障害者転職の履歴書で通勤時間はどう書く?測り方・例・配慮の伝え方

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障害者転職で履歴書を作成する時、通勤時間欄にどのくらい正確に書けばよいのか、通勤に不安がある時は何を書けばよいのかと迷うことがあります。通勤時間は、採用後に無理なく働き続けられるかを考えるための情報の一つです。ただし、通勤上の配慮や体調面の事情を、その小さな欄だけで全て説明しようとする必要はありません。

まず確認したいのは、応募先が指定する履歴書の様式です。厚生労働省が公開する履歴書様式例には通勤時間の記入欄がありません。一方で、企業独自の様式には通勤時間欄が設けられている場合があります。[1] 欄がある時は事実に基づいて記入し、欄がない時は無理に追加しないことが基本です。

この記事では、障害者転職で履歴書の通勤時間を書く時の測り方、記入例、通勤上の配慮を相談する場合の考え方を解説します。

履歴書の通勤時間欄は応募先の様式を確認する

履歴書は、企業から指定された様式がある場合には、その様式に沿って作成します。通勤時間欄があるなら記入し、ないなら空欄のまま提出するか、ほかの記載項目を優先します。求人票や応募案内に「指定履歴書」「Webフォームで入力」などの指示がある場合は、そちらを優先しましょう。

通勤時間欄があるからといって、通勤可能かどうかの最終判断を一つの数字だけで伝える必要はありません。通勤時間はあくまで目安です。実際には、始業時刻、乗換回数、混雑、徒歩区間、通院との両立、天候の影響なども、継続して働けるかを考える材料になります。

通勤時間の基本的な測り方

通勤時間は、自宅を出てから勤務地に到着するまでに利用する予定の経路をもとに確認します。公共交通機関を使うなら、自宅から最寄り駅・バス停まで歩く時間、乗車時間、乗換時間、駅や停留所から勤務先までの移動を含めて考えます。車や自転車の場合も、自宅から勤務先までの通常の経路で所要時間を確認します。

ここで大切なのは、最も速い経路だけを選ぶのではなく、実際に継続して利用できる経路を基準にすることです。乗換が少ない経路、エレベーターを使いやすい経路、混雑を避けやすい時間帯など、自分にとって無理の少ない条件で調べます。通勤時間欄には、細かな経路をすべて書く必要はありませんが、面接で質問された時に説明できるよう、候補経路はメモしておくと安心です。

通勤時間欄の書き方と例

通勤時間欄には、確認した所要時間を簡潔に書きます。記載の単位や形式は様式に合わせましょう。分単位の欄なら「1時間10分」、時間と分が分かれている欄ならそれぞれ入力します。

状況記入の考え方記載例
公共交通機関を利用自宅から勤務先までの通常の経路で測る1時間10分
徒歩・自転車で通勤利用予定の安全な経路で測る25分
自家用車で通勤会社の駐車場利用可否も別途確認する45分
勤務地が未確定決まっている就業場所があるかを確認する指定欄の案内に従う/確認する

公共交通機関を使う場合

駅までの徒歩時間を除いて電車の乗車時間だけを書くと、実際の通勤時間と差が出ます。自宅から最寄り駅までの移動、乗換、駅から勤務先までの徒歩を含め、普段使う予定の経路で確認しましょう。複数の経路がある場合は、毎日使う可能性が高い経路を基準にします。

自転車・徒歩などの場合

自転車や徒歩で通う場合は、道路状況や安全な経路を踏まえて時間を見積もります。自転車通勤は企業の規則、駐輪場の有無、保険の取扱いなどを確認する必要があるため、通勤時間欄に記入しただけで利用が認められるわけではありません。応募前または面接で、利用可否を確認しましょう。

勤務地が未確定の場合

求人票に複数の就業場所が書かれている、配属先が決まっていないなど、勤務先が確定していない場合があります。この時は、最も近い勤務地だけを選んで短い時間を書くのではなく、応募先に確認することが大切です。履歴書の欄に無理に仮の時間を書かず、「配属先決定後に確認したい」と面接で伝える方法もあります。指定の入力フォームがある場合は、案内に従ってください。

障害者転職で通勤上の配慮が必要な時

通勤に関して相談したいことがある場合も、通勤時間欄に詳細な事情を書き込む必要はありません。たとえば、混雑を避けるための時差出勤、通勤経路、駐車場、在宅勤務の可否などは、仕事内容や会社の規則とも関係するため、応募先が示す連絡先や面接の場で相談します。

伝える時は、「何が難しいか」だけでなく、「仕事を続けるためにどのような条件を確認したいか」を短く整理します。たとえば、「始業時刻に間に合う経路は確認しています。通勤時の混雑について相談できる機会があるか伺いたいです」と伝えると、相談の目的が分かりやすくなります。詳細な配慮が必要な場合は、就労移行支援事業所、ハローワークの専門窓口などの支援者に、伝え方を事前に相談する方法もあります。

通勤時間を書く時の注意点

通勤時間は、実際より短く見せようとして書くものではありません。通勤に無理がある状態で入社すると、働き始めてから負担が大きくなる可能性があります。早朝や深夜の時間帯だけで測る、都合のよい経路だけを使うといった書き方は避け、現実的に継続できる時間を記載しましょう。

また、遅延や天候などの事情をすべて数字へ反映させる必要はありません。履歴書には通常の所要時間を書き、日常的に大きな影響を受ける事情がある場合は、必要に応じて別の機会に相談します。通勤時間と配慮の相談を分けて考えることで、履歴書も読みやすくなります。

応募前に通勤の継続しやすさを確認する

履歴書の通勤時間欄を書いたら、実際にその通勤を続けられそうかも確認します。地図や経路検索だけでは分からないこともあるため、可能であれば同じ時間帯に経路を一度利用してみる、最寄り駅から職場周辺まで歩いてみるといった方法もあります。

確認したいことは、通勤時間、乗換回数、徒歩区間、建物の入口、休憩できる場所、緊急時の連絡先などに分けてメモします。面接や職場見学の機会がある場合は、優先度の高いことから質問しましょう。通勤は入社後に毎日続くものだからこそ、応募前に現実的な見通しを持つことが重要です。

まとめ

障害者転職で履歴書の通勤時間を書く時は、まず応募先が指定する様式に欄があるかを確認します。欄がある場合は、自宅から勤務地までの実際に利用する予定の経路をもとに、無理のない所要時間を簡潔に記入しましょう。

通勤上の配慮が必要な場合は、通勤時間欄だけで詳しく説明しようとせず、応募先が示す相談窓口や面接で確認します。通勤時間、経路、始業時刻、職場環境をあわせて確認し、自分が継続して働ける条件を整理してから応募につなげてください。

参考情報

  1. ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」
  2. 厚生労働省履歴書様式例(A4)
いろとりどり編集部

この記事の監修・運営

就労継続支援B型 いろとりどり編集部

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