精神的にしんどいときの対処法|今すぐできることと相談先

「もう限界かもしれない」「毎日が辛い」「心が折れそう」そんなふうに感じていませんか?精神的にしんどいとき、どうすればいいのか分からず、一人で抱え込んでしまう方は少なくありません。でも、あなたは一人ではありません。この記事では、精神的にしんどいときにできる対処法、セルフケアの方法、そして相談できる場所について、具体的にご紹介します。今、この瞬間から試せることがあります。

「精神的にしんどい」とは?

精神的にしんどい状態とは、心や気持ちが疲れ切って、日常生活を送ることが辛く感じられる状態です。

この状態は、以下のような感覚として現れることがあります。

  • 何をしても楽しめない
  • 常に不安や心配事が頭から離れない
  • 気持ちが重く、前向きになれない
  • すべてが面倒に感じる
  • 感情がコントロールできない
  • 孤独を感じる
  • 生きている意味が分からなくなる
  • 体も心も疲れ果てている

精神的にしんどい状態は、決して「甘え」や「気の持ちよう」ではありません。心にも体と同じように限界があり、休息やケアが必要です。

あなたはどのくらいしんどい?状態チェック

自分の状態を客観的に把握することで、必要な対処法が見えてきます。以下のチェックで、今の状態を確認してみましょう。

日常生活への影響チェック

  • □ 朝起きるのが辛い
  • □ 仕事や学校に行くのが苦痛
  • □ 身だしなみを整える気力がない
  • □ 食事を作ったり食べたりするのが面倒
  • □ お風呂に入るのも億劫
  • □ 部屋が散らかっていても片付ける気になれない
  • □ 人と会いたくない
  • □ 趣味や好きだったことに興味がなくなった

心の状態チェック

  • □ 常に不安や心配がある
  • □ イライラすることが多い
  • □ 涙が出やすくなった
  • □ 感情が麻痺している感じがする
  • □ 自分を責めてしまう
  • □ 将来に希望が持てない
  • □ 生きていても意味がないと感じる
  • □ 死にたいと思うことがある

体の状態チェック

  • □ 眠れない、または寝すぎてしまう
  • □ 食欲がない、または過食してしまう
  • □ 頭痛や肩こりがひどい
  • □ 胃が痛い、お腹の調子が悪い
  • □ 動悸や息苦しさを感じる
  • □ めまいやふらつきがある
  • □ 体がだるく、疲れが取れない
  • □ 原因不明の体調不良が続いている

多くの項目にチェックがついた場合、特に「死にたいと思う」にチェックがついた場合は、すぐに専門家や相談窓口に連絡してください。

精神的にしんどくなる原因

精神的にしんどくなる原因はさまざまです。自分の状況に当てはまるものがないか、確認してみましょう。

環境的な要因

仕事のストレス – 長時間労働、過重な業務、職場の人間関係、パワハラやセクハラなど

学業のプレッシャー – 受験、成績、進路の悩み、学校での人間関係など

人間関係の悩み – 家族、友人、恋人との関係、孤立、いじめなど

経済的な困難 – 借金、失業、生活費の不安など

生活の変化 – 引っ越し、転職、結婚、出産、離婚、死別など

内面的な要因

完璧主義 – 高すぎる理想や基準を自分に課している

自己肯定感の低さ – 自分を認められない、価値がないと感じる

過去のトラウマ – 虐待、いじめ、事故などの経験

孤独感 – 誰にも理解されない、一人ぼっちだと感じる

身体的な要因

睡眠不足 – 慢性的な睡眠不足は精神状態に大きく影響します

栄養の偏り – 食事のバランスが崩れると、心の健康にも影響します

運動不足 – 体を動かさないことで、ストレスが発散されません

病気や痛み – 慢性的な痛みや病気は、精神的な負担になります

精神疾患の可能性

症状が重い場合、うつ病、不安障害、適応障害などの精神疾患の可能性もあります。専門家の診断を受けることが重要です。

今すぐできる対処法

精神的にしんどいとき、今この瞬間からできることがあります。

1. 深呼吸をする

不安や緊張で体が固くなっているとき、深呼吸は即効性があります。

やり方 

  1. 4秒かけて鼻からゆっくり息を吸う
  2. 7秒間息を止める
  3. 8秒かけて口からゆっくり息を吐く
  4. これを3〜5回繰り返す

深呼吸は自律神経を整え、リラックス効果があります。

2. 安全な場所で休む

今いる場所が安全でない、または落ち着かない場合は、安全で落ち着ける場所に移動しましょう。

自分の部屋、静かな公園、図書館など、心が落ち着く場所で休息を取ってください。

3. 水を飲む

水分不足は心身の不調を引き起こします。コップ一杯の水をゆっくり飲みましょう。

温かい飲み物(ハーブティーなど)は、リラックス効果があります。

4. 体を温める

お風呂に入る、温かい飲み物を飲む、毛布にくるまるなど、体を温めることで心も落ち着きます。

5. 信頼できる人に連絡する

家族、友人、恋人など、信頼できる人に「今、しんどい」と伝えてみましょう。

話を聞いてもらうだけでも、心が軽くなることがあります。話せる相手がいない場合は、後述する相談窓口を利用してください。

6. 今日やるべきことを最小限にする

しんどいときは、「やらなければならないこと」を最小限に減らしましょう。

「生きること」「今日を乗り越えること」だけができればOKです。他のことは後回しにしても大丈夫です。

7. SNSから離れる

SNSは比較や情報過多で心を疲れさせます。しばらくSNSから離れてみましょう。

8. 自然に触れる

可能であれば、外に出て日光を浴びる、公園を散歩するなど、自然に触れることで気分が変わることがあります。

無理に外出する必要はありませんが、窓を開けて外の空気を感じるだけでも効果があります。

9. 好きな香りを嗅ぐ

アロマオイル、好きな香水、コーヒーの香りなど、好きな香りはリラックス効果があります。

10. 泣きたいときは泣く

涙を我慢する必要はありません。泣くことはストレス解消になります。

危険なサイン|今すぐ助けを求めるべきとき

以下のような状態にある場合は、すぐに誰かに助けを求めてください。

自殺を考えている

「死にたい」「消えたい」「生きていても意味がない」と感じている場合は、緊急です。

今すぐできること 

  • 信頼できる人に連絡する
  • いのちの電話に相談する(0570-783-556)
  • 最寄りの精神科救急に連絡する
  • 救急車を呼ぶ(119)

あなたの命は大切です。一人で抱え込まないでください。

自傷行為をしてしまう

自分を傷つけたい、実際に傷つけてしまうという場合も、助けが必要です。

パニックが止まらない

息ができない、心臓がバクバクする、死ぬかもしれないという恐怖が止まらない場合は、医療機関を受診してください。

現実感がなくなっている

周りのことが現実に思えない、自分が自分でない感じがする場合も、専門家に相談が必要です。

何日も食事や睡眠が取れていない

基本的な生活ができない状態が続いている場合は、体調の悪化を防ぐためにも医療機関を受診してください。

中長期的な対処法とセルフケア

すぐにできる対処法に加えて、中長期的に心を守るためのケアも大切です。

1. 休息を最優先にする

精神的にしんどいときは、休息が何より大切です。

仕事や学校を休む、家事を手抜きする、誰にも会わない日を作るなど、自分を休ませることを最優先にしてください。

「休むこと」は怠けではなく、必要な治療です。

2. 睡眠を整える

睡眠は心の健康に直結します。

  • 毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる
  • 寝る前のスマホやパソコンを避ける
  • カフェインは午後3時以降控える
  • 寝室を暗く、静かに保つ
  • 昼寝は30分以内にする

眠れない日が続く場合は、医療機関で睡眠薬を処方してもらうことも検討してください。

3. 食事に気をつける

栄養バランスの取れた食事は、心の健康を支えます。

作る気力がないときは、コンビニやデリバリーでもOK。何も食べないよりはずっと良いです。

バナナ、ナッツ、魚、卵などは、精神安定に役立つ栄養素が含まれています。

4. 体を動かす

運動はストレス解消や気分改善に効果的です。

激しい運動でなくても、散歩やストレッチで十分です。1日10分からでも始めてみましょう。

5. ストレスの原因から距離を取る

可能であれば、ストレスの原因から物理的・心理的に距離を取りましょう。

職場が原因なら休職や転職、人間関係が原因なら距離を置くなど、自分を守ることを優先してください。

6. 完璧を目指さない

「〜すべき」「〜でなければならない」という考えを手放しましょう。

60点でOK、できることだけやる、という気持ちで過ごしてください。

7. 小さな楽しみを見つける

好きな音楽を聴く、好きな食べ物を食べる、ペットと遊ぶなど、小さな楽しみを日常に取り入れましょう。

大きな喜びでなくても、小さな「いいこと」を見つけることが大切です。

8. 感情を書き出す

日記やメモに、今感じている気持ちを書き出してみましょう。

誰にも見せないものなので、正直に、思うままに書いてOKです。書くことで、心が整理されることがあります。

9. マインドフルネス・瞑想

今この瞬間に意識を向けることで、不安や心配から離れることができます。

5分間、呼吸に集中する、目を閉じて体の感覚に意識を向けるなど、簡単なものから始めてみましょう。

10. 趣味や創作活動

絵を描く、楽器を弾く、手芸をするなど、創作活動は心を癒す効果があります。

上手下手は関係なく、自分が楽しめることをやってみましょう。

専門家や相談窓口に頼る

一人で抱え込まず、専門家や相談窓口の力を借りることも大切です。

医療機関

心療内科・精神科

精神的なしんどさが続いている場合、心療内科や精神科を受診しましょう。

薬物療法やカウンセリングなど、専門的な治療を受けることができます。

「こんなことで受診していいのか」と悩む必要はありません。困っているなら、それは受診すべきタイミングです。

内科

体の不調が強い場合は、まず内科を受診しても大丈夫です。必要であれば、心療内科を紹介してもらえます。

電話相談

いのちの電話(0570-783-556)

24時間、誰でも無料で相談できます。死にたい気持ち、生きづらさについて話すことができます。

よりそいホットライン(0120-279-338)

24時間、無料で相談できます。どんな悩みでもOKです。

こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)

各都道府県の精神保健福祉センターにつながります。地域の相談窓口を案内してもらえます。

オンライン相談

厚生労働省「まもろうよ こころ」

メールやSNSで相談できる窓口の情報があります。

各自治体の相談窓口

お住まいの市区町村の保健センターや精神保健福祉センターでも相談できます。

職場・学校の相談窓口

産業医・保健師

職場に産業医や保健師がいる場合、相談してみましょう。

学生相談室・保健室

学校には学生相談室や保健室があります。臨床心理士やカウンセラーに相談できます。

カウンセリングルーム

民間のカウンセリングルームでは、臨床心理士や公認心理師によるカウンセリングを受けられます。

費用は自費になることが多いですが、じっくり話を聞いてもらえます。

周りの人ができること

精神的にしんどそうな人が身近にいる場合、以下のようなサポートができます。

話を聞く

解決策を提示するのではなく、ただ話を聞くことが大切です。

「辛いんだね」「大変だったね」と、相手の気持ちを受け止めましょう。

否定しない

「そんなことで悩むなんて」「もっと辛い人もいる」といった言葉は避けましょう。

本人にとっては深刻な悩みです。

励まさない

「頑張って」「元気出して」といった励ましは、相手をさらに追い詰めることがあります。

「無理しなくていいよ」「そばにいるよ」という言葉の方が助けになります。

具体的な手助けを申し出る

「何か手伝えることある?」と聞いても、相手は答えられないことがあります。

「ご飯作ろうか?」「一緒に病院行こうか?」など、具体的な提案をしましょう。

専門家への受診を勧める

症状が重い場合は、専門家への受診を勧めてください。

「一緒に行くよ」と付き添いを申し出ると、受診のハードルが下がります。

自分も無理をしない

支える側も疲れてしまっては、長期的なサポートができません。

自分自身のケアも忘れずに、必要なら他の人にも協力を求めましょう。

「精神的にしんどい」は恥ずかしいことじゃない

精神的にしんどい状態は、決して恥ずかしいことではありません。

誰でもなり得ることであり、風邪を引くように、心も疲れて調子を崩すことがあります。

「弱い」「甘えている」と自分を責める必要はありません。

助けを求めることは、強さの証です。一人で戦う必要はありません。

よくある質問(FAQ)

Q  どのくらいしんどかったら病院に行くべき?

A  日常生活に支障が出ている、症状が2週間以上続いている、自分ではどうにもできないと感じる場合は、受診を検討してください。「このくらいで」と思わず、困っているなら受診してOKです。

Q  病院に行くお金がない…

A  健康保険が使えるため、医療費の3割負担で受診できます。経済的に困難な場合は、自治体の相談窓口に相談してみてください。医療費の減免制度がある場合もあります。

Q  家族や職場に知られたくない

A  医師には守秘義務があるため、あなたの同意なしに情報が漏れることはありません。診断書が必要な場合も、記載内容は相談できます。

Q  薬に頼りたくない

A  薬だけが治療法ではありません。カウンセリングや生活指導など、薬を使わない方法もあります。医師に「薬は避けたい」と伝えれば、相談に乗ってもらえます。

Q  もう何もする気力がない

A  何もできなくても大丈夫です。今日を生き延びることができれば、それで十分です。無理をせず、休むことに専念してください。必要なら、救急や相談窓口に連絡してください。

まとめ

精神的にしんどいとき、あなたは一人ではありません。

今すぐできることとして、深呼吸、休息、水分補給、信頼できる人への連絡などがあります。

中長期的には、睡眠や食事を整える、ストレスから距離を取る、専門家に相談するなどの対処法があります。

特に、自殺を考えている、自傷行為がある、パニックが止まらないなどの場合は、今すぐ相談窓口や医療機関に連絡してください。

精神的にしんどい状態は、決して恥ずかしいことではなく、適切なサポートを受けることで改善できます。

あなたの命は大切です。助けを求める勇気を持ってください。今日を乗り越えれば、明日はまた違う日になります。

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