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障害者枠で就職した方の中には、就労定着支援員の訪問が負担に感じる、職場に来てほしくない、拒否してもいいのか、別の支援方法はないのか、こうした切実な悩みを抱えている方は少なくありません。 就労定着支援員の支援は本人のためのものですが、本人が望まない場合は拒否することができ、別の形での支援を選択することも可能です。 ここでは、就労定着支援の基本、訪問が負担に感じる理由、拒否の権利、拒否の伝え方、代替的な支援方法、利用できる支援について解説していきます。
就労定着支援の基本
就労定着支援は、障害福祉サービスの一つです。
就労移行支援、就労継続支援などを経て一般就労した障害者を、最大3年間サポートする制度です。
主な業務として、職場訪問、定期面談、企業との連絡調整、生活面の相談などがあります。
支援員が、本人、企業、家族、医療機関などとの連絡調整を行います。
就労継続のための支援が、目的です。
利用は、本人の同意が前提です。
利用料は、所得に応じた自己負担で、多くの方は無料、または低額です。
就労移行支援事業所、就労継続支援事業所、相談支援事業所などが、就労定着支援を提供しています。
訪問が負担に感じる理由1 周囲への気遣い
訪問が負担に感じる理由を、見ていきましょう。
周囲への気遣いが、最大の理由です。
支援員が職場に訪問することで、同僚に障害があることが知られる可能性があります。
合理的配慮を受けていることが、目立つこともあります。
周囲の視線、気遣いが、心理的な負担となります。
訪問が負担に感じる理由2 業務時間の中断
業務時間の中断も、要因です。
訪問のために、業務を中断する必要があります。
面談時間、調整時間がかかり、業務の進行に影響します。
集中力が途切れることで、業務効率が下がることもあります。
訪問が負担に感じる理由3 プライバシーの問題
プライバシーの問題も、深刻です。
支援員と話す内容に、私生活、症状、家族の話題が含まれることがあります。
職場で、これらの話をすることへの抵抗感があります。
会議室、面談室があっても、人の出入りが気になります。
訪問が負担に感じる理由4 支援員との相性
支援員との相性も、要因の一つです。
支援員の対応の質、コミュニケーションスタイル、価値観などが、自分と合わないことがあります。
会いたくない、話したくない関係性となることもあります。
支援員によって、サポートの質に差があります。
訪問が負担に感じる理由5 不要に感じる
不要に感じることも、理由です。
職場で問題なく働けている方には、支援員の訪問が不要に感じることがあります。
すでに自立して業務をこなしている場合、支援員の存在が逆に煩わしく感じることもあります。
訪問が負担に感じる理由6 サービスの強制感
サービスの強制感も、要因です。
利用は本人の同意が前提ですが、実際には事業所、企業の方針で利用が前提となっていることがあります。
選択肢として明示されないまま、利用が継続されることもあります。
主体的に選択した感覚が、得られないことがあります。
拒否の権利
拒否の権利を、整理しておきましょう。
就労定着支援の利用は、本人の同意が前提です。
利用を拒否することは、本人の権利です。
利用の中止、または変更は、いつでも申し出ることができます。
事業所、企業に対して、利用しない選択を伝えられます。
ただし、就労定着支援を拒否することで、雇用契約に影響が出ることはありません。
合理的配慮、就業の継続は、保証されます。
利用しない選択をしても、必要に応じて他の支援に切り替えることができます。
拒否の伝え方1 事業所への連絡
拒否の伝え方を、見ていきましょう。
事業所への連絡が、最初のステップです。
就労定着支援を提供している事業所に、利用の中止、または訪問の拒否を伝えます。
電話、メール、面談などで、伝えられます。
理由を、簡潔に説明します。
支援員との関係、職場での気遣い、業務の中断などの理由を、伝えます。
過度に詳しい説明は、必要ありません。
拒否の伝え方2 企業への共有
企業への共有も、必要です。
職場(上司、人事、産業医など)に、就労定着支援員の訪問を中止することを、伝えます。
訪問が、業務、職場環境に影響することへの配慮を、依頼します。
合理的配慮の継続は、企業に依頼します。
拒否の伝え方3 代替案の提案
代替案の提案も、有効です。
訪問の中止、または変更案を、事業所に提案できます。
訪問頻度を下げる(月1回から3ヶ月に1回など)、訪問場所を変更する(職場外で面談)、コミュニケーション手段を変更する(電話、メール中心)などです。
完全に支援を打ち切るのではなく、自分に合った形に調整できます。
拒否の伝え方4 書面での記録
書面での記録も、大切です。
利用の中止、変更を、書面、メールで残します。
口頭だけでは、後で誤解が生じる可能性があります。
事業所、企業からの回答も、書面で確認します。
代替的な支援方法1 訪問場所の変更
代替的な支援方法を、見ていきましょう。
訪問場所の変更が、最も簡単な代替策です。
職場ではなく、事業所、相談支援事業所、自宅、カフェなどで面談します。
職場の外で会うことで、職場での気遣いが軽減されます。
業務時間の中断もありません。
代替的な支援方法2 オンライン面談
オンライン面談も、選択肢です。
Zoom、Microsoft Teams、電話などで、面談を行います。
場所を選ばず、移動の負担がなくなります。
短時間で、効率的な面談ができます。
代替的な支援方法3 頻度の調整
頻度の調整も、有効です。
月1回の訪問を、3ヶ月に1回、半年に1回などに減らせます。
問題が起きたときだけ、連絡を取る形にもできます。
必要最小限のサポートに、絞れます。
代替的な支援方法4 連絡手段の変更
連絡手段の変更も、選択肢です。
訪問、面談を、電話、メール、チャットでの相談に変更します。
文章でのコミュニケーションが得意な方には、適した方法です。
タイミングを選べるため、業務への影響も少なくなります。
代替的な支援方法5 他の支援機関への切り替え
他の支援機関への切り替えも、選択肢です。
就労定着支援を中止し、別の支援機関に切り替えることもできます。
障害者就業生活支援センター(ナカポツ)、地域障害者職業センター、主治医、カウンセラーなど、複数の選択肢があります。
自分に合った支援機関を、選びます。
代替的な支援方法6 自助グループ
自助グループ、当事者団体への参加も、代替的な支援です。
公的な支援員ではなく、同じ立場の仲間からのサポートが受けられます。
オンラインのコミュニティ、SNSグループなどでも、つながれます。
職場には、影響しません。
障害者就業生活支援センター(ナカポツ)の活用
障害者就業生活支援センター(ナカポツ)の活用を、考えていきましょう。
ナカポツは、就労定着支援の代替として、最も有力な選択肢です。
通所義務はなく、必要なときに相談できます。
利用期間に制限はなく、長期的にサポートが受けられます。
職場訪問は、必要に応じて行われますが、本人の同意が前提です。
ナカポツの支援員と、自分のペースで関係を築けます。
産業医・産業カウンセラーの活用
産業医、産業カウンセラーの活用も、選択肢です。
社内の医療職、相談窓口として、活用できます。
50人以上の事業所では、産業医の選任が義務付けられています。
産業医、産業カウンセラーは、社内にいるため、外部の支援員より身近に相談できます。
主治医、カウンセラーとの連携も、可能です。
自分でできる就労継続の工夫1 生活リズムの維持
自分でできる就労継続の工夫を、見ていきましょう。
生活リズムの維持が、最も基本的なことです。
睡眠、食事、運動、休息のリズムを保ちます。
主治医、カウンセラーとの通院、服薬を、確実に続けます。
体調管理を、最優先します。
自分でできる就労継続の工夫2 業務の管理
業務の管理も、重要です。
業務量、優先順位、納期を、適切に管理します。
ツール(タスク管理アプリ、カレンダーなど)を、活用します。
無理な業務を引き受けず、適切に断ります。
自分でできる就労継続の工夫3 上司・人事との連携
上司、人事との連携を、保ちます。
定期的な面談を、活用します。
問題が大きくなる前に、相談します。
合理的配慮の見直しも、適切なタイミングで依頼します。
自分でできる就労継続の工夫4 主治医との連携
主治医との連携を、続けます。
定期通院、服薬を、確実に続けます。
職場での状況を、主治医と共有します。
主治医からの意見書を、必要に応じて活用します。
自分でできる就労継続の工夫5 サポートネットワーク
サポートネットワークを、保ちます。
家族、友人、自助グループ、当事者コミュニティなどです。
公的な支援員に頼らずとも、複数のサポートを組み合わせます。
孤立しないことが、長期勤続の鍵です。
利用できる支援機関
就労定着支援の代替として利用できる支援機関を、整理しておきましょう。
障害者就業生活支援センター(ナカポツ)は、就労と生活の両面で長期的な支援を提供します。 通所義務がなく、利用期間に制限もありません。
地域障害者職業センターでは、職業評価や職業準備支援を受けられます。 ジョブコーチ支援も活用できます。
ハローワークの専門援助部門は、無料の就労相談窓口です。
主治医、カウンセラーは、最も信頼できる医療職です。
精神保健福祉センターでは、無料で心の相談を受けられます。
産業医、産業カウンセラーは、社内の相談窓口として活用できます。
社内の障害者職業生活相談員、ハラスメント相談窓口も、活用できます。
社会保険労務士は、雇用契約や労働問題の専門家です。
法テラスは、無料の法律相談ができる公的機関です。
障害者専門の転職エージェントは、転職を視野に入れる場合の相談窓口です。 DODAチャレンジ、アットジーピー、エージェントサーナ、ランスタッドチャレンジド、LITALICOキャリアなどに登録できます。
ファイナンシャルプランナーは、家計と生活設計の専門家です。
オンラインの自助グループ、当事者コミュニティへの参加も、心の支えになります。 他の当事者がどう就労継続しているかを、聞けることがあります。
家族や信頼できる人にも、相談します。
24時間対応の電話相談窓口も、頼れる存在です。 よりそいホットライン0120-279-338、いのちの電話、いのちSOS 0120-061-338などが、無料で利用できます。
これらの支援機関を活用しながら、自分に合った就労継続の形を見つけていきましょう。
まとめ
就労定着支援は最大3年間のサポートが受けられる障害福祉サービスですが、職場訪問は周囲への気遣い、業務時間の中断、プライバシー問題、支援員との相性、不要感、サービスの強制感などから負担に感じることがあります。 就労定着支援の利用は本人の同意が前提で、拒否や中止はいつでも申し出ることができ、雇用契約や合理的配慮の継続には影響しないため、事業所と企業に書面で伝えることが大切です。 代替的な支援方法は、訪問場所の変更(職場外での面談)、オンライン面談、頻度の調整(3ヶ月に1回など)、連絡手段の変更(電話・メール・チャット)、他の支援機関への切り替え(ナカポツなど)、自助グループの活用で、自分に合った形に調整できます。 自分でできる就労継続の工夫として、生活リズムの維持、業務の管理、上司・人事との連携、主治医との連携、サポートネットワークの維持を意識し、ナカポツ、産業医、主治医、自助グループ、家族などを活用しながら自分に合った就労継続の形を見つけていきましょう。
