障がい者転職を検討中の方必読!
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障害者雇用で働いていると、入社時には予定していなかった仕事を任されたり、担当業務の一部が変わったりすることがあります。「新しい仕事に挑戦したい気持ちはあるが、体調や特性に合うか不安」「断ると評価が下がりそうで相談しづらい」と感じる方もいるでしょう。
業務内容の変更は、必ずしも悪いことではありません。仕事の幅を広げる機会になる場合もあります。一方で、具体的な内容や業務量を確認せずに引き受けると、負担が大きくなり、体調や仕事の安定に影響する可能性があります。大切なのは、受ける・受けないをすぐに決めることではなく、変更後の仕事を具体的に把握し、自分に必要な支援を相談することです。
障害者雇用で業務内容の変更を相談してよい理由
業務内容は、会社の状況や本人の習熟度によって変わることがあります。しかし、障害者雇用では、本人が力を発揮できる業務か、働く上での障壁が増えないかを確認することが重要です。厚生労働省は、雇用分野における障害者への差別禁止と、過重な負担にならない範囲での合理的配慮の提供義務を案内しています。[2]
つまり、業務変更を提案された時は、一方的に我慢するのではなく、仕事を進める上で困る点や必要な工夫を伝え、会社と話し合うことが大切です。「新しい業務が苦手です」とだけ伝えるよりも、「この条件であれば取り組みやすい」と具体化すると、上司も調整方法を考えやすくなります。
相談は特別扱いを求めるためではなく、任された仕事を安定して行う方法を一緒に確認するためのものです。業務が増える時も減る時も、本人の状態と業務の実態に合った進め方を探しましょう。
業務変更の前に確認したい5項目
「来月からこの仕事もお願いします」と言われたら、まずは以下の5項目を確認します。すべてをその場で聞く必要はありませんが、メモにして後から確認できるようにすると安心です。
| 確認項目 | 具体的に確認すること | 相談のポイント |
|---|---|---|
| 仕事内容 | 作業の流れ、使用するシステム、対人対応の有無、責任の範囲 | 今の業務との違いを具体的に聞く |
| 業務量・期限 | 1日・1週間あたりの件数、締切、繁忙期、残業の可能性 | 既存業務を減らすか、優先順位をどうするかを確認する |
| 習得までの支援 | 研修、手順書、引継ぎ期間、質問できる担当者 | 最初の数回に必要な確認方法を相談する |
| 働く環境 | 勤務場所、席、会議、電話、騒音、使用機器など | 特性に影響する場面がないかを想定する |
| 見直しの時期 | 試行期間、面談日、評価の基準、相談先 | 「合わない時に誰へ、いつ相談するか」を決める |
特に重要なのは、業務が追加されるのか、現在の業務と入れ替わるのかを確認することです。新しい仕事を増やす場合は、業務量だけでなく、優先順位と期限も聞きましょう。「両方を同じ水準で行う必要があるのか」「慣れるまでの期間はあるのか」が分かると、必要な支援を伝えやすくなります。
相談前に整理しておくと伝わりやすいこと
上司に相談する前に、自分の状況を短く整理しておくと、話が感情的になりにくくなります。次の3つを書き出してみましょう。
- 今できていること:現在の担当業務、安定してできている作業、工夫していることを整理します。
- 不安なこと:新しい業務のどの部分が難しそうかを具体化します。例えば「複数の依頼が同時に来ると優先順位を判断しにくい」「電話対応が続くと疲労が大きい」などです。
- 必要な支援:手順書、事前説明、指示の文面化、相談時間、業務量の段階的な増加など、あると取り組みやすい方法を考えます。
「できないこと」の一覧だけで終わらせないこともポイントです。「この方法ならできる」「最初はここまでなら対応できる」と伝えると、上司と現実的な調整をしやすくなります。新しい業務を一度にすべて任されるのではなく、一部から始め、慣れたら範囲を広げる方法もあります。
上司に相談する時の伝え方・質問例
相談の場では、まず新しい業務への意欲や確認したい目的を伝え、次に事実と希望を話すと分かりやすくなります。
「新しい業務について、できることを増やしたいと思っています。現在の業務との優先順位と、慣れるまでの支援方法を確認させてください。最初の1か月は、手順書を見ながら進め、週1回確認の時間をいただくことは可能でしょうか。」
「この業務では複数の依頼が同時に来ると伺いました。急ぎの仕事を判断しやすいよう、期限と優先順位をチャットでも確認できると助かります。どのような方法が可能でしょうか。」
「現在の業務に加えて新しい業務を担当する場合、体調面への影響を確認したいです。2週間ほど試してから、業務量について面談する機会をいただけますか。」
相談する際は、要望を一度に多く伝えすぎず、最も影響が大きいものから話すことをおすすめします。上司にすぐ答えがない場合は、人事担当者や障害者雇用の担当者、必要に応じて支援機関にも相談先を広げましょう。
変更後に負担が大きい時の見直し方
業務を始めてから「思ったより時間がかかる」「ミスが増えた」「疲労が強くなった」と感じることもあります。このような時は、限界まで我慢するのではなく、早めに状況を共有することが大切です。
JEEDが紹介する事例では、業務日誌で日々の不明点や疲労度を把握し、上司や作業指示者が業務量や指示方法を調整しています。また、定期面談で本人の業務や体調に関する課題を確認し、状況に応じて業務量を見直す例も示されています。[1] これは一つの事例ですが、変更後に振り返る機会をつくる考え方として参考になります。
見直しの相談では、「新しい業務が無理です」とだけ言うのではなく、「1件あたりに想定より時間がかかる」「午後に疲労が強くなる」「手順のこの部分で確認が必要」といった事実を伝えます。そのうえで、業務量を一時的に減らす、手順書を更新する、担当者を決めるなど、試せる方法を一緒に考えましょう。
相談記録を残す方法
業務内容が変わる時は、相談した内容と決まったことを簡単に残しておくと役立ちます。形式はメモ、メール、チャットで構いません。次の4点を記録しましょう。
- 変更する業務と開始日
- 優先順位・期限・現在の業務との調整内容
- 必要な支援と相談担当者
- 次に見直す日、困った時の連絡先
面談後に「本日確認した内容です」と送るだけでも、認識違いの防止につながります。記録は会社を責めるためではなく、仕事を進めるための共通メモです。状況が変われば、その都度更新しましょう。
まとめ:業務変更は、具体的に確認してから進めよう
障害者雇用で業務内容が変わる時は、仕事内容、業務量、期限、習得支援、働く環境、見直し時期を確認することが大切です。不安を感じたら、今できていること、困る場面、必要な支援を整理して、早めに相談しましょう。
業務変更への対応は、我慢するか断るかの二択ではありません。本人と会社が話し合い、必要な配慮や進め方を調整することで、新しい仕事にも取り組みやすくなります。変更後も定期的に振り返り、無理なく働き続けられる形を探していきましょう。

