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精神障害のある方の中には、一人暮らしを始めたいけれど賃貸審査が通るか不安、障害があると断られそう、不動産会社に何を伝えればいいか分からないと、悩んでいる方は少なくありません。 賃貸審査は様々な要素で判断されますが、適切な準備と対策で精神障害があっても通過することは十分に可能です。 ここでは、賃貸審査の基本、精神障害との関係、通りやすくする対策、不動産会社の選び方、物件探しのコツ、利用できる支援について解説していきます。
賃貸審査の基本
賃貸審査は、家主、管理会社、保証会社が行う入居の可否判断です。
主に、家賃の支払い能力と、入居者としての適切性を判断します。
判断材料として、収入、職業、勤続年数、保証人、過去の家賃滞納歴などが見られます。
審査結果が出るまでの期間は、通常3日から1週間程度です。
審査が通れば、契約に進めます。 通らなければ、別の物件を探すことになります。
審査基準は、家主、管理会社、保証会社によって異なります。
精神障害と賃貸審査の関係
精神障害と賃貸審査の関係を、整理しておきましょう。
精神障害があること自体で、審査が不利になる仕組みはありません。
法的に、障害を理由とした差別は禁止されています。
ただし、現実には、慎重な審査となるケースがあります。
家主、管理会社が、トラブルへの懸念を持つ場合があります。 近隣との関係、室内の管理、家賃の支払いなどへの不安です。
これらは、誤解、偏見に基づくこともあります。
精神障害をオープンにするかどうかは、選択できます。 告知義務はありません。
ただし、合理的配慮を受けたい場合、伝えることが必要です。
審査で見られる主な要素1 収入
審査で見られる主な要素を、見ていきましょう。
収入は、最も重視される要素です。
家賃の3倍以上の月収が、目安とされることが多いものです。
家賃5万円なら、月収15万円程度が目安となります。
障害者枠の手取り13万円では、家賃4万円程度が現実的な範囲です。
障害年金、各種手当を含めた総収入で、判断される場合もあります。
審査で見られる主な要素2 職業
職業も、重要な要素です。
正社員、契約社員、パート、アルバイトなど、雇用形態が見られます。
正社員のほうが、有利な傾向があります。
ただし、契約社員、パートでも長期勤続実績があれば、評価されます。
職業として、年金収入のみの方、生活保護受給者なども、対応している保証会社、物件があります。
審査で見られる主な要素3 勤続年数
勤続年数も、評価ポイントです。
1年以上の勤続が、目安とされることが多いものです。
転職直後は、審査が厳しくなる傾向があります。
ただし、転職前の勤続年数、内定通知書なども、判断材料となります。
審査で見られる主な要素4 保証人・保証会社
保証人、保証会社の有無も、審査に影響します。
連帯保証人を立てられる場合、審査が有利になります。 親、兄弟、親戚などが、連帯保証人となることが一般的です。
保証人がいない場合、保証会社を利用します。 保証会社の審査も、別途行われます。
最近は、保証会社の利用が必須となっている物件が増えています。
通りやすくする対策1 物件選び
通りやすくする対策を、見ていきましょう。
物件選びが、最初のステップです。
家賃を、収入の30%以下に設定します。 無理のない物件を選ぶことが、審査通過の鍵です。
築年数の古い物件、駅から遠い物件などは、家賃が安く審査も通りやすい傾向があります。
公営住宅(都道府県営、市区町村営)も、選択肢の一つです。 所得制限はありますが、家賃が低く、障害者優先の制度があります。
UR賃貸住宅は、保証人不要、収入基準を満たせば審査が通りやすい特徴があります。
通りやすくする対策2 障害者向け物件
障害者向けの物件、保証制度も、活用できます。
居住サポート事業を、利用できる地域があります。 障害者の住居確保を、自治体がサポートする制度です。
NPO法人、障害者支援団体が、入居支援を行っている地域もあります。
これらを通じて、障害者の入居実績が豊富な不動産会社、物件を紹介してもらえます。
通りやすくする対策3 公的書類の準備
公的書類の準備も、有効です。
源泉徴収票、給与明細、雇用契約書などで、収入と雇用状況を示します。
障害年金の受給証明書も、収入の証明として活用できます。
確定申告書、住民税納税証明書なども、収入証明として有効です。
預貯金の残高証明書を、求められることもあります。
これらを揃えておくことで、審査がスムーズに進みます。
通りやすくする対策4 連帯保証人
連帯保証人を立てられる場合、確保します。
親、兄弟、親戚など、安定した収入のある方が望ましいものです。
連帯保証人の収入、勤務先なども、審査対象となります。
連帯保証人を頼む際は、事前に十分な相談を行います。
通りやすくする対策5 保証会社の選択
保証会社の選択も、重要です。
保証会社には、それぞれ審査基準があります。
複数の保証会社に対応している不動産会社では、選択肢が広がります。
保証会社の中には、過去の家賃滞納歴を重視するもの、収入を重視するもの、信用情報を重視するものなど、特徴があります。
自分の状況に合った保証会社を、選ぶことが大切です。
不動産会社の選び方1 障害者対応の実績
不動産会社の選び方を、見ていきましょう。
障害者対応の実績がある不動産会社を、選びます。
地域の支援機関(障害者就業生活支援センター、自立支援センターなど)に、紹介を依頼できます。
口コミ、ネット情報で、評判を確認します。
最初の相談で、対応の質を見極めます。 丁寧に説明してくれる、選択肢を提示してくれる会社が信頼できます。
不動産会社の選び方2 居住サポート事業の活用
居住サポート事業を、活用します。
自治体が運営する、または委託する居住支援制度です。
障害者、高齢者、低所得者などの住居確保を、サポートする制度です。
地域に居住サポート事業がある場合、活用することで、入居しやすくなります。
不動産会社の選び方3 大手保証会社対応
大手保証会社対応の物件も、選択肢です。
大手保証会社は、審査基準が比較的明確で、収入があれば通りやすい傾向があります。
不動産会社に、対応している保証会社を確認します。
物件探しのコツ1 内見
物件探しのコツを、見ていきましょう。
内見で、実際の物件を確認します。
部屋の広さ、設備、日当たり、騒音、周辺環境などをチェックします。
精神障害の方は、騒音、日当たりが、症状に影響することがあります。
最寄り駅、コンビニ、スーパー、医療機関、薬局までの距離も確認します。
物件探しのコツ2 近隣の医療環境
近隣の医療環境も、重要です。
精神科、心療内科への通いやすさを、確認します。
主治医の医療機関が遠くなる場合、新しい医療機関を探す必要があります。
緊急時の救急対応も、確認します。
物件探しのコツ3 周辺の生活環境
周辺の生活環境も、見ます。
買い物、銀行、役所などへのアクセスを、確認します。
公共交通機関(電車、バス)の利便性も、見ます。
公園、図書館、コミュニティセンターなど、生活の質を高める施設も、参考になります。
物件探しのコツ4 防音性
防音性も、重要なポイントです。
隣の音、上下階の音が気になる物件は、精神的なストレスとなります。
鉄筋コンクリート造、最上階、角部屋などは、防音性が比較的高いものです。
内見で、実際の音環境を確認します。
入居後の注意点
入居後の注意点も、知っておきましょう。
家賃の支払いを、確実に行います。
家賃の滞納は、退去や信用情報への影響につながります。
口座振替、自動引き落としにすることで、忘れを防げます。
近隣との関係も、適切に保ちます。
最低限の挨拶、ルール(ゴミ出し、騒音など)を守ることで、トラブルを避けられます。
困ったときは、不動産会社、支援機関に相談します。
利用できる支援機関
賃貸審査と物件探しで利用できる支援機関を、整理しておきましょう。
居住サポート事業を、活用します。 自治体の障害福祉課で、案内を受けられます。
障害者就業生活支援センター(ナカポツ)は、生活面の相談ができる機関です。
精神保健福祉センターでは、無料で生活相談を受けられます。
社会福祉協議会では、生活全般の相談ができます。
自立相談支援機関は、生活困窮者自立支援制度の窓口です。
NPO法人、障害者支援団体には、住居確保をサポートする団体があります。
不動産会社の中には、障害者対応に詳しい会社、居住支援法人があります。
主治医、カウンセラーには、一人暮らしへの不安、体調管理について相談できます。
社会保険労務士、ファイナンシャルプランナーは、社会保険、生活設計の専門家です。
法テラスは、無料の法律相談ができる公的機関です。
障害者専門の転職エージェントは、収入アップを目指す転職の相談ができます。 DODAチャレンジ、アットジーピー、エージェントサーナ、ランスタッドチャレンジド、LITALICOキャリアなどに登録できます。
ハローワークの専門援助部門は、無料の就労相談窓口です。
家族や信頼できる人にも、相談します。
自助グループ、当事者団体への参加も、有益です。 他の当事者の入居経験を、聞けることがあります。
24時間対応の電話相談窓口も、頼れる存在です。 よりそいホットライン0120-279-338、いのちの電話、いのちSOS 0120-061-338などが、無料で利用できます。
これらの支援機関を活用しながら、自分に合った住まいを見つけていきましょう。
まとめ
賃貸審査は家主・管理会社・保証会社が収入、職業、勤続年数、保証人、過去の家賃滞納歴などを見て入居可否を判断する仕組みで、精神障害自体で不利になる仕組みはなく、適切な準備で通過することは可能です。 通りやすくする対策は、家賃を収入の30%以下にする、公営住宅やUR賃貸住宅の活用、源泉徴収票や障害年金受給証明書などの公的書類準備、連帯保証人の確保、自分の状況に合った保証会社の選択です。 不動産会社は障害者対応の実績がある会社、居住サポート事業を活用できる地域の会社、大手保証会社対応の物件を扱う会社を選び、内見では近隣の医療環境、生活環境、防音性も確認します。 入居後は家賃の確実な支払い、近隣との適切な関係を保ち、居住サポート事業、ナカポツ、精神保健福祉センター、社会福祉協議会、NPO法人、主治医、自助グループなどを活用しながら、自分に合った住まいを見つけていきましょう。
