月讀神社は三重県伊勢市に鎮座する、伊勢神宮内宮の別宮です。月讀尊(つきよみのみこと)を主祭神として祀り、月の満ち欠けや暦、農業を司る神様として古くから信仰されています。伊勢神宮125社の中でも別宮として特に格式が高く、内宮に次ぐ重要な神社とされます。静かな森に包まれた境内は神聖な雰囲気に満ち、伊勢神宮参拝と共に訪れる人が多いです。四つの社殿が並び、それぞれに月と関係の深い神々が祀られています。この記事では月讀神社の歴史、見どころ、ご利益、アクセス方法など詳しく解説します。
月讀神社の基本情報
正式名称
正式名称は月讀宮(つきよみのみや)です。月讀神社とも呼ばれます。四つの社殿の総称として月讀宮と呼ばれています。
所在地
三重県伊勢市中村町742-1に位置します。近鉄・JR伊勢市駅からバスで約10分です。伊勢神宮内宮から南へ約4キロメートルの場所にあります。
社格
伊勢神宮内宮の別宮です。伊勢神宮125社の中でも特に格式が高いです。内宮に次ぐ重要な神社とされます。
御祭神
四つの社殿があり、それぞれ異なる神様を祀ります。
月讀宮
月讀尊(つきよみのみこと)を祀ります。天照大御神の弟神です。月の神、暦の神、農業の神として知られます。
月讀荒御魂宮
月讀尊荒御魂(つきよみのみことあらみたま)を祀ります。月讀尊の荒々しい側面を表す神です。
伊佐奈岐宮
伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)を祀ります。日本神話の国生みの神です。天照大御神と月讀尊の父神です。
伊佐奈弥宮
伊邪那美尊(いざなみのみこと)を祀ります。日本神話の国生みの女神です。天照大御神と月讀尊の母神です。
創建
顕宗天皇3年(487年)に創建されたと伝えられます。約1500年の歴史を持ちます。
歴史的背景
古代の創建
日本書紀によると、顕宗天皇3年(487年)、天皇の夢に月の神が現れました。神は荒祭宮(あらまつりのみや)の地に祀られることを望みました。そこで月讀尊を祀る社殿が建てられたのが始まりとされます。
伊勢神宮との関係
伊勢神宮内宮の別宮として位置づけられています。天照大御神(太陽の神)の弟神である月讀尊(月の神)を祀ります。太陽と月、昼と夜を象徴する関係です。
四つの社殿
平安時代には既に四つの社殿が並んでいたとされます。月讀尊とその荒御魂、そして両親神を祀ることで完全な祭祀形態となっています。
式年遷宮
伊勢神宮と同じく20年ごとに式年遷宮が行われます。社殿が建て替えられ、御装束神宝が新調されます。神社の清浄さが保たれます。
江戸時代の信仰
お伊勢参りが盛んになると、月讀宮も多くの参詣者が訪れるようになりました。内宮参拝と共に月讀宮を訪れる習慣がありました。
現代の月讀宮
伊勢神宮の別宮として重要な位置を占めています。静かな環境が保たれ、神聖な雰囲気が漂います。伊勢参りの際に訪れる人が増えています。
境内の見どころ
一の鳥居
境内への入口となる鳥居です。神明鳥居の様式です。ここから神域が始まります。
参道
木々に囲まれた静かな参道です。玉砂利が敷かれています。清浄な雰囲気が漂います。
手水舎
身を清める手水舎があります。参拝前に必ず清めます。
四つの社殿
月讀宮、月讀荒御魂宮、伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮の四つの社殿が横に並んでいます。すべて神明造の社殿です。白木の美しい建物です。屋根は萱葺きです。シンプルながら神聖な佇まいです。
参拝の順序
参拝の正式な順序があります。向かって右から、月讀宮→月讀荒御魂宮→伊佐奈岐宮→伊佐奈弥宮の順に参拝します。四つすべてを参拝することが推奨されます。
社殿の特徴
伊勢神宮と同じ神明造です。式年遷宮により20年ごとに建て替えられます。古代の建築様式を今に伝えています。装飾を排した簡素な美しさがあります。
古殿地
社殿の隣に空き地があります。前回の式年遷宮まで社殿があった場所です。次回の遷宮時にはここに新しい社殿が建てられます。
御垣
社殿を囲む垣根です。四重の御垣で囲まれています。神聖な空間を守っています。
境内の森
鬱蒼とした森に囲まれています。静寂に包まれています。神域としての雰囲気があります。都会の喧騒から離れた別世界です。
社務所
お守りや御朱印がいただける場所です。伊勢神宮の神札授与所と同様の雰囲気です。
ご利益と信仰
農業豊穣
月讀尊は農業の神として信仰されています。月の満ち欠けが農作業の目安とされたことに由来します。五穀豊穣を祈願します。
航海安全
月は潮の満ち引きに関係します。航海の安全を守る神として信仰されています。
家内安全
家族の健康と平安を祈願します。伊邪那岐尊と伊邪那美尊は国生みの神であり、家族の神としても信仰されます。
開運招福
運気を上げたい人が参拝します。月の神の力で運命を好転させます。
縁結び
伊邪那岐尊と伊邪那美尊は夫婦神です。縁結びのご利益があるとされます。
安産子育て
母神である伊邪那美尊のご神徳により安産のご利益があります。子育ての守護もいただけます。
厄除け
災厄を祓うご利益があります。清浄な神域で心身を清めます。
参拝方法とマナー
基本的な参拝作法
鳥居の前で一礼します。参道を進みます。手水舎で身を清めます。四つの社殿を順番に参拝します。各社殿の前で二礼二拍手一礼します。静かに祈りを捧げます。
手水の作法
右手で柄杓を持ち左手を清めます。左手に持ち替えて右手を清めます。右手に戻して左手に水を受け口をすすぎます。もう一度左手を清めます。柄杓を立てて柄を清めます。
参拝の順序
向かって右から順に参拝します。月讀宮→月讀荒御魂宮→伊佐奈岐宮→伊佐奈弥宮の順です。四つすべてを丁寧に参拝します。
私語を慎む
静かな神域です。大声で話しません。携帯電話はマナーモードにします。神聖な場所への敬意を持ちます。
写真撮影
境内での撮影は基本的に可能ですが、社殿正面からの撮影は控えめにします。他の参拝者の迷惑にならないよう配慮します。伊勢神宮と同様に撮影には節度が求められます。
お守りと授与品
開運守
運気を上げるお守りです。月の神のご加護があるとされます。
農業守
農業の成功を願うお守りです。五穀豊穣のご利益があります。
家内安全守
家族の健康と平安を守るお守りです。
縁結び守
良縁を願うお守りです。伊邪那岐尊と伊邪那美尊のご神徳にあやかります。
御朱印
月讀宮の御朱印がいただけます。伊勢神宮の別宮として格式ある御朱印です。書き置きのみの場合もあります。御朱印帳も販売されています。
神札
月讀宮の神札がいただけます。家に祀ります。
年中行事
月次祭(毎月1日、11日、21日)
月讀宮の定期的な祭典です。神職により祭儀が執り行われます。
神嘗祭(10月)
伊勢神宮の神嘗祭に合わせて祭典が行われます。重要な祭りです。
式年遷宮(20年に一度)
伊勢神宮と同じく20年ごとに社殿が建て替えられます。直近では令和5年(2023年)に行われました。次回は2043年の予定です。
おすすめの参拝ルート
月讀宮のみ参拝
鳥居から入ります。手水舎で清めます。四つの社殿を順番に参拝します。境内を静かに散策します。社務所でお守りや御朱印をいただきます。所要時間は20分から30分です。
内宮と月讀宮参拝
伊勢神宮内宮を参拝します。バスまたは徒歩で月讀宮へ移動します(約4キロメートル)。月讀宮を参拝します。所要時間は2時間から3時間です。
伊勢神宮別宮巡り
内宮を参拝します。月讀宮を参拝します。他の別宮(倭姫宮など)も参拝します。伊勢神宮を深く知る参拝コースです。所要時間は半日から1日です。
アクセス方法
バスでのアクセス
近鉄・JR伊勢市駅から三重交通バス内宮前行きで約10分、中村町バス停下車徒歩約3分です。近鉄・JR宇治山田駅からもバスがあります。
徒歩でのアクセス
伊勢神宮内宮から徒歩約40分です。猿田彦神社経由で歩くこともできます。散策を楽しみながら歩けます。
自動車でのアクセス
伊勢自動車道伊勢西ICから約5分です。駐車場は境内に小さな駐車場があります(数台)。満車の場合は近隣の駐車場を利用します。内宮の駐車場に停めてバスで移動する方法もあります。
周辺の観光スポット
伊勢神宮内宮
日本の総氏神である天照大御神を祀ります。月讀宮から約4キロメートルです。伊勢参りの中心です。
猿田彦神社
みちひらきの神を祀る神社です。月讀宮と内宮の中間にあります。徒歩で巡ることができます。
倭姫宮
伊勢神宮内宮の別宮の一つです。倭姫命を祀ります。月讀宮から徒歩約10分です。
おかげ横丁・おはらい町
伊勢神宮内宮前の門前町です。伊勢グルメや土産物が楽しめます。江戸時代の町並みが再現されています。
二見興玉神社
夫婦岩で有名な神社です。伊勢参りの禊の場所とされました。月讀宮から車で約20分です。
伊勢神宮外宮
豊受大御神を祀ります。内宮と共に参拝する習慣があります。月讀宮から車で約10分です。
参拝のベストシーズン
春
新緑が美しい季節です。気候も良く参拝しやすいです。桜の時期も美しいです。
初夏
緑が濃くなります。比較的空いています。静かに参拝できます。
秋
紅葉が美しい季節です。気候も良く参拝に最適です。神嘗祭の時期は重要な祭典が行われます。
冬
空気が澄んでいます。静寂に包まれた境内が趣深いです。初詣の時期は混雑します。
参拝時の注意点
参拝時間
境内は基本的に日の出から日没まで参拝可能です。社務所は朝8時頃から夕方16時頃までです。季節により変動します。
所要時間
月讀宮のみなら20分から30分です。内宮と合わせて参拝するなら2時間から3時間です。
混雑状況
伊勢神宮内宮に比べると空いています。静かに参拝できることが多いです。正月や連休は混雑します。
服装
特別な服装は不要ですが清潔感のある服装が望ましいです。伊勢神宮の別宮として敬意を持った服装が推奨されます。
マナー
静かに参拝します。神聖な場所への敬意を持ちます。伊勢神宮と同様のマナーを守ります。
まとめ
月讀神社(月讀宮)は伊勢神宮内宮の別宮として約1500年の歴史を持つ古社です。顕宗天皇3年(487年)に創建され、伊勢神宮125社の中でも特に格式が高い神社です。
月讀尊、月讀尊荒御魂、伊邪那岐尊、伊邪那美尊を祀る四つの社殿が並び、農業豊穣、航海安全、家内安全、縁結び、安産子育てなど様々なご利益があります。
神明造の美しい社殿、静かな森、清浄な雰囲気が魅力です。20年ごとの式年遷宮により神社の清浄さが保たれています。
伊勢市駅からバスで約10分、伊勢神宮内宮から約4キロメートルの場所にあります。内宮参拝と共に訪れる人が多いです。
伊勢神宮を深く知りたい人、月の神に祈りたい人、静かな神域で心を落ち着けたい人、農業や航海の安全を願う人。多くの人に愛される月讀宮は、太陽神に対する月神を祀る神聖な場所です。四つの社殿すべてを丁寧に参拝し、月の神の力を感じてください。伊勢参りの際にはぜひ訪れてみてください。

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