SNSは企業にとって、顧客とのコミュニケーションを深め、ブランドイメージ向上につながる重要なツールです。
しかし数多くのSNSが存在し、効果的な運用方法もさまざまです。
本記事では、成功している企業のSNS活用事例を参考に、成功に導く効果的な運用方法やコツを紹介します。
SNS運用に悩んでいる担当者の方は必見です。
SNSって何をするの?
企業のSNSアカウントでは、顧客との直接的なコミュニケーションがとれ、ブランドイメージを構築することが可能です。
自社に合ったプラットフォーム選びや、効果的な運用方法に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ここからは、企業がSNSを効果的に活用するためのヒントをご紹介します。
企業がSNS運用をはじめる必要性
インターネットが普及し、ショッピングもネット上で済ませる方も多くいらっしゃいます。
今まで営業や接客で直接商品やサービスをアピールしてきましたが、それも難しくなってきました。
現代において、企業が自社サイトへの流入や問い合わせ増加などの目標を達成したい場合、次のような手法が効果的です。
- インターネット広告
- 検索エンジンからの流入
- SNSによる拡散
中でもSNSは低コストで、商品やサービスに関心を持っている購買意欲の高いユーザーにアピールできるメリットがあるため、企業としてもぜひ取り組みたい手法といえます。
SNS運用の効果
総務省の統計によると、SNSを利用している人は80%、中でも「情報を検索するために利用している」と答えた方は63%もいらっしゃいます。(出典:総務省「令和5年通信利用動向調査」)
さらにSNSは基本的に無料で始めることが可能です。
拡散性が高く、見込み客へのリーチが見込めるため、費用対効果の高いマーケティング手法と言えます。
またユーザーによる口コミなどの投稿(=UGC)により、商品やサービスを利用するか迷っている人にとって、最後の後押しができるのも大きなメリットです。
SNS運用の注意点
SNS運用は、効果があらわれるまでに時間がかかることを知っておきましょう。
また効率よく効果につなげるためには、専門知識と技術が必要です。
継続的に運用サイクルを回す必要があるため時間的・人的コストがかかります。
また不適切な投稿などが拡散される、炎上にも気をつけなければいけません。
各種SNSの違い
日本国内でユーザー数の多いSNSには次の5つがあります。
SNS | 特徴 |
X(旧:Twitter) | 拡散性が高い |
画像と動画でビジュアル訴求 | |
TikTok | ショート動画で若年層にアピール |
YouTube | 最大規模の動画SNS |
炎上リスクが低い 海外ユーザーに人気 |
下記記事で詳しく紹介しているので、SNS選びの参考にしてみてください。
SNSの運用方法
SNSごとに手順は異なりますが、基本的な運用方法は下記の通りに進めていきます。
段階 | 内容 | 成功のコツ |
準備期間 | コンセプト設計 | 発信したい自社の強みを見極める |
運用戦略考案 |
| |
導線設計 | 最終のゴールに向かってユーザー目線で導線を整える | |
企画立案 | ユーザーの悩みや不満などを解消する | |
運用期 | コンテンツ作成・投稿 |
|
コミュニケーション | 定型文でなく丁寧なコミュニケーションを | |
分析・改善 | 伸びた投稿をより伸ばす |
下記記事でも紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
SNSを活用した企業の成功事例5つ
ここからは、各種SNSを活用し成功した企業の事例を紹介します。
- 【X:旧Twitter】ビジュアルでも訴求「ETVOS」
- 【Instagram】フォローしたくなる投稿「タキイ種苗株式会社」
- 【TikTok】SNSの特性を活用している「ロート製薬」
- 【YouTube】コンテンツが面白い「株式会社有隣堂」
- 【Facebook】レシピ投稿がもっと見たくなる「ヤマキ株式会社」
貴社のSNS運用で再現できそうな、成功のコツが見つかるでしょう。
【X:旧Twitter】ビジュアルでも訴求「ETVOS」
コスメブランドの「ETVOS」は X(旧:Twitter)アカウントで、高画質で美しい画像や動画を積極的に活用しています。
高品質な画像や動画を使うことで、商品の質感や使用感を分かりやすく伝えています。
また X(旧:Twitter)の強みである、タイムリー性を活かし、季節に合わせたメイクアップやスキンケア情報をなどユーザーに有益な発信をしている点もポイントです。
新商品発売やキャンペーン時には、魅力的なビジュアルにより、ユーザーの目を引く工夫をしています。
【Instagram】フォローしたくなる投稿「タキイ種苗株式会社」
「タキイ種苗株式会社」のInstagramアカウントでは、専門知識に基づいた投稿が定期的に発信されています。
有益な情報が発信されている点は、SNS運用を成功させるコツといえるでしょう。
種苗会社としての専門知識を活かし、植物の育て方や病害虫対策などの情報を発信することで、ユーザーからの信頼獲得が可能です。
また種まきや収穫など、季節のイベントに合わせたコンテンツを発信することで、ユーザーとの距離を縮めています。
【TikTok】SNSの特性を活用している「ロート製薬」
「ロート製薬」の TikTokアカウントでは、若年層のユーザーに共感されやすいコンテンツを発信しています。
トレンドを意識した、キャッチーで面白い動画が多くのファンを集めている理由のひとつです。
また商品の特徴や効果を、短く分かりやすい動画で表現し、ユーザーに商品の魅力を効果的に伝えています。
【YouTube】コンテンツが面白い「株式会社有隣堂」
エンターテイメント性の高いコンテンツを発信し成功しているのは、「株式会社有隣堂」のYouTubeアカウントです。
書籍紹介だけでなく、文具や食品など、幅広い商品を取り上げ多くのファンを獲得しています。
エンターテイメント性の高いコンテンツで、読書に興味がない層にもアプローチが可能です。
【Facebook】レシピ投稿がもっと見たくなる「ヤマキ株式会社」
「ヤマキ株式会社」のFacebookアカウントでは、美しい料理写真や、料理過程を動画で紹介しています。
季節の食材を使ったレシピを紹介することで、旬の食材の魅力を伝え、ユーザーの興味を引きつけます。
だしを使ったヘルシーなレシピや、だしに関する栄養情報などの投稿は、ターゲット層の共感を得ることが可能です。
成功事例から学ぶ!SNSを活用するコツ
ここからは、前述で紹介した成功事例を参考に、成功するためのコツを探りましょう。
貴社でも取り入れられる施策が見つかるはずです。
ターゲットを明確にする
SNSを成功させるコツのひとつが、ターゲットを細かく設定することです。
タキイ種苗株式会社は、初心者向けに育て方や選び方の情報を、ベテランガーデナー:向けには新しい品種の紹介や栽培テクニックを発信しています。
株式会社有隣堂は、読書好きな方をターゲットに、新刊の紹介や書評など、読書好きにはたまらない情報を発信しています。
ユーザー目線の投稿
ヤマキ株式会社は、季節感のある料理をたびたび紹介しています。
食料品売り場などで目につきやすくなる旬の食材を使ったレシピは、消費者目線で見ると、作ってみようと行動に移しやすいでしょう。
SNSごとのユーザー目線にたった、コンテンツづくりが成功のコツです。
トレンドにのる
ETVOSはトレンドのメイク動画を掲載したり、商品の違いについても、動画を使って実際に全色肌にのせ比較したりといった、トレンドの撮り方で紹介しています。
株式会社有隣堂は、映像化される書籍など話題性のある内容について、深掘りした動画をたびたび投稿しています。
企業アカウントで注意したいのが、トレンドをつかみながらも企業の品位を落とさないコンテンツにすることです。
トレンドに寄せすぎて、企業イメージとかけ離れた投稿をしてしまうと、マイナスの印象を与えかねないので注意しましょう。
意外性をもたせる
ロート製薬の投稿は、企業アカウントとして意外なほどの親近感を与えています。
また株式会社有隣堂は、書店が扱う商品に特化したコンテンツでありながら、エンターテイメント性の高い面白さや深掘りによって、視聴者を飽きさせません。
ユーザーとの距離を縮める
ヤマキ株式会社は、投稿の最後に「作った方はコメントしてください」と一言をそえ、ユーザーとのやり取りにつなげています。
またETVOSは、UGCをうまく活用しています。
ユーザーが商品を使ったという投稿をリポストし、コメントにさりげなく商品へのこだわりなどを記載しているのがポイントです。
コミュニケーションツールであるSNSの特徴を活かし、丁寧なコミュニケーションでファン育成につなげましょう。
分析し改善に活かす
いずれの企業も、アカウントに対する反応などを分析し改善している点が、成功のコツです。
動画の再生回数やコメント数などのデータから、どのコンテンツが人気なのか、どの時間帯に多く閲覧されているのかなどを分析し、より効果的な発信につなげています。
まとめ
本記事では、SNSを活用した企業の成功事例を元に、成功させるコツについて詳しく解説しました。
いずれの企業も、基本的な運用方法を抑えつつ、トレンドをつかみ企業イメージを損なわないコンテンツづくりが成功のポイントです。
自社のSNSアカウントが思うように伸びずにお悩みの方は、下記お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。