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就労継続支援B型に通いながら「もっと頑張らなければ」「休んでばかりで申し訳ない」と感じている方はいらっしゃいませんか。福祉サービスである就労継続支援B型は無理なく自分のペースで利用することが本来の目的のひとつです。本記事では就労継続支援B型で無理しないために知っておきたいことと具体的な考え方を解説します。
就労継続支援B型は無理しないことが前提のサービス
就労継続支援B型はそもそも一般就労が現時点では難しい方を対象とした障害福祉サービスです。雇用契約を結ばず利用者それぞれの体調や障害の状態に合わせて柔軟に利用できることがこのサービスの大きな特徴です。
一般就労では決められた時間に出勤して一定の成果を出し続けることが求められますが、就労継続支援B型にはそのような厳しい基準はありません。体調が悪い日は休む、しんどいときは作業量を減らすといった調整が認められているのがこのサービスの本来の姿です。
にもかかわらず「休むことへの申し訳なさ」や「もっと頑張らなければという焦り」を感じてしまう方は多いです。しかしそのような気持ちから無理をすることは体調の悪化や燃え尽きにつながるリスクがあります。無理しないことはサボることではなく自分の体と心を守るための大切な判断です。
無理してしまいやすいパターンとその背景
就労継続支援B型を利用している方が無理してしまいやすい場面にはいくつかの共通したパターンがあります。
調子がよい日に頑張りすぎてしまうことがよくあるパターンのひとつです。体調が回復してきたときに「今のうちにできることをやっておかなければ」と感じて活動量を急激に増やしてしまい、翌日以降に反動で体調が悪化するという繰り返しに陥る方がいます。
他の利用者と自分を比較してしまうことも無理につながる要因です。「あの人はもっと頻繁に通所している」「自分だけ作業が遅い」といった比較から焦りが生まれ、自分のペースを崩してしまうことがあります。
支援員やスタッフに迷惑をかけたくないという気持ちから休めなくなってしまう方もいます。遠慮から無理をして通所し続けた結果、心身への負担が蓄積して長期の休養が必要になるというケースもあります。
無理しないための具体的な工夫
無理しないために日常的に取り入れられる具体的な工夫をご紹介します。
自分のエネルギーの上限を把握することが基本です。一日に使えるエネルギーには限りがあり、それを超えて活動すると翌日以降に影響が出ます。調子のよい日でも全力を出し切らずに余力を残して帰ることを意識しましょう。
通所の目標を低めに設定することも有効です。週に5日通うことを目標にするのではなく週に2日から3日を基本として体調に応じて増やすという考え方にすることで、目標に届かない日への罪悪感を減らすことができます。
休憩を積極的にとることも大切です。作業中に疲れを感じたら我慢せずに支援員に伝えて休憩をとりましょう。疲れを感じる前に定期的に休憩をはさむことで体力の消耗を防ぐことができます。
しんどいと感じたときはその場で支援員に伝える練習をしておくことも重要です。困りごとをその場で伝えることが難しい方は事前に支援員と対処方法を決めておくとよいでしょう。
支援員やスタッフとのコミュニケーションの大切さ
無理しないためには支援員との信頼関係とオープンなコミュニケーションが欠かせません。
自分の体調や気分の状態を支援員に正直に伝えることを習慣にしましょう。毎日の体調を簡単に共有することで支援員側も利用者の状態を把握しやすくなり適切なサポートがしやすくなります。
無理しないことへの理解を事前に支援員と共有しておくことも大切です。「調子が悪い日は早退したい」「作業量を減らしてほしい日がある」といった希望をあらかじめ伝えておくことで、いざというときに遠慮なく申し出やすくなります。
支援員に相談することへの心理的なハードルが高い場合はまず相談支援専門員に話してみることも選択肢です。第三者を介することで事業所との調整がしやすくなる場合があります。
長く続けるための心の持ち方
就労継続支援B型を無理なく長く続けるためには心の持ち方も非常に重要です。
今日できたことに目を向ける習慣をつけましょう。休んだ日や早退した日を責めるのではなく通所できた日や作業に取り組めたことを自分でしっかりと認めることが自己肯定感の維持につながります。
他の利用者との比較をやめることも大切です。障害の種類や程度、体調の状態は人それぞれ異なります。他の人と同じペースで動けなくても当然であり自分の基準で進むことが最も大切なことです。
就労継続支援B型はゴールではなく今の自分に合った社会参加の場であると捉えることも心の余裕につながります。焦らず今の自分にできることを積み重ねていくことが長期的な安定と将来のステップアップへの土台となります。
就労継続支援B型は無理しないことを前提とした福祉サービスです。自分のエネルギーの限界を把握し支援員と正直にコミュニケーションをとりながら自分のペースで利用することが長く続けるための最善の方法です。休むことや早退することへの罪悪感を手放し今日の自分にできることをひとつひとつ積み重ねていきましょう。


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