多度大社は三重県桑名市多度町に鎮座する、北伊勢地方を代表する古社です。約1500年の歴史を持ち、天津彦根命(あまつひこねのみこと)を主祭神として祀ります。白馬に乗った神様の伝説があり、古くから馬との縁が深い神社として知られています。毎年5月に行われる上げ馬神事は勇壮な神事として有名で、多くの観客を集めます。多度山を御神体とする自然信仰の聖地でもあり、山中には奥宮や滝があります。北伊勢大社、お伊勢参らばお多度もかけよと謳われ、伊勢神宮参拝と共に訪れる習慣がありました。この記事では多度大社の歴史、見どころ、ご利益、アクセス方法など詳しく解説します。
多度大社の基本情報
正式名称
正式名称は多度大社(たどたいしゃ)です。古くは多度神社、多度大明神と呼ばれました。地元では多度さんと親しまれています。
所在地
三重県桑名市多度町多度1681に位置します。養老鉄道多度駅から徒歩約20分です。多度山の麓に鎮座しています。
創建
雄略天皇の時代(5世紀後半)に創建されたと伝えられます。約1500年の歴史を持ちます。
御祭神
主祭神は天津彦根命(あまつひこねのみこと)です。天照大御神の御子神とされます。相殿に天目一箇命(あめのまひとつのみこと)を祀ります。天目一箇命は鍛冶の神として知られます。
別宮
一目連神社(いちもくれんじんじゃ)を別宮とします。天目一箇命を祀ります。眼病平癒のご利益で知られます。
社格
旧国幣大社に列せられました。伊勢国二宮とされます。北伊勢地方で最も格式の高い神社の一つです。
歴史的背景
古代の創建
雄略天皇の時代に天津彦根命を祀ったのが始まりとされます。多度山を御神体とする山岳信仰が起源です。古代から伊勢国の重要な神社でした。
白馬伝説
多度大社には白馬に乗った神様の伝説があります。神様が白馬に乗って現れたという言い伝えが残ります。この伝説から馬との縁が深い神社となりました。神馬が奉納される習慣が生まれました。
中世の発展
平安時代から鎌倉時代にかけて神仏習合が進みました。多度山には多度寺が建てられ、神宮寺として栄えました。修験道の霊場としても知られました。
お伊勢参らばお多度もかけよ
江戸時代、伊勢参りが盛んになりました。お伊勢参らばお多度もかけよ、お多度かけねば片参りという言葉が生まれました。伊勢神宮を参拝したら多度大社も参拝すべきという意味です。多くの参詣者で賑わいました。
明治の神仏分離
明治の神仏分離令により多度寺は廃されました。神社として独立しました。明治18年に国幣大社に列せられました。
現代の多度大社
上げ馬神事などの伝統行事を守り続けています。北伊勢を代表する神社として多くの参拝者を集めています。馬との縁から競馬関係者の参拝も多いです。
境内の見どころ
一の鳥居
参道の入口に立つ大きな鳥居です。ここから参道が始まります。
参道
長い参道が続きます。両側に土産物店や茶店が並びます。門前町の雰囲気があります。
神馬舎(しんめしゃ)
白馬が飼育されている馬舎です。神馬が見られます。白馬伝説にちなんで神馬が奉納されています。馬に人参をあげることができます(有料、100円程度)。
神橋
朱塗りの美しい橋です。多度川にかかっています。神域への入口です。
手水舎
龍の口から水が流れる手水舎です。身を清める場所です。
楼門
朱塗りの立派な楼門です。二階建ての門です。
拝殿
入母屋造りの拝殿です。参拝者が祈りを捧げる場所です。
本殿
神明造の本殿です。天津彦根命が祀られています。神聖な場所です。
別宮一目連神社
多度大社の別宮です。天目一箇命を祀ります。眼病平癒のご利益で知られます。目の健康を願う人が参拝します。本殿から少し離れた場所にあります。
上げ馬坂
上げ馬神事が行われる急な坂です。高さ約2メートルの土壁があります。通常時も見ることができます。勇壮な神事が行われる場所です。
多度稲荷神社
境内社の稲荷神社です。商売繁盛のご利益があります。
美御前社
境内社の一つです。美容や健康のご利益があるとされます。
多度山への登山道
境内から多度山への登山道が続きます。奥宮や滝があります。ハイキングコースとして人気です。
奥宮
多度山の山頂近く(標高約400メートル)にあります。磐座(いわくら)を御神体とします。古代信仰の姿を残す場所です。登山道を約1時間登ります。
瀬音の滝
多度山中にある滝です。落差約10メートルです。修験道の行場でした。マイナスイオンが豊富です。
ご利益と信仰
開運招福
天津彦根命のご神徳により開運のご利益があります。運気を上げたい人が参拝します。
家内安全
家族の健康と平安を祈願します。一家そろっての参拝も多いです。
厄除け
災厄を祓うご利益があります。厄年の方が参拝します。
商売繁盛
事業の成功や商売繁盛を祈願します。多度稲荷神社も商売繁盛のご利益があります。
眼病平癒
別宮一目連神社は眼病平癒のご利益で有名です。目の健康を願う人が訪れます。
勝運
上げ馬神事にちなんで勝負運のご利益があるとされます。受験や競技の前に参拝する人がいます。
馬の健康
馬との縁が深いことから競馬関係者が馬の健康を祈願します。競走馬の安全祈願も行われます。
年中行事
初詣(1月1日から3日)
正月三が日は多くの初詣客で賑わいます。一年の無事を祈願します。
節分祭(2月3日)
豆まきが行われます。福豆が撒かれます。
多度祭(上げ馬神事)(5月4日、5日)
多度大社最大の祭りです。上げ馬神事が行われます。勇壮で迫力ある神事です。馬が急坂を駆け上がり、高さ約2メートルの土壁を跳び越えます。人馬一体の技が披露されます。成功すると豊作になると言われます。三重県の無形民俗文化財に指定されています。多くの観客で賑わいます。
流鏑馬神事(11月23日)
流鏑馬が奉納されます。伝統的な装束での神事が見られます。
例大祭
年に数回行われる重要な祭典です。神事が執り行われます。
七五三(11月)
子どもの成長を祝う家族が訪れます。神馬と記念撮影する子どもも多いです。
お守りと授与品
開運守
運気を上げるお守りです。様々な願いに対応します。
馬守
馬をモチーフにしたお守りです。多度大社ならではのお守りです。競馬ファンや馬関係者に人気です。
勝守
勝負運を高めるお守りです。受験や競技の前に求める人がいます。
眼病平癒守
別宮一目連神社の眼病平癒のお守りです。目の健康を願う人に人気です。
厄除け守
災厄を祓うお守りです。厄年の方に人気です。
御朱印
通常の御朱印がいただけます。別宮一目連神社の御朱印もあります。両方いただく人が多いです。御朱印帳も販売されています。白馬のデザインが美しいです。
神馬絵馬
白馬が描かれた絵馬です。願いを書いて奉納します。
お土産
参道に土産物店があります。多度銘菓、馬グッズなど販売されています。
参拝方法とマナー
基本的な参拝作法
一の鳥居で一礼します。参道を進みます。神馬舎で神馬を見ます。神橋を渡ります。手水舎で身を清めます。楼門をくぐります。拝殿前で二礼二拍手一礼します。静かに祈りを捧げます。別宮一目連神社も参拝します。
手水の作法
右手で柄杓を持ち左手を清めます。左手に持ち替えて右手を清めます。右手に戻して左手に水を受け口をすすぎます。もう一度左手を清めます。柄杓を立てて柄を清めます。
神馬への接し方
神馬舎の神馬を見ることができます。人参をあげることもできます(有料)。優しく接します。馬を驚かせないよう静かに近づきます。
写真撮影
境内での撮影は基本的に可能です。神馬は人気の撮影スポットです。他の参拝者の迷惑にならないよう配慮します。
おすすめの参拝ルート
標準コース
一の鳥居から参道を進みます。神馬舎で神馬を見ます。本殿を参拝します。別宮一目連神社を参拝します。境内を散策します。社務所でお守りや御朱印をいただきます。所要時間は30分から1時間です。
登山コース
標準コースに加えて多度山に登ります。瀬音の滝を見ます。奥宮を参拝します。自然を楽しみながら登山します。所要時間は2時間半から3時間です。
上げ馬神事見学コース
5月4日、5日に訪れます。本殿を参拝します。上げ馬神事を見学します。大変混雑します。早めに到着することをおすすめします。所要時間は2時間から3時間です。
アクセス方法
電車でのアクセス
養老鉄道多度駅から徒歩約20分です。近鉄名古屋線桑名駅で養老鉄道に乗り換えます。名古屋から約40分です。
バスでのアクセス
桑名駅から三重交通バス多度大社前行きで約20分です。バスの本数は限られています。時刻表の確認が必要です。
自動車でのアクセス
東名阪自動車道桑名東ICから約10分です。駐車場は境内に無料駐車場があります(約200台)。上げ馬神事の時期は大変混雑します。臨時駐車場が設けられます。
周辺の観光スポット
多度峡
多度山の渓谷です。自然が美しいです。ハイキングコースがあります。紅葉の名所です。
多度温泉
多度大社近くにある温泉です。日帰り入浴ができます。参拝後に疲れを癒せます。
なばなの里
桑名市にある植物園です。イルミネーションが有名です。四季折々の花が楽しめます。多度大社から車で約20分です。
六華苑
桑名市にある洋館と日本庭園です。国の重要文化財です。美しい建築と庭園が見られます。
長島スパーランド
桑名市にある遊園地です。絶叫マシンで有名です。温泉施設も併設されています。家族連れに人気です。
桑名城跡
桑名市の中心部にあります。桑名城の遺構が残ります。桑名の歴史を学べます。
参拝のベストシーズン
春(上げ馬神事の時期)
5月4日、5日が最高のシーズンです。上げ馬神事を見学できます。勇壮な神事が見られます。最も混雑する時期です。新緑も美しいです。
初夏
緑が美しい季節です。気候も良く参拝しやすいです。比較的空いています。
秋
紅葉が美しい季節です。多度山の紅葉が見事です。流鏑馬神事が行われます。気候も良く参拝に最適です。
冬
初詣は混雑します。それ以外は静かです。空気が澄んでいます。
参拝時の注意点
参拝時間
境内は基本的に24時間参拝可能です。社務所は朝8時30分から夕方17時頃までです。神馬舎は日中開いています。
所要時間
通常の参拝なら30分から1時間です。登山を含めると2時間半から3時間です。上げ馬神事見学を含めると2時間から3時間です。
混雑状況
上げ馬神事の時期(5月4日、5日)は大変混雑します。数万人が訪れます。駐車場も満車になります。公共交通機関の利用がおすすめです。初詣も混雑します。通常期は比較的空いています。
服装
特別な服装は不要ですが清潔感のある服装が望ましいです。登山する場合は動きやすい服装と靴が必要です。
上げ馬神事見学
大変混雑します。早めに到着して場所を確保します。日陰が少ないので日焼け対策が必要です。
上げ馬神事について
神事の内容
5月4日、5日に行われます。6頭の馬が急坂を駆け上がり、高さ約2メートルの土壁を跳び越えます。騎手は少年が務めます。人馬一体の技が披露されます。
意味
馬が土壁を越える回数で豊凶を占います。成功すると豊作になると言われます。五穀豊穣を祈願する神事です。
歴史
約700年の歴史があると言われます。戦国時代から続く伝統神事です。三重県の無形民俗文化財に指定されています。
見どころ
馬の迫力、騎手の技、観客の一体感。勇壮で感動的な神事です。成功した瞬間は大きな歓声が上がります。
まとめ
多度大社は約1500年の歴史を持つ北伊勢を代表する古社です。雄略天皇の時代に創建され、天津彦根命を主祭神として祀ります。
開運招福、家内安全、厄除け、商売繁盛など様々なご利益があり、別宮一目連神社は眼病平癒のご利益で知られます。白馬伝説があり、神馬が飼育されている馬との縁が深い神社です。
毎年5月に行われる上げ馬神事は勇壮な神事として有名で、多くの観客を集めます。多度山を御神体とし、山中には奥宮や滝があります。
お伊勢参らばお多度もかけよと謳われ、伊勢神宮参拝と共に訪れる習慣がありました。養老鉄道多度駅から徒歩約20分、自動車でもアクセス可能です。
開運を願う人、眼病平癒を祈る人、上げ馬神事を見学したい人、馬が好きな人、北伊勢の歴史ある神社を訪れたい人。多くの人に愛される多度大社は、白馬伝説と勇壮な神事が残る特別な神社です。神馬に人参をあげ、上げ馬坂を見上げ、多度山の自然を感じてください。ぜひ訪れてみてください。

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