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訪問看護師がペットを飼っている利用者の自宅を訪問する場面は日常的にあり、動物が苦手な場合やアレルギーがある場合の対応を知ることでスムーズにケアを提供できます。
この記事では訪問看護でペットを飼っている家を訪問する際の対応と注意点を解説します。
ペットがいる家での訪問看護で起こりやすい問題
起こりやすい問題を、把握しておきましょう。
第一の問題は、看護師の動物アレルギーです。
猫や犬の毛やフケによりくしゃみ、鼻水、目のかゆみ、皮膚のかゆみ、喘息症状などが出る場合があります。
アレルギー症状が強いと、ケアに集中できなくなるリスクがあります。
第二の問題は、ペットによるケアの妨げです。
犬が看護師に飛びつく、猫がケア中に利用者のベッドに乗ってくる、動物が医療器具や処置中の物品に触れるなどの状況が起こることがあります。
第三の問題は、衛生面の懸念です。
ペットの毛が創傷部位やカテーテル周囲に付着する、動物の排泄物の臭いが強いなど、ケアの衛生環境に影響する場合があります。
第四の問題は、看護師が動物を苦手としている場合の精神的な負担です。
犬が吠える、大型犬が近づいてくるなどの状況で恐怖を感じる看護師もいます。
第五の問題は、利用者にとってペットが精神的な支えであることへの配慮です。
特に独居の方にとって、ペットは唯一の家族同然の存在であり、ペットへの否定的な言動は信頼関係を損ねる原因となります。
看護師側の具体的な対応策
対応策を、見ていきましょう。
第一の対策は、事前にペットの有無を確認することです。
初回訪問前にペットの種類、大きさ、性格などを利用者や家族に確認しておきます。
アレルギーのある看護師は、事業所の管理者に事前に申告し、担当の調整を依頼します。
第二の対策は、訪問中のペットの居場所を利用者に相談することです。
「ケアの間だけ別の部屋に移していただけますか」と丁寧にお願いする方法が有効です。
利用者やペットにとっても、処置中に誤って踏んだり医療器具に触れたりするリスクを防げるため、安全面からの依頼として伝えます。
ただし利用者がペットを離すことに強い抵抗を示す場合は、無理強いせず別の方法を検討します。
第三の対策は、衛生管理の徹底です。
訪問時にエプロンを着用する、ケア前後の手洗いと手指消毒を徹底する、処置に使う物品を清潔な場所に置くなどの基本的な感染対策を行います。
第四の対策は、アレルギー対策の準備です。
アレルギーがある看護師は、マスクの着用、抗アレルギー薬の服用、訪問後の衣服の着替えなどで対処できる場合があります。
症状が強い場合は、担当を変更してもらうことが適切です。
第五の対策は、ペットを通じた信頼関係の構築です。
利用者にとって大切な存在であるペットに対して、「かわいいですね」「お名前は何ですか」など肯定的な声かけをすることで、利用者との信頼関係が深まります。
ペットの世話ができているかを観察することで、利用者のADL(日常生活動作)や認知機能の変化を把握する手がかりにもなります。
利用者側が配慮できること
利用者側の配慮を、見ていきましょう。
ケアの時間帯だけペットを別の部屋に移す、訪問前に部屋の換気と掃除を行う、ペットの毛がケア周辺に飛ばないよう工夫するなどの配慮があると、看護師がケアに集中しやすくなります。
ただしこれらは利用者に強制するものではなく、看護師と利用者が話し合って無理のない範囲で調整します。
訪問看護事業所の管理者やケアマネジャーが間に入って調整する方法もあります。
つらい気持ちが強まった時は、よりそいホットライン、いのちの電話、こころの健康相談統一ダイヤルに連絡できます。
まとめ
訪問看護でペットがいる家を訪問する際は事前にペットの有無を確認し、アレルギーがある場合は担当調整を依頼し、ケア中はペットを別室に移してもらう相談や衛生管理の徹底で対応でき、利用者にとってペットは大切な存在であることを尊重しながら信頼関係を築くことが重要で、事業所の管理者、ケアマネジャー、よりそいホットラインなどの支援を活用しながらスムーズなケア提供を実現していきましょう。

