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障害のある子どもは保険に入れるのか、どんな保険があるのか、加入時の注意点は何かなど、障害児の保険について知りたい方に向けて、加入できる保険の種類、審査のポイント、加入しやすい保険、注意点、代替手段などを詳しく解説します。
障害児と保険加入の現状
障害児と保険加入の現状について説明します。
一般的な保険は加入が難しいです。通常の生命保険、医療保険は、健康状態の告知が必要です。障害がある場合、多くは加入を断られます。または条件付きでの加入になります。
障害の種類・程度により異なります。軽度の発達障害なら加入できることもあります。重度の障害、医療的ケアが必要な場合、加入が非常に困難です。
診断名より実態が重視されます。同じ診断名でも、日常生活への影響、通院頻度、服薬の有無などにより、審査結果が異なります。
保険会社により基準が異なります。A社では断られても、B社では加入できることがあります。複数の保険会社に相談することが重要です。
近年は加入しやすくなっています。障害者向けの保険商品が増えています。引受基準緩和型、無選択型などの保険も登場しています。
親が入る保険も重要です。子どもの保険だけでなく、親が入る保険も重要です。親に万が一のことがあった時、子どもの生活を守れます。
公的制度の活用が基本です。保険に頼る前に、公的な制度障害年金、特別児童扶養手当、医療費助成などを活用します。
加入できる保険の種類
障害児が加入できる保険の種類について説明します。
県民共済・都民共済です。最も加入しやすい保険の一つです。告知項目が少なく、比較的緩やかです。掛金が安く、月1,000円から2,000円程度です。ただし、保障内容は限定的です。
コープ共済です。生協の共済です。告知項目が比較的緩やかです。子ども向けのコースがあります。月1,000円程度から加入できます。
引受基準緩和型保険です。告知項目が少ない、審査基準が緩やかな保険です。持病があっても入りやすいです。ただし、保険料が高い、保障額が低い、一定期間は保障が削減されるなどの制限があります。
無選択型保険です。健康状態の告知が一切不要な保険です。誰でも入れます。ただし、保険料が非常に高い、保障額が低い、既往症は保障されないなどの制限が厳しいです。
少額短期保険です。保険期間が短い、保険金額が少額の保険です。告知が緩やかな商品があります。葬儀費用などを目的としたものが多いです。
学資保険です。一部の学資保険は、告知が比較的緩やかです。教育資金の準備ができます。ただし、多くは加入が難しいです。
傷害保険です。病気ではなく、ケガのみを保障する保険です。健康告知が不要、または緩やかです。比較的加入しやすいです。
賠償責任保険です。他人にケガをさせた、物を壊したなどの賠償責任を保障する保険です。個人賠償責任保険、自転車保険などです。健康告知は不要です。必ず加入すべきです。
親の保険です。親が生命保険、医療保険に加入します。親に万が一のことがあった時、保険金で子どもの生活を支えます。
告知のポイント
保険加入時の告知のポイントについて説明します。
正直に告知することです。最も重要です。嘘をつく、隠すなどは絶対にしません。告知義務違反になり、保険金が支払われなくなります。
告知書の質問に正確に答えることです。質問されたことにだけ、正確に答えます。質問されていないことまで、自分から言う必要はありません。
診断名だけでなく症状を伝えることです。診断名だけでなく、現在の症状、日常生活への影響、通院頻度、服薬の有無などを伝えます。
軽度であることを強調することです。軽度の場合、日常生活に支障がない、通院していない、服薬していないなどを強調します。
主治医の意見書を添付することです。加入を希望する場合、主治医に意見書を書いてもらい、添付することもあります。
過去の病歴も告知します。告知書で聞かれた期間過去5年間など、告知期間内の病歴はすべて告知します。
現在治療中かどうかです。現在治療中、通院中、服薬中かどうかは、重要な判断材料です。治療が終了していれば、加入しやすくなります。
入院・手術歴です。過去の入院、手術歴も告知します。告知期間内のものをすべて記載します。
障害者手帳の有無です。障害者手帳を持っているかどうかも告知事項になることがあります。等級も記載します。
加入審査の基準
保険会社の加入審査の基準について説明します。
日常生活への影響です。最も重視されるポイントです。日常生活に支障がないか、自立しているかが判断されます。
通院頻度です。頻繁に通院している場合、加入が難しくなります。年に数回程度なら、加入できる可能性があります。
服薬の有無です。服薬していると、加入が難しくなります。服薬していなければ、加入しやすいです。
症状の安定性です。症状が安定しているか、悪化傾向にないかが判断されます。安定していれば、加入しやすいです。
入院・手術の予定です。今後、入院、手術の予定がある場合、加入は困難です。
知的障害の程度です。知的障害の場合、程度が重視されます。軽度なら加入できることがあります。中度、重度は困難です。
発達障害の場合です。発達障害ADHD、ASD、LDのみで、知的障害を伴わない場合、加入できることが多いです。ただし、通院、服薬の状況により異なります。
身体障害の場合です。身体障害の程度、日常生活への影響により判断されます。車椅子使用、医療的ケアが必要な場合、加入は困難です。
年齢です。若いほど、加入しやすいです。早めに相談することが重要です。
加入しやすい保険
障害児が比較的加入しやすい保険について説明します。
県民共済・都民共済の「こども共済」です。0歳から加入できます。告知項目が3つ程度と少ないです。現在入院中でない、過去1年以内に手術や長期治療を受けていないなどの条件を満たせば加入できます。月1,000円または2,000円の掛金です。
コープ共済「たすけあいジュニアコース」です。0歳から満19歳まで加入できます。告知項目が比較的少ないです。月1,000円から加入できます。
ぜんち共済です。知的障害、発達障害、てんかんのある人が対象の共済です。診断された人が加入できます。年齢制限はありません。月1,800円からです。死亡保障、入院保障などがあります。
東京海上日動「トータルアシスト超保険」の傷害保険部分です。ケガのみを保障します。健康告知が不要です。誰でも加入できます。
個人賠償責任保険です。他人への賠償責任を保障します。健康告知は不要です。必ず加入すべきです。自転車保険、火災保険の特約などで加入できます。月数百円程度です。
学資保険一部商品です。ソニー生命、明治安田生命などの学資保険は、告知項目が少なく、比較的加入しやすいです。ただし、商品により異なります。
少額短期保険です。SBI少額短期保険、アイアル少額短期保険などがあります。告知が緩やかな商品があります。
親が加入する保険です。子どもが加入できなくても、親が十分な保障額の保険に加入します。親に万が一のことがあった時、保険金で子どもを守れます。
保険以外の経済的備え
保険以外の経済的備えについて説明します。
障害年金です。20歳になると、障害基礎年金を受給できる可能性があります。1級は月約8.5万円、2級は月約6.8万円です。一生涯受給できます。
特別児童扶養手当です。20歳未満の障害児を養育している場合、受給できます。1級は月約5.5万円、2級は月約3.7万円です。所得制限があります。
障害児福祉手当です。20歳未満の重度障害児に支給されます。月約1.5万円です。所得制限があります。
医療費助成です。重度心身障害者医療費助成、自立支援医療、小児慢性特定疾病医療費助成などがあります。医療費の自己負担が軽減されます。
貯蓄です。保険に頼らず、貯蓄で備えます。定期預金、積立投資などで、計画的に貯めます。
親亡き後の準備です。信託、成年後見制度、遺言書などで、親亡き後の財産管理、生活を準備します。
生活保護です。最終的なセーフティネットとして、生活保護があります。障害があっても受給できます。
就労支援です。就労継続支援A型、B型などで働き、収入を得ます。わずかでも収入があると、経済的に安定します。
家族の協力です。きょうだい、親族などに、将来の協力を依頼します。話し合いをしておきます。
親が入るべき保険
親が入るべき保険について説明します。
生命保険です。最も重要です。親が死亡した時、残された子どもの生活費、教育費などを保障します。必要保障額を計算し、十分な額に加入します。障害のある子どもがいる場合、通常より多めの保障が必要です。
医療保険です。親が病気、ケガで入院した時、医療費、収入減をカバーします。特に一人親の場合、重要です。
就業不能保険です。親が病気、ケガで働けなくなった時、収入を保障します。長期間働けない場合に備えます。
がん保険です。がんになった時、治療費、収入減をカバーします。がんは治療が長期化するため、経済的負担が大きいです。
個人賠償責任保険です。必須です。子どもが他人にケガをさせた、物を壊したなどの賠償責任を保障します。自転車保険、火災保険の特約などで加入できます。月数百円程度です。数億円の保障があります。
収入保障保険です。親が死亡した時、毎月一定額が支払われる保険です。一時金より、毎月の生活費として受け取れるため、計画的に使えます。
親の介護保険です。親自身が将来介護が必要になった時、子どもに負担をかけないよう、介護保険に加入します。
遺族年金も考慮します。公的な遺族年金がいくらもらえるか確認します。それに上乗せする形で、民間保険に加入します。
注意点
障害児の保険加入時の注意点について説明します。
加入できないことも多いです。現実として、加入できないことも多いです。諦めず、複数の保険会社、商品を検討します。
保険料が高いです。引受基準緩和型、無選択型などは、保険料が高いです。費用対効果を考えます。
保障内容が限定的です。加入できても、保障額が低い、保障期間が短いなどの制限があります。内容をよく確認します。
既往症は保障されないことです。無選択型保険などは、既往症、持病は保障されません。新たな病気、ケガのみが対象です。
一定期間は保障が削減されます。引受基準緩和型保険は、加入後1年間など、一定期間は保障が50%などに削減されます。
更新時の保険料上昇です。更新型の保険は、更新時に保険料が上がります。長期的な負担を考えます。
保険金が支払われない場合があります。告知義務違反があると、保険金が支払われません。正直に告知します。
保険より貯蓄が良い場合もあります。保険料が高い場合、保険に入らず、その分を貯蓄する方が良いこともあります。
専門家に相談することです。ファイナンシャルプランナーFP、保険代理店などの専門家に相談します。複数の保険会社の商品を比較してもらえます。
解約時の損失です。途中で解約すると、損失が出ることがあります。長期的に続けられるか考えます。
契約者と被保険者です。子どもが未成年の場合、契約者は親、被保険者は子どもになります。子どもが成人したら、契約者を変更できます。
相談先
障害児の保険について相談できる先について説明します。
保険会社に直接相談することです。複数の保険会社に相談します。A社で断られても、B社では加入できることがあります。諦めずに複数社に相談します。
保険代理店に相談することです。複数の保険会社の商品を扱う代理店に相談します。比較して、最適な商品を提案してもらえます。
ファイナンシャルプランナーFPに相談することです。保険だけでなく、家計全体の相談ができます。障害児の家庭に詳しいFPを選びます。
障害者向け保険の専門会社です。ぜんち共済など、障害者向けの保険を専門に扱う会社に相談します。
社会福祉協議会に相談することです。地域の社会福祉協議会で、生活設計、経済的な相談ができます。
ファイナンシャルプランナー協会です。日本FP協会のホームページで、FPを検索できます。無料相談会も開催されています。
発達障害者支援センターです。発達障害の場合、支援センターで相談できます。保険以外の経済的な制度も教えてもらえます。
親の会・家族会です。同じ立場の親から、加入できた保険、断られた経験などを聞けます。貴重な情報が得られます。
市区町村の障害福祉課です。公的な制度について相談できます。保険より先に、公的制度を活用します。
まとめ
障害児の保険加入は一般的に難しいですが、県民共済・都民共済のこども共済、コープ共済、ぜんち共済、傷害保険、個人賠償責任保険は比較的加入しやすいです。告知は正直に行い、診断名より現在の症状、日常生活への影響、通院・服薬状況が審査で重視されます。保険以外に障害年金、特別児童扶養手当、医療費助成、貯蓄での備えも重要で、親が十分な生命保険、医療保険、個人賠償責任保険に加入することが不可欠です。複数の保険会社や専門家に相談し、諦めずに検討してください。

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