障がい者転職を検討中の方必読!
絶対に読むべき必読記事
視覚障害があり、パソコンを使って働く際にスクリーンリーダーを利用したいと考える方は多いでしょう。スクリーンリーダーは、画面上の文字情報を音声で読み上げるソフトウェアです。文書作成、メール、表計算、PDF、ウェブサイト、社内システムなどにアクセスするための大切な手段になります。
ただし、ソフトを導入しただけで、すべての業務が行えるとは限りません。社内システムがキーボード操作に対応しているか、PDFが読み上げられる形式か、会社のPCに必要なソフトを導入できるかなど、実際の業務に合わせた確認が必要です。この記事では、職場でスクリーンリーダーを使う際の確認事項と、会社への相談方法を解説します。
スクリーンリーダーは職場での情報アクセスを支える手段
JEEDは、画面読み上げソフト(スクリーンリーダー)を、パソコン画面上の文字情報や、ワープロ・表計算・PDFなどオフィスで使われるアプリケーションの文字情報を音声で読み上げるソフトウェアと説明しています。[1] OSに搭載されたアクセシビリティ機能を利用する場合もあれば、仕事の内容に合わせて別のソフトや点字ディスプレイなどを組み合わせる場合もあります。
スクリーンリーダーの使いやすさは、本人の使い慣れた操作方法、担当業務、会社のシステム環境によって変わります。大切なのは「使えるか」だけでなく、「担当業務を必要な精度と時間で進められるか」を確認することです。入社前、配属前、担当業務が変わる前など、できるだけ早い段階で相談しましょう。
導入前に確認したい5項目
ソフトだけでなく、PC・システム・文書・支援体制をまとめて確認します。
| 確認項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| PCとOS | 会社貸与PCへのソフト導入、設定変更、管理者権限の可否 |
| 業務システム | ログイン、入力、検索、保存、帳票出力をキーボードで操作できるか |
| 社内文書 | Word、Excel、PDF、画像資料を文字情報として確認できるか |
| 周辺機器・認証 | 複合機、ICカード、二段階認証など日常業務に必要な操作 |
| 相談体制 | 上司、人事、情報システム部門、支援機関の相談先と役割 |
最初からすべてを確認する必要はありません。まずは、勤怠、メール、社内ポータル、業務の入力画面、会議資料など、毎日または頻繁に使うものから試すとよいでしょう。
業務システム・PDF・社内文書で起きやすい課題
職場の情報が、常に読み上げやすい形式で作られているとは限りません。画面上のボタンに名前が付いていない、マウス操作しか想定されていない、表の構造が分かりにくい、PDFが画像として保存されている場合は、内容や操作を把握しにくくなります。
その際は、「システムが使えません」とだけ伝えるのではなく、「検索ボタンが読み上げられない」「請求書PDFが画像形式で内容を確認できない」「表の見出しが分からず入力箇所を判断しにくい」と、画面・文書のどの部分で困るかを具体的に伝えましょう。
代替案として、テキスト形式の資料を併せて提供する、読み上げ可能なPDFを用意する、最初の操作を担当者と確認する、別の入力方法を検討するなどがあります。JEEDの合理的配慮事例でも、音声読み上げソフト、専用PC、社内システム対応を組み合わせる取組が紹介されています。[2]
会社へ相談する時の進め方
相談では、利用したいソフト名だけでなく、「どの業務を、どの方法で行いたいか」から説明すると話が進みやすくなります。
- 担当業務を挙げる。 メール、資料作成、勤怠入力、業務システムへの登録、会議資料の確認などを整理します。
- 試したい環境を伝える。 使い慣れたスクリーンリーダー、OSのアクセシビリティ機能、キーボード操作などを伝えます。
- 確認・試用の機会を依頼する。 テスト用アカウント、サンプル文書、実際の業務画面で試せるかを相談します。
- 相談先を決める。 上司、人事、情報システム部門など、不具合時に連絡する相手を確認します。
入社前にすべてを試せない場合は、入社後の一定期間を試行期間にし、困った画面・文書を記録しながら調整する方法があります。支援機器の選定や利用方法について、支援機関へ相談することも選択肢の一つです。
相談に使える例文
「視覚情報を確認するために、スクリーンリーダーを使って業務を行いたいと考えています。社内システムや勤怠画面を、キーボード操作と読み上げで確認する機会をいただくことは可能でしょうか。」
「会議資料が画像形式のPDFの場合、内容を確認しにくいことがあります。可能な範囲で、文字情報を含むPDFやWord形式の資料を共有していただくことはできますか。」
会社側がスクリーンリーダーに詳しくない場合もあります。「この業務画面を読めるか試したい」「この文書形式を変更できるか確認したい」と、具体的な確認から始めると相談しやすくなります。
試用後に見直したいポイント
導入後も、PCの入替え、社内システムの更新、業務内容の変更などで使いにくくなることがあります。困った時は、画面名、操作手順、何が読めない・操作できないかを簡単にメモしましょう。担当者に状況を共有しやすくなります。
解決策がすぐに見つからない場合でも、代替形式の資料、別の操作方法、担当者による補助など、業務を止めない方法を相談できることがあります。使える環境を一度整えて終わりにせず、仕事の変化に合わせて見直しましょう。
まとめ:スクリーンリーダーと職場環境を一緒に確認しよう
視覚障害のある方が職場でスクリーンリーダーを使う際は、ソフトの導入だけでなく、業務システム、PDFや社内文書、キーボード操作、相談体制まで確認することが大切です。実際の業務で試しながら、必要な情報にアクセスできる環境を会社と一緒に整えていきましょう。

