「熱田神宮に行きたい」「草薙神剣とは何か」「どんなご利益があるのか」――熱田神宮は、三種の神器の一つ「草薙神剣」を御神体とする、伊勢神宮に次ぐ格式を持つ日本屈指の神社です。本記事では、熱田神宮の歴史、御祭神とご利益、三種の神器、見どころ、正しい参拝方法、アクセス、年間行事、そして参拝の際の注意点まで、熱田神宮の全てを詳しく解説します。
熱田神宮は、約1900年の歴史を持ち、「熱田さん」と親しまれる名古屋の守護神です。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康など、多くの武将が戦勝を祈願し、現代も年間約700万人が訪れる中部地方最大のパワースポットです。
熱田神宮とは
まず、熱田神宮の基本情報を理解しましょう。
基本情報
正式名称:熱田神宮(あつたじんぐう)
所在地: 〒456-8585 愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1-1
社格:
- 式内社(名神大社)
- 尾張国三宮
- 旧官幣大社
- 神宮:伊勢神宮、鹿島神宮、香取神宮に次ぐ
- 別表神社
創建: 景行天皇43年(113年) ※約1900年の歴史
御祭神: 熱田大神(あつたのおおかみ) =天照大御神(あまてらすおおみかみ)
御神体: 草薙神剣(くさなぎのみつるぎ) =三種の神器の一つ
社紋: 五七の桐、神紋は「五三の桐」
熱田神宮の特徴
1. 三種の神器「草薙神剣」を祀る
- 日本の皇位継承の証
- 御神体として鎮座
- 一般公開されていない
2. 伊勢神宮に次ぐ格式
- 「熱田さん」と親しまれる
- 東海地方最大の神社
- 皇室からも崇敬
3. 「神宮」の称号
- 古くから「神宮」
- 伊勢神宮、鹿島神宮、香取神宮とともに
4. 広大な境内
- 約19万平方メートル(約6万坪)
- 緑豊かな神域
- 多数の摂末社
5. 年間約700万人の参拝者
- 中部地方最大
- 初詣は約230万人
6. 織田信長ゆかりの地
- 桶狭間の戦いの前に参拝
- 信長塀(のぶながべい)
御祭神と御神体
熱田神宮の御祭神と御神体について詳しく解説します。
御祭神:熱田大神
熱田大神=天照大御神
- 正式には「熱田大神」
- 実質的には天照大御神
- 草薙神剣に宿る神霊
なぜ天照大御神?
- 草薙神剣は、元々天照大御神が須佐之男命から授かった
- その神剣を御神体とするので、天照大御神を祀る
御神体:草薙神剣(三種の神器)
三種の神器
日本の皇位継承の証となる三つの神器:
- 八咫鏡(やたのかがみ):伊勢神宮
- 草薙神剣(くさなぎのみつるぎ):熱田神宮
- 八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま):皇居
草薙神剣の神話
須佐之男命のヤマタノオロチ退治
- 須佐之男命が八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治
- 大蛇の尾から剣が出現
- 「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」と命名
- 天照大御神に献上
日本武尊(やまとたけるのみこと)
- 日本武尊が東征の際、天照大御神から授かる
- 駿河国(静岡)で敵に火攻めに遭う
- この剣で草を薙ぎ払って難を逃れる
- 「草薙剣」と改名
- その後、尾張国(愛知)で病に倒れる
熱田神宮の創建
- 日本武尊の死後、草薙剣を尾張国に留める
- 日本武尊の妃・宮簀媛命(みやすひめのみこと)が祀る
- 景行天皇43年(113年)、熱田神宮創建
一般公開されていない
- 草薙神剣の実物は、誰も見ることができない
- 本殿の奥深く
- 天皇陛下も直接見ることはない
相殿の神々
本宮に合祀
- 天照大御神(あまてらすおおみかみ)
- 素盞嗚尊(すさのおのみこと)
- 日本武尊(やまとたけるのみこと)
- 宮簀媛命(みやすひめのみこと)
- 建稲種命(たけいなだねのみこと)
ご利益
熱田神宮のご利益について詳しく解説します。
主なご利益
1. 国家鎮護
- 国の安寧
- 皇室の繁栄
2. 開運・総合運
- あらゆる運気の上昇
- 人生全般の開運
3. 勝運・武運
- 勝負運
- 戦勝祈願
- スポーツ、試験
4. 厄除け
- あらゆる災厄を払う
- 強力な浄化
5. 商売繁盛
- 事業成功
- 金運
6. 家内安全
- 家族の安全と健康
7. 縁結び
- 良縁
- 日本武尊と宮簀媛命の縁
8. 交通安全
- 旅の安全
9. 心願成就
- 願いが叶う
どんな人におすすめ?
- 勝負事を控えている人(試験、試合、商談)
- 開運したい人(全般的な運気上昇)
- 厄年の人(厄除け)
- 経営者、自営業(商売繁盛)
- 人生の転機を迎えている人
- 良縁を求める人
- 名古屋・愛知在住の人(初詣、七五三)
- 全ての人(総合的なパワースポット)
熱田神宮の歴史
熱田神宮の長い歴史を紹介します。
創建(113年)
日本武尊の東征
- 日本武尊が東国を平定
- 草薙剣を携える
尾張での病
- 尾張国で病に倒れる
- 宮簀媛命(妃)に草薙剣を託す
熱田神宮の創建
- 景行天皇43年(113年)
- 宮簀媛命が草薙剣を祀る
- 熱田の地に神宮創建
古代
朝廷の崇敬
- 三種の神器を祀る神宮として、特別視
- 伊勢神宮に次ぐ格式
遷都論
- 平安時代、一時期、草薙剣を都に移そうという議論
- しかし、祟りを恐れて断念
- 熱田に留まる
中世
源頼朝の崇敬
- 源頼朝が深く信仰
- 鎌倉幕府からの保護
戦国時代
織田信長
- 尾張国出身
- 桶狭間の戦い(1560年)の前に参拝
- 戦勝祈願
- 勝利後、お礼に「信長塀」を奉納
豊臣秀吉
- 秀吉も崇敬
江戸時代
徳川家康
- 家康も深く信仰
- 徳川幕府の保護
庶民の参拝
- 「熱田詣り」が盛んに
- 多くの参拝者
明治時代以降
官幣大社
- 明治時代、官幣大社に列格
- 国家から特別視
空襲
- 1945年、空襲で本殿など多くの建物が焼失
- 草薙剣は無事
再建
- 1955年、本殿再建
現代
- 初詣の人気スポート
- 年間約700万人
- パワースポットとして注目
境内の見どころ
熱田神宮の広大な境内には、多くの見どころがあります。
1. 本宮(ほんぐう)
草薙神剣を祀る
- 本殿(一般参拝不可)
- 拝殿(ここで参拝)
神明造(しんめいづくり)
- 伊勢神宮と同じ様式
- 質素だが荘厳
参拝
- 二拝二拍手一拝
2. 別宮(べつぐう)
本宮に次いで重要
境内に八つの別宮があります。主なもの:
八剣宮(はっけんぐう)
- 草薙剣の荒御魂(あらみたま)
- 本宮の次に参拝
上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)
- 知恵の神
3. 信長塀(のぶながべい)
重要文化財
- 織田信長が桶狭間の戦い勝利のお礼に奉納
- 土と石灰を油で練り固めた塀
- 全長約120メートル
- 独特の工法
三大塀の一つ
- 熱田神宮の信長塀
- 西宮神社(兵庫)の大練塀
- 三十三間堂(京都)の太閤塀
4. 本宮・別宮周辺の見どころ
楠木の御神木
- 樹齢約1000年の大楠
- 弘法大師空海のお手植えと伝わる
- パワースポット
清水社(しみずしゃ)
- 罔象女神(みずはのめのかみ)
- 美肌、目の病気
楠御前社(くすのみまえしゃ)
- 子授け、安産
5. 宝物館
国宝・重要文化財
- 草薙剣関連の宝物(ただし草薙剣自体は非公開)
- 刀剣(多数)
- 古文書
- 美術工芸品
開館時間:9:00〜16:30(入館は16:10まで) 休館日:毎月最終水・木曜日、12月25日〜31日 拝観料:大人300円、小中学生150円
6. 神楽殿
神楽・舞楽を奉納
- 結婚式も行われる
7. 佐久間灯篭(さくまとうろう)
日本三大灯篭の一つ
- 佐久間大膳亮勝之が奉納
- 高さ約8メートル
8. 二十五丁橋(にじゅうごちょうばし)
板石25枚の石橋
- 源頼朝の妻・北条政子の安産祈願
- 平景清が奉納
9. ならずの梅
不思議な梅
- 実がならない梅
- 日本武尊ゆかりの伝説
10. 熱田の杜
緑豊かな境内
- 約6万坪
- 森林浴
- 散策路
11. 多数の摂末社
境内に約45社
- 上知我麻神社(知恵の神)
- 八剣宮(草薙剣の荒御魂)
- 清水社(美肌)
- 楠御前社(子授け)
- その他多数
正しい参拝方法
熱田神宮の正しい参拝方法を紹介します。
参拝の順序
1. 鳥居
- 正門(南門)、東門、西門がある
- 鳥居の前で一礼
- 「お邪魔します」
2. 参道
- 中央を避けて歩く
- 左右どちらかに寄る
3. 手水舎
- 心身を清める
- 正しい手水の作法
4. 本宮へ
- 拝殿で参拝
参拝作法(二拝二拍手一拝)
- お賽銭を入れる
- 鈴を鳴らす(ある場合)
- 二拝(深く2回お辞儀)
- 二拍手(2回拍手)
- 祈る(住所・名前→感謝→願い事)
- 一拝(深く1回お辞儀)
5. 別宮・摂末社
おすすめの参拝順序:
- 本宮
- 八剣宮(別宮、最重要)
- 上知我麻神社(知恵)
- 清水社(美肌)
- 楠御前社(子授け)
- その他、興味のある摂末社
6. 御神木
- 大楠を見る
- 深呼吸してエネルギーを感じる
7. 宝物館
- 時間があれば見学
8. お守り・御朱印
- 授与所で
- 参拝してから
9. 鳥居を出る
- 振り返って一礼
願い事の伝え方
順番
- 住所と名前
- 感謝
- 願い事(具体的に)
例: 「愛知県○○市○○町○○番地に住んでおります、山田太郎と申します。日頃より見守ってくださり、ありがとうございます。本日、熱田神宮に参拝できましたこと、心より感謝申し上げます。私が人生で大きく成長し、周りの人の役に立ち、幸せに生きられますよう、お導きください。どうぞよろしくお願いいたします。」
ポイント
- 具体的に
- ポジティブに
- 感謝を忘れずに
お守り・御朱印
お守り
- 授与所で
- 開運守、厄除守、勝守、縁結び守など多数
- 草薙剣にちなんだお守りも
御朱印
- 授与所でいただく
- 初穂料:300円
- 熱田神宮本宮のほか、別宮の御朱印も
御朱印帳
- 熱田神宮オリジナルの御朱印帳も
アクセス
熱田神宮へのアクセス方法を紹介します。
電車
名鉄名古屋本線「神宮前駅」
- 徒歩3分(最も近い)
JR東海道本線「熱田駅」
- 徒歩8分
名古屋市営地下鉄名城線「神宮西駅」
- 徒歩7分
名古屋市営地下鉄名城線「伝馬町駅」
- 徒歩7分
名古屋駅から
- 名古屋駅→(名鉄名古屋本線)→神宮前駅:約20分
- 名古屋駅→(JR東海道本線)→熱田駅:約10分
バス
名古屋市営バス
- 「熱田神宮」「神宮前」バス停
車
名古屋高速「堀田出口」「白川出口」
- 約5〜10分
駐車場
- 熱田神宮駐車場(無料)
- 約400台
- 正月三が日は満車、周辺の有料駐車場利用
名古屋市内から
- 約15〜30分
おすすめのアクセス方法
電車が便利
- 名鉄「神宮前駅」が最も近い
- 名古屋駅からもアクセス良好
車も可
- 駐車場あり(無料)
- ただし正月三が日は混雑
参拝のベストタイミング
熱田神宮を訪れるおすすめの時期や時間帯を紹介します。
おすすめの時期
春(3月〜5月)
- 桜、新緑
- 気候が良い
秋(9月〜11月)
- 紅葉
- 涼しい
正月(1月1日〜3日)
- 初詣
- 非常に混雑(約230万人)
- エネルギーが高い
6月5日(例大祭)
- 熱田まつり
- 最も重要な祭典
おすすめの時間帯
早朝
- 開門:24時間(境内は夜間も入れる)
- 授与所:8:30〜16:30(時期により変動)
- 早朝は人が少なく、清々しい
平日の午前中
- 土日祝より空いている
避けた方が良い時間
- 正月三が日:非常に混雑
- 土日祝の昼頃:混雑
年間行事
1月1日〜5日:歳旦祭、初詣 1月7日:世様神事(よだめししんじ) 2月3日:節分祭 5月8日:豊年祭 6月5日:例祭(熱田まつり)=最重要 7月:夏越の大祓 12月31日:大祓式、除夜祭
毎月1日、15日:月次祭
周辺の観光スポット
熱田神宮の周辺には、他にも見どころがあります。
熱田神宮公園
隣接する公園
- 散策、ピクニック
白鳥庭園(しろとりていえん)
日本庭園
- 熱田神宮から徒歩約15分
- 中部地方最大級の日本庭園
- 美しい景観
名古屋城
名古屋のシンボル
- 熱田神宮から車で約20分
- 金のシャチホコ
名古屋港水族館
日本最大級
- 熱田神宮から車で約15分
ひつまぶし(名古屋名物)
熱田神宮周辺に名店
- 「あつた蓬莱軒」本店(徒歩約5分)
- 名古屋名物ひつまぶし発祥の店
参拝の際の注意点
熱田神宮を参拝する際の注意点をまとめます。
服装
清潔な服装
- カジュアルでも可
- 露出の多い服は避ける
歩きやすい靴
- 境内が広い
マナー
静かに
- 神聖な場所
- 大声で騒がない
写真撮影
- 境内は基本的に撮影OK
- 本殿内部は撮影禁止
- 他の参拝者への配慮
御神木に触れる
- 大楠に優しく触れることは可
- 傷つけない
その他
正月三が日
- 非常に混雑(約230万人)
- 早朝または平日がおすすめ
- 防寒対策
境内は24時間入れる
- ただし、授与所は8:30〜16:30
トイレ
- 境内にあり
飲食
- 境内に飲食店はない
- 周辺に飲食店多数(ひつまぶしなど)
よくある質問(Q&A)
Q1: 草薙神剣は見られますか?
**A: 見られません。**本殿の奥深くに鎮座し、天皇陛下も含め、誰も直接見ることはできません。それが三種の神器の神秘性です。
Q2: 伊勢神宮と熱田神宮、どちらが上?
**A: 伊勢神宮が最高位です。**ただし、熱田神宮は伊勢神宮に次ぐ格式を持ち、三種の神器を祀る非常に重要な神社です。
Q3: 本宮だけ参拝すれば良いですか?
**A: 時間があれば、別宮・摂末社も参拝しましょう。**特に八剣宮(別宮)は重要です。
Q4: 名古屋駅から近いですか?
**A: 名鉄で約20分、JRで約10分です。**名古屋観光と合わせやすいです。
Q5: 初詣はどのくらい混みますか?
**A: 三が日で約230万人、非常に混雑します。**早朝または4日以降がおすすめです。
まとめ
熱田神宮は、三種の神器「草薙神剣」を御神体とする、約1900年の歴史を持つ日本屈指の神社です。伊勢神宮に次ぐ格式を持ち、名古屋・中部地方の守護神として、年間約700万人が訪れます。
熱田神宮参拝のポイント:
- 御祭神:熱田大神(天照大御神)
- 御神体:草薙神剣(三種の神器の一つ)
- ご利益:開運、勝運、厄除け、商売繁盛、縁結び
- 見どころ:本宮、信長塀、御神木(大楠)、宝物館
- 参拝方法:本宮→八剣宮→その他摂末社
- アクセス:名鉄「神宮前駅」徒歩3分
- おすすめ:早朝、平日、6月5日(例祭)
- 初詣:三が日約230万人、中部地方最大
熱田神宮はこんな人におすすめ:
- 勝負事を控えている人
- 開運したい人
- 厄年の人
- 商売をしている人
- 歴史好きの人
- 名古屋・愛知在住の人
- 名古屋観光と合わせたい人
草薙神剣が鎮まる聖地で、強力なご加護をいただき、人生を大きく開運させましょう。「熱田さん」の愛称で親しまれる名古屋の守護神に、心を込めて参拝してください。
素晴らしい参拝となりますように。熱田大神のご加護がありますように。
