「自社のSNSアカウント、どうしたら効果的に運用できるの?」
企業のSNS運用は当たり前となってきましたが、ただ投稿すれば良いわけではありません。
多様なSNSが存在する中で、自社の目的に合ったプラットフォームを選び、効果的な運用を行うことが重要です。
この記事では、企業のSNS運用を成功させるために知っておくべき、媒体別の特徴、具体的な業務内容、そして目的別の成果測定方法について解説します。
SNS運用で悩んでいる方やより効果的な運用を目指したい方は、ぜひ参考にしてください。
SNS運用を成功させ、ブランド認知度向上や顧客とのエンゲージメント強化、さらには売上アップにつなげましょう。
企業SNS運用の媒体別特徴と投稿内容
Twitter、Instagram、Facebook、TikTokなど、各SNSでユーザー層や情報の伝わり方など特徴が異なります。
自社のターゲット層や伝えたいメッセージに合わせてSNSを選ぶことで、目標達成につなげられるでしょう。
- Facebookで顧客との関係性を築く
- LINEは利用者数No.1
- X(旧:Twitter)で瞬く間に広める
- Instagramはビジュアルで訴求
- TikTokで若年層にアプローチ
- YouTubeは最大級の動画配信サービス
SNSの媒体別の特徴と、それぞれのプラットフォームで効果的な投稿内容について詳しく解説していきます。
Facebookで顧客との関係性を築く
Facebookは実名登録で利用可能なSNSで、現実の交友関係をネット上でも築けることがコンセプトです。
Twitterのように文字数に制限がなく長文でも投稿が可能、また画像や動画、ライブ配信ができ使用方法は多岐に渡ります。
日本国内では30代から40代のユーザー数が多く、ビジネスシーンで使われることも多々あります。
Facebookページと呼ばれるビジネスアカウントも利用可能なので、企業アカウントはFacebookページを使うのがおすすめです。
Facebookは海外で多くの人が利用しているため、海外向けの発信を行うのに有効です。
LINEは利用者数No.1
LINEは国内で、多くの人がメッセージツールとして利用しています。
LINEの企業公式アカウントでは、予約やクーポン、ショップカードなどさまざまな機能が利用できます。
電話の代わりに問い合わせなどの対応や、予約・注文機能を使って業務効率をアップさせることも可能です。
また既存顧客へ新商品情報やクーポン・セール情報の配信を行い、リピート購入の促進にも使えます。
X(旧:Twitter)で瞬く間に広める
X(旧:Twitter)の特徴は、拡散性の高さです。
文章だけで投稿できるので、画像や動画を作成する技術がない場合にも始めやすいでしょう。
X(旧:Twitter)では、その拡散性の高さを活かし、キャンペーンなどによる商品・サービスの認知度アップやウェブサイトへの流入増加が期待できます。
固定ツイートの機能を使い、ウェブサイトへの導線づくりを行いましょう。
質問やクイズアンケートなどの投稿を通じてコミュニケーションをとり、ファン獲得にもつなげられます。
Instagramはビジュアルで訴求
Instagramは画像や動画をメインに投稿するSNSで、ビジュアルでアピールでき文字よりも多い情報量を伝えられるのが特徴です。
ビジュアルで訴求するため、世界観を統一した投稿によりブランディングを図ることも可能です。
またストーリーズなどの機能を使ってユーザー参加型の投稿を行えば、新規顧客とのタッチポイントを増やせたり、ロイヤルカスタマー育成にも利用したりできます。
フォトコンテストやアンバサダーなどのキャンペーンを使って、UGC(ユーザー生成コンテンツ)を促しやすい特徴もあります。
TikTokで若年層にアプローチ
ショート動画をシェアするTikTokは、若年層のユーザーが多く拡散性が高いSNSです。
フォロワー数に関係なく、バズる(多くの人の目にとまる)可能性があるのも特徴です。
若年層へアプローチしたい場合に有効で、トレンドや人気のあるテーマに沿った動画を作成すると話題になる可能性があります。
TikTokではノウハウなど有益な情報や、メイクや衣装チェンジでガラッと印象を変えるようなギャップを楽しむ動画、おもしろ系の動画などが人気です。
YouTubeは最大級の動画配信サービス
YouTubeは、国内で利用される動画サービスの中で最大の利用者数を誇ります。
年齢層は幅広く、長尺の動画も投稿できるのでハウツーや学習関連の動画が人気です。
拡散性が低いため、ほかのSNS媒体から導線を作るか、SEO対策をとって見てもらう工夫が必要です。
自社の商品やサービスの有効な活用方法やハウツー、濃厚な情報を発信することで顧客満足度アップにつなげられます。
企業SNS運用で必要な業務内容
企業のSNS運用では、投稿の企画・制作からユーザーとのコミュニケーション、そして効果測定まで、幅広い業務をこなさなければいけません。
企業のSNS運用で具体的にどのような業務が必要なのか、また効果的なSNS運用を行うためのポイントについて解説していきます。
SNS運用導入の流れについては下記記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
投稿の作成・編集
SNS運用で多くの時間を割く業務内容が、投稿の作成・編集作業です。
投稿する文章の作成に加え、InstagramやTikTok、YouTubeでは画像や動画の撮影・編集作業があります。
撮影では、撮影する商品やサービスの準備だけでなく、撮影場所の確保や機材や小物の準備、後片付けなどの工程があります。
また投稿する前にはどのような投稿にするかリサーチし、企画立案も行わなければいけません。
キャンペーンなどを行う場合、キャンペーン専用のバナーや投稿文の作成なども必要です。
投稿内容の文章や画像・動画は、テンプレートを作ると継続する上で便利です。
コミュニケーション
SNS運用では、ユーザーとのコミュニケーションも欠かせません。
コメントへ返信するだけでなく、自発的にコミュニケーションをとりにいくことが重要です。
コミュニケーションをとりやすい方法を紹介します。
- アンケートや質問機能を使う
- ライブ配信に参加してくれた方へお礼のDMをおくる
- ターゲットや競合アカウントのフォロワーなどの投稿にいいねする
だれかれかまわずコミュニケーションをとりにいくのではなく、見込み客となるユーザーを対象にすると効果的です。
成果を測定・分析する
SNS運用では、各媒体で公式の効果測定ツールがあります。
媒体名 | 公式の効果測定ツール |
Facebookインサイト | |
LINE | 分析機能・LINETag |
X(旧:Twitter) | Xアナリティクス |
Instagramインサイト | |
TikTok | TikTokインサイト |
YouTube | YouTubeアナリティクス |
自社アカウントで達成したい目標に向けて、どのような施策をとっていくか、その施策が達成できているかという部分を測っていきます。
企業SNS運用における目的別の成果測定で、目的別の施策設定についても紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。
炎上対策
企業のSNS運用で欠かせない業務内容が、炎上対策です。
SNSは拡散性の高いものが多く、次のような投稿も瞬く間に広がるので気をつけましょう。
- 不適切な内容の投稿をする
- 不適切なタイミングで投稿する
- 誤って投稿する
- 個人情報がわかるような内容を投稿する
SNS上だけでなく、過去のクレームなどから派生して炎上につながることもあります。
炎上を防ぐには過去にどのような炎上が起きたかを、他社の事例を含め知っておくことが重要です。
また運用ルールを決め、投稿前に第三者によるチェック体制を設けることも効果的です。
万が一、炎上が発生した場合のために、対応策やマニュアルを準備しておきましょう。
法的なリスク対策
企業SNS運用では炎上対策のほかに、法的なリスク対策も必要です。
法的なリスクには次のようなものが考えられます。
- 情報ろうえい
- 社員の個人情報もれ
- 名誉毀損
- 事実と異なる宣伝をする
- 著作権違反 など
情報に関しては文章中に記載していなくても、画像や動画に映り込んでしまう場合があります。
画像に位置情報が含まれていて気づかないうちに、情報がもれているということもあるので気をつけましょう。
また他者を批判するような内容の投稿や、他のサイトなどから画像や動画などを勝手に利用することもやめましょう。
企業SNS運用における目的別の成果測定指標
SNS運用の目的は企業によってさまざまです。
売上アップやブランド認知度の向上、リピート購入促進など、目的に応じて効果測定の指標も変わってきます。
企業のSNS運用における目的別の成果測定について、具体的な指標や施策を交えて解説していきます。
売上アップ
SNS運用で売上アップを図りたい場合は、顧客が購買にいたるまでのフローを考えましょう。
例えば、投稿を見た人が商品を購入するという流れがあるとします。
投稿を見る人を増やすためには、リポスト数を増やす、ユーザーの反応を増やすといった施策が考えられるでしょう。
リポストを増やすには投稿の質を高める、適切なハッシュタグの選定などがあります。
ユーザーの反応を増やすには、ユーザーに反応してもらえるよう投稿にCTAを設置する、投稿の内容を濃くするなどが有効です。
ブランド認知獲得
ブランド認知獲得を目的とする場合、フォロワー数やリーチ数、インプレッション数を増やすといった方法があります。
フォロワー数は単に数を増やすだけでなく、見込み客のフォロワー数を増やすことを目指さなければいけません。
リーチ数は投稿が表示されたユーザー数、インプレッション数は投稿が表示された回数のことです。
リーチ数やインプレッション数を増やすには、各SNS媒体で投稿が表示されるルール(アルゴリズム)を理解する必要があります。
アルゴリズムに沿って運用することで、リーチ数やインプレッション数だけでなくアカウントの成長にもつなげられるでしょう。
コンバージョン獲得
コンバージョン獲得、増加を目的にする場合、リンクのクリック率やコンバージョン率から施策を考える方法があります。
リンクのクリック率をあげるには、ターゲット層にささる投稿を作成する、動画を使う、SNS媒体自体を見なおすなどがあります。
コンバージョン率をあげるためには、SNSの投稿からゴール(購入や予約・登録など)への導線を整える、魅力的な訴求文を作るなどが効果的です。
キャンペーン
キャンペーンを行う場合、キャンペーン期間中のリポスト数やハッシュタグ数、フォロワー増加率を測定するのがおすすめです。
キャンペーン用のハッシュタグを使用する、キャンペーンの参加方法をわかりやすくすることが重要です。
キャンペーンを行う企業は多いため、思わず参加したくなるような魅力的なキャンペーンを企画しましょう。
リピート購入の促進
リピート購入を促進するには、エンゲージメント率やUGC数の増加をKPIとして設定するのも効果的です。
エンゲージメント率は、ユーザーからいいねやコメント、保存などの反応があった割合のことです。
リピーター狙いでエンゲージメント率をあげるためには、商品やサービスの使い方や、問題を解決するような有益な情報を届けましょう。
またUGCを増やすには、独自のハッシュタグを設定することが有効です。
UGCは宣伝感が少なく、新規顧客獲得にも有効です。
今回紹介した、目的ごとの施策は一例にすぎません。
さまざまな施策を試し、自社の目的や商品・サービスに合わせた施策を見つけることが重要です。
まとめ
本記事では、企業のSNS運用に必要な業務内容や媒体別特徴、目的別の効果測定について解説しました。
SNS運用を成功させるには、投稿するだけでなく緻密な計画とそれに沿った投稿作成や分析が重要です。
SNS運用に関する知識だけでなく、最新のSNSマーケティングに関するトレンドや画像・動画の編集スキルも必要です。
「自社ではSNS運用するのは難しそう」と感じられた方には、SNS運用代行をおすすめします。
SNS運用代行では、アカウントの立ち上げや投稿の企画・作成、成果測定・分析などSNS運用にまつわる難しい業務も任せられます。
ノウハウがない中で運用するのとは異なり、確実に成果につなげられるでしょう。
SNS運用代行に関して、下記記事でも紹介しています。
効果的なSNS戦略の構築に欠かせない、SNS運用代行の役割と重要性を解説
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