花窟神社 日本最古の神社と伊弉冉尊の御陵

お子さんの将来を考え、B型施設を探している保護者の方へ
障害のあるお子さんに合った選択をするために、まず知っておきたい基本ガイド

初めての方は、基礎知識と不安解消をセットで押さえると安心です。

まず読むべき基礎知識5記事

就労継続支援B型とは? 仕事内容・対象者・A型との違いをわかりやすく解説
就労継続支援A型とB型の違いを徹底比較 就労支援A型・B型の違いを徹底解説!あなたはどっち!?
就労継続支援B型の利用条件と対象者 年齢制限はある?利用条件と年代別のポイント
就労継続支援B型の工賃はいくら? 月収はいくら?工賃の実態と生活費のシミュレーション
就労継続支援B型の利用までの流れ 利用開始までの日程と全体の流れを解説

施設選びでつまずきやすいポイント5記事

B型施設の選び方で失敗しないポイント 合わない事業所を選ばないための判断基準と注意点
見学時に必ず確認すべきチェックリスト 見学で確認すべきポイントを整理して、選定ミスを防ぐ
親ができるサポートと距離感 親が相談するときのポイントと関わり方
利用を断念せざるを得なかったケース 諦めざるを得なかった理由
よくある質問 工賃・通所頻度・人間関係 利用への不安を整理し、よくある悩みと解決策をまとめました

花窟神社(はなのいわやじんじゃ)は、三重県熊野市有馬町に鎮座する神社で、「日本書紀」にも記される日本最古の神社の一つとされています。高さ約45メートルの巨大な岩壁そのものを御神体とする、原始的な自然崇拝の形態を今に伝える聖地です。

伊弉冉尊(いざなみのみこと)が火の神を産んで亡くなり、葬られた場所とされ、「花の窟」という名称は、季節の花を供えて祀ったことに由来すると伝えられています。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録され、古代の信仰形態を今に伝える貴重な聖地です。

本記事では、花窟神社の歴史、御祭神と神話、境内の見どころ、御綱掛け神事、そして参拝のポイントについて詳しく解説していきます。三重県熊野の歴史や古代神話に興味のある方、花窟神社への参拝を考えている方にとって、有益な情報となれば幸いです。

花窟神社とは

日本最古の神社

花窟神社は、三重県熊野市有馬町に鎮座する神社で、「日本書紀」に記される日本最古の神社の一つとされています。社殿を持たず、巨大な岩壁そのものを御神体とする、原始的な信仰形態を今に伝えています。

伊弉冉尊の御陵

日本神話において、伊弉冉尊(いざなみのみこと)は火の神・軻遇突智(かぐつち)を産んだ際に火傷を負い、亡くなったとされています。花窟神社は、その伊弉冉尊が葬られた場所、すなわち御陵であると伝えられています。

世界遺産の構成資産

平成16年(2004年)、花窟神社は「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として、ユネスコの世界遺産に登録されました。古代からの自然崇拝を今に伝える聖地として、国際的にも高い評価を受けています。

花窟神社の歴史

日本書紀の記述

「日本書紀」神代巻には、以下のような記述があります。

「伊弉冉尊は、火神を生んだことにより神退(かむさ)りましぬ。故れ紀伊国熊野の有馬村に葬りまつる。土俗(くにひと)、此の神の魂を祭るには、花の時には花を以て祭る。又鼓・吹・幡旗を用て、歌ひ舞ひて祭る」

この記述により、花窟神社は日本書紀に記される最古の神社の一つとされています。

古代の信仰

古代から、この巨大な岩壁は神聖な場所として崇敬されてきました。社殿を持たず、岩そのものを御神体とする磐座信仰(いわくらしんこう)の原初的な形態を今に伝えています。

中世以降

中世から近世にかけても、熊野信仰の一部として崇敬されてきました。熊野詣の際に立ち寄る聖地の一つとされました。

近代以降

明治時代には村社に列せられました。現在も、古代からの信仰形態を守りながら、多くの参拝者を迎えています。

御祭神と神話

主祭神

花窟神社の主祭神は、以下の二柱です。

**伊弉冉尊(いざなみのみこと)**は、日本神話における国生み・神生みの女神です。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)とともに、日本列島や様々な神々を生み出しました。

**軻遇突智尊(かぐつちのみこと)**は、火の神です。伊弉冉尊が軻遇突智を産んだ際、火傷を負って亡くなったとされています。

神話の物語

日本神話によれば、伊弉冉尊は火の神・軻遇突智を産んだ際、火傷を負い、病に伏せりました。様々な神々を嘔吐や排泄物から生み出した後、ついに亡くなりました。

伊弉冉尊は、紀伊国熊野の有馬村(現在の花窟神社の地)に葬られたとされています。夫である伊弉諾尊は、妻の死を嘆き悲しみ、軻遇突智を剣で斬り殺しました。

その後、伊弉諾尊は黄泉国(よみのくに、死者の国)へ妻を迎えに行きましたが、変わり果てた姿を見て逃げ帰り、黄泉国と現世を分かつ黄泉比良坂(よもつひらさか)を塞いだとされています。

御神徳

花窟神社に参拝することで期待される御神徳には、以下のようなものがあります。

縁結び、安産、子授け、家内安全、心身浄化、病気平癒、厄除け、開運招福などです。

特に、母神である伊弉冉尊を祀ることから、安産や子授けの御神徳が強いとされています。

境内の見どころ

巨大な岩壁(御神体)

花窟神社の御神体は、高さ約45メートルの巨大な岩壁です。社殿はなく、この岩壁そのものが御神体として崇拝されています。

岩壁の中ほどには、伊弉冉尊が眠る場所とされる窪みがあります。

伊弉冉尊の磐座

岩壁の前には、拝所があります。ここから岩壁を拝みます。

軻遇突智の磐座

少し離れた場所に、軻遇突智を祀る磐座もあります。

御綱(おつな)

花窟神社の最大の特徴は、「御綱掛け神事」で使用される御綱です。岩壁の上部から、約170メートルの大綱が張られ、季節の花や扇などが吊るされます。

この御綱は、天と地を結ぶ、あるいは伊弉冉尊への供物を捧げる意味があるとされています。

花の窟の由来

境内には、季節の花が供えられます。「花の窟(はなのいわや)」という名称は、この花を供える習慣に由来すると伝えられています。

御綱掛け神事

年に二回の神事

花窟神社では、毎年2月2日と10月2日に「御綱掛け神事」が執り行われます。

御綱の張り方

約170メートルの大綱を、岩壁の上部から、南側の柱(権現山)まで張り渡します。この綱には、季節の花や扇、五色の布などが吊るされます。

この御綱を張る作業は、氏子の人々によって行われ、独特の儀式として受け継がれています。

神事の意味

御綱掛け神事は、日本書紀に記される「花を以て祭る」という記述を今に伝える神事とされています。天と地を結ぶ、あるいは伊弉冉尊に季節の花を供えるという、古代からの信仰形態を体現しています。

国の重要無形民俗文化財

御綱掛け神事は、平成16年(2004年)に国の重要無形民俗文化財に指定されました。

年中行事

御綱掛け神事

毎年2月2日と10月2日に執り行われる最も重要な神事です。

その他の行事

年間を通じて、様々な神事が執り行われます。

参拝のポイント

参拝の作法

花窟神社を参拝する際は、基本的な神社参拝の作法に従いましょう。

鳥居をくぐり、境内へ進みます。手水舎で手と口を清めます。拝所で賽銭を入れ、二拝二拍手一拝の作法で、岩壁を拝礼します。

社殿がないため、岩壁そのものに向かって拝礼します。

御綱を見上げる

御綱掛け神事の後(2月から10月まで)は、岩壁から張られた御綱を見ることができます。この御綱を見上げながら、古代からの信仰に思いを馳せましょう。

御朱印

花窟神社では御朱印をいただくことができます。ただし、無人の場合もあるため、事前に確認することをお勧めします。

おすすめの参拝時期

花窟神社は年間を通じて参拝できますが、御綱掛け神事が執り行われる2月2日と10月2日は特別です。古代からの神事を見学できる貴重な機会です。

アクセス情報

公共交通機関

JR紀勢本線熊野市駅から三重交通バス「新鹿(あたしか)」行きで約5分、「花の窟」バス停下車すぐ。または、熊野市駅から徒歩約15分。

自動車

紀勢自動車道熊野大泊ICから国道42号線経由で約3分。駐車場あり(無料)。

周辺の見どころ

獅子岩

花窟神社のすぐ近く、国道42号線沿いにある巨大な岩。獅子が海に向かって吠えているような形をしています。国の天然記念物。

鬼ヶ城

熊野市にある海岸の奇岩。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部。

七里御浜

熊野市から紀宝町まで続く約22キロメートルの砂利浜。日本一長い砂礫海岸。

熊野古道

世界遺産の参詣道。熊野市周辺にも美しい古道が残されています。

丸山千枚田

熊野市紀和町にある棚田。約1,340枚の棚田が美しい景観を作り出しています。

まとめ

花窟神社は、日本書紀に記される日本最古の神社の一つで、高さ約45メートルの巨大な岩壁を御神体とする、原始的な自然崇拝の聖地です。伊弉冉尊の御陵として、国生み・神生みの神話と深く結びついています。

社殿を持たず、磐座信仰の原初的な形態を今に伝え、年に二回の御綱掛け神事は、古代からの信仰を体現する貴重な神事です。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として、国際的にも高い評価を受けています。

三重県熊野を訪れる機会があれば、ぜひ花窟神社に参拝してみてください。古代神話の舞台である巨大な岩壁の前で、日本の信仰の原点に触れる時間は、かけがえのない体験となるでしょう。

あなたが花窟神社を訪れ、その神話と自然の中で心穏やかな時間を過ごし、伊弉冉尊の御神徳に包まれることを心から願っています。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。