フランスの住宅手当を学生や留学生が活用する方法を徹底解説

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フランスへの留学を考えるとき、多くの学生にとって悩みの種となるのが住居費です。

パリをはじめとする主要都市の家賃は決して安くなく、限られた予算の中での留学生活では大きな負担となります。しかしフランスには、学生や留学生でも利用できる手厚い住宅手当制度があり、多くの留学経験者がこの制度の恩恵を受けながら生活費を抑えています。

日本にはない仕組みであり、申請には独特の手順や条件があるため、事前に知識を持っておくことが大切です。

この記事では、フランスの学生・留学生向け住宅手当(通称アロカシオン)の仕組み、申請条件、手続きの流れ、注意点について詳しく解説します。フランス留学を計画している方、現地で生活している方の参考にしてください。

フランスの住宅手当(アロカシオン)とは何か

フランスの住宅手当について、まず基本的な仕組みを押さえておきましょう。

アロカシオンは、フランス政府が低所得者向けに提供する住宅手当の総称です。正式には「Aides personnelles au logement(個人向け住宅補助)」と呼ばれ、その運営はCAF(Caisse d’Allocations Familiales – 家族手当金庫)という機関が行っています。

この制度の素晴らしい点は、国籍を問わず、フランスに合法的に滞在し、一定の条件を満たせば誰でも申請できることです。そのため、多くの外国人留学生がこの恩恵を受けています。

「アロカシオン」という言葉はフランス語の「Allocation(手当)」が語源で、住宅手当に限らずフランスの各種社会保障給付の総称として使われることがあります。

アロカシオンとは、社会保障制度の手当金のことを指します。Allocations Logement(住宅手当)、Allocations chômage(失業手当)、Allocations Familiales(家族手当)など、フランスにも日本と同じような社会保障制度があり、これらの手当金の総称のことです。このうち、留学生も対象になるのは住宅手当です。

留学生の文脈で「アロカシオン」と言うときは、通常は住宅手当のことを指します。

これがフランス留学者の間で広く知られた呼び名となっており、SNSや留学コミュニティでも頻繁に話題にのぼる制度です。

学生向け住宅手当の3つの種類

フランスの住宅手当には複数の種類があり、それぞれ対象となる住居や条件が異なります。

住宅手当には3種類があり、その中でフランス留学をしている方が申請できるのはl’aide personnalisée au logement(APL・アーペーエル)と呼ばれる住宅手当です。

支給額は人によって様々で、収入があるのか、どれくらいの家賃を支払っているのか、コロカション・ホームステイ・一人暮らしなのか、などが確認され決まります。

3種類の住宅手当は、APL(Aide personnalisée au logement)、ALF(Allocation de logement à caractère familial)、ALS(Allocation de logement à caractère social)に分かれています。

APLは政府と契約を結んだ物件に住む人向け、ALFは家族向け、ALSはAPLとALFの対象外となる人を対象とした手当です。

「どちらを申請すればいいの?」と心配になるかもしれませんが、ご安心ください。

申請手続きはどちらも共通で、CAFに「Aide au logement」を申請すれば、CAF側が物件の種類に応じて自動的に適切な方を適用してくれます。ですから、私たちは単に「アロカシオンを申請する」と覚えておけばOKです。

利用者は3種類のうちどれが自分に該当するかを意識する必要はなく、CAFに申請すれば自動的に適切な手当が適用されます。手続きの上では、シンプルに「アロカシオン(住宅手当)を申請する」という認識で問題ありません。

留学生が住宅手当を受給するための主な条件

外国人留学生が住宅手当を受給するためには、いくつかの条件をすべて満たす必要があります。

適切な滞在許可証を所持していること

これが最も基本的な条件です。学生ビザ(VLS-TS)で入国し、入国後3ヶ月以内に移民局(OFII)での有効化手続きを完了させた滞在許可証が必要です。

手続きが完了して初めて、申請資格が生まれます。観光ビザや、OFII手続きの不要な一部の短期ビザ、原則としてワーキングホリデービザは対象外です。

長期学生ビザ(VLS-TS)を持って渡仏し、OFIIでの手続きを完了させていることが第一の条件です。短期留学やワーキングホリデーで渡仏する場合は、原則として住宅手当の対象外となるため、留学計画の段階でビザの種類を確認しておくことが重要です。

①長期学生ビザで入国をしており、有効な滞在許可証を取得していること、長期学生ビザVLS-TSを所持している方のみです。3か月以内の短期留学やワーキングホリデーで入国している人は対象外になります。この住宅補助金は国籍は関係なく、フランスで学生であれば受給資格があります。

国籍は問われないため、日本人留学生も問題なく申請できます。重要なのは滞在資格と学生としての身分です。

適切な住居に住んでいること

借りる物件は、フランスの法律が定める最低限の居住基準を満たしている必要があります。これを「Logement décent」と呼びます。

最低限の居住基準を満たした住居であることが条件です。狭すぎる部屋や設備が不十分な物件、衛生状態に問題のある住居などは対象外となる場合があります。学生向けの寮、アパート、ルームシェア、ホームステイなど、多様な居住形態が対象となりますが、物件によっては申請ができないケースもあります。

CAFが申請できる部屋であるかどうか、家さがしで家のタイプを紹介しましたが、アパルトマンなどの高級住宅ではCAFの申請はできません。なので必ずAgentか大家さんに可能であるかを確認しましょう。

CAFに申請できる3つの条件は、すでに部屋を借りていること、大家さんの親戚ではないこと、他からの資金援助がないことまたはほとんどないことです。

物件探しの段階で、CAF対応の物件かどうかを確認することが極めて重要です。フランスの賃貸物件情報には「CAF可」「APL対応」といった表記がある場合が多く、この表記があれば申請可能です。

表記がない場合は、契約前に必ず大家さんや不動産会社に確認しましょう。

収入の制限

アロカシオンは低所得者向けの制度のため、収入に上限が設けられています。

CAFは、申請時から遡って過去12ヶ月間の収入(Ressources)を審査します。アルバイトの給料(salaire)や一部の奨学金(bourse)などが収入と見なされます。フランス国外での収入も申告義務があります。

基本的には、収入がゼロまたは非常に少ない留学生ほど、多くの補助を受けられる仕組みになっています。

②前々年、前年の年間所得が4,800ユーロ以下であること、2025年の申請であれば2023年における所得を指します。フランス国内の収入だけではなく、フランスに来る前の国の収入も申告する必要があります。

学生の場合、年収4,800ユーロ程度が目安となる収入制限があります。これは日本円に換算すると約80万円程度で、留学生のアルバイト収入や奨学金の範囲内であれば問題ない水準です。

ただし、フランス国外での収入も申告対象となるため、日本での収入があれば正直に申告する必要があります。

フランスの銀行口座を所持していること

住宅手当の振込先となるフランスの銀行口座が必要です。渡仏後に最初に行う手続きの一つとして、銀行口座の開設があります。

BNP Paribas、Société Générale、Crédit Agricoleなどのメガバンクや、若者向けのオンラインバンクなど、多様な選択肢があります。学生向けの口座は手数料が安く設定されているため、留学生にとって利用しやすい仕組みです。

受給できる金額の目安と計算方法

留学生にとって最も気になるのが、実際にいくらの手当を受け取れるかという点です。

留学生にとって一番気になるのが「一体いくら貰えるのか?」という点でしょう。

結論から言うと、支給額は人それぞれで、一概に「〇〇ユーロです」とは言えません。支給額は、主に以下の4つの要素を組み合わせて複雑な計算式で決定されます。

支給額を決定する主な要素は、家賃の額、住居のある地域(パリ、リヨンなどの都市部か地方都市か)、住居の種類とサイズ、世帯の収入と構成です。これらを総合的に評価して、月々の支給額が決まります。

CAFによる住宅手当では、家賃のおよそ1/3程度の補助金(100~200ユーロ)を受け取ることができます。

部屋の種類、大きさ、場所や奨学金をもらっているか否かなどで変わります。給付金額はCAFのサイトより算出可能なので、試してみましょう。家賃264€ですと、93.1€程?パリの中心部なのですと、200€くらいが最高額です。

一般的には、家賃の3分の1程度が支給される目安となっています。月の家賃が600ユーロの留学生であれば、150ユーロから200ユーロ程度の手当が支給されることが多くなります。

年間で考えると2,000ユーロから2,500ユーロほどになり、留学費用全体への影響は決して小さくありません。

支給額に関する明確な基準は公表されておらず、実際に問い合わせしても「その金額になります。

それ以上は何も言えません。」の一点張りなので、金額云々よりも、いただけたら嬉しいなと思って申請後の結果を待つしかありません。600ユーロの家賃で、50%にあたる300ユーロが支給される人もいれば、150ユーロの人もいるので、本当にまちまちです。

支給額の計算式は複雑で、CAFは詳細な算定根拠を公開していません。

同じような条件でも、人によって支給額が異なるケースが報告されており、シミュレーションでの試算と実際の支給額にズレが出ることもあります。

CAFの公式サイトには支給額のシミュレーション機能が用意されているため、申請前に試算してみることをおすすめします。

正確な金額は申請してみないと分かりませんが、CAFの公式サイトでおおよその目安を計算できるシミュレーション機能があります。渡仏前や家探しの段階で試してみるのがおすすめです。

申請の具体的な手順と必要書類

申請手続きはオンラインで行うのが基本となります。

アロカシオンの申請は、現在すべてCAFのウェブサイト上でのオンライン申請が基本となっています。アロカシオンは、申請が受理された月の翌月から支給が開始されます。

遡っての支給はありません。例えば、9月1日に入居しても、申請が10月になった場合、支給開始は11月からになってしまいます。賃貸契約を結び、入居したら、1日でも早く申請手続きを始めるのが鉄則です。

申請のタイミングは非常に重要です。入居から申請までの期間は支給対象外となるため、契約締結後すぐに手続きを開始する必要があります。1か月の遅れが、数百ユーロの差につながります。

申請に必要な主な書類は次の通りです。

パスポートのコピーは必須書類で、本人確認のために提出します。長期学生ビザ(VLS-TS)が記載されたページを含めて、関連するすべてのページのコピーを準備しましょう。

OFIIで手続きを完了させた滞在許可証も必要です。

OFII手続きは入国後3か月以内に完了させる必要があり、これが完了していないと住宅手当の申請ができません。

戸籍謄本のフランス語訳は、フランスでの公的手続きに必要となる書類です。

戸籍謄本/抄本(アポスティーユをつけ、フランス語に法定翻訳されたもの)または在仏日本大使館・総領事館で作成してもらった出生証明書が必要です。

戸籍謄本の翻訳は、宣誓翻訳人によるフランス語訳が必要となるため、日本にいる間に準備しておくか、在仏日本大使館での翻訳サービスを利用することになります。

手間がかかる書類なので、早めに準備を始めることをおすすめします。

賃貸契約書のコピーと、家賃証明書(Attestation de loyer)も必要です。家賃証明書は大家さんに記入してもらう書類で、賃貸物件の詳細情報が記載されます。

学生証明書(Certificat de scolarité)で、在籍する高等教育機関での学生身分を証明します。語学学校に通っている場合も、その学校の証明書が使える場合があります。

フランスの銀行のRIB(口座情報)が、振込先の口座情報として必要です。銀行で口座を開設する際にもらえる正式な書類で、IBAN番号などが記載されています。

CAFのオンライン申請手続きの流れ

実際のオンライン申請の流れを見ていきましょう。

ここからはCAFの申請方法についてです。まずはCAFのサイトにアクセスして、アカウントを作成します。

「Créer mon compte」をクリックします。給付受給者の配偶者ではないか、15歳以上で給付受給者に扶養されている子供であるか、給付受給者に扶養されているか、の質問が現れますが、基本は該当しないため、「non」を選択し、「Faire une demande」をクリックします。

Caf.frのサイトに飛ぶので、「Logement」をクリックします。様々なタブが現れるので「Demande d’aide au logement(住宅補助を申請する)」をクリックします。詳細が表示され、「Simuler(シミュレーションを行う)」をクリックします。

CAFの公式サイト(caf.fr)にアクセスし、まずアカウントを作成します。すべての手続きはフランス語で行われるため、フランス語の読解力がある程度必要です。フランス語に自信がない場合は、フランス語に堪能な友人や、留学生サポート団体の助けを借りることをおすすめします。

必要な情報を記入していきます。氏名、セキュリテ・ソシアルの番号、生年月日、国籍、本籍地がある場所、両親の氏名などです。「Lieu de naissance」は日本で生まれた場合「Etranger」を選択します。

「Vous arrivez de l’étranger(海外からやってきたか)」という質問には「Oui」で答えます。

全て記入できたら、「Continuer(続ける)」をクリックします。家族状況について入力します。

大学生などの場合、基本は「独身で子供なし」が多いと思いますので、「Celibataire」をクリックし、「Vous attendez un enfant」の質問には「Non」を選択します。

オンラインフォームでは、個人情報、家族構成、住居の情報、収入状況などを入力していきます。

すべての項目をフランス語で正確に記入する必要があるため、辞書や翻訳ツールを準備して、時間に余裕を持って取り組むことをおすすめします。

入力完了後、必要書類をPDF形式でアップロードして送信します。書類の不備があると審査が遅れるため、事前にすべての書類が揃っていることを確認してから申請を完了させましょう。

申請時に直面しやすい困難と対処法

留学生が住宅手当を申請する際には、いくつかの困難に直面することがあります。事前に知っておくことで、対処しやすくなります。

申請から支給までの長い待機時間

審査にかかる時間、決まった期間はありませんがだいたい6週間くらいかかるそうです。

さすがフランスですね笑。なので部屋がみつかりしだい申請することをおすすめします。ラッキーだと2週間で連絡がくることもあるみたいです。

申請から最初の支給まで、通常2か月から3か月程度かかると考えておきましょう。フランスの行政手続きは一般的に時間がかかる傾向があり、書類の不備があった場合はさらに延びることもあります。

手当が振り込まれるまでの間も家賃を支払い続ける必要があるため、初期の生活費は十分に準備しておくことが重要です。

ただし、申請が受理されれば、賃貸開始時点(申請月の翌月)からさかのぼって支給される場合もあります。補助される金額は、物件の広さや賃料等により変わってきます。滞在許可証が取れたら早めに申請するとよいでしょう。

何と言ってものんびりしているフランス行政、いつ振り込まれるかわからないですから何でも早め早めにやっておくのです。

ちなみに、支給が少し遅くなったとしても賃貸を始めた「翌月分」にさかのぼって受給されます。(ただし渡仏した月の分は受給されません)

大家さんが申請を拒否するケース

アロカシオンは厳密に言いますと低所得者のための国の手当てとなります。

つきましては、留学生=留学資金が十分にあるとみなされることもあり、留学生のアロカシオンの申請を快く思わない現地の方もいらっしゃいます。

そのような場合に、ステイ先の方や貸主様の判断でサインをしてくれないことがあります。

大家さんによっては、住宅手当の申請に必要なサインを拒否するケースがあります。

これは、税務上の理由(家賃収入の正確な申告が必要になる)や、留学生に対する偏見が背景にある場合があります。物件探しの段階で、住宅手当の申請が可能かどうかを確認することが極めて重要です。

申請には住宅の貸主のサインが必要なのですが、住宅手当は元々低所得者向けのものなので、大家さんやホストファミリーによっては、留学生=留学できるほどの資金を持っているとみなされ、サインをしてもらえない場合もあります。そのような場合は申請ができないので、留意してください。

「CAF可」「APL対応」と明記された物件を選ぶことで、こうしたトラブルを避けられます。物件情報をよく確認し、不明な場合は契約前に直接確認する習慣をつけましょう。

書類の翻訳と認証手続きの煩雑さ

戸籍謄本のフランス語訳の取得は、日本人留学生にとって最も手間がかかる手続きの一つです。日本で宣誓翻訳人による翻訳を依頼する場合、数週間の時間と数千円から数万円の費用がかかります。

在仏日本大使館での出生証明書取得という選択肢もありますが、こちらも事前予約が必要で、手続きに時間がかかります。フランスに渡る前から、書類の準備を計画的に進めておくことが重要です。

システムトラブルや書類紛失

郵送でもいいのですが、処理の時間が遅そう、書類紛失されそう(フランスの行政手続きにあまり信用がない…)ということで、CAFのパリ市内の事務所まで申請しに行きました。

その時は長蛇の列で、結構時間がかかりました。CAFの事務所によりどうやら求められる書類が異なるらしいので、最大限準備して行ったほうが良いです。書類不備があるとかなり支給までに時間がかかることに…。

フランスの行政では、書類が紛失されたり、システムトラブルで申請情報が消えたりするケースが報告されています。

提出するすべての書類のコピーを必ず手元に保管し、追加書類の提出を求められた際にすぐに対応できるようにしておきましょう。

オンライン申請の方が効率的な面もありますが、複雑なケースでは直接CAFのオフィスを訪問して対面で相談することも選択肢となります。

地域によって対応窓口の場所と営業時間が異なるため、事前に確認してから訪問しましょう。

住宅手当を最大限活用するためのポイント

学生向け住宅手当を上手に活用するためのポイントをまとめておきます。

物件探しの段階から、住宅手当を意識して物件を選ぶことが何よりも重要です。

物件情報サイトで「APL acceptée」「CAF」「Aide au logement」といった表記のある物件を優先的に検討しましょう。学生向けレジデンス(résidence étudiante)、CROUS(国立大学・学校事業センター)が運営する学生寮、政府と契約した賃貸物件などは、ほぼ確実に住宅手当の対象となります。

ルームシェア(コロカシオン)を選ぶ場合は、各人が個別に住宅手当を申請できるかを確認しましょう。

ルームメイトとの契約形態によって、申請の可否が変わります。各人が自分の名義で賃貸契約を結ぶ形(ロケーション・コロケーション)であれば、それぞれが住宅手当を申請できます。

書類の準備を早めに始めることが、スムーズな申請のための鍵です。

日本にいる間に戸籍謄本の翻訳を済ませる、在仏日本大使館での出生証明書取得を検討する、必要書類のチェックリストを作成して計画的に揃えるなどの準備を進めましょう。

CAFの公式サイトでシミュレーションを試してみることで、おおよその支給額を把握できます。

これは家賃を決める際の参考にもなります。あまりに高い家賃の物件を選ぶと、住宅手当があっても生活が苦しくなるため、シミュレーション結果を踏まえて現実的な予算を立てましょう。

オンラインバンキングの利用に慣れておくことも、フランス生活では重要です。

CAFからの連絡は基本的にオンラインで届くため、定期的にメールやマイページをチェックする習慣をつけましょう。

フランス語のメッセージへの対応に不安がある場合は、フランス語に堪能な人にチェックしてもらうのも有効です。

学生向けサポートサービスを活用することも検討してみましょう。

Guichets uniquesとは、大学の新学期開始時期に置かれるサポートデスクで、新入生が学生生活を始めるにあたっての手続きを、一箇所で行うことが可能となります。窓口には、警察署、CAF、OFII、CROUSなどの行政機関の担当者や、各種手続きを支援するためのスタッフが常にいます。

新学期の時期には、大学やキャンパスにこうしたサポートデスクが設けられ、住宅手当の申請を含む各種手続きをまとめて行えます。

フランス語に不安がある留学生にとって、対面で相談しながら手続きを進められる貴重な機会となります。

帰国時や引っ越し時に必要な手続き

住宅手当を受給している間も、引っ越しや帰国の際には必要な手続きがあります。

アパート退去後は受給資格がなくなります。引っ越したことを事務所に行き通知し、新しい住所でもアロカシオンを受給する場合は変更の手続きをします。

アパート退去を通知しなかった場合、余分に受給した分についてCAFより後日、払い戻しの請求があります。大家さんが新しい入居者を見つけると、届出をし、それで発覚しますので、ご注意ください。

引っ越しや帰国の際には、必ずCAFに連絡を入れる必要があります。連絡を忘れると、不正受給とみなされて返還請求を受ける可能性があります。

フランス留学を終えて帰国する場合にも、CAFを止める手続きが必要になりますので、忘れないようにしてください。

帰国前にCAFのマイページから受給停止の手続きを行うか、CAFのオフィスに連絡を取って必要な手続きを確認しましょう。退去予定日の1か月前くらいには手続きを開始することをおすすめします。

フランス留学を経済的に支える大切な仕組み

フランスの住宅手当は、留学生にとって非常に価値のある制度です。

月々100ユーロから300ユーロの支給は、留学生活の経済的な負担を大きく軽減してくれます。年間に換算すると数千ユーロにもなる金額は、留学全体の予算計画に大きな影響を与える要素です。

申請手続きは確かに複雑で時間もかかりますが、それを乗り越える価値は十分にあります。

すべての書類をフランス語で対応する必要があること、フランス行政特有の遅さや不確実性に対処する必要があることなど、いくつかの困難はありますが、多くの留学生が実際にこの制度を活用しています。

留学生活を始めるに当たっては、住宅手当の申請を「やったほうがいい手続き」ではなく「絶対にやるべき手続き」として位置づけて取り組むことが大切です。

少しの労力で月々の生活費を大きく節約できる仕組みは、なかなか他にはありません。

フランスは外国人にも比較的開かれた福祉制度を持つ国の一つで、住宅手当だけでなく、医療保険(セキュリテ・ソシアル)、学生向け食堂(レストラン・ユニヴェルシテール)など、留学生をサポートする様々な仕組みがあります。

これらを総合的に活用することで、フランス留学を経済的にも文化的にも豊かなものにできます。

留学を計画している方は、ぜひ住宅手当の存在を意識して情報収集を進めてください。

物件探しの段階から、住宅手当が申請できる物件を優先する視点を持つこと、書類準備を早めに始めること、CAFのシミュレーション機能で予算計画を立てることなど、できる準備を着実に進めていきましょう。

すでにフランスで生活している方で、まだ住宅手当を申請していない方は、今からでも遅くありません。

手続きは煩雑でも、申請する価値は十分にあります。条件を満たしていれば、月々の生活がぐっと楽になる支援を受けられます。

フランスへの留学は、人生を豊かにする貴重な経験です。経済的な不安を少しでも減らし、学業や文化体験に集中できる環境を整えるためにも、利用できる制度はしっかりと活用していきましょう。住宅手当という強い味方を上手に使いこなして、充実したフランス生活を実現してください。

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