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一般枠から障害者枠への移行を考えている方の中には、配慮を受けながら働きたいけれど年収が下がるのが不安、家計を維持できる職種はあるのか、専門スキルを活かす方法を知りたいと、こうした関心と不安を抱えている方は少なくありません。 障害者枠は一般枠より給与水準が低い傾向がありますが、職種選びと戦略次第で年収を大きく下げずに移行することが可能です。 ここでは、障害者枠の給与水準の実態、年収を下げにくい職種、年収を維持する戦略、応募時のコツ、入社後の工夫、利用できる支援について解説していきます。
障害者枠の給与水準の実態
障害者枠の給与水準は、一般枠より低い傾向があります。
事務職、軽作業中心の障害者枠求人では、年収300万円から400万円程度が多いものです。
ただし、職種、業界、企業によって、大きな差があります。
専門スキルを活かせる障害者枠求人では、年収500万円以上、700万円以上の求人もあります。
外資系企業、ハイクラス向けの障害者雇用枠では、より高い給与水準も期待できます。
近年、専門人材を求める障害者枠求人が増えており、給与水準も多様化しています。
職種選び、企業選びで、年収を大きく下げない移行が可能になっています。
年収を下げにくい職種1 IT・エンジニア
年収を下げにくい職種を、見ていきましょう。
IT、エンジニア系の職種は、年収を下げにくい代表的な分野です。
プログラマー、システムエンジニア、データサイエンティスト、機械学習エンジニア、クラウドエンジニアなどです。
技術スキルが、給与に直結する分野です。
障害者枠でも、年収500万円から800万円以上の求人があります。
完全在宅、リモートワーク可能な企業も多く、合理的配慮を受けやすい環境です。
ASDの特性(論理性、緻密性、集中力)を活かせる職種でもあります。
年収を下げにくい職種2 専門事務職
専門事務職も、選択肢です。
経理事務、財務事務、人事事務、法務事務、知財事務、特許事務などです。
専門知識、資格(簿記、社会保険労務士、行政書士、弁理士など)があれば、評価されます。
専門性が高いほど、給与水準も高くなります。
未経験から始める場合より、過去の経験を活かす方が、年収を維持しやすいものです。
年収を下げにくい職種3 コンサルティング・アナリスト
コンサルティング、アナリスト系の職種も、選択肢です。
経営コンサルタント、データアナリスト、リサーチアナリスト、金融アナリスト、ITコンサルタントなどです。
高度な分析力、コミュニケーション能力が、評価されます。
給与水準は、年収500万円以上が一般的です。
ただし、激務な傾向もあるため、合理的配慮の依頼が重要です。
年収を下げにくい職種4 翻訳・通訳
翻訳、通訳の専門職も、年収を下げにくい職種です。
専門翻訳(医療、法律、特許、技術など)は、高い専門性が求められます。
報酬は、文字単価10円から30円程度が一般的です。
フリーランス、業務委託として、自宅で働く形態が多いものです。
語学スキル(TOEIC 800点以上など)を、活かせます。
年収を下げにくい職種5 専門資格職
専門資格職も、選択肢です。
社会保険労務士、行政書士、税理士、公認会計士、弁理士、薬剤師、看護師などの資格を活かせる職種です。
資格を持っていれば、障害者枠でも比較的高い給与水準が期待できます。
専門事務所、企業の専門部門、自営業など、多様な働き方があります。
年収を下げにくい職種6 外資系企業
外資系企業の障害者雇用枠も、検討できます。
外資系企業は、給与水準が一般的に高い傾向があります。
英語力、専門スキルがあれば、障害者枠でも年収500万円以上の求人があります。
ダイバーシティ&インクルージョン推進が進んでいる外資系も、多くあります。
ランスタッドチャレンジド、Spring転職エージェント障害者支援などが、外資系に強いエージェントです。
年収を下げにくい職種7 マネジメント・管理職
マネジメント、管理職への登用も、選択肢です。
過去の管理職経験を活かして、障害者枠でも管理職を目指す道があります。
ただし、障害者枠での管理職求人は、限定的です。
入社後に、長期勤続を経て管理職に登用される道もあります。
年収を維持する戦略1 スキルと専門性の強調
年収を維持する戦略を、見ていきましょう。
スキルと専門性の強調が、最も重要です。
過去の業務経験、保有スキル、専門知識を、明確にアピールします。
数字で示せる実績(売上、コスト削減、プロジェクト管理など)を、強調します。
専門スキルが、給与交渉の根拠となります。
年収を維持する戦略2 業界の選択
業界の選択も、戦略の一部です。
IT、金融、コンサルティング、製薬、外資系など、給与水準の高い業界を選びます。
業界の平均給与水準を、調べておきます。
転職エージェントから、業界別の給与情報を得られます。
年収を維持する戦略3 雇用形態の検討
雇用形態の検討も、有効です。
正社員にこだわらず、契約社員、業務委託、フリーランスなども検討します。
業務委託、フリーランスは、自分の専門性を活かして高い報酬を得られる可能性があります。
ただし、社会保険、雇用の安定性などのリスクも、認識します。
年収を維持する戦略4 給与交渉
給与交渉も、視野に入れます。
応募時、内定後に、給与について交渉する余地があります。
過去の年収、市場価値、自分のスキルを根拠に、交渉します。
エージェント経由の応募では、エージェントが代わりに交渉してくれることもあります。
年収を維持する戦略5 長期視点での収入向上
長期視点での収入向上も、考えます。
入社時の年収が下がっても、長期的に取り戻せる可能性があります。
正社員登用、昇給、昇進、転職などで、年収を上げていきます。
5年、10年の視点で、キャリアと収入を考えます。
年収を維持する戦略6 障害年金との組み合わせ
障害年金との組み合わせも、選択肢です。
障害年金を受給できる場合、給与と合わせた総収入を考えます。
障害基礎年金(2級)は月約7万円弱、障害厚生年金も合わせると、より大きな金額が支給されます。
給与が下がっても、障害年金で補える場合があります。
社会保険労務士に、相談できます。
応募時のコツ1 経歴の整理
応募時のコツを、見ていきましょう。
経歴の整理が、最初のステップです。
過去の業務経験、業界、職種、年収を、整理します。
年収の根拠となる実績、責任範囲、成果を、具体的にまとめます。
これらが、応募書類、面接でのアピールとなります。
応募時のコツ2 希望年収の明確化
希望年収の明確化も、重要です。
最低限維持したい年収、理想の年収を、明確にします。
過去の年収を、根拠として伝えられます。
エージェントに、希望年収を率直に伝えます。
応募時のコツ3 専門性のアピール
専門性のアピールも、年収交渉の鍵です。
業界、職種での専門知識、経験、資格を、強調します。
数字で示せる実績を、具体的に伝えます。
即戦力として、入社後すぐに貢献できることを、示します。
応募時のコツ4 合理的配慮の依頼
合理的配慮の依頼を、適切に行います。
過度な配慮の依頼は、給与交渉に影響することがあります。
業務遂行に必要な配慮を、簡潔に伝えます。
主治医からの意見書を、根拠として活用します。
入社後の工夫1 業務での実績
入社後の工夫を、考えていきましょう。
業務での実績を、積み上げます。
入社後、確実に成果を出すことで、昇給、昇進の可能性が高まります。
数字で示せる成果を、積み重ねます。
業務改善、新しいプロジェクトへの参加なども、評価につながります。
入社後の工夫2 スキルアップ
スキルアップを、続けます。
業務外の時間で、専門スキル、資格を磨きます。
新しい技術、知識を、学び続けます。
スキルアップは、年収アップにつながります。
入社後の工夫3 ライフバランス
ライフバランスも、大切です。
年収を追い求めすぎて、健康を損なってはいけません。
体調管理を、最優先します。
主治医、産業医との連携を、継続します。
入社後の工夫4 副業の検討
副業の検討も、選択肢です。
本業の就業規則を確認し、副業可能か把握します。
業務委託、フリーランスでの副収入を得られます。
複数の収入源は、リスク分散にもなります。
利用できる支援機関
一般枠から障害者枠への移行で利用できる支援機関を、整理しておきましょう。
障害者専門の転職エージェントは、専門スキルを活かせる求人に詳しい専門家です。 DODAチャレンジ、アットジーピー、エージェントサーナ、ランスタッドチャレンジド、LITALICOキャリアなどに登録できます。
ハイクラス向けの転職エージェント(JACリクルートメント、ビズリーチなど)も、ミドル層、ハイクラスの求人に強いものです。
ハローワークの専門援助部門は、無料の就労相談窓口です。
地域障害者職業センターでは、職業評価や職業準備支援を受けられます。
就労移行支援事業所では、就労に向けたスキル習得と就職活動のサポートが受けられます。 IT特化型、専門職特化型の事業所も活用できます。
障害者就業生活支援センター(ナカポツ)は、就労と生活の両面で長期的な支援を提供します。
主治医、カウンセラーには、年収と体調のバランスについて相談できます。
精神保健福祉センターでは、無料で心の相談を受けられます。
社会保険労務士は、障害年金、社会保険、雇用契約の専門家です。
ファイナンシャルプランナーは、家計と生活設計の専門家です。
自助グループ、当事者団体への参加も、心の支えになります。 他の当事者がどのように年収を維持しているかを、聞けることがあります。
家族や信頼できる人にも、相談します。
24時間対応の電話相談窓口も、頼れる存在です。 よりそいホットライン0120-279-338、いのちの電話、いのちSOS 0120-061-338などが、無料で利用できます。
これらの支援機関を活用しながら、自分に合った職種と年収のバランスを実現していきましょう。
まとめ
障害者枠の給与水準は事務職や軽作業中心では年収300万円から400万円が多いものの、専門スキルを活かせる障害者枠では年収500万円以上から800万円以上の求人もあり、職種選びで年収を大きく下げない移行が可能です。 年収を下げにくい職種は、IT・エンジニア、専門事務職(経理・財務・人事・法務・知財)、コンサルティング・アナリスト、専門翻訳・通訳、専門資格職(社労士・税理士・薬剤師など)、外資系企業の障害者雇用枠、マネジメント・管理職の7つです。 年収を維持する戦略は、スキルと専門性の強調、業界の選択(IT・金融・コンサル・外資系)、雇用形態の検討(契約社員・業務委託・フリーランス)、給与交渉、長期視点での収入向上、障害年金との組み合わせの6つで、月の総収入で考えることが大切です。 応募時は経歴の整理、希望年収の明確化、専門性のアピール、合理的配慮の適切な依頼を行い、入社後は業務での実績、スキルアップ、ライフバランス、副業の検討を意識し、障害者専門エージェント、ハイクラスエージェント、社会保険労務士、主治医などを活用しながら自分に合った職種と年収のバランスを実現していきましょう。
