お子さんの将来を考え、B型施設を探している保護者の方へ
障害のあるお子さんに合った選択をするために、まず知っておきたい基本ガイド
初めての方は、基礎知識と不安解消をセットで押さえると安心です。
まず読むべき基礎知識5記事
施設選びでつまずきやすいポイント5記事
仕事と介護の両立に悩んでいるのに「ビジネスケアラーの介護離職の現状と2026年の統計データを正確に把握したい」「企業がビジネスケアラーの介護離職を防ぐためにどのような対策を取るべきか理解したい」という方はいらっしゃいませんか。ビジネスケアラーの介護離職問題は日本の労働市場と企業経営において深刻な課題のひとつとなっています。
本記事ではビジネスケアラーの介護離職問題の最新動向と企業の対策をわかりやすく解説します。
仕事と介護の両立に悩んでいるのに「ビジネスケアラーの介護離職の現状と統計データを正確に把握したい」「2026年以降に向けてビジネスケアラー問題がどのように深刻化するか理解したい」という方はいらっしゃいませんか。ビジネスケアラーの介護離職問題は日本の労働市場と企業経営において深刻な課題のひとつとなっています。本記事ではビジネスケアラーの介護離職問題の統計と企業の対策をわかりやすく解説します。
ビジネスケアラーとはどのような状況を指すか
ビジネスケアラーの基本的な定義を正しく理解しておくことが重要です。
ビジネスケアラーとは仕事をしながら家族等の介護に従事する者のことを指します。介護が必要な親や配偶者の世話をしながら就労を継続している方がビジネスケアラーに該当します。
総務省統計局が公表している令和4年就業構造基本調査結果によれば介護者は全体で629万人おり、そのうち365万人は有業者とされています。介護を抱える人のうち半数以上は仕事と両立をしているということです。
現在進行形の人だけでも45歳から49歳で20人に1人、50歳から54歳では8人に1人が仕事をしながら介護をするビジネスケアラーとなっています。
介護離職の現状を示す統計データ
介護離職の現状を示す主な統計データを理解しておくことが重要です。
介護や看護による離職者数は2022年の1年間で10万6000人にものぼります。この数値は毎年それほど大きな動きはなく平均して10万人前後が介護離職に至っているとされており今後も近いうちに減少していくという見込みはありません。
介護離職者は毎年約10万人であり2030年には家族介護者のうち約4割にあたる約318万人がビジネスケアラーになる見込みです。
2030年に向けたビジネスケアラーの将来推計
2030年に向けたビジネスケアラーの将来推計を理解しておくことが重要です。
2030年には家族介護者833万人に対してその約4割にあたる約318万人がビジネスケアラーとなりビジネスケアラーの離職や労働生産性の低下に伴う経済損失額は約9兆円に上るとされています。
2020年時点で40歳から44歳の層におけるケアラーの人数は33万人であるのに対し45歳から49歳の層における人数は65万人となるなど家族の介護を行うケアラーの人数が45歳以降に倍増していることがわかります。さらに45歳から49歳の層におけるケアラーの人数は10年後の2030年時点に171万人となり当該年齢階層の17.9パーセントがおよそ6人に1人が介護をしている状態となります。
介護離職が企業と経済に与える損失
介護離職が企業と日本経済に与える損失の大きさを理解しておくことが重要です。
経済損失の内訳として介護離職による労働損失額が約1兆円、介護離職による育成費用損失や代替人員採用にかかるコストがともに約1000億円であるのに対し仕事と介護の両立困難による労働生産性損失額は約8兆円であることが示されています。
仕事と介護を両立する人の生産性はそうでない人に比べて約27.5パーセント低下することが示されています。
介護が必要となる年齢は早ければ70代あるいは80代ごろであることから実質的に介護を負担するのはその子ども世代にあたる40歳から50歳代の現役世代が担うケースが多いといえます。この世代は一般的に企業の中核を担う管理職者やベテラン従業員であることが多いため企業にとっても大きな損失につながるのが特徴です。
介護離職が発生しやすい主な原因
介護離職が発生しやすい主な原因を理解しておくことが重要です。
勤務先で介護休業や介護休暇の取得に対する理解が進んでおらず利用しづらい雰囲気であることから結果として離職を選んでしまうケースがあります。
ビジネスケアラーが平日平均2時間、休日平均5時間というボーダーラインを超えて介護に時間を使ってしまうと介護離職をする確率が劇的に上がってしまいます。
職場での介護への理解不足、相談できる窓口の不在、柔軟な働き方の選択肢の乏しさなどが介護離職につながりやすい主な要因として挙げられます。
企業が取り組むべきビジネスケアラー支援の施策
企業がビジネスケアラーの介護離職を防ぐために取り組むべき具体的な施策があります。
実態把握と情報提供が最初の重要な取り組みのひとつです。従業員の中にビジネスケアラーがどのくらい存在するかをアンケートなどで把握したうえで介護保険制度、介護休業制度、外部の介護支援サービスなどに関する情報を提供することが重要です。
助成金やテレワークで働く環境などを検討し導入していく必要性があります。在宅勤務、フレックスタイム制度、時短勤務など柔軟な働き方の選択肢を整備することでビジネスケアラーが仕事と介護を両立しやすい環境が整います。
介護に関する相談窓口の設置も重要な施策のひとつです。人事担当者や産業保健スタッフへの相談、外部のEAP従業員支援プログラムの活用などを通じてビジネスケアラーが一人で抱え込まずに相談できる体制を整えることが重要です。
介護休業制度の活用促進
介護休業制度の活用促進がビジネスケアラー支援において重要な役割を果たします。
介護休業制度は介護を必要とする家族を介護するために最長93日間の休業を取得できる制度です。休業中は雇用保険から介護休業給付金が支給されます。
介護休業を利用している人は1.6パーセント、介護休暇を利用している人は4.5パーセントに留まっており充分に両立できているとは言い難い状況があります。制度の認知度向上と利用しやすい職場文化の醸成が重要な課題のひとつとなっています。
障がいのある方のビジネスケアラー問題
障がいのある方がビジネスケアラーとなった場合の特有の課題があります。
障がいのある方自身が介護者となるケースでは障がいへの配慮と介護という二重の負担が生じることがあります。障がい者雇用枠での就労と家族の介護を両立している方にとって合理的配慮の申請に介護による体調への影響を含めた内容を伝えることが重要です。
就労移行支援事業所や障がい者就業生活支援センターに介護との両立についての相談を行うことで適切なサポートを受けることができます。
まとめ
ビジネスケアラーの介護離職問題は毎年約10万人が介護離職に至っているという現状が続く深刻な課題です。2030年には約318万人がビジネスケアラーとなり経済損失は約9兆円に上る見込みであることから企業による実態把握と情報提供、柔軟な働き方の整備、相談窓口の設置を組み合わせた包括的な支援体制の構築が急務となっています。介護離職を防ぐためにはビジネスケアラー本人が職場に状況を開示して支援を求めることと企業が制度と文化の両面から支援できる環境を整えることの両方が重要です。
