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障害者枠で転職を考えている方の中には、応募企業の従業員数が法定雇用率の対象ギリギリだと聞いた、リスクがあるのか、どう判断すればいいか分からないと、こうした切実な悩みを抱えている方は少なくありません。
従業員数ギリギリの企業の障害者枠は隠れたリスクがあり、適切な見極め方で安心して働ける企業を選ぶことが可能です。
ここでは、法定雇用率の基本、ギリギリ企業の特徴、潜在的なリスク、見極め方、安心できる企業の特徴、注意点、利用できる支援について解説していきます。
法定雇用率の基本
法定雇用率は、障害者雇用促進法に基づく制度です。
民間企業に、一定割合以上の障害者の雇用を義務付けています。
2024年4月から、民間企業の法定雇用率は2.5%です。
2026年7月から、2.7%に引き上げられます。
対象企業は、従業員数37.5人以上(2026年7月から)です。
それ以前は、従業員数40人以上が対象でした。
従業員数37.5人未満の企業は、法定雇用率の対象外です。
ただし、対象外でも、障害者雇用を行うことは可能です。
法定雇用率を達成できない企業は、障害者雇用納付金を国に納める必要があります。
雇用率を達成すると、障害者雇用調整金を受け取れる場合があります。
ギリギリ企業の特徴1 従業員数37.5〜50人程度
ギリギリ企業の特徴を、見ていきましょう。
従業員数37.5人から50人程度の企業が、最もギリギリの状態です。
1人の障害者雇用で、法定雇用率を達成できるか、しないかの境界線にあります。
中小企業に多いパターンです。
ギリギリ企業の特徴2 障害者雇用が1〜2人
障害者雇用が1〜2人の企業も、ギリギリの状態です。
法定雇用率の達成のために、最低限の障害者雇用を行っている可能性があります。
雇用環境、合理的配慮の整備が、限定的な場合があります。
ギリギリ企業の特徴3 障害者雇用納付金の納付経験
障害者雇用納付金の納付経験がある企業も、ギリギリの状態です。
過去に法定雇用率を達成できず、納付金を納めた経験がある企業です。
雇用率達成のための、駆け込み採用の可能性があります。
ギリギリ企業の特徴4 業務委託の代替
業務委託の代替として、障害者雇用を検討する企業もあります。
特定の業務を外部委託していたところ、内製化して障害者雇用で対応する場合です。
業務範囲が、特定の業務に限定されることがあります。
ギリギリ企業の特徴5 初めての障害者雇用
初めての障害者雇用を、行う企業もあります。
法定雇用率の対象企業になったため、初めて障害者雇用を行う場合です。
雇用環境、合理的配慮の経験が、不足している可能性があります。
ギリギリ企業の特徴6 雇用率達成への切迫感
雇用率達成への切迫感がある企業もあります。
法定雇用率の引き上げ(2026年7月から2.7%)に伴い、急いで障害者雇用を行う企業もあります。
採用の精度が、限定的な場合があります。
ギリギリ企業の特徴7 中小企業の特性
中小企業の特性も、要因となります。
人事制度、評価制度、福利厚生などが、大企業ほど整備されていない場合があります。
合理的配慮の運用も、属人的になりやすいものです。
潜在的なリスク1 合理的配慮の不十分さ
潜在的なリスクを、見ていきましょう。
合理的配慮の不十分さが、最大のリスクです。
組織的な配慮運用が確立されていない場合、入社後に期待した配慮が受けられない可能性があります。
口頭での約束に終わり、実際の配慮が伴わない場合があります。
潜在的なリスク2 業務範囲の限定
業務範囲の限定も、リスクです。
特定の業務のみを担当することになり、スキルアップ、キャリアアップの機会が限定的な場合があります。
長期勤続後のキャリアパスが、見えにくいものです。
潜在的なリスク3 雇用継続の不安定さ
雇用継続の不安定さも、リスクです。
経営状況、業務状況の変化に応じて、雇用が継続されるか、不安定な場合があります。
中小企業では、経営状況の影響を受けやすいものです。
潜在的なリスク4 サポート体制の未整備
サポート体制の未整備も、リスクです。
産業医、産業カウンセラー、障害者職業生活相談員などの社内サポート体制が、整っていない場合があります。
問題が起きた時の、相談先が限定されます。
潜在的なリスク5 ハラスメントへの対応
ハラスメントへの対応の弱さも、リスクです。
ハラスメント相談窓口、コンプライアンス体制が、整っていない場合があります。
問題が起きた時の、解決手段が限定されます。
潜在的なリスク6 給与・待遇の低さ
給与、待遇の低さも、リスクとなることがあります。
中小企業では、給与水準、福利厚生が、大手企業より低い傾向があります。
退職金、企業年金などの制度がない場合もあります。
潜在的なリスク7 障害者社員の孤立
障害者社員の孤立も、リスクです。
社内の障害者社員が1〜2人のみの場合、孤立感、相談相手の不在などが、課題となります。
見極め方1 従業員数の確認
見極め方を、見ていきましょう。
従業員数の確認が、最初のステップです。
求人票、企業ホームページで、従業員数を確認します。
中小企業基本法の定義(製造業300人以下、サービス業100人以下など)も、参考になります。
見極め方2 障害者雇用人数の確認
障害者雇用人数の確認も、進めます。
エージェント経由で、現在の障害者社員の人数を確認します。
社内に多数の障害者社員がいる企業は、合理的配慮の運用が確立されています。
見極め方3 障害者雇用の歴史
障害者雇用の歴史も、確認します。
いつから障害者雇用を始めたか、長期勤続している障害者社員がいるかを、確認します。
見極め方4 合理的配慮の具体例
合理的配慮の具体例を、確認します。
過去にどのような配慮を提供してきたか、具体的な事例が説明できる企業を選びます。
抽象的な約束のみの企業は、注意が必要です。
見極め方5 サポート体制
サポート体制を、確認します。
産業医、産業カウンセラー、障害者職業生活相談員、ハラスメント相談窓口、健康相談窓口、社外EAPなどです。
社内のサポート体制が、整備されているかを確認します。
見極め方6 業務範囲・キャリアパス
業務範囲、キャリアパスを、確認します。
入社後の業務内容、業務範囲の拡大の可能性、キャリアアップの機会、評価制度などです。
長期勤続のための、キャリアパスが見えるかを確認します。
見極め方7 認証・第三者評価
認証、第三者評価を、確認します。
もにす認定、健康経営優良法人、DE&I推進企業、The Valuable 500加盟などです。
中小企業でも、もにす認定を取得している企業は、信頼性が高いものです。
見極め方8 経営状況
経営状況も、確認します。
中小企業の場合、経営状況の影響を受けやすいものです。
帝国データバンク、東京商工リサーチなどの企業情報も、確認できます。
安心できる企業の特徴1 もにす認定企業
安心できる企業の特徴を、見ていきましょう。
もにす認定企業が、中小企業の中で最も安心できる企業です。
中小企業の優良な障害者雇用事業主として、国が認定する制度です。
合理的配慮、サポート体制が整備されています。
安心できる企業の特徴2 障害者雇用の経験豊富
障害者雇用の経験豊富な企業も、安心できます。
10年以上、または5年以上の障害者雇用経験があり、長期勤続している社員がいる企業です。
安心できる企業の特徴3 具体的な配慮事例
具体的な配慮事例を、説明できる企業です。
過去の障害者社員の事例、合理的配慮の運用方法を、具体的に説明できる企業は、経験の蓄積を示します。
安心できる企業の特徴4 産業医・サポート体制
産業医、サポート体制が整備されている企業です。
中小企業でも、嘱託の産業医、社外EAPなどを活用している企業があります。
安心できる企業の特徴5 経営の安定性
経営の安定性がある企業です。
財務状況、業績の安定性、長年の業歴などです。
中小企業でも、地域に根ざした長年の業歴がある企業は、信頼できます。
安心できる企業の特徴6 地域での評判
地域での評判も、判断材料です。
地元での評判、地域社会への貢献などです。
地域に根ざした、信頼できる企業を選びます。
安心できる企業の特徴7 外部支援との連携
外部支援との連携を、行う企業です。
地域障害者職業センターのジョブコーチ、ナカポツとの連携実績がある企業です。
外部支援を、歓迎する文化があります。
注意点1 中小企業の良さも認識
注意点を、整理しておきましょう。
中小企業の良さも、認識します。
すべての中小企業が、リスクが高いわけではありません。
アットホームな雰囲気、業務範囲の広さ、長期勤続の人間関係などのメリットもあります。
注意点2 大手企業との比較
大手企業との比較も、慎重に行います。
大手企業が必ず良い、中小企業が必ず悪いわけではありません。
自分の特性、希望に合った企業を選びます。
注意点3 業務内容の確認
業務内容の確認を、丁寧に行います。
業務内容、業務量、業務範囲を、入社前に確認します。
入社後のミスマッチを、防ぎます。
注意点4 合理的配慮の書面化
合理的配慮の書面化を、進めます。
入社時に合意した配慮内容を、書面で記録します。
口頭の約束は、後で問題となる可能性があります。
注意点5 主治医との連携
主治医との連携を、続けます。
入社準備、入社後の体調変化を、主治医と共有します。
注意点6 サポート機関の活用
サポート機関の活用を、続けます。
主治医、ナカポツ、地域障害者職業センターのジョブコーチなどです。
社内サポートが限定的な場合、社外サポートが特に重要です。
注意点7 長期視点
長期視点を、持ちます。
3年、5年、10年の視点で、企業を判断します。
入社後の運用、変化も、考慮します。
入社前の確認事項1 雇用契約書
入社前の確認事項を、考えていきましょう。
雇用契約書の確認が、最も重要です。
雇用形態、契約期間、給与、勤務時間、業務内容、合理的配慮などです。
書面で明記してもらいます。
入社前の確認事項2 就業規則
就業規則の確認も、進めます。
休暇制度、福利厚生、退職金、評価制度、ハラスメント相談窓口などです。
入社前の確認事項3 入社前面談
入社前面談で、配慮内容を詰めます。
具体的な業務内容、配慮の運用方法、サポート体制などを、詳細に確認します。
入社前の確認事項4 業務環境の確認
業務環境の確認も、進めます。
職場見学、業務体験などができれば、活用します。
入社前の確認事項5 上司・同僚との顔合わせ
上司、同僚との顔合わせも、選択肢です。
実際に業務を共にする人と、入社前に顔合わせができれば、雰囲気が分かります。
入社前の確認事項6 緊急時の対応
緊急時の対応を、確認します。
体調悪化時の連絡体制、休暇取得のしやすさ、復帰のプロセスなどです。
入社前の確認事項7 評価制度・キャリアパス
評価制度、キャリアパスを、確認します。
入社後の評価、昇給、業務範囲の拡大、キャリアアップの機会などです。
入社後の対応1 関係者への配慮事項の共有
入社後の対応を、考えていきましょう。
関係者への配慮事項の共有を、進めます。
直属の上司、人事、産業医、業務に関わる同僚などに、合理的配慮の内容を共有します。
入社後の対応2 早期の相談
早期の相談を、習慣にします。
問題が大きくなる前に、上司、人事、産業医、エージェントなどに相談します。
入社後の対応3 ジョブコーチの活用
ジョブコーチの活用も、選択肢です。
地域障害者職業センターのジョブコーチが、企業との調整を仲介してくれます。
中小企業では、外部の専門家のサポートが特に有効です。
入社後の対応4 ナカポツとの連携
ナカポツとの連携を、続けます。
入社後の業務状況、生活面の悩みを、相談できます。
入社後の対応5 主治医との連携
主治医との連携を、続けます。
体調管理、業務との両立を、主治医と共有します。
入社後の対応6 サポートネットワーク
サポートネットワークを、保ちます。
主治医、家族、自助グループ、ナカポツとのつながりを、続けます。
入社後の対応7 長期視点
長期視点を、持ちます。
中小企業では、業務範囲の広さ、業務での成長、人間関係の深さなどのメリットもあります。
長期勤続で、自分の立場を確立します。
利用できる支援機関
主治医、カウンセラーは、最も重要な相談相手です。
複数の障害者専門エージェントへの登録が、効果的です。
DODAチャレンジ、アットジーピー、エージェントサーナ、ランスタッドチャレンジド、LITALICOキャリア、マイナビパートナーズ紹介、障害者雇用バンクなどに登録できます。
企業の合理的配慮の実態について、情報を得られます。
ハイクラス向けエージェント(JACリクルートメント、ビズリーチなど)、業界特化型エージェント(レバテック、Geekly、ワークポートなど)も、選択肢です。
ハローワークの専門援助部門は、無料の就労相談窓口です。
地域障害者職業センターでは、職業評価や職業準備支援、ジョブコーチ支援を受けられます。
ジョブコーチが、企業との調整を仲介してくれます。
就労移行支援事業所(LITALICOワークス、ココルポート、ウェルビー、atGPジョブトレなど)では、就労準備のサポートが受けられます。
障害者就業生活支援センター(ナカポツ)は、就労と生活の両面で長期的な支援を提供します。
精神保健福祉センターでは、無料で心の相談を受けられます。
社会保険労務士は、雇用契約や合理的配慮、社会保険の専門家です。
ファイナンシャルプランナーは、家計と生活設計の専門家です。
法テラスは、無料の法律相談ができる公的機関です。
労働局、労働基準監督署は、合理的配慮の不提供への相談窓口です。
帝国データバンク、東京商工リサーチなどの企業情報サービスでは、企業の経営状況を確認できます。
オンラインの自助グループ、当事者コミュニティへの参加も、心の支えになります。
中小企業の障害者雇用の経験を持つ仲間からの情報も、貴重です。
家族や信頼できる人にも、相談します。
24時間対応の電話相談窓口も、頼れる存在です。
よりそいホットライン0120-279-338、いのちの電話、いのちSOS 0120-061-338などが、無料で利用できます。
これらの支援機関を活用しながら、従業員数ギリギリ企業の障害者枠のリスクを見極めて転職を成功させていきましょう。
まとめ
法定雇用率は2024年4月から民間企業2.5%、2026年7月から2.7%に引き上げられ、対象企業は従業員数37.5人以上で、従業員数37.5〜50人程度・障害者雇用1〜2人・初めての障害者雇用などのギリギリ企業には潜在的なリスクがあります。
潜在的なリスクは、合理的配慮の不十分さ、業務範囲の限定、雇用継続の不安定さ、サポート体制の未整備、ハラスメントへの対応、給与・待遇の低さ、障害者社員の孤立の7つです。
見極め方(従業員数、障害者雇用人数、歴史、配慮の具体例、サポート体制、業務範囲・キャリアパス、認証、経営状況)、安心できる企業の特徴(もにす認定企業、経験豊富、具体的事例、産業医、経営安定性、地域評判、外部支援との連携)、入社前の確認事項、入社後の対応を意識しながら、エージェント、主治医、ジョブコーチ、ナカポツ、自助グループなどを活用してリスクを見極めて転職を成功させていきましょう。
