障害児のワンオペ育児がつらい 乗り越える方法と支援

お子さんの将来を考え、B型施設を探している保護者の方へ
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初めての方は、基礎知識と不安解消をセットで押さえると安心です。

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障害児をワンオペで育てていてつらい、誰も助けてくれない、限界を感じているなど、ワンオペ育児に悩む親御さんに向けて、つらい理由、限界のサイン、負担を減らす方法、利用できるサービス、緊急時の対応などを詳しく解説します。

ワンオペ育児がつらい理由

障害児のワンオペ育児がつらい理由について説明します。

休む時間がないことです。最も大きな理由です。24時間365日、子どもから目が離せません。夜も頻繁に起きます。睡眠不足です。休む時間が全くありません。

配偶者が協力しないことです。配偶者が仕事を理由に、育児に参加しません。休日も寝ているだけです。療育の送迎、病院の付き添いなど、すべて一人で行います。

孤独を感じることです。誰にも相談できません。話を聞いてもらえません。理解してもらえません。一人で抱え込みます。孤独感が強いです。

外出できないことです。子どもの多動、パニック、こだわりなどで、外出が困難です。買い物、美容院、病院など、自分のための外出ができません。

自分の時間がないことです。趣味、友人との交流、リラックスする時間など、自分の時間が全くありません。子育てだけの毎日です。

体力的にきついことです。子どもを抱っこする、追いかける、暴れるのを止めるなど、体力的にきついです。腰痛、肩こりなどの身体的な問題も出ます。

精神的に追い詰められることです。先が見えない不安、将来への心配、自分の育て方が悪いのではという自責の念などで、精神的に追い詰められます。

きょうだいに手が回らないことです。きょうだいがいる場合、きょうだいに手が回りません。きょうだいとの時間が取れません。罪悪感を感じます。

仕事との両立が困難です。働いている場合、仕事と育児の両立が非常に困難です。療育の送迎、突発的な呼び出しなどで、仕事に支障が出ます。

社会から孤立することです。仕事を辞めた、友人と疎遠になったなどで、社会から孤立します。社会とのつながりが失われます。

誰も助けてくれないことです。配偶者、祖父母、親族など、誰も助けてくれません。行政のサービスも使い方が分からない、または利用できません。一人で戦っている感覚です。

限界のサイン

ワンオペ育児の限界のサインについて説明します。

睡眠不足が続いています。毎日3〜4時間しか眠れません。眠っても疲れが取れません。慢性的な睡眠不足です。

食欲がありません。食事を作る気力がありません。食べても味がしません。体重が減ります。または過食になります。

何もする気が起きません。やらなければならないことがあっても、何もする気が起きません。無気力です。動けません。

イライラが止まりません。些細なことでイライラします。子どもに怒鳴ってしまいます。物に当たります。感情のコントロールができません。

涙が止まりません。突然涙が出ます。止まりません。理由もなく泣いてしまいます。

子どもに手を上げてしまいます。イライラが爆発し、子どもを叩いてしまいます。虐待の一歩手前です。非常に危険なサインです。

死にたいと思います。消えてしまいたい、死んでしまいたいと思います。希死念慮があります。緊急のサインです。すぐに助けを求めます。

身体症状が出ています。頭痛、めまい、吐き気、動悸、胃痛などの身体症状が出ます。心身症です。医師の診察が必要です。

子どもと離れたいと思います。子どもと一緒にいたくない、離れたいと強く思います。子どもを可愛いと思えません。

家から出られません。外に出る気力がありません。療育にも行けません。家に引きこもります。

負担を軽減する方法

ワンオペ育児の負担を軽減する方法について説明します。

配偶者に協力を求めることです。最も重要です。現状のつらさを正直に伝えます。具体的に何をしてほしいか伝えます。療育の送迎、週末の子守、家事の分担などです。

配偶者が協力しない場合です。何度言っても協力しない場合、第三者を入れます。カウンセラー、医師などに状況を説明してもらいます。または別居、離婚も選択肢です。

祖父母に頼むことです。近くに祖父母がいる場合、頼みます。数時間預かってもらう、買い物を頼むなどです。遠慮せず頼みます。

一時預かりを利用することです。保育園、幼稚園の一時預かりを利用します。障害児を受け入れている施設もあります。週に1回でも預けると、楽になります。

ショートステイを利用することです。障害児向けのショートステイを利用します。1泊から数泊、預かってもらえます。月に1回利用するだけで、大きく変わります。

放課後等デイサービスを増やすことです。放課後等デイサービスの利用日数を増やします。週5日利用できれば、放課後の時間が確保できます。

居宅介護ホームヘルプを利用することです。自宅にヘルパーが来て、子どもの世話をしてくれます。その間、家事をする、休むなどができます。

移動支援を利用することです。療育の送迎を、移動支援サービスに依頼します。送迎の負担が減ります。

ファミリーサポートを利用することです。地域のファミリーサポートセンターを利用します。送迎、預かりなどを依頼できます。有料ですが、安価です。

家事を手抜きすることです。完璧を求めません。掃除は最低限、料理は簡単なもの、洗濯は溜めても良いなど、手抜きします。

家事代行を利用することです。経済的に余裕があれば、家事代行を利用します。掃除、料理などを任せます。その時間、子どもと過ごす、または休めます。

利用できるサービス

ワンオペ育児で利用できるサービスについて説明します。

一時預かりです。保育園、幼稚園、児童発達支援事業所などで実施しています。数時間から1日、預かってもらえます。障害児を受け入れている施設を探します。利用料は1時間数百円から1,000円程度です。

ショートステイ短期入所です。障害者支援施設、医療型障害児入所施設などで実施しています。1泊から数泊、預かってもらえます。障害福祉サービスの一つで、受給者証が必要です。利用料は所得に応じて上限があります。約9割の世帯は無料です。

日中一時支援です。放課後、休日などに、障害者施設で預かってもらえます。ショートステイより気軽に利用できます。自治体により制度が異なります。

放課後等デイサービスです。放課後や休日に通える福祉サービスです。送迎があります。利用日数を増やすと、負担が減ります。受給者証が必要です。

居宅介護ホームヘルプです。自宅にヘルパーが来て、入浴、食事、排泄などの介護をしてくれます。家事援助もあります。受給者証が必要です。

移動支援です。外出時の移動を支援してもらえます。療育の送迎、買い物の付き添いなどです。受給者証が必要です。自治体により制度が異なります。

ファミリーサポートセンターです。地域住民が子育てを助け合う仕組みです。送迎、預かりなどを依頼できます。有料ですが、1時間700円から1,000円程度と安価です。障害児を受け入れてくれる人を探します。

ベビーシッターです。民間のベビーシッターを利用します。障害児対応のシッターもいます。1時間2,000円から3,000円程度です。高額ですが、確実です。

訪問看護です。医療的ケアが必要な場合、訪問看護を利用できます。看護師が自宅に来て、ケアをしてくれます。

レスパイト入院です。医療的ケアが必要な子どもの場合、レスパイト目的で数日間入院できる病院があります。親の休息のための入院です。

相談先

ワンオペ育児で相談できる先について説明します。

市区町村の障害福祉課です。まず、市区町村の障害福祉課に相談します。利用できるサービス、制度を教えてもらえます。ショートステイ、一時預かりなどの情報が得られます。

相談支援事業所です。相談支援専門員に相談します。サービス等利用計画を作成してもらいます。ショートステイ、居宅介護などの利用を提案してもらえます。

発達障害者支援センターです。発達障害の専門相談機関です。育児の悩み、利用できるサービスなどを相談できます。

児童相談所です。虐待の心配がある場合、すぐに連絡します。189全国共通ダイヤルです。匿名でも相談できます。一時保護などの対応をしてもらえます。

保健センターです。保健師に相談できます。育児の悩み、親の健康などを相談できます。訪問してくれることもあります。

子育て世代包括支援センターです。妊娠期から子育て期まで、切れ目なく支援します。保健師などが相談に乗ります。

カウンセリングです。臨床心理士、公認心理師などのカウンセリングを受けます。親の精神的なサポートが受けられます。

親の会です。同じ立場の親に相談できます。具体的なアドバイスがもらえます。ワンオペで頑張っている親もいます。

医師に相談することです。主治医に、親のつらさを相談します。ショートステイ、一時預かりの利用を勧めてもらえることがあります。診断書を書いてもらえます。

配偶者との向き合い方

配偶者との向き合い方について説明します。

現状を具体的に伝えることです。漠然とつらいではなく、具体的に伝えます。睡眠時間が3時間、一人で療育の送迎をしている、買い物にも行けないなどです。

数字で伝えることです。何時間寝ているか、何日外出していないか、何回子どもを追いかけたかなど、数字で伝えると、伝わりやすいです。

感情的にならないことです。怒鳴る、泣くなどの感情的な態度は、逆効果です。冷静に、事実を伝えます。

具体的に依頼することです。漠然と手伝ってではなく、具体的に依頼します。毎週土曜日は子どもを見てほしい、療育の送迎を月2回してほしいなどです。

配偶者の言い分も聞くことです。配偶者にも言い分があります。仕事が忙しい、やり方が分からないなどです。一方的に責めません。

役割を明確にすることです。曖昧にせず、役割を明確にします。平日の送迎は母親、休日の遊び相手は父親など、決めます。

第三者を入れることです。話し合いがうまくいかない場合、カウンセラー、医師などの第三者を入れます。客観的に状況を説明してもらいます。

配偶者に学んでもらうことです。発達障害の本、講演会などで、配偶者にも学んでもらいます。理解が深まると、協力的になることがあります。

期待しすぎないことです。配偶者に過度に期待すると、裏切られた気持ちになります。できる範囲でやってもらいます。

別居・離婚も選択肢です。どうしても協力が得られない、DVがあるなどの場合、別居、離婚も選択肢です。一人で育てる方が楽なこともあります。

ひとり親の場合

ひとり親の場合のワンオペ育児について説明します。

児童扶養手当を受給します。ひとり親家庭が対象の手当です。全部支給は月額約4.5万円です。所得制限があります。障害のある子どもの場合、20歳未満まで延長されます。

ひとり親家庭等医療費助成です。ひとり親家庭の医療費が助成されます。自治体により制度が異なります。

母子生活支援施設です。18歳未満の子どもを養育している母子家庭が入所できる施設です。生活支援、就労支援などを受けられます。障害児も受け入れています。

ファミリーホームです。養育が困難な場合、ファミリーホームに子どもを預けることができます。一時的な預かりから、長期まで対応しています。

生活保護です。収入が少ない場合、生活保護を受給できます。障害のある子どもがいても受給できます。

母子父子寡婦福祉資金です。ひとり親家庭向けの貸付制度です。修学資金、就学支度資金、生活資金などが借りられます。無利子または低利子です。

就労支援です。ハローワークのマザーズコーナー、自治体の就労支援などを利用します。ひとり親向けの求人があります。

親族に頼むことです。祖父母、兄弟姉妹などの親族に頼みます。遠慮せず、助けを求めます。

ひとり親の会です。ひとり親の会に参加します。同じ立場の親と情報交換、支え合いができます。

緊急時の対応

緊急時の対応について説明します。

限界を感じたらすぐに助けを求めることです。自分が壊れる前に、助けを求めます。我慢しません。限界まで頑張る必要はありません。

189に電話することです。児童相談所全国共通ダイヤル189に電話します。虐待の心配がある、子どもの安全が守れないなどの場合、すぐに電話します。一時保護してもらえます。

緊急ショートステイです。緊急の場合、ショートステイを利用します。市区町村の障害福祉課に連絡します。緊急枠がある施設もあります。

病院を受診することです。親自身が体調不良、精神的な症状がある場合、病院を受診します。診断書をもらい、ショートステイの利用につなげます。

相談支援専門員に連絡することです。相談支援専門員に緊急の状況を伝えます。ショートステイ、一時預かりなどを手配してもらえます。

親族に助けを求めることです。緊急の場合、親族に助けを求めます。数日間預かってもらう、家に来てもらうなどです。

子育て世代包括支援センターです。保健師に連絡します。訪問してくれる、サービスにつないでくれるなどの対応をしてもらえます。

警察に連絡することです。子どもが行方不明になった、危険な状態などの場合、110番に連絡します。

母子生活支援施設に入所することです。DVから逃れる、生活が立ち行かないなどの場合、母子生活支援施設に入所できます。市区町村に相談します。

親自身を守る

親自身を守ることについて説明します。

完璧を求めないことです。最も重要です。完璧な親である必要はありません。できることをすれば十分です。60点で良いです。

子どもと離れる時間を作ることです。罪悪感を感じても、子どもと離れる時間を作ります。ショートステイ、一時預かりを利用します。親が元気でないと、子どもを守れません。

睡眠を最優先にすることです。睡眠不足は、精神的、身体的に深刻な影響を及ぼします。子どもが寝たら、家事を放って自分も寝ます。

カウンセリングを受けることです。つらい気持ちを誰かに聞いてもらいます。カウンセラーに定期的に話します。精神的なサポートが必要です。

服薬も選択肢です。うつ病、不安障害などの症状がある場合、服薬も選択肢です。医師に相談します。薬に頼ることは、悪いことではありません。

自分を褒めることです。毎日、障害児をワンオペで育てている自分を褒めます。よく頑張っていると、自分に言います。

逃げても良いことです。どうしても無理な場合、逃げても良いです。施設に預ける、親族に預ける、入院するなど、逃げ道を作ります。

親が倒れたら終わりです。親が倒れたら、子どもも守れません。親自身を守ることが、子どもを守ることにつながります。

まとめ

障害児のワンオペ育児は休む時間がない、配偶者が協力しない、孤独、外出できない、自分の時間がない、体力的・精神的にきつい、誰も助けてくれないなどの理由でつらく、睡眠不足、食欲不振、無気力、イライラ、涙が止まらない、子どもに手を上げる、死にたいと思うなどが限界のサインです。負担軽減には配偶者への協力依頼が最重要で、一時預かり、ショートステイ短期入所、放課後等デイサービス、居宅介護、移動支援、ファミリーサポート、家事代行の利用、家事の手抜きが有効です。限界を感じたら189児童相談所に電話、緊急ショートステイ、病院受診、相談支援専門員への連絡をし、完璧を求めず子どもと離れる時間を作り、睡眠最優先、カウンセリング、自分を褒めることが重要です。親が倒れたら子どもも守れません。親自身を守ってください。

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