視覚障害者の転職活動で押さえておきたいPC画面読み上げソフトの選び方と活用法

絶対に読むべき必読記事

視覚障害を持つ方が転職を考える際、 PCの画面読み上げソフトへの対応状況は職場選びの重要な判断基準となります。

業務で使うシステムやアプリケーションが読み上げソフトに対応していなければ、 仕事を進めること自体が困難になってしまうのが現実です。

逆に適切なソフトを使いこなせれば、 晴眼者と遜色ない速度で業務を遂行できる可能性が広がります。

この記事では視覚障害者の転職活動で押さえておきたい画面読み上げソフトの選び方と、 職場での活用法について解説していきます。

画面読み上げソフトとはどんな仕組みなのか

画面読み上げソフトは、 スクリーンリーダーとも呼ばれ、 パソコン画面に表示される文字情報を音声で読み上げるソフトウェアです。

全盲の方だけでなく、 弱視の方や読み書きに困難を抱える方も活用できる支援技術となっています。

読み上げの対象は、 ウェブサイトの文章、 メール、 文書ファイル、 メニュー項目、 ボタン名、 エラーメッセージなど多岐にわたります。

キーボード操作と組み合わせることで、 マウスを使わずにパソコンを操作できる仕組みになっているのです。

ただしすべてのソフトウェアが読み上げに完全対応しているわけではありません。

画像のみで構成されたボタン、 アクセシビリティ設計のない業務システム、 古いウェブサイトなどは読み上げが困難な場合があります。 転職先の業務環境を事前に確認することが極めて重要なのです。

主要な画面読み上げソフトの特徴と選び方

国内で広く使われている画面読み上げソフトとして、 PC-Talker、 JAWS、 NVDA、 ナレーター、 VoiceOverといった選択肢があります。

それぞれに特徴があり、 自分の用途に合ったものを選ぶことが大切です。

PC-Talkerは日本語対応に優れた国産ソフトで、 日本のビジネスシーンでの利用実績が豊富です。

日本語の読み上げ精度が高く、 ExcelやWordとの相性も良いため、 事務系の業務で広く使われています。

JAWSは世界的に最も普及している有料ソフトで、 高度なカスタマイズ性と豊富な機能を備えています。

複雑な業務システムへの対応力が高く、 専門職や技術職の方に選ばれることが多いのです。

NVDAは無料で利用できるオープンソースソフトです。

コストをかけずに導入できるため、 個人での使用や試験的な利用に適しています。 機能面でも有料ソフトに引けを取らない性能を持っているのです。

ナレーターはWindowsに標準搭載されており、 追加コストなしで使えます。

基本的な読み上げ機能を提供しますが、 業務利用には機能が限定的な場合があります。

VoiceOverはMacとiOSに標準搭載されている読み上げ機能です。

Apple製品を使う職場では選択肢のひとつとなります。

転職活動で確認すべき職場の環境

応募先企業の業務環境を確認する際は、 使用するソフトウェアの読み上げ対応状況を必ず質問してください。

社内の基幹システム、 顧客管理システム、 業務専用ツールなどが読み上げに対応しているかが、 就労継続の可否を大きく左右します。

職場でのソフト導入実績も確認すべきポイントです。

他の視覚障害者が在籍している企業であれば、 すでに読み上げソフトが導入され業務環境が整備されているケースが多くあります。

障害者雇用に積極的な企業ほど、 こうした環境が整っている傾向にあるのです。

支援機器の費用負担についても確認してください。

有料ソフトの購入費用、 点字ディスプレイなどの追加機器費用を企業が負担してくれるか、 個人で用意する必要があるかは事前に明確にすべき事項です。

研修体制も重要な確認ポイントとなります。

新しい業務システムを使う際、 視覚障害者向けの研修やマニュアルが用意されているか、 個別サポートを受けられるかを質問することで、 入社後の不安を軽減できるのです。

職場で読み上げソフトを効果的に活用する方法

入社後は、 読み上げソフトの設定を自分の業務に最適化することが大切です。

読み上げ速度、 音声の種類、 キーボードショートカット、 辞書登録などをカスタマイズすることで、 業務効率が大きく向上します。

頻繁に使う業務用語を辞書に登録してください。

社名、 商品名、 専門用語など、 標準辞書では正確に読み上げられない単語を登録することで、 誤読を減らせます。

キーボードショートカットを使いこなすことも、 業務効率化の鍵となります。

マウスを使わずに目的の機能に素早くアクセスできるため、 晴眼者と同等以上のスピードで作業を進められる場合もあるのです。

同僚や上司との情報共有方法も工夫してください。

口頭での説明よりもメールやチャットでのテキスト情報のほうが、 読み上げソフトで処理しやすい場合が多くあります。

コミュニケーション方法を職場のメンバーと相談することで、 互いに働きやすい環境を作れるのです。

合理的配慮として求められる支援

障害者雇用促進法に基づき、 事業主には合理的配慮の提供義務があります。

画面読み上げソフトの導入、 点字ディスプレイなどの支援機器の提供、 業務システムのアクセシビリティ改善などを求める権利があるのです。

業務マニュアルや社内文書の電子化も、 求めるべき配慮のひとつです。

紙の資料は読み上げソフトで処理できないため、 テキストデータでの提供を依頼してください。

PDFについても、 画像PDFではなくテキストPDFを求めることが大切なのです。

会議資料の事前共有も重要な配慮です。

読み上げソフトで内容を予習できれば、 会議中の情報処理がスムーズになります。

口頭でのやり取りを補完する書面資料の提供も、 求めるべき配慮と言えるでしょう。

業務環境の調整として、 モニターの位置や明るさの変更、 拡大表示ソフトの併用など、 個別のニーズに応じた配慮を依頼してください。

転職に向けて活用したい支援機関

地域障害者職業センターでは、 視覚障害者の就労支援を専門的に行っています。

職業評価、 職業準備支援、 ジョブコーチによる職場定着支援などを無料で受けられる仕組みです。

日本盲人職能開発センターや、 全国の盲学校に併設された職業訓練施設では、 PCスキルや読み上げソフトの操作技術を学べます。

転職に向けたスキルアップの場として活用できるのです。

視覚障害者就労支援事業所も全国にあり、 就労に向けた包括的な支援を受けられます。

読み上げソフトの選定相談、 業務に必要なスキル習得、 就労先とのマッチングまでサポートしてくれる仕組みです。

経済的な不安がある場合は、 法テラス0570-078374で無料法律相談を受けられます。

よりそいホットライン0120-279-338では24時間無料相談が可能です。

[公式] 障がい者の就職・転職なら【dodaチャレンジ】で非公開求人を見る(無料)

障がい者向け転職エージェントの使い方と流れをわかりやすく解説

まとめ

視覚障害者の転職では、 PC-Talker、 JAWS、 NVDAなど自分に合った画面読み上げソフトの選定が重要です。

応募先企業の業務システムが読み上げに対応しているか、 支援機器の費用負担、 研修体制を必ず確認してください。

合理的配慮として資料の電子化や事前共有を求める権利があります。

地域障害者職業センターや日本盲人職能開発センターでのサポートも活用し、 安定した就労を目指しましょう。

いろとりどり編集部

この記事の監修・運営

就労継続支援B型 いろとりどり編集部

当メディアは、障がいを持つライターたちが自ら発信する、障がい者のための転職・就労支援情報メディアです。現役の就労継続支援B型事業所「いろとりどり」が福祉の現場視点から、信頼できる正確な就労ノウハウやリアルな体験談をお届けしています。

📍 住所:〒230-0001 神奈川県横浜市鶴見区矢向3丁目15−11 五月建設ビル 3F

関連記事