障がい者転職を検討中の方必読!
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身体障害、知的障害、精神障害や発達障害のある方が取得を検討する障害者手帳には、生活を支える様々な制度が用意されています。
一方で、取得することへの心理的な抵抗や、将来への影響を不安に感じて迷う方も少なくありません。
手帳を持つことが本当に自分の生活にプラスになるのか、デメリットはないのかを正しく理解することが、納得のいく判断につながります。
この記事では障害者手帳のメリットとデメリットを整理し、取得を考える際の判断材料を解説します。
障害者手帳の3つの種類
障害者手帳には大きく分けて3つの種類があります。
身体障害者手帳は、視覚、聴覚、肢体不自由、内部障害などの身体的な障害がある方を対象とした手帳です。
療育手帳は、知的障害のある方を対象とした手帳で、自治体によって名称や等級の表記が異なります。
精神障害者保健福祉手帳は、統合失調症、うつ病、双極性障害、発達障害などの精神障害がある方を対象とした手帳です。
それぞれ申請窓口や必要書類が異なりますが、いずれも市区町村の福祉担当窓口で手続きを進められます。
医師の診断書や意見書が必要となるため、まずは主治医に相談することから始めましょう。
経済面でのメリット
障害者手帳の最も大きなメリットの一つが、経済面での支援です。
所得税と住民税の障害者控除を受けられ、年間で数万円から十数万円の節税効果があります。
自動車税や軽自動車税の減免、自動車取得税の減免が受けられる場合もあります。
医療費の助成制度として、自立支援医療制度を併用すれば、精神科の通院医療費が原則1割負担になります。
NHKの受信料減免、公共交通機関の運賃割引、携帯電話料金の割引、公共施設の入場料減免など、日常生活の様々な場面で割引が適用されます。
これらの制度を組み合わせると、年間で数十万円規模の経済的メリットを得られるケースも珍しくありません。
就労面でのメリット
働く面でも障害者手帳には大きなメリットがあります。
障害者雇用枠での就職が可能になり、特性に配慮された環境で働ける選択肢が広がります。
法定雇用率の関係で、企業側にも障害者を採用するメリットがあるため、専用の求人が一定数用意されています。
障害者雇用では、業務内容の調整、勤務時間の配慮、定期的な面談などの合理的配慮を受けながら働けます。
就労移行支援事業所、就労継続支援A型およびB型といった福祉サービスも、手帳または医師の意見書があれば利用できます。
ハローワークの障害者専用窓口では、専門の相談員が就職活動をサポートしてくれます。
一般雇用での就職活動と並行して障害者雇用も視野に入れることで、選択肢が大きく広がります。
生活支援サービスの利用
手帳を持つことで利用できる福祉サービスは多岐にわたります。
ホームヘルプ、グループホーム、生活訓練、移動支援などの障害福祉サービスは、必要に応じて活用できる支援の選択肢です。
障害年金とは別の制度ですが、手帳の取得が年金申請の判断材料の一つとなる場合もあります。
精神障害者保健福祉手帳の場合、自治体によっては医療費助成、家賃補助、生活支援金などの独自の支援制度を用意していることもあります。
各自治体のサービス内容は地域によって異なるため、お住まいの市区町村の窓口で確認することが大切です。
デメリットや懸念される点
一方で、障害者手帳の取得にはいくつか懸念される点もあります。
最もよく聞かれる不安が、就職や転職に不利になるのではないかという点です。
しかし手帳の所持は個人情報であり、本人が申告しない限り職場や周囲に知られることはありません。
一般雇用に応募する際も、手帳を持っていることを伝える義務はなく、自分で開示するかしないかを選べます。
生命保険や住宅ローンの審査で不利になるケースがあるという情報もありますが、これは精神疾患の通院歴があれば手帳の有無にかかわらず同様の影響があり、手帳そのものが直接の原因とは限りません。
将来子どもが結婚する際に影響するといった噂もありますが、手帳は本人の個人情報であり、戸籍に記載されるものでもないため、家族に法的な影響が及ぶことはありません。
心理的なハードル
手帳取得の最大のデメリットは、実は制度上のものではなく心理的な抵抗です。
自分は障害者なのだと認めることへの戸惑い、家族や周囲からの反対、将来への漠然とした不安、こうした心理的な負担を感じる方は少なくありません。
しかし手帳はあくまで支援を受けるためのツールであり、自分自身の人格や価値を変えるものではありません。
持っていても日常生活で見せる場面はほとんどなく、必要なときに必要な支援を受けるための手段に過ぎません。
実際に取得した方の多くは、想像していたほどのマイナスはなく、むしろ受けられる支援の多さに驚いたと話します。
自分の生活を楽にするための制度として、客観的に捉え直す視点が大切です。
取得後でも返納できる柔軟さ
障害者手帳は一度取得すると返納できないと思っている方もいますが、実際には本人の意思でいつでも返納が可能です。
状態が改善して支援が不要になった場合、本人が手帳を持つ意義を感じなくなった場合、いずれも自治体の窓口で返納手続きができます。
また精神障害者保健福祉手帳は2年ごとの更新制となっており、更新しないことで自動的に効力が失われます。
身体障害者手帳と療育手帳は基本的に再判定がない限り更新は不要ですが、こちらも本人の意思で返納できます。
取得しても後から取り消せるという柔軟さがあるため、まず一度取得してみて、自分の生活に合うかを試してみるという考え方も可能です。
取得を決める前に確認したいこと
取得を判断する際には、自分の状況に合わせていくつかの点を確認することが大切です。
現在利用したい支援制度があるか、就労面で障害者雇用を検討しているか、経済的なメリットが自分の生活にどれくらい影響するか、家族や信頼できる人と相談したか、こうした観点を整理しましょう。
主治医に相談して、自分の状態が手帳の対象になるかどうかを確認することも重要です。
医師との対話の中で、取得のメリットとデメリットを具体的に検討できます。
自治体の窓口でも、手続きの流れや受けられる支援の詳細について、無料で相談できます。
複数の情報源から判断材料を集めて、自分にとって最善の選択をしていきましょう。
まとめ
障害者手帳には、経済面の支援、障害者雇用枠での就職、福祉サービスの利用など、生活を支える多くのメリットがあります。
一方で就職や保険への影響を心配する声もありますが、手帳の所持は個人情報であり、本人が開示しない限り周囲に知られることはありません。
最大のハードルは心理的な抵抗ですが、手帳は支援を受けるためのツールに過ぎず、自分の価値を変えるものではありません。
いつでも返納できる柔軟さもあるため、自分の生活に役立つかを判断材料に、納得のいく選択をしていきましょう。
