障がい者の転職と転職エージェント2社の併用、担当者が同じになる確率と対策

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障がいのある方の転職活動では、複数の転職エージェントを併用することが一般的になっています。 求人の幅を広げ、自分に合った職場を見つけやすくするための有効な戦略です。 しかし、2社のエージェントに登録したのに、別々の会社から連絡をくれた担当者が同じ人だったというケースに遭遇する方もいます。 ここでは、エージェント併用の基本から、担当者が同じになるパターン、その確率と対策までをわかりやすく解説します。

転職エージェント併用の基本

転職エージェント併用とは、複数の転職エージェントに同時に登録して、それぞれから求人紹介やサポートを受ける戦略です。 障がい者専門の転職エージェントを2社から3社ほど併用するのが、一般的なスタイルといえます。

併用することには、明確なメリットがあります。 まず、紹介される求人の数と種類が大きく増えます。 エージェントによって取り扱う求人が異なるため、複数登録することで、自分一人で求人サイトを見るだけでは出会えない選択肢にアクセスできます。

次に、担当者の質を比較できる点も大きな利点です。 障がいへの理解度、業界知識、コミュニケーションの取り方、提案の質など、担当者によって対応のレベルは大きく異なります。 複数の担当者と関わることで、自分に合ったサポートをしてくれる方を見極められます。

非公開求人へのアクセスも広がります。 転職エージェントには、企業からの依頼で一般に公開していない求人が多数あります。 複数のエージェントを併用すれば、これらの非公開求人にアクセスできる確率が高まります。

加えて、エージェントごとに得意な業界や職種が異なるため、幅広い選択肢を検討できる点も魅力です。 事務職に強いエージェント、IT職に強いエージェント、ハイクラス案件を扱うエージェントなど、特色を活かして使い分けることができます。

エージェントの仕組みを理解する

担当者が同じになる理由を理解するには、転職エージェントの仕組みを知っておく必要があります。

転職エージェントには、主に3つのタイプがあります。 ひとつめは、自社で完結している大手エージェントです。 全国規模の人材紹介会社が自社のサービスとして運営しており、自前の登録者データベースと求人データベースを持っています。

ふたつめは、人材紹介ブランドを複数展開している企業です。 一見すると別々の会社のように見えても、運営する母体が同じというケースがあります。 ブランドごとに特色を出しつつも、データベースや一部のスタッフを共有していることがあります。

みっつめは、エージェントが代理店契約を結んでいるネットワーク型です。 複数の小規模エージェントが共通のシステムを使ったり、互いに求人を紹介し合ったりする仕組みで運営されているケースがあります。

このような構造があるため、見た目には異なる2社に登録しても、運営母体が同じだったり、担当者がブランドを兼務していたりすると、結果的に同じ担当者からの連絡となる場合があります。

担当者が同じになるパターン

別々のエージェントに登録したのに同じ担当者から連絡が来るパターンには、いくつかのケースがあります。

最も多いのが、運営母体が同じ複数ブランドの存在です。 ひとつの人材紹介会社が、障がい者専門ブランドA、就労移行支援併設のブランドB、ハイクラス向けブランドCというように、複数のサービスを展開しているケースがあります。 利用者からは別のサービスに見えても、実態は同じ会社で、担当者が兼任していることがあります。

次に、エージェント間での連携や紹介が要因となることもあります。 登録したエージェントが、自社では適切な求人を持っていない場合、別のエージェントに利用者を紹介することがあります。 こうした連携がスムーズに進む場合、複数のエージェントに登録しているように見えても、実際は紹介経由で同じ担当者に行きつくケースが生まれます。

担当者が複数のエージェントで掛け持ち業務をしている場合もあります。 副業や業務委託で複数のエージェントを兼ねている担当者は少数ですが存在します。 特に専門性の高い障がい者雇用分野では、こうしたケースが見られることがあります。

エージェント同士で求人を共有しているネットワーク型の場合、登録先は異なっても、同じ求人を扱うことで結果として連絡内容が似てしまうこともあります。

同じ担当者になる確率

実際にどのくらいの確率で同じ担当者になるかは、選んだエージェントの組み合わせや、自分の希望条件、登録のタイミングなどによって変わるため、一概には言えません。

ただし、いくつかの傾向はあります。

障がい者専門の転職エージェントは、業界全体としてそれほど数が多くありません。 そのため、複数登録すると同じ会社の運営、または近しいネットワークに登録してしまう可能性は、一般職向けエージェントよりも高くなる傾向があります。

特定の障がい種別、たとえば精神障がい専門、発達障がい専門、ハイクラス専門など、専門性の高いエージェントは数が限られるため、同じ担当者にあたる可能性がさらに高まります。

地方の求人や、特定の業界の専門求人を扱うエージェントは、担当者の層が限られているため、同様の傾向があります。

このような状況に対応するには、登録するエージェントを慎重に選ぶことが大切です。 エージェントを選ぶ際は、運営会社、ブランド、得意分野、所在地などを事前に確認すると、重複を避けやすくなります。

同じ担当者になったときの対応

別々のエージェントから連絡をくれた担当者が同じだったと判明した場合、慌てずに対応することが大切です。

まず、率直に状況を伝えることをおすすめします。 別のエージェントからも同じ方からご連絡いただいた件についてですが、どのように対応すればよいでしょうかと、担当者本人に丁寧に確認してみましょう。 担当者からは、運営の事情や対応方針を説明してもらえます。

両方のエージェントを併用するメリットがあるかを判断しましょう。 担当者が同じであっても、扱う求人や提案内容が異なるなら、両方を活用する価値があります。 逆に、ほぼ同じ求人や提案内容になるなら、ひとつに絞ったほうが効率的です。

担当者を変えてもらえるか確認するのも選択肢です。 エージェントによっては、別の担当者にしてもらうことが可能な場合があります。 特に担当者との相性が良くないと感じる場合は、変更を申し出てみる価値があります。

別のエージェントを新たに探すという判断もあります。 両方のエージェントが実質的に同じであれば、本当に別系統のエージェントに登録し直すほうが、求人の幅を広げる効果が大きくなります。 事前にエージェントの運営会社や評判を調べてから登録することが、こうしたミスマッチを防ぐ鍵です。

エージェント併用を効果的に進めるコツ

エージェントを併用するなら、効率的かつ効果的に活用したいものです。 いくつかのコツを紹介します。

まず、登録するエージェントを慎重に選びましょう。 それぞれのエージェントの特徴を事前に調べ、互いに補完し合える組み合わせを意識します。 たとえば、大手の総合型エージェント1社、専門性の高い小規模エージェント1社、業界特化型エージェント1社といった組み合わせが理想です。

エージェントごとに、得意分野が異なります。 事務職、IT職、ハイクラス職、特例子会社、在宅勤務など、自分が希望する条件に合った得意分野を持つエージェントを選びましょう。

各担当者に同じ情報を共有することが大切です。 転職活動の希望条件、現在の状況、応募先企業などを、それぞれのエージェントにきちんと伝えましょう。 情報の隠し事があると、提案の質が下がるだけでなく、誤って同じ求人に重複応募してしまうリスクもあります。

重複応募を避けるために、応募状況の管理を徹底しましょう。 どのエージェント経由でどの企業に応募しているかをスプレッドシートやノートで記録しておくと、後でトラブルを防げます。 同じ企業に複数のエージェント経由で応募してしまうと、企業側に悪い印象を与え、選考に不利になる可能性があります。

担当者と良好な関係を築く姿勢も大切です。 連絡をしっかり返す、面接後のフィードバックを共有する、感謝の気持ちを伝えるなど、誠実な対応を心がけることで、担当者もあなたに合った求人を熱心に探してくれるようになります。

自分の状況に応じて、エージェントを絞り込む判断も必要です。 転職活動が進むなかで、特に相性の良いエージェントが見つかれば、そちらに重点的に相談する形にシフトしていくと、効率が上がります。

障がい者専門エージェント以外の選択肢

転職エージェントの併用と並行して、他の求人探しのルートも活用することで、選択肢を大きく広げられます。

ハローワークの障がい者専門窓口は、公的機関の安心感がある選択肢です。 地域の中堅企業や中小企業の求人を多く扱っており、エージェントでは出会えない求人と出会えることがあります。 相談員からの面接対策や、応募書類の添削も無料で受けられます。

就労移行支援事業所は、就労に向けた訓練と、求人紹介の両方を受けられる場です。 事業所によっては、地元企業との太いパイプを持っており、職場実習や見学の機会を提供してくれます。

企業のホームページから直接応募する方法もおすすめです。 DE&Iに力を入れている企業や、障がい者雇用を積極的に進めている企業は、採用ページに障害者枠の求人を掲載していることがあります。

ビジネス特化型のSNSも近年広がっています。 リンクトインなどで自分の経歴やスキルを発信することで、企業の人事担当者から直接スカウトを受けられる可能性があります。

障害者就業生活支援センターは、就労と生活の両面を長期的に支援する公的機関です。 求人紹介だけでなく、就職活動全般の相談ができ、入社後のフォローも継続的に受けられます。

まとめ

障がい者専門の転職エージェントを複数併用することは、求人の幅を広げる有効な戦略です。 ただし、業界の規模が限られているため、運営母体が同じだったり、担当者が兼任していたりするケースに遭遇することがあります。 担当者が同じだとわかったときは、率直に状況を確認し、両方を活用するか、ひとつに絞るか、別のエージェントに登録し直すかを冷静に判断しましょう。 エージェントを選ぶ際は、運営会社や得意分野、評判を事前に調べ、互いに補完し合える組み合わせを意識することが大切です。 エージェントの併用と並行して、ハローワーク、就労移行支援事業所、企業のホームページ、ビジネスSNS、障害者就業生活支援センターなど、複数のルートを活用することで、より自分に合った職場との出会いが広がります。 自分のペースで戦略的に動きながら、安心して長く働ける転職先を見つけていきましょう。

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