障がい者転職を検討中の方必読!
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障害者転職で職務経歴書を作る時、「特別な実績がない」「売上のように分かりやすい数字がない」と感じる方は少なくありません。しかし、職務経歴書でいう成果は、大きな表彰や目立つ業績だけではありません。担当した件数、継続した期間、業務にかけた時間、関わった人数、改善した手順などを事実に基づいて示すことで、仕事の経験を具体的に伝えられます。
ハローワークは、職務経歴書を履歴書では書ききれない具体的なキャリアや意欲をアピールするための書類と案内しています。自分の職務経歴、能力、長所、強みを整理し、応募先に応じて作成するための資料も提供されています。[1]
この記事では、障害者転職の職務経歴書で成果を数字にする考え方、実績の見つけ方、職種別の例文を解説します。
成果を数字で書くと仕事内容が伝わりやすい理由
「データ入力を担当」「事務作業に従事」と書くだけでは、どのくらいの量を、どのような役割で行っていたのかが伝わりにくいことがあります。そこで、「1日平均〇件の入力を担当」「3名のチームで〇か月間、問い合わせ記録を整理」のように数字や単位を加えると、仕事の規模や継続性をイメージしやすくなります。
数字を書く目的は、自分を大きく見せることではありません。応募先が知りたいのは、これまでにどのような業務を、どの程度の範囲で、どんな工夫をして進めてきたかです。数字は、その説明を具体的にする補助材料として使います。数字が思い出せない場合は、過去の資料、業務日報、シフト表、作成したファイルなどを見返し、確認できる事実だけを使いましょう。
数字にできる実績を見つける5つの視点
数字は売上や契約数だけではありません。前職や現在の仕事を振り返る時は、次の五つの視点でメモしてみましょう。
| 視点 | 数字・単位の例 | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 量 | 件数、個数、冊数、データ数 | 1日平均30件の書類を確認 |
| 期間・頻度 | 〇か月、〇年、週〇回、毎月 | 2年間、月次処理を継続して担当 |
| 範囲 | 担当部署数、顧客数、プロジェクト数 | 3部署の備品発注を担当 |
| 時間 | 作業時間、締切、短縮した時間 | 手順を見直し、確認時間を短縮 |
| 改善・工夫 | ミスの減少、手順数、作成した資料数 | チェック表を作成し、確認手順を統一 |
正確な数字が分からない時は、「約」「平均」などを安易に使わず、確認できる範囲で表現します。たとえば、件数が不明なら「毎週の定例会議に合わせて資料を作成」「複数部署からの依頼を優先順位ごとに管理」と、頻度や役割を示すこともできます。
職種別|職務経歴書で成果を数字にする例文
事務職・データ入力
事務職では、扱った書類やデータの量、作業の正確性、締切管理、関係者とのやりとりを具体化しやすいでしょう。
経費精算に関するデータ入力と書類確認を担当。月末の締切に合わせ、毎月〇件程度の申請内容を確認し、差戻しが必要な書類は担当者へ連絡して修正を依頼した。確認項目をチェックリスト化し、作業の抜け漏れ防止に取り組んだ。
「〇件程度」の部分には、実際に確認できる数字を入れます。件数が分からない場合は、「毎月」「月末」「複数部署」など、業務の周期や範囲を使って書きましょう。
軽作業・製造補助
軽作業や製造補助では、作業の種類、担当した工程、勤務の継続期間、品質や安全への取り組みを整理します。生産数の目標を自分一人の成果として書くのではなく、自分が担当した役割を明確にすることが重要です。
製品の梱包・ラベル貼付・数量確認を担当。作業手順とチェック項目を守り、〇か月間、決められた時間内に担当工程を継続した。繁忙期にはチーム内で作業を分担し、出荷予定に合わせて準備を行った。
接客・販売・サービス
接客やサービスの仕事では、来客数だけでなく、対応した業務の範囲、担当時間帯、引き継ぎ、問い合わせへの対応などを示せます。
店舗での品出し、売場整理、在庫確認を担当。週〇日、開店前の準備と営業時間中の補充作業に従事した。商品の配置を確認しやすいよう整理し、在庫が少ない商品は担当者へ報告した。
数字が使いにくい仕事
支援補助、清掃、社内サポートなどは、数字にしにくいと感じる場合があります。その時は、担当範囲、作業の頻度、手順、相手との連携を書きます。「毎日」「週〇回」「複数の場所」「決められた手順」といった単位も、仕事の具体性を伝える手がかりになります。
社内共有スペースの清掃と備品補充を担当。毎日の始業前に担当エリアを確認し、補充が必要な備品を記録して発注担当者へ連絡した。利用者が使いやすい状態を保つため、作業順序を決めて継続した。
数字を書く時の注意点
職務経歴書に書く数字は、確認できる事実に限ります。記憶があいまいな数字を断定したり、チーム全体の実績を自分一人の成果として書いたりすることは避けましょう。「チームの一員として〇件の業務に関わった」「担当した範囲は〇〇」と、役割を明確に書くと正確です。
また、顧客名、取引金額、社内の非公開情報などは記載しません。応募先が理解できるよう、固有名詞を一般化し、業務内容と自分の担当を伝えることを優先します。数字を並べすぎると読みづらくなるため、一つの業務につき、特に伝えたい数字を一つか二つ選びましょう。
応募先に合わせて成果を選ぶ方法
同じ職務経歴でも、応募先によって強調する点を変えます。事務職に応募するなら、正確な入力、期限管理、書類確認の工夫が伝わる実績を選びます。軽作業に応募するなら、手順を守ること、継続して勤務したこと、チームとの連携などが伝わる経験を選ぶとよいでしょう。
求人票の仕事内容を読み、「この仕事で求められそうな力は何か」を考えます。その力に近い自分の経験を選び、数字や単位を添えて具体化します。すべての経験を書くのではなく、応募先との接点がある経験を優先することで、職務経歴書が読みやすくなります。
書類を仕上げる前の確認と相談先
完成前には、数字に根拠があるか、仕事内容と数字の関係が分かるか、応募先の求人内容に合っているかを確認します。自分だけでは判断しにくい時は、第三者に読んでもらう方法もあります。ハローワークでは、履歴書や職務経歴書の書き方に関するセミナーや、職業相談窓口での書類添削アドバイスを案内しています。[1]
障害のある方を対象とした専門的な就職相談では、求人情報の提供や就職に関する相談も案内されています。[2] 職務経歴書の内容だけでなく、応募先に合わせた配慮の伝え方や、面接で補足したいことを一緒に整理することもできます。
まとめ
障害者転職の職務経歴書で成果を数字にする時は、大きな実績を探す必要はありません。処理件数、担当期間、頻度、担当範囲、作業手順の改善など、確認できる事実を使って仕事の経験を具体化しましょう。
数字にしにくい業務では、何を、どのくらいの頻度で、どのように進めたかを整理します。応募先の仕事内容に合わせて伝える経験を選び、正確で読みやすい職務経歴書に仕上げてください。

