障がい者転職を検討中の方必読!
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就労支援制度とは?
この制度は、障がいや難病を持つ方々が、それぞれの状況や能力に応じて働く機会を得られるよう支援する仕組みで、単に働く場所を提供するだけでなく、一人ひとりが自分らしく社会とつながり、自立した生活を送れるようサポートすることを目的としています。
主な就労支援サービスには、大きく分けて以下の3つのようなものがあります。
●就労移行支援…一般企業への就職を目指す方向けのサービスです。職業訓練から就職活動までサポートし(原則2年間)、就職後のサポート(定着支援)も受けられます。
●就労継続支援 A型(雇用型) …事業所と雇用契約を結んで働くスタイルです。一般企業での就労が難しい方に、安定した働く機会を提供します。
●就労継続支援 B型(非雇用型)…雇用契約を結ばずに作業を行うスタイルです。体調やペースを優先しながら、自分のスキルに合わせて働くことができます。
就労継続支援A型・B型の基本的な定義
就労継続支援とは?
就労継続支援は、障がいや難病により「いきなり一般企業で働くのはちょっと難しいかも…」と感じている方に、無理のないペースで働く機会を提供する福祉サービスです。このサービスを通じ、自分の得意や能力を活かしながら社会とつながり、「働く喜び」や「達成感」を得ることができるよう支援していくものです。
就労継続支援A型(雇用型)
就労継続支援A型は、事業所と雇用契約を結び、最低賃金以上の給料を受け取りながら働くスタイルです。雇用契約を結ぶため、労働者としての権利がしっかり保障され、社会保険に加入できるのも大きな安心ポイントです。
主な対象者は、一般企業などでの就労が困難な方のうち、雇用契約に基づく継続的な就労が可能な方です。具体的には、一定の就労能力があり、比較的安定して勤務できる方が想定されています。作業内容は事業所によって異なり、事務作業(データ入力)、軽作業、清掃、飲食サービスなど、多岐にわたるお仕事があります。
就労継続支援B型(非雇用型)
就労継続支援B型は、雇用契約を結ばずに、自分の体調やペースに合わせて作業や訓練を行い、工賃(作業の対価)を受け取るスタイルです。雇用契約がないため、その日の体調や状況に応じて柔軟に利用できる点が大きな特徴です。
主な対象者は、一般企業やA型での就労が難しい方です。体調の波が大きい方、年齢的な制約がある方、まずは働くことに慣れることから始めたい方などが、無理なく安心して利用されています。作業内容は事業所によって様々で、ハンドメイド(手工芸品)の製作、農作業、パン・お菓子の製造、内職作業など、事業所の個性を活かしたお仕事がたくさんあります。
A型とB型の「5つの大きな違い」徹底比較
A型とB型の違いを大切な5つのポイントで比べてみましょう。
| 比較項目 | 就労継続支援A型 | 就労継続支援B型 |
|---|---|---|
| 契約形態 | 雇用契約を結ぶ | 雇用契約を結ばない |
| 賃金・収入 | 給料(最低賃金以上) | 工賃(平均額は最低賃金より低い) |
| 利用期間 | 原則定めなし | 原則定めなし |
| 年齢制限 | 原則18歳以上~65歳未満 | 18歳以上~(上限なし) |
| 求められる就労スキル | B型より高め(安定的した就労が期待される) | A型より優しめ(体調優先で無理のない利用が可能) |
契約形態の違い
A型では事業所と利用者が雇用契約を結ぶため、労働基準法が適用されます。これにより、労働時間や休憩、休日などが明確に定められ、労働者としての権利がしっかり保障されます。
一方、B型では雇用契約を結ばないため、労働基準法の適用対象外となります。その分、時間の縛りが少なく、ご自身の体調や生活リズムに合わせた柔軟で無理のない利用が可能です。
賃金・収入の違い
A型で受け取るのは「給料」であり、最低賃金法が適用されるため、お住まいの都道府県ごとに定められた最低賃金以上がきちんと保障されます。
一方、B型で受け取るのは「工賃」と呼ばれる作業の対価です。工賃は作業量や作業内容に応じて決まるため最低賃金法の適用はありませんが、ご自身のペースでお仕事をしながら受け取ることができます。
利用期間の違い
A型、B型ともに、利用期間に原則として定めはありません。焦る必要はなく、ご自身の状況や目指したい目標に合わせて、必要な期間じっくりと利用を続けることができます。
年齢制限の違い
A型は原則として18歳以上65歳未満の方が対象です。これは雇用契約を結ぶサービスであることが理由です。
B型は18歳以上であれば、上限年齢の制限がありません。高齢の方でも、体調や能力に応じて利用できます。
求められる就労スキルの違い
A型では、雇用契約を結んで働くため、一定の作業スキルや決められた時間に安定して通うことが期待されます。
一方、B型ではスキルの高さよりも、まずは働くことに慣れることや、体調を一番に考えて無理なく作業を続けることが大切にされています。
賃金・工賃の違いを深掘り
A型の給料について
A型で受け取る給料は、最低賃金法に基づき、お住まいの都道府県の最低賃金以上がきちんと保障されています。これは法律で定められた大切な権利であり、事業所側にも守る義務があります。
実際の月収は勤務時間や日数によって変わりますが、週5日・1日4〜6時間ほど働く場合、月額7万円〜12万円程度がひとつの目安です(※地域や事業所、勤務条件によって変動します)。
また、A型では雇用保険や社会保険(健康保険・厚生年金保険)に加入できるため、将来に向けた安心感を得られるのも嬉しいポイントです。
B型の工賃について
B型で受け取るお金は「賃金(給料)」ではなく、作業の成果に対して支払われる「工賃」と呼ばれます。そのため最低賃金法の適用はなく、作業した量や内容、事業所の収益によって金額が決まります。
厚生労働省の調査によると、B型事業所の平均月額工賃は全国平均で1万5千円〜2万円程度です。
ただし、これはあくまで全体の平均です。実際の金額は事業所や個人のペースによって大きく異なり、中には工夫や頑張り次第で月額5万円以上の工賃を得られる場所もあります。
収入と社会保障
A型(社会保険あり)
雇用契約を結ぶため、原則として社会保険(健康保険・厚生年金など)に加入します。病気やケガの際の保障はもちろん、将来の年金受給資格が得られるなど、労働者としての権利がしっかり守られます。
B型(社会保険なし・障害年金との併用可)
雇用契約がないため社会保険の対象外となりますが、障害年金などの社会保障制度は引き続き受給できます。工賃収入を得ても、一定の条件内であれば年金の受給額に影響はありません。
利用対象者と適性の違い
A型が向いている人
A型は、以下のような方に適しています。
- 就労意欲が高く、安定した勤務が可能な方:比較的体調が安定しており、決まった時間に勤務できる方にとって、収入面でもメリットが大きいサービスです。
- 将来的に一般企業への就職を目指したい方:働きながらスキルを磨き実績を積めるため、履歴書でも評価され一般企業への就職につなげられます。
- 安定した収入を得たい方:最低賃金以上の給料が保障されるため、生活の安定や自立に向けた経済的基盤を築くことができます。
- 社会保険に加入したい方:健康保険や厚生年金に加入できるため、将来的な保障を重視する方にもぴったりです。
B型が向いている人
B型は、以下のような方に適しています。
- 体調の波があり、安定的な勤務が難しい方:精神的・身体的な理由で体調が変動しやすい方も、雇用契約がなく無理のないペースで柔軟に作業できます。
- 年齢や体力的な制約がある方:年齢制限がなく短時間から利用できるため、高齢の方や長時間の勤務が難しい方にも優しいサービスです。
- まずは働くことに慣れたい方:ブランクがある方やこれから社会参加を始めたい方も、負担なく段階的に就労経験を積める環境です。
- 居場所や仲間が欲しい方:収入面だけでなく、人との温かいつながりや安心できる居場所としても心強いコミュニティです。
- A型や一般就労へのステップとして利用したい方:まずはB型でじっくり経験を重ね、体調が安定した段階でA型や一般就職へとステップアップを目指せます。
まとめと自分に合ったサービスの見つけ方
最終チェックリスト
自分にどちらのサービスが合っているか迷ったときは、以下のポイントを確認してみましょう。
雇用契約を結びたいか?
- はい → A型が候補
- いいえ、または柔軟に働きたい → B型が候補
最低賃金以上の収入が必要か?
- はい → A型が候補
- いいえ、収入よりも無理なく続けることを優先したい → B型が候補
安定した勤務時間に対応できるか?
- はい、比較的体調が安定している → A型が候補
- 体調の波があり、柔軟な対応が必要 → B型が候補
年齢はどうか?
- 65歳未満 → A型、B型ともに選択可能
- 65歳以上 → B型が候補
次のステップ:相談から始めよう
自分に合ったサービスを選ぶには、専門家への相談が不可欠です。まずは、お住まいの市町村の障がい福祉窓口や、相談支援事業所を訪ねてみましょう。
相談支援専門員が、きっとあなたの状況や希望を丁寧に聞き取り、最適なサービスを提案してくれます。
また、実際に事業所を見学・体験することで、雰囲気や作業内容を直接確認し、自分に合うかどうかを判断できます。事業所によって作業内容や支援の手厚さは大きく異なるため、複数の事業所を見学し、比較検討することがおすすめです。
自分らしい生活を目指して
A型とB型、どちらのサービスも最終的な目標は同じです。それは、あなたが自分らしく生活し、社会とつながりながら充実した日々を送ることです。
どちらが優れているということはありません。大切なのは「今のあなたの状況や希望に合ったサービス」を選ぶことです。焦らず、ご自身のペースで一歩ずつ前に進んでいきましょう。
就労支援サービスは、あなたの可能性を広げるための大切なサポートです。この記事が、あなたの一歩を後押しする選択の一助となれば幸いです。

