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精神疾患や発達障害を抱えながら就職活動を行っている方の中には、「履歴書の書き方が分からない」「自分の経歴をどう伝えればいいか悩む」「障害について書くべきか迷う」など、書類作成に苦戦する方が少なくありません。
身近に頼れる人として訪問看護師がいる場合、「履歴書の添削をお願いできるのだろうか」と考える方もいるでしょう。
訪問看護師は本人にとって信頼できる存在ですが、履歴書添削が業務範囲に含まれるかどうかは、知っておくべき重要な点です。
この記事では、訪問看護師の業務範囲、履歴書添削の依頼先、就労支援機関の活用方法について解説します。
訪問看護師の業務範囲
訪問看護師の業務は、医療的なケアを中心とした支援です。
精神症状の観察、服薬管理、生活相談、家族支援、主治医との連携などが、業務の中心となります。
精神科訪問看護では、本人の生活全般について幅広く相談に乗ってくれることが多いものです。
ただし、履歴書の添削、面接対策、職業選択の相談など、就労支援に特化した業務は、訪問看護の本来の業務範囲には含まれません。
訪問看護師に相談できる範囲
訪問看護師に、就職活動についての悩みを話すこと自体は問題ありません。
「就職活動を始めようと思っている」「履歴書を書くのに困っている」「面接が不安」など、就労に関する気持ちや状況を共有することができます。
訪問看護師は、本人の心身の状態を踏まえて、就職活動への取り組み方についてアドバイスをくれることがあります。
「今の状態で就職活動を進められそうか」「ストレスが大きすぎないか」「医療面で気をつけるべきことは何か」など、医療的な視点からの助言は得られます。
ただし、履歴書の具体的な添削、職務経歴書の書き方、面接の練習などは、訪問看護師の専門外です。
履歴書添削を頼める専門機関
履歴書の添削を専門的に行ってくれる機関は複数あります。
ハローワークは、最も身近な就労支援機関です。
履歴書、職務経歴書の書き方の相談、添削、面接対策などを無料で受けられます。
障害者専門の窓口があるハローワークでは、障害特性を踏まえた書類作成のアドバイスも提供しています。
地域障害者職業センターは、より専門的な職業リハビリテーションを提供する機関です。
職業評価、書類作成、面接対策、職場適応のサポートなど、就職活動全般にわたる支援を受けられます。
就労移行支援事業所の活用
就労移行支援事業所は、障害のある方が一般就労を目指すための訓練施設です。
最大2年間にわたって、職業訓練、書類作成、面接対策、就職活動の支援、職場定着支援などを受けられます。
履歴書、職務経歴書の作成は、就労移行支援の中心的な訓練の一つです。
スタッフが本人と一緒に経歴を整理し、強みを引き出し、企業に伝わる書類を作成するサポートをしてくれます。
利用料は所得に応じて決まり、生活保護受給者や低所得者は無料で利用できます。
障害者就業・生活支援センター
障害者就業・生活支援センター(なかぽつ、しゅうぽつ)は、就業面と生活面を一体的に支援する機関です。
履歴書作成、面接対策などの就業面の支援に加えて、生活面の相談にも対応してくれます。
訪問看護では対応しきれない就労に特化した支援を、専門的に受けられます。
各都道府県に複数設置されており、無料で相談できます。
障害者向け転職エージェント
民間の障害者向け転職エージェントも、書類添削を受けられる選択肢です。
エージェントの担当者が、企業の求める人材像を踏まえて、履歴書や職務経歴書の添削をしてくれます。
書類添削だけでなく、求人の紹介、面接対策、入社後のフォローまで、無料で受けられることが多いものです。
複数のエージェントに登録することで、より多くの視点からアドバイスを得られます。
就労支援機関と訪問看護の連携
訪問看護師と就労支援機関は、連携することで本人を総合的に支えられます。
訪問看護師は、本人の医療面と生活面の状態を把握しています。
就労支援機関は、就労に特化した専門的な支援を提供します。
両者が情報を共有することで、本人の体調を考慮しながら無理のない就職活動が進められます。
訪問看護師に「就労支援機関を利用したい」と相談すれば、適切な機関の情報や、連携の進め方についてアドバイスをもらえる場合があります。
履歴書を書く前の自己理解
履歴書を書く前に、自分自身を理解することが大切です。
これまでの経歴、得意なこと、苦手なこと、職場で必要な配慮、希望する働き方などを整理します。
訪問看護師との対話の中で、自分の特性や強みを見つめ直す機会を持つことができます。
「私はこんな特性があるけれど、こういう場面では力を発揮できる」という自己理解が、説得力のある履歴書作成の土台となります。
履歴書での障害の記載
障害者雇用枠で応募する場合、履歴書に障害について記載する必要があります。
障害名、等級、必要な配慮、現在の治療状況、就労に向けた準備状況などを、簡潔に伝えることが求められます。
一般雇用枠で応募する場合(オープン就労、クローズ就労)、障害について記載するかどうかは判断が分かれるところです。
就労支援機関のスタッフと相談しながら、自分の状況に合った記載方法を決めていきましょう。
履歴書作成の基本
履歴書には、氏名、住所、連絡先、学歴、職歴、資格、志望動機などを記載します。
職歴の空白期間がある場合の説明、転職回数が多い場合の対応、ブランクの伝え方など、配慮が必要な点が複数あります。
就労支援機関のスタッフは、これらの配慮ポイントを踏まえて、本人の経歴を最大限に活かす書き方をアドバイスしてくれます。
職務経歴書の重要性
中途採用の場合、職務経歴書も重要な書類となります。
これまでの職務内容、得意な業務、実績、学んだスキルなどを整理して伝える書類です。
精神疾患や発達障害を抱える方の場合、ブランク期間の説明、休職経験の伝え方、現在の状態の説明などに工夫が必要です。
専門的な添削を受けることで、自分の経歴を企業に分かりやすく伝えられます。
面接対策との連携
履歴書の添削と並んで、面接対策も就職活動の重要な要素です。
履歴書に書いた内容について、面接で質問された時にどう答えるかを準備する必要があります。
就労移行支援事業所、ハローワーク、障害者就業・生活支援センターなどでは、模擬面接などの面接対策も受けられます。
書類と面接を一貫してサポートしてくれる機関を活用することで、効果的な就職活動が実現できます。
体調と就職活動のバランス
就職活動は、精神疾患を抱える方にとって大きなストレス源となります。
訪問看護師は、就職活動中の体調管理についてサポートしてくれます。
「最近就活で疲れている」「面接前に不安が強くなる」「不採用が続いて落ち込んでいる」など、就職活動に伴う心の状態を共有することで、医療的な観点からの助言を受けられます。
無理のないペースで就職活動を進めることが、長期的な就労成功につながります。
焦らず段階的に進める
就職活動は、焦らず段階的に進めることが大切です。
訪問看護師との関わりを通じて体調を整え、就労支援機関で書類作成や面接対策を行い、ハローワークや転職エージェントで求人を探し、応募と面接を経て就職に至るまで、段階を踏んでいきます。
各段階で適切な支援を受けることで、無理なく就職を実現できます。
困ったときの相談先
訪問看護ステーションは、日常的な医療・生活の相談先です。
ハローワーク(障害者専門窓口を含む)は、最も身近な就労支援機関です。
地域障害者職業センター、障害者就業・生活支援センターは、専門的な就労支援を提供します。
就労移行支援事業所は、就労に向けた訓練と書類作成のサポートを行います。
障害者向け転職エージェントは、民間の転職支援サービスとして活用できます。
それぞれの専門性を活かす
訪問看護師には医療と生活の継続的なサポートを、就労支援機関には就職活動の専門的なサポートを依頼するという使い分けが、効果的な就職活動を実現します。
「一人ですべてを担う必要はない」「それぞれの専門家に役割を分担する」という発想が、自分らしい就労につながります。
訪問看護師に履歴書添削を直接頼むのではなく、就労支援機関を紹介してもらう、あるいは情報提供を受けるという形で、訪問看護師の力を活用しましょう。
自分らしい就労への道
就職活動は、自分らしい働き方を見つけるためのプロセスです。
訪問看護、就労支援機関、転職エージェントなど、複数のサポートを組み合わせることで、自分に合った仕事と職場が見つかります。
履歴書の添削を始め、就職活動全般を支えてくれる専門家のチームを活用しながら、無理のないペースで前に進んでいきましょう。
新しい仕事のステージで、自分らしく働ける日々が待っています。
その日々を、専門家のサポートと共に、一歩ずつ築いていってください。
支援は、必ずあなたの近くで待っています。
その支援を、自分らしい形で受け取りながら、就労という新しい挑戦を、自信を持って進めていきましょう。
