
口頭での説明だけでは伝わりにくい部分が、書面で正確に伝わります。
自分のトリセツのメリット3 強みのアピール
強みのアピールも、効果的に行えます。
弱みだけでなく、強みも明確に伝えることで、業務での貢献可能性を示せます。
ポジティブな印象を、与えられます。
自分のトリセツのメリット4 面接の補助資料
面接の補助資料として、活用できます。
面接の場で、緊張で話せなくなった時、トリセツを参照しながら話せます。
面接後も、企業が参照できる資料となります。
自分のトリセツのメリット5 入社後の活用
入社後の活用も、可能です。
上司、人事、同僚などに共有することで、配慮の継続的な提供につながります。
業務の調整、評価面談などで、参照できます。
自分のトリセツのメリット6 自己分析の機会
自己分析の機会としても、価値があります。
トリセツを作成する過程で、自分について深く考えることができます。
主治医、就労移行支援事業所のスタッフ、家族と一緒に作成することで、客観的な視点も得られます。
テンプレートの構成1 基本情報
テンプレートの構成を、見ていきましょう。
基本情報を、最初に記載します。
氏名、年齢、障害名、診断時期などです。
簡潔に、事実を記載します。
詳細な病歴は、必要ありません。
テンプレートの構成2 障害特性の概要
障害特性の概要を、次に記載します。
障害の主な特徴を、簡潔に説明します。
業務に関連する範囲に、絞ります。
医学的な詳細は、避けます。
テンプレートの構成3 強み
強みを、具体的に記載します。
業務で発揮できる強みを、3つから5つ程度挙げます。
具体的な実例、エピソードがあれば、追記します。
テンプレートの構成4 弱み・苦手なこと
弱み、苦手なことも、率直に記載します。
業務に関連する弱みを、3つから5つ程度挙げます。
ただし、対処法、補完する強みも、同時に記載します。
テンプレートの構成5 必要な配慮
必要な配慮を、具体的に記載します。
合理的配慮として依頼したい内容を、明確に書きます。
優先順位を付けて、必須の配慮、できれば欲しい配慮を区別します。
過度な要求にならないよう、必要最小限に絞ります。
テンプレートの構成6 体調管理の方法
体調管理の方法を、記載します。
通院、服薬、生活リズム、ストレス管理などの取り組みです。
自己管理能力を、示せます。
テンプレートの構成7 緊急時の対応
緊急時の対応を、記載します。
体調悪化時、症状の波が大きい時の対応方法です。
連絡体制、休暇の活用、医療機関への受診などです。
テンプレートの構成8 サポート体制
サポート体制を、記載します。
主治医、家族、自助グループ、就労移行支援事業所、ナカポツなどの社外サポートです。
孤立していないことを、示せます。
テンプレートの構成9 過去の業務経験
過去の業務経験を、簡潔に記載します。
職務経歴書とは別に、配慮があれば業務遂行できた経験を、強調します。
テンプレートの構成10 長期勤続への意欲
長期勤続への意欲を、最後に記載します。
合理的配慮を受けながら、長く貢献したい気持ちを、率直に表現します。
テンプレート例文1 基本情報セクション
テンプレート例文を、見ていきましょう。
基本情報セクションの例文です。
氏名:○○○○
年齢:○○歳
障害名:○○(うつ病、ASD、ADHD、双極性障害など)
診断時期:○○年○○月
精神障害者保健福祉手帳:○級(取得年月日)
主治医:○○クリニック ○○医師
テンプレート例文2 障害特性の概要セクション
障害特性の概要セクションの例文です。
私はASDの特性があり、以下のような傾向があります。
詳細な業務手順、書面での指示があれば、確実に業務を遂行できます。
口頭の指示よりも、文書での指示の方が、理解しやすい傾向があります。
集中力が高く、ルーティンワーク、データ処理などで力を発揮できます。
複数の同時進行、急な変更には、調整に時間がかかることがあります。
テンプレート例文3 強みセクション
強みセクションの例文です。
強み
1.正確性、緻密性 データ入力、文書作成において、ミスの少なさで貢献できます。 過去の業務では、書類のチェックを担当し、品質向上に貢献しました。
2.集中力 ルーティンワーク、長時間の集中作業が、得意です。 業務に没頭することで、生産性を高められます。
3.責任感、勤続意欲 任された業務を、最後まで完遂する責任感があります。 長期勤続への意欲が、強くあります。
4.学習意欲 新しいスキル、業務知識への学習意欲が、あります。 業務に関連する資格取得にも、取り組んでいます。
テンプレート例文4 弱みセクション
弱みセクションの例文です。
弱み・苦手なこと
1.急な業務変更への対応 業務手順の急な変更、突発的な業務への対応に、時間がかかることがあります。 対処法:業務変更の事前共有、変更理由の説明をいただけると、対応しやすくなります。
2.曖昧な指示の理解 適宜判断してください、よしなにお願いしますなどの、曖昧な指示が苦手です。 対処法:具体的な業務範囲、期限、優先順位の明示をお願いします。
3.電話対応 予期せぬ電話、長時間の電話対応で、ストレスを感じることがあります。 対処法:メール、チャット中心のコミュニケーションで、業務遂行できます。
テンプレート例文5 必要な配慮セクション
必要な配慮セクションの例文です。
必要な配慮
【必須の配慮】
1.月1回の通院のための時間確保 主治医との定期通院が、症状管理に必要です。 通院日は、半休、または時間単位有給での対応を希望します。
2.業務指示の書面化 業務指示を、メール、チャット、書面でいただけると、確実に業務を遂行できます。
3.業務量の適正化 過剰な業務量、頻繁な残業は、症状悪化のリスクとなります。 通常の業務量、規則的な勤務時間で働けることを希望します。
【できれば欲しい配慮】
4.静かな業務環境 集中作業中心の業務では、静かなデスクが望ましいです。
5.オンライン会議でのチャット機能の活用 口頭での意見交換だけでなく、チャットでの意見入力も可能だと、コミュニケーションが取りやすくなります。
テンプレート例文6 体調管理セクション
体調管理セクションの例文です。
体調管理の取り組み
1.主治医との定期通院(月1回) 服薬、診察を、確実に継続しています。
2.規則的な生活リズム 睡眠、食事、運動の時間を、毎日一定に保っています。
3.ストレス管理 散歩、読書、音楽鑑賞などで、ストレスを発散しています。 カウンセリングも、定期的に受けています。
4.早期のサインの察知 気分の変化、睡眠の質、集中力の変化などのサインを、早期に察知して対応しています。
テンプレート例文7 緊急時の対応セクション
緊急時の対応セクションの例文です。
緊急時の対応
症状の悪化を感じた場合、以下の対応をします。
1.まず、上司、人事に連絡します。
2.状況に応じて、有給休暇、半休を取得して休養します。
3.主治医に連絡し、必要に応じて受診します。
4.復帰のタイミングは、主治医と相談して決定します。
5.復帰後の業務量、業務内容の調整について、企業と相談します。
緊急連絡先:○○○-○○○○-○○○○(家族)
テンプレート例文8 サポート体制セクション
サポート体制セクションの例文です。
サポート体制
社外のサポート:
1.主治医:○○クリニック ○○医師 月1回の通院、定期的な相談を続けています。
2.就労移行支援事業所:○○○○ 卒業生として、定期的なフォローを受けています。
3.障害者就業生活支援センター(ナカポツ):○○○○ 就労と生活の相談、長期的なサポートを受けています。
4.家族 日常的なサポート、緊急時の連絡先となっています。
5.自助グループ オンラインのコミュニティに参加し、同じ障害特性を持つ仲間と交流しています。
テンプレート例文9 過去の業務経験セクション
過去の業務経験セクションの例文です。
過去の業務経験
○○年○○月から○○年○○月まで、○○株式会社で○○業務に従事しました。 業務内容:データ入力、書類整理、メール対応 配慮の有無:業務指示の書面化、業務量の調整 業務での実績:ミス率0.1%以下、業務の効率化提案を3件採用
○○年○○月から、○○就労移行支援事業所に通所し、就労準備を進めてきました。 学んだスキル:Word、Excel、ビジネスマナー、コミュニケーション
テンプレート例文10 長期勤続への意欲セクション
長期勤続への意欲セクションの例文です。
長期勤続への意欲
合理的配慮を受けながら、貴社で長期的に貢献したいと考えています。
これまでの経験、自己理解を活かして、安定した業務遂行に努めます。
過去の経験を、新しい職場での強みとして活かしていきます。
業務での成長、スキルアップにも、継続的に取り組みます。
トリセツの作成のコツ1 簡潔さ
トリセツの作成のコツを、見ていきましょう。
簡潔さが、最も大切です。
A4用紙1枚から3枚程度に、まとめます。
長すぎると、読まれない可能性があります。
要点を、絞って書きます。
トリセツの作成のコツ2 ポジティブな表現
ポジティブな表現を、心がけます。
弱みも、対処法、補完する強みとセットで伝えます。
ネガティブな印象を、最小限にします。
トリセツの作成のコツ3 具体性
具体性も、大切です。
抽象的な表現ではなく、具体的なエピソード、数字、対処法を、記載します。
説得力が、増します。
トリセツの作成のコツ4 業務との関連
業務との関連を、明確にします。
トリセツの内容が、業務にどう関連するかを、伝えます。
業務遂行のための情報として、位置づけます。
トリセツの作成のコツ5 客観性
客観性も、重要です。
主治医、就労移行支援事業所のスタッフ、ナカポツの担当者などからのフィードバックを、活用します。
第三者の視点を、取り入れます。
トリセツの作成のコツ6 デザインの整理
デザインの整理も、有効です。
見出し、箇条書きなどで、読みやすく整理します。
フォント、文字サイズも、見やすくします。
ただし、過度な装飾は、避けます。
トリセツの作成のコツ7 定期的な見直し
定期的な見直しも、忘れません。
状況の変化、自己理解の深化に応じて、トリセツを更新します。
転職活動中、入社後、定期的に見直します。
活用のコツ1 提出のタイミング
活用のコツを、考えていきましょう。
提出のタイミングが、重要です。
応募書類と同時に提出する、面接で渡す、内定後に共有するなど、複数の選択肢があります。
エージェント、企業の指示に従います。
活用のコツ2 面接での参照
面接での参照も、選択肢です。
面接の場で、トリセツを参照しながら話します。
緊張で話せなくなった時の、補助資料となります。
活用のコツ3 業務調整での活用
業務調整での活用も、できます。
入社後、上司、人事との面談で、トリセツを参照しながら業務調整を進めます。
口頭での説明より、効率的です。
活用のコツ4 同僚への共有
同僚への共有も、選択肢です。
業務上、密接に協力する同僚に、トリセツを共有することがあります。
ただし、共有範囲は、慎重に判断します。
活用のコツ5 産業医・ジョブコーチとの連携
産業医、ジョブコーチとの連携にも、活用できます。
医療職、専門家にトリセツを共有することで、より適切なサポートを受けられます。
注意点1 個人情報の管理
注意点を、整理しておきましょう。
個人情報の管理が、最も重要です。
トリセツには、詳細な個人情報が含まれます。
提出する範囲、共有する範囲を、慎重に判断します。
不要な情報は、削除してから提出することもできます。
注意点2 過度な詳細
過度な詳細は、避けます。
医学的な詳細、家族の状況などは、最小限に絞ります。
業務に関連する範囲に、限定します。
注意点3 過度な要求
過度な要求も、避けます。
合理的配慮として、業務に必要な範囲に絞ります。
過剰な要求は、不採用の理由となる可能性があります。
注意点4 ネガティブな表現
ネガティブな表現は、最小限にします。
弱みも、ポジティブに表現する工夫をします。
困難、辛い、できないなどの表現を、避けます。
注意点5 偽りの記載
偽りの記載は、絶対に避けます。
事実と異なる記載は、後で問題となります。
率直に、正直に書きます。
注意点6 主治医との確認
主治医との確認も、有効です。
医学的な記載について、主治医と確認します。
主治医の意見書と、整合させます。
注意点7 自分の意思
自分の意思を、大切にします。
トリセツを作成、提出するかは、最終的に本人の判断です。
無理に作成、提出する必要はありません。
別の方法で、自己アピールを進めることもできます。
入社後の活用1 業務開始時
入社後の活用を、考えていきましょう。
業務開始時の共有が、最も基本的な活用です。
直属の上司、人事、産業医、産業カウンセラーなどに、トリセツを共有します。
業務環境、配慮の整備に、活用してもらいます。
入社後の活用2 定期面談
定期面談での活用も、有効です。
上司、人事との定期面談で、トリセツを参照しながら業務状況を確認します。
配慮の見直し、業務調整を、進めます。
入社後の活用3 業務変更時
業務変更時の活用も、重要です。
業務内容、部署、上司の変更時に、新しい関係者にトリセツを共有します。
配慮が継続されるよう、伝達します。
入社後の活用4 体調変化時
体調変化時の活用も、選択肢です。
症状の変化、緊急時の対応の参照資料として、活用します。
迅速な対応に、つながります。
入社後の活用5 トリセツの更新
トリセツの更新も、定期的に行います。
入社後の経験、自己理解の深化に応じて、内容を更新します。
最新の状況を、反映します。
利用できる支援機関
自分のトリセツを作成する方が利用できる支援機関を、整理しておきましょう。
主治医、カウンセラーは、医学的な観点からの確認、相談相手です。
精神保健福祉センターでは、無料で心の相談を受けられます。
地域障害者職業センターでは、職業評価や職業準備支援を受けられます。 職能評価を、トリセツの根拠として活用できます。
就労移行支援事業所(LITALICOワークス、ココルポート、ウェルビー、atGPジョブトレなど)では、トリセツの作成サポートが受けられます。
障害者就業生活支援センター(ナカポツ)は、就労と生活の両面で長期的な支援を提供します。
ハローワークの専門援助部門は、無料の就労相談窓口です。
障害者専門の転職エージェントは、トリセツの作成と活用に詳しい専門家です。 DODAチャレンジ、アットジーピー、エージェントサーナ、ランスタッドチャレンジド、LITALICOキャリアなどに登録できます。
産業医、産業カウンセラーは、入社後の活用での相談相手です。
社内の障害者職業生活相談員も、活用できます。
社会保険労務士は、雇用契約や合理的配慮の専門家です。
法テラスは、無料の法律相談ができる公的機関です。
オンラインの自助グループ、当事者コミュニティへの参加も、心の支えになります。 トリセツの作成経験を持つ仲間からの情報も、貴重です。
家族や信頼できる人にも、相談します。 作成過程で、客観的な視点をもらえます。
24時間対応の電話相談窓口も、頼れる存在です。 よりそいホットライン0120-279-338、いのちの電話、いのちSOS 0120-061-338などが、無料で利用できます。
これらの支援機関を活用しながら、自分のトリセツを作成して転職を成功させていきましょう。
まとめ
自分のトリセツは、自分の特性・強み・弱み・必要な配慮などをA4用紙1〜3枚程度にまとめた書面で、障害者枠の面接や入社後の業務調整で活用される資料で、自己理解の証明、配慮事項の明確化、強みのアピール、面接の補助資料、入社後の活用、自己分析の機会の6つのメリットがあります。 テンプレートの構成は基本情報、障害特性の概要、強み、弱み・苦手なこと、必要な配慮(必須・できれば欲しい)、体調管理の方法、緊急時の対応、サポート体制、過去の業務経験、長期勤続への意欲の10セクションで、各セクションに具体的な記載が必要です。 作成のコツは簡潔さ(A4用紙1〜3枚)、ポジティブな表現、具体性、業務との関連、客観性(主治医・就労移行支援事業所などのフィードバック)、デザインの整理、定期的な見直しで、活用のコツは提出のタイミング、面接での参照、業務調整での活用、同僚への共有、産業医・ジョブコーチとの連携です。 注意点は個人情報の管理、過度な詳細を避ける、過度な要求を避ける、ネガティブな表現を最小限に、偽りの記載は絶対に避ける、主治医との確認、自分の意思の尊重で、入社後は業務開始時、定期面談、業務変更時、体調変化時の活用、トリセツの更新を意識しながら、主治医、就労移行支援事業所、ナカポツ、障害者専門エージェント、産業医、自助グループなどを活用して自分のトリセツを作成して転職を成功させていきましょう。
