就労継続支援B型の相談!何から話す?スムーズに進めるための完全ガイド

「就労継続支援B型を利用したいけど、相談で何を話せばいい?」「どこまで話すべき?」「言いにくいことも話さなきゃダメ?」初めての相談は、何から話せば良いか分からず、不安になるものです。本記事では、相談の流れ、最初に話すべきこと、聞かれること、準備すべきもの、話しにくいことへの対処、そしてスムーズに相談を進めるコツを詳しく解説します。

就労継続支援B型の相談とは

まず、相談の基本を理解しましょう。

相談の目的

就労継続支援B型の利用を検討している人が、専門家に相談し、以下を行います。

  • 自分の状況を伝える
  • 就労継続支援B型が適しているか確認する
  • 利用までの流れを知る
  • 必要な手続きを進める
  • 適切な事業所を紹介してもらう

相談先

1. 相談支援事業所(基幹相談支援センター、委託相談支援事業所)

最も一般的な相談先です。

相談支援専門員が、障害福祉サービス全般の相談に乗ってくれます。

探し方    市区町村の障害福祉課に問い合わせる、インターネットで「地域名 相談支援事業所」で検索。

2. 市区町村の障害福祉課

自治体の窓口でも相談できます。

3. 地域活動支援センター

障害者の日中活動を支援する施設で、相談も受け付けています。

4. 医療機関のソーシャルワーカー(精神保健福祉士など)

通院している病院やクリニックのソーシャルワーカーに相談できます。

5. 就労継続支援B型の事業所

直接、事業所に相談することもできますが、まずは相談支援事業所を通す方がスムーズです。

相談は無料

これらの相談は、すべて無料です。

相談前の準備

相談をスムーズに進めるための準備です。

1. 自分の状況を整理する

以下を簡単に整理しておきます。

基本情報

  • 名前、年齢、住所
  • 家族構成(一人暮らし、家族と同居など)
  • 連絡先(電話番号、メールアドレス)

障害・病気について

  • 診断名(うつ病、統合失調症、発達障害など)
  • いつ頃から?(発症時期)
  • 現在の症状、困りごと
  • 通院の有無、服薬の有無
  • 障害者手帳の有無(種類、等級)

現在の状況

  • 無職、休職中、在職中、学生など
  • 収入の有無(障害年金、生活保護など)
  • 日中の過ごし方

過去の経歴

  • 学歴(最終学歴)
  • 職歴(これまでの仕事)
  • 退職理由

希望・目標

  • なぜ就労継続支援B型を利用したいのか
  • 将来的にどうなりたいか(一般就労を目指すのか、B型で働き続けたいのか)

2. 必要な書類を準備する

必須ではないが、あると良いもの

  • 障害者手帳(持っている場合)
  • 診断書(最近のもの)
  • 年金証書(障害年金を受給している場合)
  • マイナンバーカードまたは通知カード
  • 健康保険証
  • 印鑑
  • メモ帳と筆記用具

初回相談では、すべて揃っていなくても大丈夫です。

3. 質問リストを作る

聞きたいことを、事前にメモしておきます。

  • 就労継続支援B型とは具体的にどんなサービスか?
  • 自分は利用できるのか?
  • 利用までの流れは?
  • どのくらい時間がかかるのか?
  • 費用はかかるのか?
  • どんな事業所があるのか?

4. 予約する

多くの相談支援事業所は予約制です。

電話またはメールで予約します。

電話の例     「就労継続支援B型の利用を考えていて、相談したいのですが、予約できますか?」

相談当日の流れ

一般的な相談の流れです。

1. 受付・挨拶(5分)

受付で名前を伝え、相談支援専門員と挨拶します。

2. 相談の目的を伝える(5分)

最初に、「何のために来たか」を簡単に伝えます。

    「就労継続支援B型を利用したいと思って、相談に来ました」 「働きたいけど、一般就労は難しくて、B型が良いと聞いたので」

3. 現在の状況を聞かれる(20〜30分)

相談支援専門員から、様々な質問をされます(後述)。

4. 就労継続支援B型の説明(10〜15分)

サービスの内容、利用条件、利用までの流れなどを説明してもらいます。

5. 今後の流れを決める(10〜15分)

次にすべきこと、必要な手続きなどを決めます。

6. 終了(5分)

次回の予約や、持参すべき書類などを確認します。

所要時間

初回相談    1〜1.5時間程度

2回目以降

初回で話しきれなかった場合、2回目、3回目と相談が続くこともあります。

最初に話すべきこと(開口一番)

相談が始まったとき、最初に何を話すかです。

パターン1    シンプルに目的を伝える

「就労継続支援B型を利用したいと思って、相談に来ました」

これだけでOKです。

相談支援専門員が、必要なことを順番に聞いてくれます。

パターン2    現在の状況を簡単に伝える

「現在、うつ病で無職なのですが、働きたいと思っています。就労継続支援B型というサービスがあると聞いて、相談に来ました」

少し詳しく伝えると、相談がスムーズに進みます。

パターン3    困りごとから入る

「仕事がしたいのですが、一般就労は体力的に難しくて、どうすればいいか相談したいです」

困りごとから入ると、相談支援専門員が適切なサービスを提案してくれます。

どのパターンでもOK

どの言い方でも大丈夫です。

完璧に話す必要はありません。

相談で聞かれること

相談支援専門員から、以下のようなことを聞かれます。

1. 基本情報

  • お名前は?
  • ご住所は?
  • 生年月日は?
  • ご家族は?
  • 連絡先は?

2. 障害・病気について

  • どんな障害(病気)をお持ちですか?
  • いつ頃からですか?
  • 診断を受けていますか?
  • 現在の症状は?
  • 通院していますか?
  • お薬は飲んでいますか?
  • 障害者手帳はお持ちですか?

3. 現在の生活状況

  • 現在、お仕事はされていますか?
  • 日中はどのように過ごしていますか?
  • 収入はありますか?(障害年金、生活保護など)
  • 一人暮らしですか? 家族と一緒ですか?

4. これまでの経歴

  • 学校はどこまで行かれましたか?
  • これまで、どんなお仕事をされてきましたか?
  • 退職された理由は?
  • 働いていた期間は?

5. 困りごと・希望

  • 今、困っていることは何ですか?
  • なぜ就労継続支援B型を利用したいと思いましたか?
  • どんなお仕事がしたいですか?
  • 週に何日くらい、1日何時間くらい働きたいですか?
  • 将来的には、一般就労を目指したいですか?

6. 日常生活の状況

  • 生活リズムは整っていますか?(朝起きられる、夜眠れるなど)
  • 食事は自分で作れますか?
  • お金の管理はできますか?
  • 外出はできますか?
  • 人とのコミュニケーションは?

7. サポート体制

  • ご家族のサポートはありますか?
  • 通院している病院は?
  • 他に利用しているサービスは?(デイケア、訪問看護など)

話す内容のポイント

1. 正直に話す

良く見せようとしたり、隠したりせず、正直に話します。

正確な情報がないと、適切な支援ができません。

2. 完璧に話す必要はない

言葉に詰まっても、順序が前後しても、大丈夫です。

相談支援専門員が、うまく聞き出してくれます。

3. 分からないことは「分からない」

「将来どうなりたいですか?」と聞かれて、分からなければ「まだ分かりません」と正直に答えます。

4. メモを見ながらでOK

事前に準備したメモを見ながら話しても大丈夫です。

5. 感情も伝える

「不安です」「怖いです」「自信がありません」という気持ちも、遠慮せず伝えます。

6. 長々と話す必要はない

簡潔に、要点を伝えれば十分です。

相談支援専門員が、必要なことは質問してくれます。

話しにくいことへの対処

言いにくいこと、恥ずかしいこと、どう対処すればいいでしょうか。

1. 相談支援専門員は守秘義務がある

相談内容は、本人の同意なしに他人に漏れることはありません。

安心して話してください。

2. 話したくないことは話さなくて良い

「これは話したくない」ということは、無理に話す必要はありません。

「それについては、今は話したくないです」と言っても大丈夫です。

3. 少しずつ話す

初回で全部話す必要はありません。

信頼関係ができてから、少しずつ話すこともできます。

4. 書いて渡す

口で言いにくいことは、紙に書いて渡す方法もあります。

5. 家族や支援者に代弁してもらう

どうしても自分で話せない場合、家族や他の支援者に代わりに話してもらうこともできます。

よくある「話しにくいこと」

精神疾患の詳細

「統合失調症です」「双極性障害です」と言いにくい場合、「精神的な病気があります」だけでも最初はOKです。

職歴のブランク

「何年も働いていない」「すぐに辞めてしまった」という経歴も、正直に話した方が、適切な支援を受けられます。

対人関係のトラブル

「職場でトラブルを起こした」「いじめられた」という経験も、話した方が良いです。

同じことを繰り返さないためのサポートが受けられます。

生活保護・借金

経済的な問題も、隠さず話した方が、総合的な支援を受けられます。

発達障害の診断

「発達障害と言われるのが嫌」という気持ちもあるでしょうが、診断を伝えることで、適切な配慮を受けられます。

家族関係の問題

家族との関係が悪い、虐待を受けていた、などの情報も、支援に必要です。

相談で確認すべきこと(聞くべきこと)

相談支援専門員に聞くべきことです。

1. 利用条件

「私は、就労継続支援B型を利用できますか?」

2. 利用までの流れ

「利用を開始するまで、どんな手続きが必要ですか?」

3. 期間

「利用開始まで、どのくらい時間がかかりますか?」

4. 費用

「利用料金はかかりますか?」

(所得に応じて負担額が決まります。多くの人は無料)

5. 事業所の紹介

「この地域には、どんな事業所がありますか?」 「自分に合いそうな事業所を紹介してもらえますか?」

6. 見学・体験

「事業所の見学や体験はできますか?」

7. 他のサービスとの併用

「他のサービス(デイケア、訪問看護など)と併用できますか?」

8. 次のステップ

「次は、何をすればいいですか?」

9. 不安なこと

「〇〇が不安なのですが、大丈夫でしょうか?」

遠慮せず、不安を伝えます。

相談後にすること

1. 内容を整理する

相談内容を、メモやノートに整理します。

時間が経つと忘れるため、すぐに記録します。

2. 指示されたことを実行する

「次回までに診断書を用意してください」など、指示されたことを実行します。

3. 次回の予約を確認

次回の相談日時を確認します。

4. 家族や関係者に報告

必要に応じて、家族や医療機関に報告します。

5. 疑問が出たら連絡

後で疑問が出たら、遠慮せず相談支援事業所に電話やメールで聞きます。

相談がうまくいくコツ

1. リラックスする

緊張するのは当然ですが、深呼吸して、リラックスします。

相談支援専門員は、味方です。

2. 分からないことは聞く

「今の説明、よく分からなかったのですが…」と遠慮せず聞きます。

3. メモを取る

重要なことはメモを取ります。

「メモを取ってもいいですか?」と確認すると、さらに丁寧です。

4. 焦らない

1回の相談で全部決める必要はありません。

何回かに分けて、ゆっくり進めます。

5. 遠慮しない

「こんなこと聞いていいのかな?」と遠慮せず、何でも聞きます。

6. 正直に話す

良く見せようとせず、困っていることを正直に話します。

7. 希望を伝える

「〇〇がしたい」「△△は避けたい」という希望を、はっきり伝えます。

8. 感謝を伝える

相談の最後に、「今日はありがとうございました」と感謝を伝えます。

電話やメールでの相談

対面が難しい場合、電話やメールでも相談できます。

電話相談

メリット

  • 自宅から相談できる
  • 対面より緊張しない人もいる

デメリット

  • 表情が見えない
  • 書類を見せられない

コツ

  • メモを手元に用意しておく
  • 静かな環境で電話する
  • 聞き取れなかったら、「もう一度お願いします」と言う

メール相談

メリット

  • 自分のペースで書ける
  • 記録が残る

デメリット

  • 返信に時間がかかる
  • ニュアンスが伝わりにくい

コツ

  • 件名を明確に(例「就労継続支援B型の相談希望」)
  • 簡潔に、要点を書く
  • 連絡先を明記する

よくある質問(FAQ)

Q1. 相談に行ったら、必ず就労継続支援B型を利用しなければなりませんか?

A. いいえ、相談だけで終わっても大丈夫です。

相談の結果、「やっぱり違うサービスの方が良い」と思ったら、そう伝えます。

Q2. 相談は何回でもできますか?

A. はい、何回でも相談できます。

納得いくまで、相談してください。

Q3. 家族と一緒に相談に行ってもいいですか?

A. もちろん大丈夫です。

ただし、本人の意見も尊重されます。

Q4. 診断書がなくても相談できますか?

A. はい、相談はできます。

ただし、利用には医師の意見書などが必要になります。

Q5. 相談したことが、職場や学校に知られませんか?

A. 守秘義務があるため、本人の同意なしに情報が漏れることはありません。

Q6. 相談支援専門員と合わない場合、変えられますか?

A. はい、変えられます。

「別の相談支援専門員に相談したい」と事業所に伝えます。

Q7. 相談の予約を忘れてしまったら?

A. すぐに連絡して謝罪し、別の日時に変更してもらいます。

まとめ

就労継続支援B型の相談では、最初に「就労継続支援B型を利用したいと思って、相談に来ました」と目的を伝えれば大丈夫です。

相談支援専門員が、必要なことを順番に聞いてくれます。

相談前の準備としては、自分の状況(障害・病気、現在の状況、過去の経歴、希望)を整理し、必要な書類(障害者手帳、診断書など)を準備し、質問リストを作り、予約します。

相談では、基本情報、障害・病気について、現在の生活状況、これまでの経歴、困りごと・希望、日常生活の状況、サポート体制などを聞かれます。

話す内容のポイントは、正直に話す、完璧に話す必要はない、分からないことは「分からない」と言う、メモを見ながらでOK、感情も伝える、簡潔に要点を伝える、です。

話しにくいことは、守秘義務があること、話したくないことは話さなくて良いこと、少しずつ話す、書いて渡す、家族に代弁してもらう、という対処法があります。

相談では、利用条件、利用までの流れ、期間、費用、事業所の紹介、見学・体験、他サービスとの併用、次のステップ、不安なことを確認します。

相談がうまくいくコツは、リラックスする、分からないことは聞く、メモを取る、焦らない、遠慮しない、正直に話す、希望を伝える、感謝を伝える、です。

相談は、あなたの新しい一歩を支援するためのものです。

完璧に話す必要はありません。相談支援専門員は、あなたの味方です。

勇気を持って、相談に行ってみてください。応援しています!

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