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クローズ就労を続けたい、あるいはこれからクローズで働きたいと考える障がいのある方が、転職活動を進めるとき、自分の状況を理解してサポートしてくれるエージェントを探したくなる場面があります。
障がいを職場に開示せずに一般雇用枠で働くクローズ就労には、独自の難しさと工夫が必要であり、専門のサポートを受けたいという気持ちは自然な希望です。
ここでは、クローズ就労専門のエージェントの実態、利用できる支援の選択肢、クローズ就労を進める際のポイントまでをわかりやすく解説します。
なお、本記事は2026年5月時点の一般的な情報提供を目的としています。
具体的なエージェント選びや個別の状況については、主治医、社会保険労務士、複数のエージェントなどと相談しながら進めていくことをおすすめします。
クローズ就労専門エージェントの実態
クローズ就労を専門に扱うエージェントは、現状では明確な形では存在していないのが実態です。
障がい者専門の転職エージェントは、オープン就労を前提としたサービスを提供しています。
障害者雇用枠での求人紹介、合理的配慮の調整、企業との交渉などが、これらのエージェントの中心的なサービスです。
一般の転職エージェントは、障がいの有無を考慮しないサポートが基本です。
リクルートエージェント、doda、マイナビエージェントなどの大手総合型エージェントは、求職者全般を対象としており、障がいに特化したサポートはおこなっていません。
クローズ就労は、一般の転職エージェントを利用することが一般的です。
ただし、その場合でも、自分の障がいや特性を担当者にどこまで伝えるかは、自分で判断する必要があります。
専門エージェントが存在しない理由として、いくつかの背景があります。
クローズ就労はそもそも障がいを開示しない働き方であり、エージェントとしてサポートする際に、本人の状況をどこまで踏まえるかが難しい点があります。
合理的配慮の調整ができないため、エージェントとしての付加価値を発揮しにくいという面もあります。
これらの理由から、クローズ就労に特化したサービスは広がっていないのが現状です。
クローズ就労で利用できる支援
クローズ就労を進める際に利用できる支援の選択肢を整理しておきましょう。
一般の転職エージェントが、最も基本的な選択肢です。
リクルートエージェント、doda、マイナビエージェント、パソナキャリアなど、大手総合型エージェントを活用できます。
業界特化型のエージェントも有力です。
IT、金融、製造業、医療など、特定の業界に強いエージェントは、その分野の求人を深く扱っています。
業界特化型のエージェントは、求職者の専門性や経験を中心にサポートしてくれるため、クローズ就労に合いやすい場合があります。
ハイクラス向けのエージェントも選択肢です。
ビズリーチ、JACリクルートメント、リクルートダイレクトスカウトなどは、年収を重視した求人を扱っており、クローズ就労での年収維持を目指す方に適しています。
スカウト型のサービスも活用できます。
ビズリーチ、ミイダス、リクナビNEXTなどでは、企業や転職エージェントから直接スカウトを受ける仕組みがあります。
自分の経歴を登録しておくことで、興味のある企業からのアプローチを待つことができます。
ビジネスSNSも有効です。
リンクトインなどで自分の経歴を発信することで、企業の人事担当者から直接連絡を受ける可能性が広がります。
求人サイトの直接応募も選択肢です。
企業の採用ページから直接応募することで、エージェントを介さずに転職活動を進められます。
これらの選択肢を組み合わせることで、クローズ就労での転職活動を進めることができます。
一般エージェントで障がいを伝えるかの判断
一般の転職エージェントを利用する際、担当者に自分の障がいを伝えるかどうかは、自分で判断する必要があります。
伝えない選択もできます。
エージェントには伝えず、求人紹介や応募書類の添削などの一般的なサポートだけを受ける選択ができます。
クローズ就労を維持したい場合、この方法が基本となります。
部分的に伝える選択もあります。
通院の必要があるため定期的な休暇が取れる企業を希望する、テレワーク可能な企業を希望するなど、具体的な希望を伝える形で、間接的に状況を共有することができます。
率直に伝える選択もあります。
信頼できる担当者だと判断した場合、自分の障がいや必要な配慮を率直に伝えて、その上でクローズ就労に合う企業を一緒に探してもらう方法もあります。
どの選択を取るかは、自分の状況や担当者との相性によって決まります。
最初は伝えずに進め、関係性ができてから判断する方法も現実的です。
クローズ就労を進める際のポイント
クローズ就労での転職活動を進める際のポイントを紹介します。
合理的配慮を求めなくても無理なく働ける求人を選びましょう。
業務量が安定している、テレワーク可能、業務範囲が明確、長時間労働がないなど、自分が無理なく続けられる条件を持つ企業を選ぶことが大切です。
通院との両立を考えましょう。
有給休暇の取得しやすさ、半休制度、フレックスタイム、テレワークなど、通院を続けながら働ける制度がある企業を選びましょう。
職場の文化を確認しましょう。
口コミサイト、社員インタビュー、SNSでの発信などから、職場の実態を多角的に確認することが大切です。
主治医と相談しながら進めましょう。
クローズ就労での就労は、合理的配慮を組織的に受けられない分、本人の体調管理が重要となります。
主治医との連携を継続することが、長期就労を支える基盤です。
支援機関のサポートも活用しましょう。
障害者就業生活支援センター、就労移行支援事業所、精神保健福祉センターなど、クローズ就労でも生活全般を相談できる支援先があります。
オープン就労への切り替えの可能性も持っておきましょう。
クローズで続けることが難しくなった場合、オープン就労への切り替えという選択肢を視野に入れておくことが、長期的な安心につながります。
注意したいポイント
クローズ就労でエージェントを利用する際の注意点を押さえておきましょう。
合理的配慮の調整は期待できません。
一般のエージェントは、合理的配慮の調整サービスを提供していないため、入社後の配慮は自分で企業と相談する必要があります。
企業情報の入り方が異なります。
障がい者専門エージェントが扱う情報と、一般エージェントが扱う情報は異なります。
DE&Iへの取り組み、合理的配慮の運用などの情報を得たい場合は、企業のサステナビリティレポートなどを自分で確認することが大切です。
担当者の障がいへの理解には差があります。
担当者によって、障がいへの理解の深さは大きく異なります。
率直に伝える選択をする場合は、担当者の対応を見極めることが大切です。
源泉徴収票や社会保険の手続きで情報が伝わる可能性があります。
クローズで応募できても、入社後の手続きで間接的に情報が伝わる可能性があるため、その点も理解しておく必要があります。
まとめ
クローズ就労を専門に扱うエージェントは、現状では明確な形では存在していません。
障がい者専門の転職エージェントはオープン就労を前提とし、一般のエージェントは障がいの有無を考慮しないサポートが基本です。
一般の転職エージェント、業界特化型のエージェント、ハイクラス向けのエージェント、スカウト型のサービス、ビジネスSNS、求人サイトの直接応募など、クローズ就労で活用できる支援の選択肢は複数あります。
一般のエージェントを利用する際、障がいを伝えない、部分的に伝える、率直に伝えるなど、自分の状況や担当者との相性に応じて判断していきましょう。
合理的配慮を求めなくても無理なく働ける求人、通院との両立、職場の文化、主治医との連携、支援機関のサポート、オープン就労への切り替えの可能性など、クローズ就労を進めるポイントを意識することが大切です。
合理的配慮の調整は期待できない、企業情報の入り方の違い、担当者の理解の差、入社後の手続きでの情報伝達など、注意点も踏まえて判断していきましょう。
主治医、社会保険労務士、複数のエージェントと相談しながら、自分らしい働き方を実現していきましょう。
クローズ就労には独自の難しさがありますが、自分の状況に合った支援先を組み合わせることで、納得のいく転職活動を進められます。
焦らず、自分のペースで、自分らしい働き方への道を歩んでいきましょう。
