訪問看護で胃ろうのトラブルが起きた時の対応と予防のポイント

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胃ろうを使って在宅療養している方にとってチューブの抜けや皮膚トラブルなどは不安の大きい問題ですが、訪問看護と連携して対応策を知っておくことで慌てずに対処できます。

この記事では訪問看護で胃ろうのトラブルが起きた時の対応と予防のポイントを解説します。

胃ろうで起こりやすい主なトラブル

主なトラブルを、把握しておきましょう。

第一のトラブルは、カテーテル(チューブ)の事故抜去です。

本人が無意識に引っ張る、体動で引っかかるなどの原因で、胃ろうのカテーテルが抜けてしまうケースです。

抜けた状態を放置するとろう孔(穴)が数時間で狭くなり始めるため、迅速な対応が必要です。

第二のトラブルは、ろう孔周囲の皮膚トラブルです。

栄養剤の漏れ、胃液の漏出、テープかぶれなどにより、ろう孔の周囲の皮膚が赤くなる、ただれる、痛みが出るなどの症状が起こります。

第三のトラブルは、チューブの詰まりです。

栄養剤や薬剤がチューブ内で固まり、注入ができなくなるケースです。

第四のトラブルは、栄養剤注入中の嘔吐や逆流です。

注入速度が速すぎる、体位が不適切、胃の中に残留物があるなどの原因で起こります。

誤嚥性肺炎のリスクにつながるため注意が必要です。

第五のトラブルは、下痢や腹部膨満感です。

栄養剤の濃度、温度、注入速度が合っていない場合や、細菌汚染により起こることがあります。

トラブル発生時の具体的な対応

対応を、見ていきましょう。

カテーテルが抜けた場合は、慌てずにまず訪問看護事業所と主治医に連絡します。

ろう孔が塞がらないよう、清潔なガーゼで覆い、指示があるまで待ちます。

自分でカテーテルを再挿入することは危険なため、絶対に行わないでください。

皮膚トラブルの場合は、訪問看護師にろう孔周囲の状態を確認してもらいます。

洗浄方法の指導、保護剤の使用、テープの変更などの対応を受けられます。

チューブの詰まりの場合は、ぬるま湯をシリンジで注入してフラッシュする方法を訪問看護師から指導してもらいます。

無理に圧をかけるとチューブが破損する恐れがあるため、解消しない場合は看護師に連絡します。

嘔吐や逆流が起きた場合は、すぐに注入を中止し、上体を起こして誤嚥を防ぎます。

吸引が必要な場合もあるため、訪問看護事業所に連絡して指示を仰ぎます。

訪問看護で行われる胃ろうの日常管理

日常管理を、見ていきましょう。

訪問看護師はろう孔周囲の皮膚の観察と洗浄、カテーテルの固定状態の確認、注入速度や体位の確認と指導、栄養状態や体重の管理、家族への手技の指導と確認を定期的に行います。

カテーテルの定期交換は通常1か月から6か月ごとに医師が行いますが、交換時期の管理も訪問看護師が把握してくれます。

家族が日常的にできる予防として、注入前後のチューブのフラッシュ(ぬるま湯での洗い流し)、ろう孔周囲の清潔保持、カテーテルが引っかからないよう衣服やチューブの整理、注入中の上体挙上(30度以上)の維持、注入後30分から1時間は体を起こしておくことなどがあります。

緊急時の連絡体制と活用できる支援

連絡体制を、見ていきましょう。

24時間対応の訪問看護事業所を選ぶことで、夜間や休日のトラブルにも電話で相談でき、必要に応じて緊急訪問を受けられます。

主治医、訪問看護事業所、呼吸器や栄養関連の医療機器メーカーの連絡先を一覧にして、見やすい場所に掲示しておきます。

ケアマネジャーに栄養管理や介護負担について相談でき、訪問介護やレスパイト入院の手配も依頼できます。

自立支援医療制度や難病医療費助成制度を活用すれば、自己負担を軽減できます。

障害年金の申請は、社会保険労務士のサポートを受けることが推奨されます。

保険の見直しは、ほけんの窓口や保険見直し本舗で無料相談ができます。

つらい気持ちが強まった時は、よりそいホットライン、いのちの電話、こころの健康相談統一ダイヤルに連絡できます。

まとめ

胃ろうの主なトラブルとしてカテーテルの抜去、皮膚トラブル、チューブの詰まり、嘔吐や逆流があり、抜去時はろう孔をガーゼで覆い主治医に連絡、詰まりはぬるま湯でのフラッシュ、嘔吐時は注入中止と上体挙上で対応し、24時間対応の訪問看護事業所、主治医、ケアマネジャー、社会保険労務士、ほけんの窓口、よりそいホットラインなどの支援を活用しながら安全な在宅療養を続けていきましょう。

いろとりどり編集部

この記事の監修・運営

就労継続支援B型 いろとりどり編集部

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