現代の企業にとってTwitter(X)は、重要なマーケティングツールのひとつです。
しかし効果的な運用には専門知識が必要です。
そこで今回は、2024年最新のTwitter(X)企業アカウント運用における5つのポイントと、成功事例を紹介します。
Twitter(X)運用に成果が出ていない、もっとフォロワーを増やしたい、エンゲージメントを高めたいとお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
これらのポイントを押さえることで、自社の認知度向上、顧客とのコミュニケーション活性化、そして売上げアップにつなげることができます。
最後まで読んで、Twitter(X)を強いマーケティングツールにしましょう。
Twitter(X)で企業アカウントを運用するべき理由
現代の企業にとって、SNSはなくてはならないマーケティングツールのひとつです。
中でもTwitter(X)は、拡散性が高く双方向コミュニケーションに強い、企業アカウントに最適なプラットフォームです。
Twitter(X)で企業アカウントを運用するべき理由を、ひとつずつ確認していきましょう。
Twitter(X)以外の各SNSについて、特徴や運用の流れを下記記事で解説しています。SNS運用とはSNSマーケティングのひとつ!はじめ方や成功のためのポイントを紹介
Twitter(X)の特徴とできること
Twitter(X)は、世界中で月間5億7,000万人のアクティブユーザー数を誇るSNSです。
ひとつの投稿につき140字以内の文字数制限があり、匿名性が強く気軽に投稿できることから多くの方に利用されています。
商品やサービスについて、口コミや評判をチェックするツールとしても活用されています。
基本用語 | 意味 |
ポスト(旧:ツイート) | テキスト・画像・動画などの投稿 |
タイムライン | Twitter(X)のトップ画面 |
いいね | 投稿に対する好意や共感を示す機能 |
リプライ | ポストへの返信する機能 |
リポスト(旧:リツイート) | 他ユーザーのポストを自分のタイムラインに再投稿すること |
引用(旧:引用リツイート) | 他ユーザーのポストにコメントをつけてリポストすること |
ハッシュタグ | 「#○○(単語など)」で表される リンク機能がありハッシュタグがついた投稿一覧に表示できる |
メンション | 投稿を特定のユーザーにひも付けること 「@○○(ユーザー名)」を入力する |
SNSの中でも幅広いユーザー層とユーザー数を誇る
こちらは総務省が発表している令和5年度のTwitter(X)利用率を年齢別に表したものです。
上記のデータによると、20代では80%もの人が利用しています。
趣味や関心事、プライベートなど目的別に複数アカウントを所有している方も多くいらっしゃいます。
Twitter(X)は20代~30代の方をメインに、自社の商品やサービスを広めたい場合に効果的なサービスです。
拡散性が高く認知度アップが図れる
Twitter(X)は、拡散力が高いため無料で宣伝効果を得られることが魅力のひとつです。
フォロワーにリポストしてもらうことで、商品やサービスについて認知度のアップが図れます。
一気に拡散が可能ですが、その分炎上にも気をつけなければいけません。
ファン獲得やつながり強化ができる
Twitter(X)を利用することで、ファンの獲得やつながりを強化することも可能です。
投稿を多くの方に見てもらうことで、これまで商品やサービスを知らなかった方にも拡散されファン獲得につながります。
またTwitter(X)は、ユーザー同士が交流するためのSNSです。
ファンの方とリプライなどの機能を使って交流することで、つながりを強くできます。
商品やサービスに関する知識を深めてもらうことで、愛着を持ってもらえるでしょう。
つながりの強いファンは、続けて購入してくれるだけでなく、商品やサービスを自ら拡散してくれる可能性も期待できます。
ユーザーの声をいち早く拾える
Twitter(X)の特徴のひとつが、リアルタイム性が強いことです。
最新の情報がわかるのでトレンドにあわせた発信や、季節のイベントごとに絡めた発信をするとユーザーからの反応をもらえることもあります。
また自社の商品やサービスについての投稿をチェックすることで、ユーザーの意見を拾うことも可能です。
不満やマイナス意見があれば、商品・サービスの改善に活かせるでしょう。
Twitter(X)の企業アカウント運用方法
Twitter(X)の企業アカウントを効果的に運用するには、専門知識やノウハウが必要です。
ここからは、ファン獲得・顧客満足度を高める運用方法のポイントを5つ紹介します。
Twitter(X)運用の目的を決める
まずTwitter(X)の運用目的を決めましょう。
目的を決めることで、運用方針が定まりぶれることがなく投稿内容に一貫性を持たせられます。
Twitter(X)の運用目的には次のようなものがあります。
- 認知度を高める
- ユーザーの声を集める
- ファンを獲得する
- ファンとコミュニケーションをとる
- 人脈を作る
Twitter(X)を運用していると、フォロワー数を増やすことに集中してしまうこともあるでしょう。
フォロワー数が増えれば商品やサービスがより拡散されますが、フォロワー数を増やすことが目的になってしまい本来の目的を見失わないよう注意が必要です。
ターゲットを設定し戦略を練る
Twitter(X)運用において、ターゲット設定は発信内容の軸になるため重要です。
ターゲットが興味関心を持っている内容や、ターゲットのライフスタイルに合わせた時間に投稿をすると効果が期待できます。
またTwitter(X)では、多くのユーザーの目に触れるチャンスがあり、見込み客へのアプローチも可能です。
「見込み客(ファン)を育てる」という目線で、ターゲットを設定するのもひとつのやり方です。
アカウント設計・方針を決める
アカウント設計では、Twitter(X)をどの視点で投稿するのか、投稿の世界観などを決めておきましょう。
Twitter(X)をどの視点で投稿するかといった点では、企業のキャラクターや中の人として運用し人気を集めているアカウントもあります。
競合のアカウントをリサーチし、自社の立ち位置を確認して、独自の発信ができるように決めていくといいでしょう。
またTwitter(X)では、プロフィールを整えることも重要です。
どのような会社(商品やサービス内容、実績など)で、Twitter(X)ではどのような発信をしているかを一目でわかるようにしておきましょう。
ユーザー目線で発信する
Twitter(X)運用の準備が整えば、次は投稿の発信です。
アカウントの方針に従いつつ、ユーザー目線での投稿をしましょう。
ユーザーは、自分にとって価値のある投稿以外は読み飛ばしてしまいます。
有益情報や共感できる内容は、最後まで見てもらえる可能性が高くなります。
ターゲットの悩みを解決できる内容にする、専門用語はかみ砕いてわかりやすくするのがポイントです。
一目で伝わるよう、画像や図解を使うのも有効効果的でしょう。
またユーザーからの反応をもらいたい場合は、次のような投稿を試してみるのがおすすめです。
- 共感できる(あるあるネタ、いいづらいことを代弁するなど)
- 具体例をだす
- ツッコミどころを入れる
- 「教えてください」、「助けてください」など協力を仰ぐ
「教えてください、○○(トレンドワードなど)ってなんですか?」のような、トレンドワードや多くの方が知っていそうな内容を質問するような投稿は、コメントをもらえる確率が高くなります。
定期的に分析・PDCAサイクルをまわす
一定期間、運用したら定期的に分析を行いましょう。
分析で知っておきたい指標には次のようなものがあります。
指標 | 内容 |
フォロワー数 | 定期的にフォロワー数の推移を把握する 取り組んだ施策がフォロワー獲得につながっているかがわかる |
インプレッション数 | 投稿が表示された回数 どれくらい拡散されているかがわかる |
エンゲージメント率 | ひとつの投稿に対してどれくらいリアクションがとられたかの割合 アカウントや投稿への関心度が図れる |
UGC投稿数 | ファンがどれくらいいるかがわかる 商品やサービスの利用している層を把握 |
投稿へのコメントや数字を分析し、反応があまり良くないものは改善する、反応の良かったものは残したり、より深掘りした内容の投稿をしたりするといいでしょう。
Twitter(X)の企業アカウント成功事例5つ
ここからはTwitter(X)で成果をあげている企業5つの成功事例を紹介します。
- 周りを巻き込むのがうまい「SHARP(シャープ)」
- ファン獲得の見本になる「わかさ生活」
- 発信する情報の選び方がわかる「有限会社安井ファーム」
- キャンペーンを活用した「YOLU-ヨル-」
- 身近に感じられる工夫が満載の「コベルコ建機」
各企業の取り組みやポイントをチェックして、自社でも応用してみてください。
周りを巻き込むのがうまい「SHARP(シャープ)」
家電メーカーのシャープは、Twitter(X)上で「シャープさん」と呼ばれる親しみやすいキャラクター像を築き、企業イメージの刷新に成功しました。
具体的な取り組みとしては、 商品情報だけでなく家電に関する豆知識やあるあるネタ、時にはシュールなジョークなども織り交ぜた投稿で、ユーザーを楽しませています。
UGCに対しても一言添えてリポストしたり、家電業界の課題について競合企業をメンションし投稿したりするなど、うまく周りを巻き込み話題の中心になっています。
これらの活動を通して、シャープは家電メーカーという真面目なイメージから、親しみやすくユーモアのある企業へと変貌しました。
ファン獲得の見本になる「わかさ生活」
運用担当者の人柄が光る「中の人」戦略で多くのファンを獲得しているのが、「わかさ生活 広報部」のTwitter(X)アカウントです。
単に商品を売るだけでなく、ブルーベリーアイの魅力や効能について熱意を持って伝え、ユーザーに共感を与えています。
「中の人」が人気を集め多くのファンを獲得しており、UGCも多く投稿されています。
毎日欠かさず投稿し、フォロワーとのコミュニケーションを途切れないようにしているのも特徴です。
トレンドやユーザーのニーズを常に把握し、時代に合わせた運用を行っているのも飽きられないポイントです。
発信する情報の選び方がわかる「有限会社安井ファーム」
ブロッコリーが主力の農業を営む「有限会社安井ファーム」は、経験と知識に基づいたブロッコリーの栽培方法や選び方、保存方法などの情報を発信しています。
ユーザーからのブロッコリーに関する質問にも丁寧に答え、ブロッコリーへの理解を深めてもらう取り組みをしています。
写真や動画を使用しわかりやすく丁寧に解説することで、ユーザーの信頼を獲得しているのもユーザーの満足度を高めるポイントです。
またブロッコリーを使ったレシピや、ブロッコリーに関する困ったことなども投稿しており、ユーザー目線で情報が発信されているのも成功の秘訣です。
キャンペーンを活用した「YOLU-ヨル-」
ナイトケアシャンプーを扱う「YOLU-ヨル-」は、Twitter(X)でさまざまなキャンペーンを行っています。
ハッシュタグを活用し使用感を投稿してもらうキャンペーンなども積極的に実施することで、UGCの増加につなげています。
アンケート投稿なども行っており、ユーザーの声を拾いながらコミュニケーションを図っているのも特徴です。
Twitter(X)の世界観が統一されており、商品や夜の過ごし方についての美しい写真や動画をふんだんに使用し、ユーザーの興味を引いています。
ユーザー一人ひとりのライフスタイルに合わせた、最適なナイトケア習慣を提案するような投稿は、投稿内容の考え方としてまねしたいポイントです。
身近に感じられる工夫が満載の「コベルコ建機」
建設機械メーカーのコベルコ建機株式会社のTwitter(X)アカウントでは、建設業界を身近に感じられるような工夫が施されています。
建設現場の風景や作業員さんの姿など、普段は見ることのできない「建設業界の裏側」についてユーモアを交えて紹介することで、多くの人々が共感や親しみを覚えるのではないでしょうか。
またクイズやアンケートなどユーザー参加型の企画も定期的に開催し、フォロワーとのエンゲージメントを高めています。
建設機械がどのように作られているのか、どのような仕組みで動いているのかなど、建設機械の「カッコよさ」や「すごさ」をわかりやすく伝えるコンテンツを発信しています。
建設業界の仕事について魅力ややりがいを積極的に発信することで、建設業界のイメージアップにも貢献しているのもとりいれたいポイントです。
Twitter(X)運用を成功させるポイント5つ
Twitter(X)企業アカウント運用を成功させるために、とり入れたいポイントを5つ紹介します。
これらのポイントを参考に、自社に合った方法を見つけ効果的な運用に活用してください。
ユーザーとの適切なコミュニケーション
Twitter(X)は交流するためのSNSでもあり、相手から反応をもらえてはじめてポストが伸びます。
リポストやリプライによって拡散されますが、知らない人のポストはリポストされません。
多くの方に知ってもらうためにも、ユーザーと適切なコミュニケーションをとりましょう。
Twitter(X)で、ユーザーとコミュニケーションをとる方法は多種多様ですが、ひとつの例を紹介します。
まず自社商品やサービスに関するユーザーの投稿を検索してみます。
ユーザーの投稿で、自社商品やサービスについて困っていることなどが書かれていたら、解決策をコメントしてみる、という方法です。
押し付けがましくないようにコメントするのがポイントで、距離感を誤ると敬遠される可能性もあるので注意しましょう。
アルゴリズムを理解する
Twitter(X)運用を成功させるには、Twitter(X)のアルゴリズムを理解しておきましょう。
Twitter(X)のアルゴリズムとは、タイムライン上にそのユーザーにとって興味・関心のあるコンテンツを表示させるための基準や仕組みのことです。
Xとしては、ユーザーに長い時間Xに滞在してほしいという意図があります。
ユーザーに長時間滞在してもらうために、ユーザーが好みそうな投稿が表示される、というのが大枠の仕組みです。
簡単に解説すると、それぞれの投稿はジャンルごとにグループ分けされています。(例:ラーメンについての投稿はラーメングループ)
「このユーザーはラーメンの投稿が好きそう」と判断されれば、ラーメングループの投稿が表示されるようになっています。
この仕組みを活かす方法としては、狙ったグループに入り込めるよう投稿に統一性をもたせるのが有効です。
本来はさらに複雑な法則をもとに表示されますので、一例にすぎませんが一度試してみるといいでしょう。
Twitter(X)が公式に発表しているアルゴリズムは、以下のページで詳しく確認できます。
参考:Xエンジニアリング
影響力のある人と関わりにいく
認知度アップや人脈を広げるうえで、影響力のある人と関わるのもひとつの方法です。
インフルエンサーを活用するのは多くの方がご存じでしょう。
他のやり方として、例えば子ども向け用品の企業アカウントを運用している場合、教育に関するプロ(例:Aさん)の投稿を引用ポストします。
「Aさんのこの考え方にすごく共感する!」といったコメント付きの引用ポストをすると、AさんやAさんのフォロワーの目にとまることができます。
共感以外にも、尊敬や気づきを得たなど応用も可能です。
引用するポストが、運用しているアカウントや運用方針に合っていること、ポジティブな内容であることがポイントです。
この方法は同じようなコメントを使って乱用すると信頼性を欠く恐れもあるので、本当に感じた内容を投稿するようにしましょう。
キャンペーンを実施する
Twitter(X)で実施されているキャンペーンにはさまざまな種類があります。
キャンペーンの種類 | 内容 | 特徴 |
フォロー&リツイート フォロー&いいね フォロー&ハッシュタグ付き投稿 | 特定のアクションをしてもったユーザーの中から運営が抽選、DMなどで当せん通知 | 低コストで実施可能 |
診断コンテンツ | 診断コンテンツの結果をツイートしてもらう | 拡散性が高い |
インスタントウィン | 指定のアクションをすると抽選が行われその場で結果がわかる | 専用ツールが自動で抽選・結果通知をしてくれる |
写真コンテスト | ハッシュタグをつけてお題の写真を投稿してもらう | ブランディングに活用できる |
この表に記載されている種類以外にもさまざまなキャンペーンがあるので、自社で取り組みたい課題に合わせたキャンペーンを実施してみてください。
UGCを増やす工夫をする
UGCとは一般ユーザーによる生成コンテンツのことで、Twitter(X)のユーザーによる商品やサービスに関する投稿を指します。
UGCは、その商品やサービスを利用するかどうかを決める際、多くの方が参考にします。
UGCを増やすには次のような方法がおすすめです。
- ユーザーに直接商品やサービスに関して投稿してもらえるよう声掛けをする
- 独自のハッシュタグを使う
- 診断コンテンツの活用
- ギフティング(インフルエンサーや一般ユーザーに商品やサービスを使ってもらう)
UGCが増えてくれば、UGCをリポストするだけでも十分に売り上げにつながる可能性もあるので、ぜひ試してみてください。
まとめ
本記事では、Twitter(X)企業アカウントの成功事例や、運用を成功させるポイント5つを紹介しました。
Twitter(X)を活用すれば、自社について知らなかったユーザーにも認知してもらえ、購入までにいたる可能性も十分あります。
またロイヤルカスタマー育成にも効果が期待できます。
Twitter(X)の自社アカウントで目的を達成するために、今回ご紹介した内容を実践してみてください。
株式会社Reinolzでは、Twitter(X)運用に関するお悩みをサポートします。
Twitter(X)を効果的に活用したい方は、ぜひ下記入力フォームよりお問い合わせください。