障害者転職で求人票の定年制・再雇用はどう見る?応募前に確認したいポイント

絶対に読むべき必読記事

障害者転職で求人票を見ていると、「定年制あり」「再雇用制度あり」「勤務延長あり」といった記載を見かけることがあります。特に、長く働ける職場を探している人や、年齢を重ねた後の働き方も考えている人にとっては、どのように読めばよいか気になる項目です。

ただし、求人票の制度欄だけで、自分がいつまで働けるか、定年後の雇用が確約されるかを判断することはできません。制度欄は応募先を理解するための手がかりとして読み、仕事内容や雇用形態、実際の勤務条件と分けて確認することが大切です。この記事では、障害者転職で求人票の定年制・再雇用制度を確認する方法を解説します。

求人票にある定年制・再雇用制度・勤務延長とは

定年制は事業所の定年に関する制度

定年制は、事業所における定年に関する制度です。ハローワークの求人情報入力案内では、事業主が定年制、再雇用制度、勤務延長の有無を入力する欄が示されています。求人票でこの欄を見つけたら、まずは「応募先の事業所にはどのような制度があるのか」を確認する情報として捉えましょう。

定年年齢の表示は、応募できる年齢や採用可否を直接示すものではありません。求人票の年齢に関する表示、雇用形態、契約期間、応募条件は別の項目です。定年制の欄だけで「応募できない」「将来も同じ条件で働ける」と決めつけないことが重要です。

再雇用制度と勤務延長は個別条件を確認する

ハローワークインターネットサービスの案内では、再雇用制度を、定年年齢に到達した人をいったん退職させた後、再び雇用する制度として説明しています。勤務延長も求人票で確認できる制度項目の一つです。

一方で、制度が「あり」と書かれていても、誰が対象となるのか、どの年齢までか、どのような雇用形態・勤務時間になるかは求人票だけでは分からない場合があります。厚生労働省は、希望者を定年後も雇用する再雇用制度などを継続雇用制度として説明していますが、具体的な対象や条件は企業ごとに確認する必要があります。

求人票を読むときに押さえたい3つの視点

制度が「あり」と書かれている対象を確認する

ハローワークの求人情報入力案内では、定年制・再雇用制度・勤務延長は、事業所に雇用される通常の労働者に適用される制度を入力するものと案内されています。そのため、障害者雇用の求人に応募する場合も、制度欄の記載と、自分が応募する求人の雇用形態・契約内容が同じとは限りません。

たとえば、正社員求人か有期契約の求人か、フルタイムか短時間かによって、確認したい条件は異なります。制度欄は参考にしつつ、「今回の求人での雇用形態と期間はどうなっているか」を求人票の他の欄で確かめましょう。

年齢・雇用形態・応募条件とは別に見る

定年制の表示と、求人票の年齢に関する記載、応募資格、必要な経験・免許などは別の情報です。年齢に関する疑問があるからといって、定年制の欄だけを見て応募をあきらめる必要はありません。反対に、再雇用制度があるからといって、採用後の働き方が一律に決まるわけでもありません。

応募を検討するときは、仕事内容、就業場所、勤務時間、賃金、休日、契約期間をまず確認し、定年制・再雇用制度は長期的な働き方を考える補足情報として読みます。複数の項目を一緒に見ると、自分が質問すべきことを整理しやすくなります。

障害者雇用の個別の働き方を保証する記載ではない

障害者雇用では、通院、体調、通勤、業務量、コミュニケーションなど、働き方に関して確認したいことがある場合があります。定年制や再雇用制度の欄は、これらの配慮や個別の勤務条件を保証する記載ではありません。配慮を希望する場合は、求人票の制度欄と分けて、応募前または面接時に相談する内容を整理しましょう。

応募前に確認したい項目

求人票に定年制・再雇用制度・勤務延長の記載があったときは、次のように確認項目を分けると、情報を読み違えにくくなります。

確認する項目求人票で見る場所分からない場合の確認先
定年年齢・制度の有無保険・年金・定年等に関する欄応募先の採用窓口またはハローワーク
今回の雇用形態・期間雇用形態、契約期間、更新に関する欄応募先または紹介を受ける窓口
再雇用・勤務延長の対象・条件求人票の記載と特記事項応募先の就業規則・採用窓口など
勤務時間・仕事内容・配慮就業時間、仕事内容、求人条件の特記事項応募先または支援機関

質問するときは、「再雇用制度はありますか」とだけ聞くより、「今回の求人の雇用形態で、定年やその後の働き方について確認できる範囲を教えていただけますか」と、求人に関係する形で尋ねるとよいでしょう。まだ応募前で詳細を聞きにくい場合は、ハローワークの職業相談で、求人票のどの欄を確認すべきか相談する方法もあります。

面接・内定後に聞くときの伝え方

面接では、制度の有無を確認することに加えて、現在の求人で求められる役割や働き方を理解することが優先です。長く働くことを希望している場合は、「長期的に働くために、仕事内容や勤務時間について確認したいことがあります」と伝えたうえで、必要な質問を絞りましょう。

内定後は、雇用形態、契約期間、賃金、勤務時間、就業場所などを労働条件通知書や雇用契約書で確認します。求人票と異なる点がないか、不明な表現がないかを見直し、定年制・再雇用制度について具体的な条件が気になる場合は、署名・承諾の前に採用担当者へ確認してください。

定年後の働き方を希望する場合の注意点

定年後も働くことを将来の選択肢として考える場合は、再雇用制度の有無だけで判断せず、仕事内容、勤務日数・時間、通勤、体調との両立、収入などを総合的に考えることが必要です。定年後の条件や役割は個別に異なるため、求人票の表示を将来の確約と受け取らないようにしましょう。

また、障害者雇用で長く働くために必要な配慮や勤務条件は、年齢だけで決まるものではありません。就労後に困りごとが生じた場合の相談先、業務上の調整の方法、通院との両立なども、必要に応じて採用担当者や支援機関へ相談してください。

まとめ|制度欄と個別の雇用条件を分けて確認する

障害者転職で求人票の定年制・再雇用制度を見るときは、事業所にある制度の手がかりとして読み、今回応募する求人の雇用形態・契約期間・勤務条件とは分けて確認することが大切です。再雇用制度があるという表示だけで、長期雇用や定年後の条件が保証されるわけではありません。

定年年齢、対象者、再雇用・勤務延長の条件、仕事内容や勤務時間について疑問があれば、応募前または内定後に確認しましょう。自分にとって長く働きやすい条件を整理し、求人票と個別の説明を照らし合わせて応募を検討してください。

参考情報

  1. ハローワークインターネットサービス「求人情報の入力方法について」
  2. 厚生労働省「高年齢者の雇用」
  3. ハローワークインターネットサービス「求人情報の見方」
いろとりどり編集部

この記事の監修・運営

就労継続支援B型 いろとりどり編集部

当メディアは、障がいを持つライターたちが自ら発信する、障がい者のための転職・就労支援情報メディアです。現役の就労継続支援B型事業所「いろとりどり」が福祉の現場視点から、信頼できる正確な就労ノウハウやリアルな体験談をお届けしています。

📍 住所:〒230-0001 神奈川県横浜市鶴見区矢向3丁目15−11 五月建設ビル 3F

関連記事