江島神社は神奈川県藤沢市の江の島に鎮座する、弁財天信仰で知られる古社です。辺津宮、中津宮、奥津宮の三宮から成り、宗像三女神を祀ります。日本三大弁財天の一つに数えられ、約1500年の歴史を持ちます。縁結び、金運上昇、芸能上達、海上安全など様々なご利益があり、年間を通じて多くの参拝者が訪れます。江の島全体が神域とされ、海、岩屋、植物など自然と一体となった信仰の場です。湘南の観光名所としても人気が高く、歴史と自然と海の景観が融合した特別な場所です。この記事では江島神社の歴史、見どころ、ご利益、アクセス方法など詳しく解説します。
江島神社の基本情報
正式名称と通称
正式名称は江島神社です。江の島弁天、江の島明神とも呼ばれます。地元では江島さんと親しまれています。
所在地
神奈川県藤沢市江の島2丁目3番8号に位置します。江の島の島内に鎮座しています。小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅から徒歩約20分です。
創建と歴史
欽明天皇13年(552年)に創建されたと伝えられます。約1500年の歴史を持つ古社です。神仏習合時代には弁財天を祀る寺院として栄えました。明治の神仏分離により江島神社となりました。
御祭神
三宮それぞれに宗像三女神を祀ります。辺津宮には田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)、中津宮には市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)、奥津宮には多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)を祀ります。これらを総称して江島大神と呼びます。
日本三大弁財天
江島神社、広島の厳島神社、滋賀の竹生島神社を合わせて日本三大弁財天と呼ばれます。弁財天信仰の聖地として知られます。
歴史的背景
古代の創建
欽明天皇の時代、海に洞窟が現れ、そこに神が降臨したと伝えられます。この神を祀ったのが江島神社の始まりとされます。海の神、水の神として信仰されました。
源頼朝の信仰
鎌倉時代、源頼朝が幕府の繁栄を祈願して奉幣しました。鎓水弁財天像を奉納したと伝えられます。武家からの信仰を集めました。
神仏習合時代
江戸時代までは仁王門(現在の瑞心門)があり、弁財天を祀る寺院でした。金亀山与願寺と称しました。弁財天信仰の霊場として栄えました。江戸から多くの参詣者が訪れました。
明治の神仏分離
明治元年(1868年)の神仏分離令により寺院から神社となりました。弁財天像は江の島大師(近くの寺院)に移されました。現在も弁財天信仰の名残が残ります。
現代の江島神社
戦後復興を経て現在に至ります。湘南観光の中心地として発展しました。外国人観光客も多く訪れます。パワースポットとして人気があります。
境内の見どころ
瑞心門
江島神社の入口となる朱塗りの門です。かつての仁王門の名残です。龍宮門とも呼ばれます。ここから参道が始まります。
辺津宮(へつみや)
江島神社の下之宮です。田寸津比賣命を祀ります。社殿は江戸時代後期の建築です。拝殿の天井には花鳥風月の絵が描かれています。縁結びのご利益で知られます。
奉安殿(弁財天)
辺津宮の境内にある八角のお堂です。日本三大弁財天の一つである妙音弁財天(裸弁財天)が安置されています。鎌倉時代の作とされます。音楽や芸能の神として信仰されます。拝観料が必要です(200円程度)。
むすびの樹
辺津宮境内にある銀杏の木です。根元で二本の木が結ばれています。縁結びのパワースポットとして人気です。ピンクの絵馬が多数奉納されています。
中津宮(なかつみや)
江島神社の中之宮です。市寸島比賣命を祀ります。朱塗りの美しい社殿です。江戸時代の建築様式を残します。海を見下ろす高台に位置します。
江の島大師
中津宮の近くにある寺院です。弁財天像が安置されています。神仏分離で江島神社から移された仏像があります。
江の島サムエル・コッキング苑
中津宮の先にある植物園です。明治時代の英国貿易商コッキングの庭園跡です。四季折々の花が楽しめます。江の島シーキャンドル(展望灯台)があります。有料施設です。
江の島シーキャンドル(展望灯台)
高さ約60メートルの展望灯台です。360度のパノラマビューが楽しめます。湘南の海、富士山、伊豆半島が見渡せます。夜はライトアップされます。
奥津宮(おくつみや)
江島神社の上之宮です。多紀理比賣命を祀ります。島の最奥部に位置します。相模湾を一望する絶景の場所です。拝殿天井には八方睨みの亀が描かれています。どこから見ても目が合う不思議な絵です。海の神を祀る最も神聖な場所です。
龍宮(わだつみのみや)
奥津宮の隣にある境内社です。龍宮大神を祀ります。海の守護神として信仰されます。
稚児ヶ淵
奥津宮から階段を下りた海岸です。岩場が広がります。富士山と夕日の絶景スポットです。波の浸食でできた岩場が見事です。
江の島岩屋
稚児ヶ淵の先にある洞窟です。江島神社発祥の地とされます。弘法大師や源頼朝も訪れたと伝えられます。ライトアップされた神秘的な空間です。有料施設です(500円程度)。
エスカー(江の島エスカレーター)
参道に設置されたエスカレーターです。3区間に分かれています。階段を登る体力がない人も楽に参拝できます。有料です(360円程度)。
ご利益と信仰
縁結び
宗像三女神は縁結びの神として知られます。恋愛成就、良縁祈願に訪れる人が多いです。辺津宮のむすびの樹が特に人気です。
金運上昇
弁財天は財福の神です。金運上昇、商売繁盛のご利益があります。銭洗白龍王で銭を洗うと金運が上がるとされます。
芸能上達
弁財天は音楽や芸能の神です。芸能人や音楽家が参拝します。技芸の向上を願います。
海上安全
海の神を祀ることから海上安全のご利益があります。漁師や船乗りが参拝します。サーファーも訪れます。
交通安全
旅の安全を守る神として信仰されます。交通安全のお守りも人気です。
厄除け
災厄を祓うご利益があります。厄年の方が参拝します。
学業成就
弁財天は知恵の神でもあります。受験生が合格祈願に訪れます。
年中行事
初詣(1月1日から3日)
正月三が日は多くの初詣客で賑わいます。江の島全体が参拝者で埋まります。
節分祭(2月3日)
豆まきが行われます。福豆が撒かれます。
天王祭(7月中旬)
江の島の夏の大祭です。神輿が海に入る勇壮な祭りです。多くの見物客で賑わいます。
八坂神社例祭
天王祭とも呼ばれます。江戸時代から続く伝統行事です。
八臂弁財天御開帳(4月、10月)
通常非公開の八臂弁財天像が公開されます。特別な機会です。
大祓式(6月、12月)
半年間の穢れを祓う神事です。茅の輪くぐりが行われます。
お守りと授与品
縁結び守
良縁を願うお守りです。ピンク色が人気です。むすびの樹の絵馬とセットで求める人が多いです。
金運守
金運上昇のお守りです。弁財天のご加護があるとされます。
芸能上達守
芸能や音楽の上達を願うお守りです。芸能人や音楽家に人気です。
海上安全守
海の安全を守るお守りです。船乗りやサーファーが求めます。
交通安全守
旅の安全を守るお守りです。車のお守りも人気です。
御朱印
辺津宮、中津宮、奥津宮それぞれで御朱印がいただけます。三社巡りをして三つ集める人が多いです。御朱印帳も販売されています。江の島らしいデザインです。
絵馬
むすびの樹に奉納するピンクの絵馬が人気です。縁結びの願いが書かれています。
参拝方法とマナー
基本的な参拝作法
瑞心門で一礼します。参道を進みます。手水舎で身を清めます。辺津宮、中津宮、奥津宮の順に参拝します。各社殿で二礼二拍手一礼します。静かに祈りを捧げます。
手水の作法
右手で柄杓を持ち左手を清めます。左手に持ち替えて右手を清めます。右手に戻して左手に水を受け口をすすぎます。もう一度左手を清めます。柄杓を立てて柄を清めます。
三社巡り
時間があれば辺津宮、中津宮、奥津宮の三社全てを参拝します。それぞれ異なるご利益があります。完全に参拝するには往復で2時間程度かかります。
写真撮影
境内での撮影は基本的に可能です。社殿内部や奉安殿内は撮影禁止の場合があります。他の参拝者の迷惑にならないよう配慮します。
おすすめの参拝ルート
標準コース
江の島入口から瑞心門をくぐります。参道を登ります(またはエスカー利用)。辺津宮を参拝します。奉安殿で弁財天を拝観します。むすびの樹で縁結び祈願します。中津宮を参拝します。奥津宮を参拝します。来た道を戻ります。所要時間は1時間半から2時間です。
じっくりコース
標準コースに加えてサムエル・コッキング苑を散策します。江の島シーキャンドルに登ります。稚児ヶ淵まで降ります。江の島岩屋を見学します。海岸沿いを歩きます。所要時間は3時間から4時間です。
エスカー利用コース
体力に自信がない人はエスカーを利用します。楽に上まで行けます。参拝後は階段で降りることもできます(下りは楽です)。所要時間は1時間から1時間半です。
観光満喫コース
江島神社参拝に加えて江の島グルメを楽しみます。しらす丼、海鮮料理、貝料理など。参道の店を巡ります。お土産を買います。半日から1日のコースです。
アクセス方法
電車でのアクセス
小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅から徒歩約15分です。江ノ島電鉄江ノ島駅から徒歩約20分です。湘南モノレール湘南江の島駅から徒歩約20分です。3路線が利用できます。片瀬江ノ島駅が最も近いです。
徒歩でのアクセス
駅から江の島大橋を渡ります。歩行者専用の橋です。海を見ながら歩けます。橋を渡ると江の島入口に到着します。そこから参道を登ります。
自動車でのアクセス
国道134号線沿いです。島内には駐車場がいくつかあります。休日は混雑します。早めの到着がおすすめです。駐車料金は1日1000円から2000円程度です。
駐車場情報
江の島なぎさ駐車場が最大です(327台)。その他にも民間駐車場が複数あります。夏季や休日は満車になりやすいです。公共交通機関の利用がおすすめです。
周辺の観光スポット
新江ノ島水族館
江の島の対岸にある水族館です。イルカショーが人気です。相模湾の海洋生物が見られます。家族連れにおすすめです。
片瀬海岸
湘南を代表する海水浴場です。夏は多くの海水浴客で賑わいます。マリンスポーツも楽しめます。
江ノ島電鉄
江ノ電の愛称で親しまれるローカル線です。レトロな電車が人気です。鎌倉まで海沿いを走ります。
鎌倉
江の島から江ノ電で約30分です。鶴岡八幡宮、大仏、寺社巡りが楽しめます。歴史と文化の街です。
茅ヶ崎
サザンビーチちがさきがあります。サザンオールスターズの聖地です。サーフィンのメッカです。
参拝のベストシーズン
春
桜が美しい季節です。気候が良く参拝しやすいです。ゴールデンウィークは混雑します。
夏
海水浴シーズンで最も賑わいます。天王祭が行われます。暑いですが海風が心地よいです。大変混雑します。
秋
気候が良く参拝に最適です。紅葉も楽しめます。比較的空いています。
冬
初詣は混雑します。それ以外は静かです。富士山が美しく見えます。空気が澄んでいます。冬の海も趣があります。
参拝時の注意点
参拝時間
境内は基本的に24時間参拝可能です。社務所は朝8時半から夕方17時頃までです。奉安殿、サムエル・コッキング苑、江の島岩屋は営業時間があります。
所要時間
辺津宮のみなら30分程度です。三社全て参拝するなら1時間半から2時間です。観光も含めると3時間から半日です。
混雑状況
休日は混雑します。夏季は特に混みます。ゴールデンウィーク、お盆、正月は大混雑します。平日の午前中が比較的空いています。
服装
特別な服装は不要ですが清潔感のある服装が望ましいです。階段が多いので歩きやすい靴が必須です。夏は日差しが強いので帽子や日傘があると良いです。
体力
島全体が坂と階段です。体力が必要です。エスカーを利用すれば楽に参拝できます。水分補給を忘れずに。
まとめ
江島神社は約1500年の歴史を持つ弁財天信仰の聖地です。江の島の島内に鎮座し、辺津宮、中津宮、奥津宮の三宮から成ります。
宗像三女神を祀り、縁結び、金運上昇、芸能上達、海上安全など様々なご利益があります。日本三大弁財天の一つとして全国的に知られています。
瑞心門、三つの宮、奉安殿の弁財天、むすびの樹、江の島シーキャンドル、稚児ヶ淵、江の島岩屋など見どころが豊富です。海と自然が一体となった神域です。
片瀬江ノ島駅から徒歩約15分、江の島大橋を渡ってアクセスします。新江ノ島水族館、片瀬海岸、鎌倉など周辺の観光スポットも充実しています。
縁結びを願う人、金運上昇を祈る人、芸能上達を目指す人、海の安全を願う人、湘南観光を楽しむ人。多くの人に愛される江島神社は、海に浮かぶ神秘的な島の神社です。ぜひ三社全てを参拝して江の島の魅力を満喫してください。

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