OpenAIが独自推論チップ(AIを動かすための中核となる計算装置)「Jalapeño」を発表したことについて

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Jalapeñoとはどのようなチップか

OpenAIは、半導体大手のBroadcomと共同で、AIの処理に使う独自チップ「Jalapeño(ハラペーニョ)」を開発しています。

Jalapeñoは、ChatGPTのようなAIがユーザーからの質問に答えるときに必要となる「推論」という処理に特化したチップです。

これまでOpenAIは、AIを動かすためにNVIDIAなどが提供するGPUを利用してきました。独自のチップを開発することで、自社のAIに適した処理を行いやすくし、AIをより効率的に動かすことを目指しています。

Jalapeñoは何がすごいのか

Jalapeñoで注目されているのが、AIを動かすときの「速さ」と「電力効率」です。

OpenAIが公表した初期テストでは、NVIDIAのAI向けシステムと比較して、使う電力に対する処理性能や、AIが答えを返すまでの時間で優れた結果を示したとされています。

簡単にいえば、同じような電力を使って、より多くのAI処理をこなしたり、より速く答えを返したりできる可能性があります。

ただし、現時点では初期段階のテスト結果であり、今後大規模に導入した場合も同じ性能が出るかは分かりません。そのため、JalapeñoがすぐにNVIDIAのGPUに取って代わると考えるのは早いでしょう。

なぜOpenAIは独自チップを作るのか

AIを利用する人が増えると、それだけAIを動かすためのコンピューターも大量に必要になります。

特にChatGPTのようなサービスでは、ユーザーから質問を受けるたびにAIが計算を行います。利用者が増えれば増えるほど、処理に必要な電力やコンピューターのコストも大きくなります。

そこでOpenAIは、自社のAIに合わせたチップを作り、より効率よくAIを動かせる環境を整えようとしています。

独自チップを使えるようになれば、AIを動かすためのコストを抑えたり、より多くのユーザーに対応したりできる可能性があります。

今後はどうなる?

Jalapeñoは、2026年後半からの導入が予定されています。

OpenAIとBroadcomは、今後も複数世代にわたってAIチップを開発する計画を進めています。

ただし、OpenAIがNVIDIAのGPUを使わなくなるわけではありません。AIの学習などでは、今後もNVIDIAをはじめとする企業の半導体が使われるとみられています。

そのためJalapeñoは、「NVIDIAを完全に置き換えるチップ」というより、OpenAIがAIを動かすための選択肢を増やすための独自チップと考えると分かりやすいでしょう。

まとめ

OpenAIが開発するJalapeñoは、ChatGPTなどのAIから回答を返すための処理に特化した独自チップです。

AIの利用者が増えるなかで、より速く、効率よくAIを動かすことを目的として開発されています。

初期テストでは高い性能が示されていますが、まだ大規模な実用化前の段階です。今後、実際のデータセンターでどのような性能を発揮するのかが注目されています。

いろとりどり編集部

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