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転職活動で履歴書を書くとき、特技の欄をどう埋めるかで悩む方は多くいます。
特に障がいのある方のなかには、自分には誇れる特技がない、長く就労から離れていて何を書けばよいか分からないと感じる方も少なくありません。
しかし、特技欄の書き方には工夫の余地があり、内容次第で自分らしさを伝える有効なアピールの場となります。
ここでは、特技がないと感じる背景、特技欄の意味、自分らしい書き方を見つける方法までをわかりやすく解説します。
特技がないと感じる背景
特技がないと感じる背景には、いくつかの要因があります。
特技という言葉のハードルが高く感じられることがあります。
人より優れていなければならない、誰かを驚かせるものでなければならないという思い込みが、自分の経験を特技として認識することを妨げています。
長く就労から離れていた方は、自分の強みを言語化する機会がないまま時間が経っていることがあります。
ブランクのなかで、自分が何が得意か、何ができるかが見えにくくなることは自然なことです。
障がい特性により、自己評価が低くなりがちな方もいます。
うつ症状、自己肯定感の低下、過去の失敗体験などにより、自分の良いところを見つけにくくなっている場合があります。
これまでの趣味や活動を特技として捉えていない方も多くいます。
日常的に続けていることは、特別なものではないと感じてしまい、特技として書くことに抵抗を感じることがあります。
これらの背景を理解しながら、自分の経験や日常を改めて見つめ直すことが、特技欄を書く第一歩となります。
履歴書の特技欄の本来の意味
履歴書の特技欄は、必ずしも誰かよりも優れている特技を書く欄ではありません。
採用担当者が特技欄から知りたいのは、いくつかの情報です。
応募者の人柄や個性が分かる材料です。
何に興味を持ち、何を続けているかを通じて、応募者の人物像を理解しようとしています。
業務に活かせる可能性のある経験です。
特技として書かれた内容から、職場での貢献につながる素養を読み取ろうとしています。
継続力や集中力の証明です。
長く続けていることは、それ自体が継続力や集中力の証明となり、業務での適性を示す材料になります。
面接での話題づくりの素材です。
特技欄は、面接で話を広げるきっかけとして活用されることが多く、応募者と採用担当者の対話を促す役割を果たします。
これらの目的を理解すれば、特技欄に書く内容は、必ずしも目立った成績や資格を持つものでなくてよいことが分かります。
特技として書ける身近な例
特技がないと感じている方も、日常を振り返れば書けることが見つかります。
読書を特技として書くことができます。
ジャンルを問わず読書を続けていることは、知的好奇心、集中力、語彙力の証明となります。
具体的なジャンル、読む量、好きな作家などを添えるとさらに伝わります。
料理や家事を特技として書くこともできます。
毎日の食事を作っている、掃除や整理整頓を丁寧におこなっているといった経験は、計画性、丁寧さ、継続力を示します。
散歩やウォーキングも、立派な特技となります。
定期的に体を動かす習慣があることは、健康管理への意識を示す材料となります。
パソコン操作も特技として記載できます。
ワード、エクセル、メールの活用、SNSの使い方など、業務で活かせる可能性のあるスキルを具体的に書きましょう。
タイピングのスピードを書く方法もあります。
データ入力や事務職を希望する場合、タイピングスピードは具体的に評価される特技となります。
整理整頓も特技です。
書類整理、物の管理、デスクの整え方など、丁寧な作業を継続できることを示せます。
写真撮影も特技として書けます。
スマートフォンでの撮影、SNSへの投稿、家族の記録など、関心を持って続けていることは特技となります。
音楽鑑賞、映画鑑賞、ドラマ鑑賞も特技です。
特定のジャンルへの深い関心、長く続けている習慣などは、人物像を伝える材料となります。
語学の学習も書けます。
英語、韓国語、中国語、手話などを学んでいる、または学んだ経験は、学習意欲を示します。
手芸、編み物、塗り絵、ぬり絵などのクラフトも特技です。
集中力、丁寧さ、創造性を示す材料となります。
園芸やガーデニングも書けます。
植物を育てることへの関心、継続的な世話、観察力を示します。
ペットの世話も特技として書ける内容です。
責任感、生き物への愛情、規則正しい習慣を示します。
ゲームを楽しむことも、書き方次第で特技となります。
戦略性、論理的思考、集中力などを示せる内容として書けます。
これらの例は、誰でも書ける身近な内容です。
特技欄は、自分の日常を肯定的に振り返り、自分らしさを伝える場として捉えてみましょう。
障がい特性を強みに変える視点
障がい特性のなかには、業務上の強みとして活かせる側面もあります。
ASDの特性を持つ方は、集中力、正確性、論理的思考、ルーティンへの忠実さなどが強みとなる場合があります。
これらを特技として書く方法もあります。
例えば、長時間集中して作業を続けられる、正確に手順を守って作業を進められる、データの細かい確認を継続できるなど、業務に直結する強みとして表現できます。
ADHDの特性を持つ方は、発想力、好奇心、新しいことへの興味、行動力などが強みになる場合があります。
新しいことを学ぶのが好き、興味のあることに集中して取り組める、独自の視点でアイデアを生み出せるなど、特技として書ける内容があります。
視覚障がいのある方は、聴覚や触覚を活かした能力、IT支援機器の活用スキルなどが特技となる場合があります。
身体障がいのある方は、自分の工夫で日常を切り開いてきた経験そのものが、創意工夫の力として書ける内容です。
精神障がいのある方は、自己観察力、回復への努力、生活管理のスキルなどを書ける場合があります。
ただし、障がい特性を強みとして書く際は、業務との関連を意識して表現することが大切です。
応募する職種や業務内容に応じて、強みとして伝わる表現を選びましょう。
履歴書の特技欄の書き方のコツ
特技欄を書く際の具体的なコツを紹介します。
具体的に書くことを意識しましょう。
読書とだけ書くよりも、ミステリー小説を中心に月3冊程度の読書を継続のように具体的に書くと、伝わりやすくなります。
期間や頻度を添えましょう。
5年間続けているウォーキング、毎日30分のパソコン作業など、期間や頻度を加えることで、継続力が伝わります。
業務に活かせる視点を意識しましょう。
応募する職種で求められるスキルや特性と関連付けて書くことで、採用担当者に響きやすくなります。
事務職を希望する場合は、エクセルでのデータ整理が得意のように、業務に直結する表現を選びます。
複数の特技を書ける場合は、性質の違うものを組み合わせましょう。
集中して取り組める作業系と、人と関わる活動系のように、性質の違う特技を書くことで、多面的な人物像を伝えられます。
謙遜しすぎないようにしましょう。
人並みです、得意というほどではありませんといった表現は、せっかくの特技を弱めてしまいます。
自信を持って書ける範囲で、肯定的に表現することが大切です。
嘘や誇張は避けましょう。
実際にやっていないこと、できないことを書くと、面接で深掘りされたときに困ることになります。
正直に書ける範囲で、自分の魅力を表現することが大切です。
面接で話を広げられる内容を選びましょう。
特技欄は面接の話題になりやすいため、聞かれたときに楽しく話せる内容を選ぶことで、面接での印象も良くなります。
履歴書全体での自己表現の工夫
特技欄だけでなく、履歴書全体で自分らしさを伝える工夫も大切です。
自己PR欄や志望動機欄を活用しましょう。
特技欄だけでは伝えきれない自分の強みや、応募企業への熱意を、これらの欄でしっかり表現します。
職務経歴書も併用しましょう。
履歴書だけでなく、職務経歴書で具体的な業務経験や達成した成果を伝えることで、より深い人物像が伝わります。
写真の印象も大切です。
清潔感のある服装、明るく自然な表情、しっかりした姿勢で撮影した証明写真を準備しましょう。
文字を丁寧に書きましょう。
手書きの履歴書の場合、丁寧な字で書くことが、誠実さの印象につながります。
パソコンで作成する場合も、誤字脱字のないよう細部まで確認することが大切です。
応募企業ごとにカスタマイズしましょう。
すべての企業に同じ履歴書を使うのではなく、応募企業の業種、職種、企業文化に合わせて内容を調整することで、説得力が増します。
配慮事項欄の書き方
障害者雇用枠で応募する場合、配慮事項欄の書き方も大切なポイントです。
具体的に書くことを意識しましょう。
抽象的な配慮願いますではなく、業務に直結する具体的な配慮内容を書きます。
例えば、月1回程度の通院日の確保をお願いしたい、業務指示は口頭ではなくメールでいただけるとありがたいといった具体的な書き方が望ましいです。
自分が貢献できる役割もあわせて伝えましょう。
配慮を求めるだけでなく、自分の強みを活かして職場に貢献する意欲を伝えることで、バランスの取れた印象を与えられます。
過剰な配慮を求めないようにしましょう。
業務遂行に必要な範囲で配慮を求めることが、企業にとっても受け入れやすい形となります。
主治医の意見書を準備する選択肢もあります。
書面で配慮の根拠を示すことで、説得力が増します。
自分の特技を見つけるための振り返り
特技がないと感じる方が、自分の特技を見つけるための振り返り方法を紹介します。
日常生活を時間軸で振り返ってみましょう。
朝起きてから寝るまでの一日のなかで、自分が無意識におこなっていることをリスト化してみると、自分の習慣や強みが見えてきます。
家族や友人に聞いてみましょう。
自分では気づかない強みや特徴を、周りの人が知っていることがあります。
率直に聞いてみることで、新しい発見があるかもしれません。
過去の経験を思い出してみましょう。
学生時代、これまでの仕事、趣味、ボランティアなど、過去に取り組んだことを振り返ると、自分の強みや興味が見えてきます。
支援機関のスタッフに相談しましょう。
就労移行支援事業所、障害者就業生活支援センター、ハローワークの専門相談員などは、自己分析の支援に慣れています。
第三者の視点で自分の特技を見つける助けになります。
自己分析のツールを活用しましょう。
エニアグラム、ストレングスファインダー、職業適性検査など、自分の強みを客観的に見るためのツールが多数あります。
これらを参考にしながら、特技として書ける内容を見つけていきましょう。
まとめ
履歴書の特技欄は、必ずしも誰かよりも優れた特技を書く必要はなく、自分らしさや人物像を伝える場として捉えることができます。
読書、料理、家事、散歩、パソコン操作、整理整頓、写真撮影、音楽鑑賞、語学学習、手芸、園芸、ペットの世話、ゲームなど、日常的に続けていることは特技として書ける内容です。
ASD、ADHD、視覚障がい、身体障がい、精神障がいなど、自分の障がい特性を業務上の強みとして書ける場合もあります。
具体的に書く、期間や頻度を添える、業務に活かせる視点を意識する、複数の特技を組み合わせる、謙遜しすぎない、嘘や誇張は避ける、面接で話を広げられる内容を選ぶといったコツを意識しながら書いていきましょう。
履歴書全体での自己表現、配慮事項欄の書き方、写真の印象、文字の丁寧さ、応募企業ごとのカスタマイズなど、トータルで自分らしさを伝える工夫も大切です。
特技を見つけるためには、日常生活の振り返り、家族や友人への質問、過去の経験の整理、支援機関への相談、自己分析ツールの活用などを通じて、自分の中にある強みを見つけていきましょう。
特技がないと感じても、自分の日常には書けることが必ずあります。
焦らず、自分の経験を肯定的に見つめ直しながら、自分らしい履歴書を作っていきましょう。
