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障害者枠で転職を考えている方の中には、雇用代行ビジネスの規制が始まると聞いた、優良求人をどう見極めればいいか、規制後の探し方を知りたいと、こうした関心と疑問を抱えている方は少なくありません。
雇用代行ビジネスの規制は障害者の働く環境を改善する大きな変化で、適切な情報収集で本当の優良求人を見つけることが可能です。
ここでは、雇用代行ビジネスの基本、規制の動向、問題点、優良求人の特徴、探し方、応募時のコツ、利用できる支援について解説していきます。
雇用代行ビジネスの基本
障害者雇用ビジネス(雇用代行ビジネス)とは、企業がサテライトオフィスなどを代行事業者から借り受け、そこで働く障害のある方の採用・配置・雇用管理のすべてを業者に委託する形態のサービスです。
近年、増えているのが、企業に貸農園を提供し、その企業で雇用した障害者がその農園で働き、そういった障害者を一定数集めて一体として農園を運営するというビジネスです。
企業は、この方式により障害者雇用率を満たせます。
しかし、自社の職場で障害者の働く場を確保する必要がありません。
厚労省によると、10月末時点で46の代行事業者があります。
利用企業は1800社以上、働く障害者は1万1000人以上で、いずれも急増しています。
規制の動向1 厚労省の指針策定
規制の動向を、見ていきましょう。
企業にサテライトオフィスなどを貸し、そこで働く障害者の採用や雇用管理などを代行する障害者雇用ビジネスについて、厚生労働省は指針を策定し、代行事業者に指針に沿った運営を求めます。
代行ビジネスを利用する企業には、障害者の業務内容や代行事業者の情報などについて報告を求め、不適切な事案があれば指導監督できるようにします。
規制の動向2 研究会での議論
研究会での議論も、進んでいます。
2025年12月1日に開催された今後の障害者雇用促進制度の在り方に関する研究会で、厚生労働省は指針策定と法改正の方向性を示しました。
規制の動向3 自社雇用への移行支援
自社雇用への移行支援も、指針に含まれます。
最終的には障害のある方が代行事業者のオフィスではなく、利用企業の実際の職場で働けるよう移行を促す内容です。
規制の動向4 法制上の限界
法制上の限界も、認識されています。
代行ビジネス自体は違法ではなく、事業者を許可制にすることも法制上難しいため、厚労省は指針を策定することで課題の是正を図っていく方針です。
規制の動向5 法定雇用率の引き上げとの関係
法定雇用率の引き上げとの関係も、重要です。
この問題が急浮上した背景には、法定雇用率の段階的な引き上げがあります。民間企業の法定雇用率は2024年4月に2.5%に引き上げられており、2026年7月にはさらに2.7%へ引き上げられる予定です。
雇用率の達成を急ぐ企業が、代行ビジネスに頼る動きが加速していました。
規制の動向6 委員からの意見
委員からの意見も、紹介されています。
委員からは「代行事業者は企業が自社で障害者雇用できるよう支援すべき」「企業は一定期間内で障害者雇用のノウハウを習得し、代行ビジネスなしで障害者雇用できるようにすべき」といった趣旨の意見がありました。
規制の動向7 指針に沿った運用の促進
指針に沿った運用の促進も、進められます。
企業には指針に沿った運用をしていない代行事業者は利用しないよう促されます。
雇用代行ビジネスの問題点1 数合わせの雇用
雇用代行ビジネスの問題点を、見ていきましょう。
数合わせの雇用が、最大の問題です。
雇用率の達成を急ぐ企業が代行ビジネスに頼る動きが加速するなか、数合わせの雇用が増えることへの懸念が行政・支援者双方から高まっていました。
雇用代行ビジネスの問題点2 業務との切り離し
業務との切り離しも、問題です。
障害のある方が企業の実際の業務に関わる機会が乏しく、スキルアップやキャリア形成につながらない実態があります。
雇用代行ビジネスの問題点3 成果物の活用不明
成果物の活用不明も、問題です。
ビジネス利用決定時点では成果物(野菜・ハーブティー等)の活用方針を決めていない、成果物による収益はほとんど見込まれない、成果物を社員への配付など福利厚生の一環として利用しているなどのケースがあります。
雇用代行ビジネスの問題点4 賃金格差の防止
賃金格差の防止が、難しい状況もあります。
労働条件について、障害者雇用ビジネス実施事業者が同一就業場所にある他の利用企業と賃金格差が生じないように等の助言・指導があります。
雇用代行ビジネスの問題点5 雇用継続の不安定さ
雇用継続の不安定さも、問題です。
障害者雇用ビジネス実施事業者が、1年ごとに同一就業場所にある他の利用企業の障害者と入れ替えることで、無期雇用転換ルールの適用を回避できる旨の説明資料を配布しているケースがあります。
雇用代行ビジネスの問題点6 業務選定の問題
業務選定の問題も、指摘されています。
障害者の業務内容について、利用企業が主体的に選定・創出していない場合、障害者が能力を発揮しやりがいを持って働けるような業務とならないことが懸念、採用後の社内での職域拡大等の機会が少ないことが懸念されます。
雇用代行ビジネスの問題点7 就労意欲への影響
就労意欲への影響も、問題です。
不適切な雇用管理が散見され、障害者の就労意欲も高まらず、企業が法定雇用率の達成のみを目的に利用していると問題視されています。
優良求人の特徴1 自社雇用
優良求人の特徴を、見ていきましょう。
自社雇用が、最も基本的な特徴です。
企業の実際の職場で、業務を担う雇用形態です。
代行事業者のサテライトオフィス、貸農園ではなく、企業の本社、支社、事業所で働きます。
優良求人の特徴2 業務と企業事業の連携
業務と企業事業の連携も、特徴です。
担当する業務が、企業の本来の事業に関連しています。
社員への福利厚生の福利目的の作物作りなどではなく、事業に貢献する業務です。
優良求人の特徴3 キャリアパスの整備
キャリアパスの整備も、優良求人の特徴です。
入社後の業務範囲の拡大、スキルアップ、キャリアアップの機会が整備されています。
優良求人の特徴4 合理的配慮の運用
合理的配慮の運用も、確立されています。
具体的な配慮事例、運用方法を、説明できる企業です。
優良求人の特徴5 認証・第三者評価
認証、第三者評価も、特徴です。
もにす認定、健康経営優良法人、DE&I推進企業、The Valuable 500加盟などです。
優良求人の特徴6 長期勤続の実績
長期勤続の実績も、特徴です。
5年、10年と勤続している障害者社員がいる企業です。
優良求人の特徴7 サポート体制
サポート体制も、整備されています。
産業医、産業カウンセラー、障害者職業生活相談員などです。
雇用代行ビジネスの見分け方1 就業場所の確認
雇用代行ビジネスの見分け方を、整理しておきましょう。
就業場所の確認が、最も基本的なポイントです。
雇用主の企業の本社、支社、事業所での勤務か、または別の場所(サテライトオフィス、貸農園など)での勤務かを確認します。
雇用代行ビジネスの見分け方2 業務内容
業務内容の確認も、進めます。
雇用主の企業の事業に直接関連する業務か、または別の業務(野菜栽培、ハーブティー製造など)かを確認します。
雇用代行ビジネスの見分け方3 同僚
同僚の確認も、有効です。
雇用主の企業の同僚と一緒に働くか、または別の企業の障害者と一緒に働くかを確認します。
雇用代行ビジネスの見分け方4 上司・管理者
上司、管理者の確認も、進めます。
雇用主の企業の上司、人事の管理下にあるか、または代行事業者の管理下にあるかを確認します。
雇用代行ビジネスの見分け方5 業務の成果
業務の成果も、確認します。
業務の成果物が、雇用主の企業の事業に活かされるか、または社員配布、寄付などの形になるかを確認します。
雇用代行ビジネスの見分け方6 自社雇用への移行
自社雇用への移行も、確認します。
将来的に、雇用主の企業の本社・支社で働く可能性があるかを確認します。
雇用代行ビジネスの見分け方7 求人元の情報
求人元の情報も、確認します。
求人を出しているのが、代行事業者か、雇用主の企業か、エージェントかを確認します。
探し方1 障害者専門エージェント
探し方を、見ていきましょう。
障害者専門エージェントが、有力な情報源です。
DODAチャレンジ、アットジーピー、エージェントサーナ、ランスタッドチャレンジド、LITALICOキャリア、マイナビパートナーズ紹介、障害者雇用バンクなどです。
担当者に、自社雇用、業務に関わる雇用形態を希望することを明確に伝えます。
探し方2 もにす認定企業の検索
もにす認定企業の検索も、有効です。
厚生労働省、各都道府県労働局のホームページで、認定企業の一覧を確認できます。
もにす認定企業は、自社で本気の障害者雇用に取り組んでいる企業です。
探し方3 ハローワーク
ハローワークの専門援助部門も、活用できます。
代行事業者の求人は、ハローワークでも掲載されることがありますが、専門援助部門の担当者に率直に確認できます。
探し方4 認証取得企業
認証取得企業の検索も、有効です。
健康経営優良法人、DE&I推進企業、なでしこ銘柄、えるぼし認定、くるみん認定、The Valuable 500加盟などです。
複数の認証を取得している企業は、信頼性が高いものです。
探し方5 統合報告書・サステナビリティレポート
統合報告書、サステナビリティレポートも、確認します。
企業のホームページから、ダウンロードできます。
障害者雇用の方針、人材戦略、合理的配慮の取り組みが、詳しく記載されています。
探し方6 口コミサイト
口コミサイトも、参考になります。
転職会議、OpenWork、ライトハウスなどで、職場の実態、合理的配慮の運用を確認します。
探し方7 企業の直接応募
企業の直接応募も、選択肢です。
大手企業、特例子会社のホームページから、直接応募できます。
代行事業者を介さない、直接雇用の求人を、見つけられます。
応募時のコツ1 質問の準備
応募時のコツを、見ていきましょう。
質問の準備が、最も重要です。
就業場所、業務内容、同僚、上司、業務の成果などを、具体的に質問します。
代行事業者を介さない、自社雇用かを確認します。
応募時のコツ2 業務との関連
業務との関連を、確認します。
担当する業務が、企業の本来の事業に関連するかを、確認します。
事業への貢献、キャリアパスの可能性を、確認します。
応募時のコツ3 職場見学
職場見学を、依頼することも選択肢です。
実際の就業場所を見ることで、雇用代行ビジネスかどうかが分かります。
応募時のコツ4 既存の障害者社員の話
既存の障害者社員の話を、聞ける機会があれば活用します。
実際の働き方、合理的配慮の運用などを、確認できます。
応募時のコツ5 業務での貢献
業務での貢献を、強調します。
過去の業務経験、スキル、保有資格を、具体的にアピールします。
数合わせではなく、業務で貢献できることを示します。
応募時のコツ6 合理的配慮
合理的配慮の依頼を、具体的に行います。
業務量、勤務時間、業務内容への配慮を、依頼します。
応募時のコツ7 長期勤続への意欲
長期勤続への意欲を、明確に示します。
合理的配慮を受けながら、長く貢献したい気持ちを、率直に伝えます。
注意点1 すべての代行ビジネスが悪ではない
注意点を、整理しておきましょう。
すべての代行ビジネスが悪ではないことを、認識します。
代行ビジネスの中にも、適切な運用を行っている事業者もあります。
ただし、自社雇用、業務への関与の機会は限定的な傾向があります。
注意点2 短期的な選択肢としての代行ビジネス
短期的な選択肢として、代行ビジネスを活用することも、可能です。
就労準備、社会参加の場として、活用する選択肢もあります。
ただし、長期的なキャリア形成には、限界があります。
注意点3 個人の状況による判断
個人の状況による判断も、大切です。
体調、スキル、希望に応じて、自分に合った雇用形態を選びます。
注意点4 主治医との相談
主治医との相談を、進めます。
体調管理、就労形態の選択を、主治医と相談します。
注意点5 サポート機関の活用
サポート機関の活用を、続けます。
主治医、ナカポツ、就労移行支援事業所、エージェントなどです。
注意点6 体調を最優先
体調を、最優先します。
優良求人を求めるあまり、体調を犠牲にしないようにします。
注意点7 長期視点
長期視点を、持ちます。
3年、5年、10年のキャリアを、視野に入れます。
利用できる支援機関
主治医、カウンセラーは、最も重要な相談相手です。
複数の障害者専門エージェントへの登録が、効果的です。
DODAチャレンジ、アットジーピー、エージェントサーナ、ランスタッドチャレンジド、LITALICOキャリア、マイナビパートナーズ紹介、障害者雇用バンクなどに登録できます。
自社雇用、優良求人の紹介を、依頼できます。
ハイクラス向けエージェント(JACリクルートメント、ビズリーチなど)、業界特化型エージェント(レバテック、Geekly、ワークポートなど)も、選択肢です。
ハローワークの専門援助部門は、無料の就労相談窓口です。
地域障害者職業センターでは、職業評価や職業準備支援、ジョブコーチ支援を受けられます。
就労移行支援事業所(LITALICOワークス、ココルポート、ウェルビー、atGPジョブトレなど)では、就労準備のサポートが受けられます。
障害者就業生活支援センター(ナカポツ)は、就労と生活の両面で長期的な支援を提供します。
精神保健福祉センターでは、無料で心の相談を受けられます。
社会保険労務士は、雇用契約や合理的配慮の専門家です。
ファイナンシャルプランナーは、家計と生活設計の専門家です。
法テラスは、無料の法律相談ができる公的機関です。
労働局、労働基準監督署は、合理的配慮の不提供、不適切な雇用管理への相談窓口です。
オンラインの自助グループ、当事者コミュニティへの参加も、心の支えになります。
雇用代行ビジネス、自社雇用の経験を持つ仲間からの情報も、貴重です。
家族や信頼できる人にも、相談します。
24時間対応の電話相談窓口も、頼れる存在です。
よりそいホットライン0120-279-338、いのちの電話、いのちSOS 0120-061-338などが、無料で利用できます。
これらの支援機関を活用しながら、雇用代行ビジネス規制後の優良求人を見つけて転職を成功させていきましょう。
まとめ
雇用代行ビジネスは企業がサテライトオフィス・貸農園などを代行事業者から借り受け障害者の採用・配置・雇用管理を委託する形態で、46の代行事業者・1800社以上の利用企業・1万1000人以上の障害者が働き急増していますが、数合わせの雇用、業務との切り離し、スキルアップ・キャリア形成への影響などの問題が指摘されています。
厚労省は2025年12月1日の研究会で指針策定の方向性を示し、代行事業者の運営指針、利用企業からの報告義務、自社雇用への移行支援を盛り込む方針で、法定雇用率2.7%(2026年7月から)への引き上げと連動した規制動向です。
優良求人の特徴(自社雇用、業務と事業の連携、キャリアパス、合理的配慮、認証、長期勤続実績、サポート体制)、雇用代行ビジネスの見分け方(就業場所、業務内容、同僚、上司、業務の成果、自社雇用への移行、求人元)、探し方(エージェント、もにす認定、ハローワーク、認証取得企業、統合報告書、口コミ、直接応募)、応募時のコツを意識しながら、エージェント、主治医、ナカポツ、自助グループなどを活用して優良求人を見つけて転職を成功させていきましょう。
