SNS

【これだけは抑えたい】海外SNS運用の注意点!具体的な手法や事例も紹介

グローバル化が進む現代で、企業にとって海外市場への進出は大きなチャンスです。

そこには言語や文化の違い、競合がひしめく市場など海外進出にはさまざまな課題も存在します。

そこで有効なのが、海外SNS運用です。

近年SNSは情報発信や顧客とのコミュニケーションツールとして、企業にとって不可欠な存在になってきました。

しかし国内と異なり、海外SNS運用には特有の注意点も存在します。

本記事では海外SNS運用の注意点や具体的な手法、事例などを紹介します。

この記事でわかる内容

本記事で紹介する海外SNS運用の効果や注意点を理解し、成功事例からポイントを学び自社に合った海外SNS運用を始めていきましょう。

海外SNS運用について知ろう

10年後も生き残るために、海外市場の重要性を感じられている企業も多いのではないでしょうか。

海外の顧客にアプローチするには、国内とは異なるマーケティング戦略が必要です。

そこで注目されているのが、海外SNS運用です。

海外SNS運用について詳しく見ていきましょう。

海外SNS運用とは

海外SNS運用とは、海外市場をターゲットに、世界的に利用されているSNSを利用したマーケティング手法です。

企業のアカウントを運用し、海外向けに自社の商品やサービスについてSNSで発信することを指します。

SNSはプロモーションだけでなく、ブランディングや市場のリサーチにも利用可能です。

世界のSNS利用状況

総務省は世界のソーシャルメディア利用者数について、VV2023年時点で49億人と発表しており、今後も拡大すると予測されています。

おもなSNSについて、世界的な月間アクティブユーザー数は以下の通りです。

 

SNS月間アクティブユーザー数出典元
Facebook30億7,000万人(2024年2月発表)Meta社
YouTube25億400万人(2024年4月発表)statista
WhatsApp20億人(2024年4月発表)statista
Instagram20億人(2024年4月発表)statista
TikTok15億8,200万人(2024年4月発表)statista
WeChat13億4,300万人(2024年4月発表)statista
WeChat10億5,400万人(2024年3月発表)Linkedin
Snapchat8億人(2024年4月発表)Snap Inc.
X(旧:Twitter)6億1,100万人statista
Pinterest4億9,800万人(2024年2月発表)Pinterest
LINE1億9,600万人(2024年5月発表)LINEヤフー株式会社

日本ではLINEのユーザー数が圧倒的に多いのですが、Facebookは世界的にみるとLINEの30倍もの利用者がいます。

利用者数だけを見ても海外と日本では大きく異なり、海外進出への期待が高まるのではないでしょうか。

日本と海外ではSNS運用の違いはある?

先述したとおり各国で人気のSNSプラットフォームは異なります。

またSNSの利用動向も日本と比べ、積極的に発信したり、いい投稿があればコミュニティ間でシェアしたりする方が多い傾向があります。

国によっては、企業と個人間でも積極的にコミュニケーションがとられているケースも見つかりました。

日本では利用者数がそれほど多くないFacebookも、海外では利用者数が多くビジネスシーンでも使われます。

そのため若年層にとどまらず、60代以降の利用者も多い傾向です。

また国によっては、特定のSNSの利用を制限しているところもあります。

こちらもチェック
国内でSNS運用を効果的に行う流れや、ポイントを下記記事で紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

SNS運用とはSNSマーケティングのひとつ!はじめ方や成功のためのポイントを紹介

海外SNS運用の具体的な手法

海外SNS運用が成功すれば大きな成果が期待できます。

しかし闇雲に運用しても効果は出ません。

ターゲットに合わせた戦略を立て、効果的なコンテンツを発信することが重要です。

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

ターゲットに合わせたコンテンツを発信

海外SNS運用では、ターゲットを絞りニーズのあるコンテンツを発信しましょう。

商品名やサービスに関するプロモーションだけでなく、ユーザーが知りたい情報を発信することが重要です。

海外のユーザーであれば、商品やサービスに関する詳細な情報(サイズや使用感など)、使い方、こだわり、製造過程などをコンテンツにするのも有効です。

実際にその地域の顧客が使っている様子がわかる、UGCの投稿を促すのも効果的でしょう。

ユーザーとコミュニケーションをとる

海外SNS運用では、ユーザーと積極的にコミュニケーションをとり関係を築くのがおすすめです。

海外では企業と個人がコミュニケーションをとることは珍しくありません。

SNSのコメントやDMの機能を使って、見込み客へのアプローチも可能です。

丁寧にコミュニケーションをとることで、企業に対して愛着を持ってもらえます。

SNSがなくても継続的に購入してくれる顧客育成を、最終的な目標として目指しましょう。

分析と改善を繰り返す

海外向けのSNSを一定期間運用したら、定期的に分析を行いましょう。

どの投稿が伸びているか、伸びていないか、その原因を分析します。

海外ユーザーはいい投稿をシェアする習慣が強いためシェア数や、実際に購入や問い合わせにつながっているかといったコンバージョン数などをチェックします。

反応の良かった原因を活かし投稿してみるなど、分析と改善、検証を繰り返しましょう。

市場調査に利用する

海外のユーザーはSNSで自ら発信しているケースも多く、顧客を理解するための調査にも使えます。

顧客のニーズや動向、トレンドなどを把握できるでしょう。

さらに現地競合の強さや市場の中で自社の立ち位置を確認できるので、海外展開の戦略を考えるのにも活用できます。

海外SNS運用の効果

海外向けのSNS運用には次のような効果が期待できます。

これらの効果を実現するためには、ターゲットとなるユーザーをしっかりと理解し、適切なコンテンツを配信することが重要です。

ブランド認知をアップできる

海外向けの企業アカウントを運用することで、商品やサービスについて手軽にわかりやすくプロモーションができます。

海外でもショッピングや旅行の前にSNSを利用して検索し、購入や利用後にその体験をSNS上でシェアするという流れがあります。

SNSの拡散性が高い特徴を活かし、現地でのブランド認知アップが期待できるでしょう。

海外向けに企業アカウントを運用すれば、ホームページの代わりにもなりブランドについて深く知ってもらえます。

またSNSからECサイトへつなげネット上で購入を促したり、旅行で訪日する方に向けて画像や動画を使ってアピールしたりすることも可能です。

顧客のエンゲージメント強化

SNS運用は顧客との接点が増えるため、うまく活用できれば顧客とのエンゲージメントを強化できます。

ユーザーからコメントやDMが届いたら、すばやく丁寧な返信をすることで顧客の満足度アップにつながるでしょう。

またSNSのコメントやメッセージ機能を使って、カスタマーサービスとして利用することも可能です。

市場の拡大

日本は少子高齢化の影響により、アクティブな購買層が減少しており、市場は縮小傾向にあります。

しかし世界的に見ると、人口の増加や最低賃金の上昇率が高くなっているため、購買力の高い地域も多数あります。

ECサイトの利用者も増加しており、海外に進出するハードルが低くなってきました。

海外市場で新たな顧客層を開発できれば、国内市場での激しい競争を回避できます。

海外SNS運用での注意点

海外SNS運用で成功するためには、以下の3つの点に注意する必要があります。

これらの注意点を守り、適切な戦略と運用方法を実行することで、海外SNS運用を成功に導くことができるでしょう。

ターゲットにする国や地域でのタブーを知っておく

海外SNS運用では、対象地域のタブーについてよく調査することが重要です。

日本ではよく使われる表現でも、海外ではマイナスの意味であったりタブーとされていたりすることがあります。

例えばその国の記念日と絡めた発信をする場合も、現地ではその記念日自体をよく思わない方もいる可能性があります。

海外SNS運用では、特に差別的な表現や、政治、宗教関連の発信は避けるようにしましょう。

効果が出るまでに時間がかかる

多くの企業がSNSをマーケティングツールとして活用しています。

さらに相手が海外となると当然ライバルも増えます。

その中から自社アカウントの投稿が多くの人の目に留まるには、時間がかかることを理解しておきましょう。

海外SNS運用の目的を達成するために、根気強く継続することが重要です。

言語や文化などネイティブな人にチェックしてもらう

翻訳機を使って言語を変更することもできるが、不自然になることも多々あります。

何気なく使った表現や絵文字が海外では深い意味を持っていたり、海外ではユーモアの感じ方が異なったりします。

そのため海外SNS運用では、ネイティブスピーカーなど対象地域に精通した人にチェックしてもらうのが理想です。

言語や文化だけでなく、経済の発展状況や宗教などさまざまな側面からチェックし、誤解されるような表現がないか確認する必要があります。

海外SNS運用を成功させるコツ

いざ海外SNS運用を始めると、言葉の壁や文化の違い、ターゲットとなるユーザーへの理解不足など、さまざまな課題に直面するのではないでしょうか。

ここからは、海外SNS運用で成功するための5つのコツを紹介します。

これらのコツを意識することで、海外ユーザーの心をつかみ、自社のブランド認知度を高め、売上を向上させることができるでしょう。

効果的なコンテンツを作成する

海外SNS運用を行うには設定から最適化しなければいけません。

地域や言語設定を対象の地域に変更しておきましょう。

海外では、日本の商品やサービスがもつこだわりやきめ細かさが好まれる傾向があります。

実際に手に取れない分、実物がイメージできるよう商品やサービスの価値を伝えるために、必要なコンテンツを発信していきましょう。

また購入してくれた人にタグ付け投稿を依頼するなどUGCの生成を促すのも効果的です。

現地のコミュニティ内で拡散が期待できるほか、口コミによる情報は不安を払拭でき商品やサービス利用を後押しするでしょう。

商品やサービスにあった海外SNSを選ぶ

ユーザー層やどのように利用されているかに合わせて、使うSNSや発信内容を選びましょう。

海外でも若年層はTikTokやInstagramを、Facebookは60代以上の方もビジネスで利用しているなど日本とはSNSのユーザー層が少し異なります。

対象地域で使われるSNSやユーザー層をしっかり調査しておくことが重要です。

また海外SNS運用ではフォロワー数を増やすだけでなく、商品やサービスを利用してもらうなど本来の目的が達成できるように導線を整えておきましょう。

海外ユーザーの文化やニーズに合わせる

海外向けのSNSを運用する場合、対象地域の文化やニーズに合わせましょう。

海外では日本の商品やサービスを「メイドインジャパン」と呼ぶことがあり、高品質なものづくりが人気を得ています。

日本では当たり前に感じることも、海外では真新しかったりもっと知りたい情報だったりします。

またインバウンド集客を狙う場合、自身の店舗への行き方、支払方法、周辺地域の情報などをコンテンツにするのも有効です。

ユーザーがどのようにその商品やサービスを利用し、どのような情報を求めているかを調査しコンテンツづくりに反映しましょう。

国内と海外向けでアカウントを分ける

海外向けにSNSを運用する場合、国内と海外用のアカウントを分けるのがおすすめです。

現在、多くのSNSではエンゲージメントの高さがアカウントの評価につながります。

国内向け、海外向けの発信を同一のアカウントですると、言語が異なるユーザーが途中で離脱してしまうでしょう。

するとエンゲージメントが分散され、評価が低くなる可能性があります。

国内と海外向けのアカウントを分けることで、反応をもらえる、投稿を最後まで見てもらえることにつながるでしょう。

SNS運用代行を利用する

ここまでご覧いただきSNS運用をしたいけれど知識が不足している、SNS運用に割く時間や人員が足りないという企業も多いのではないでしょうか。

海外SNS運用では海外の動向や文化を詳しく知る必要があるほか、SNSマーケティングに関する知識も必要です。

国内でSNS運用するのとはやり方も異なるので、効果を得るためにはSNS運用代行を利用するのもおすすめです。

SNS運用代行については下記記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

SNS運用とはSNSマーケティングのひとつ!はじめ方や成功のためのポイントを紹介

海外SNS運用の成功事例

ここから海外SNS運用で成功を収めた企業の事例を3つ紹介し、その成功のポイントを解説します。

自社の海外SNS運用に役立てるヒントが見つかるでしょう。

Instagramでの成功事例「SHISEIDO」

株式会社資生堂の運営するInstagramアカウント資生堂は、画像や動画をふんだんに活用し、視覚的訴求の高いコンテンツを発信しています。

特にInstagramは力を入れており、美しいビジュアルと洗練された世界観で、多くのフォロワーを獲得しています。

Instagramのハイライトには、企業の経歴や事業が掲載されており、Instagramを見るだけでも資生堂がどのような企業かがわかるようになっている点も効果的です。

YouTubeでの成功事例「VISIT FUKUSHIMA」

YouTubeアカウント「VISIT FUKUSHIMA」では、美しい風景や食べ物、伝統文化などの魅力をドラマティックな映像で伝えています。

公共交通機関の利用方法や、温泉の入り方など、観光で必要な情報も解説されており、有益な情報を届けている点はまねしたいポイントです。

Facebookでの成功事例「リッツカールトン大阪」

ザ・リッツ・カールトン大阪のFacebookアカウント「The Ritz-Carlton Osaka」です。

このアカウントでは投稿に英語も併記され、海外ユーザーにも伝わりやすくなっています。

ホテルの外観や客室、料理などの高画質な写真や動画とともに、宿泊することでどのような価値があるかを文章に記載し、ホテルの魅力を存分に伝えています。

投稿には公式ホームページや予約ページへ移動するようアクションを促すなど、コンバージョンにつながる導線が整えられているのもポイントです。

そのほか各種SNSで企業が成功した事例を書き記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

【2024年最新】Twitter(X)企業アカウント運用5つのポイント!成功事例も紹介

【最新版】インスタ企業アカウント人気トップ10!参考事例と成功の秘訣

まとめ

国内でのSNS運用とはユーザー層や、アプローチの手法が異なります。

また海外向けであることから、言語や文化などへの配慮が欠かせません。

海外SNS運用は多大な時間や人的リソースが必要になるため、部分的にでもSNS運用代行を依頼するのもおすすめです。

今回紹介した内容を参考に、海外SNS運用を成功させ、企業の成長へつなげましょう。

    BLOGサブタイトル

    • カテゴリーなし
    最近の記事
    おすすめ記事
    1. 登録されている記事はございません。
    1. 登録されている記事はございません。
      TOP