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障害のある人がSNSで巻き込まれやすいトラブル、どう予防するか、トラブルが起きた時の対処法などについて知りたい方に向けて、よくあるトラブル、原因、予防策、対処法、家族ができる支援などを詳しく解説します。SNSは便利ですが、リスクも理解して安全に使うことが大切です。
障害者がSNSで巻き込まれやすいトラブル
障害者がSNSで巻き込まれやすいトラブルについて説明します。
詐欺・金銭トラブルです。最も多いトラブルの一つです。投資詐欺、副業詐欺、架空請求、フィッシング詐欺などに巻き込まれます。障害のある人は騙されやすいと見なされ、狙われることがあります。
個人情報の流出です。本名、住所、電話番号、銀行口座、障害の詳細など、個人情報を安易に公開してしまい、悪用されることがあります。
出会い系トラブルです。SNSで知り合った人と実際に会い、性的被害、暴力、金銭被害などに遭うことがあります。恋愛感情を利用して騙されます。
誹謗中傷・いじめです。障害のことをからかわれる、悪口を書かれる、集団でいじめられるなどの被害に遭います。精神的なダメージが大きいです。
なりすましです。自分のアカウントを乗っ取られる、自分の写真を使って偽アカウントを作られるなどの被害です。
詐欺の加害者にされることです。自分のアカウントが乗っ取られ、友人に詐欺メッセージを送る加害者にされることがあります。
依存症です。SNSにのめり込み、何時間も使い続ける、SNSがないと不安になるなど、依存症になることがあります。
炎上トラブルです。不適切な投稿をして炎上する、個人情報が特定されるなどのトラブルです。
ネットワークビジネス・マルチ商法への勧誘です。友達になった人から、ネットワークビジネス、マルチ商法に勧誘されることがあります。
著作権侵害です。他人の写真、イラスト、文章などを無断で使用し、著作権侵害をしてしまうことがあります。
なぜ障害者が狙われやすいのか
なぜ障害者がSNSトラブルに巻き込まれやすいのかについて説明します。
判断力が十分でないことです。知的障害、発達障害などがある場合、状況判断、危険予測が苦手なことがあります。詐欺だと見抜けない、疑うことを知らないなどです。
承認欲求が強いことです。孤独感、疎外感を抱えていることが多く、SNSで認められたい、友達が欲しいという承認欲求が強いです。その弱みにつけ込まれます。
社会経験が少ないことです。学校や職場での経験が少なく、社会の仕組み、人間関係の裏表などを知りません。純粋に信じてしまいます。
孤立していることです。リアルな友人、相談相手が少なく、孤立しています。SNS上の人が唯一の友達になり、依存してしまいます。
断れないことです。嫌なことでも断れない、NOと言えない性格の人が多いです。要求を受け入れてしまいます。
お金の管理が苦手なことです。金銭感覚が乏しい、計画的にお金を使えないなどの特性があり、詐欺に引っかかりやすいです。
ルールや常識が分からないことです。SNSの暗黙のルール、社会常識などが分からず、不適切な投稿をしてしまうことがあります。
親切な人だと思い込むことです。SNSで優しくしてくれる人を、本当に親切な人だと思い込みます。裏があるかもしれないと疑いません。
情報リテラシーが低いことです。フェイクニュース、詐欺メッセージを見抜く力が弱いです。すべてを真実だと信じてしまいます。
相談できないことです。トラブルに巻き込まれても、恥ずかしい、怒られると思い、家族や支援者に相談できません。被害が拡大します。
よくあるSNSトラブルの具体例
よくあるSNSトラブルの具体例について説明します。
投資詐欺です。簡単に儲かる、絶対に儲かるなどと言われ、投資に勧誘されます。お金を振り込むと、相手と連絡が取れなくなります。仮想通貨、FX、株式投資などの名目です。
副業詐欺です。スマホで簡単に稼げる、在宅で月〇〇万円などと勧誘されます。教材費、登録料などの名目でお金を払わされますが、実際には稼げません。
架空請求です。利用していないサービスの料金を請求される、未払い金があると脅されるなどです。実際には利用していないのに、払ってしまうことがあります。
ロマンス詐欺です。SNSで優しく接してくれる異性と仲良くなり、恋愛感情を抱きます。その後、お金を貸してほしい、投資を一緒にしようなどと言われ、お金を騙し取られます。
個人情報を聞き出される詐欺です。アンケートに答えるだけで報酬がもらえるなどと言われ、個人情報を入力させられます。その情報が悪用されます。
アカウント乗っ取りです。パスワードを盗まれる、フィッシングサイトに誘導されるなどして、アカウントを乗っ取られます。友人に詐欺メッセージを送られます。
写真や動画の悪用です。自分の写真や動画を送ったら、それを拡散される、脅しに使われるなどの被害です。
誹謗中傷です。障害のことを書き込んだら、差別的なコメントを大量に書かれる、いじめられるなどです。
出会い系での被害です。SNSで知り合った人と会ったら、性的被害に遭う、暴力を振るわれる、お金を取られるなどの被害です。
ネットワークビジネスへの勧誘です。友達になった人から、サプリメント、化粧品などを買うよう勧誘される、会員になるよう勧誘されるなどです。
炎上トラブルです。不適切な発言、写真を投稿したら、大量の批判コメントが来る、個人情報が特定されるなどです。
SNSトラブルの予防策
SNSトラブルの予防策について説明します。
個人情報を公開しないことです。最も重要です。本名、住所、電話番号、学校名、職場名、銀行口座、障害の詳細などは公開しません。プロフィールには最小限の情報だけを載せます。
知らない人と繋がらないことです。リアルで会ったことがない人、素性の分からない人とは友達にならない、フォローしないことが安全です。
簡単に信じないことです。SNS上の情報、知らない人からのメッセージを簡単に信じません。疑う習慣を持ちます。
お金の話には乗らないことです。儲かる話、投資の話、お金を貸してほしいという話は、すべて詐欺だと思って断ります。
会わないことです。SNSで知り合った人とは、実際には会いません。会うのは危険です。
写真や動画を送らないことです。自分の写真、動画、個人が特定できる画像などは、知らない人に送りません。一度送ると、取り返しがつきません。
パスワードを強固にすることです。パスワードは複雑にする、定期的に変更する、他人に教えないなどを徹底します。
二段階認証を設定することです。SNSアカウントに二段階認証を設定し、乗っ取りを防ぎます。
プライバシー設定を厳しくすることです。投稿を友達だけに公開する、知らない人からのメッセージを受け取らないなど、プライバシー設定を厳しくします。
不審なリンクをクリックしないことです。知らない人から送られてきたリンク、怪しいサイトのリンクはクリックしません。フィッシング詐欺の可能性があります。
すぐに返信しないことです。メッセージが来ても、すぐに返信せず、一度冷静になって考えます。焦らせる、急がせる相手は詐欺の可能性が高いです。
家族や支援者に相談することです。迷った時、不安な時は、家族、支援者に相談してから判断します。一人で決めません。
SNS利用のルールを決めることです。利用時間、投稿内容、友達申請の基準などのルールを、家族や支援者と一緒に決めます。
定期的に見守ってもらうことです。家族や支援者に、定期的にSNSの使い方をチェックしてもらいます。
トラブルが起きた時の対処法
トラブルが起きた時の対処法について説明します。
すぐに家族や支援者に相談することです。最も重要です。トラブルに気づいたら、すぐに家族、支援者に相談します。隠さず、正直に話します。
警察に相談することです。詐欺被害、性的被害、脅迫などの場合、警察に相談します。最寄りの警察署、または警察相談専用電話#9110に電話します。
消費生活センターに相談することです。金銭トラブル、詐欺被害の場合、消費生活センター電話188に相談します。専門の相談員がアドバイスしてくれます。
証拠を保存することです。トラブルに関するメッセージ、画像、動画、取引記録などのスクリーンショットを保存します。証拠があると、警察や弁護士に相談しやすいです。
相手との連絡を断つことです。詐欺、ストーカー、嫌がらせなどの相手とは、すぐに連絡を断ちます。ブロックします。
アカウントを削除または非公開にすることです。被害が拡大しそうな場合、一時的にアカウントを削除または非公開にします。
パスワードを変更することです。アカウントが乗っ取られた、乗っ取られそうな場合、すぐにパスワードを変更します。
銀行口座を凍結することです。銀行口座情報が漏れた場合、すぐに銀行に連絡し、口座を凍結します。
弁護士に相談することです。深刻な被害の場合、弁護士に相談します。法テラス電話0570-078374で、無料法律相談を受けられます。
SNSの運営会社に通報することです。誹謗中傷、なりすまし、不適切なアカウントなどは、SNSの運営会社に通報します。削除してもらえることがあります。
サイバー犯罪相談窓口に相談することです。各都道府県警察にサイバー犯罪相談窓口があります。ネット上の犯罪被害について相談できます。
一人で抱え込まないことです。恥ずかしい、怒られると思っても、一人で抱え込まず、必ず誰かに相談します。
家族ができる支援
家族ができるSNSトラブル予防の支援について説明します。
SNSの使い方を一緒に学ぶことです。家族も一緒にSNSの使い方、リスクについて学びます。本人に教えるだけでなく、一緒に学ぶ姿勢が大切です。
ルールを一緒に決めることです。SNS利用のルール利用時間、投稿内容、友達申請の基準などを、本人と一緒に決めます。一方的に押し付けません。
定期的に見守ることです。本人の了解を得て、定期的にSNSの使い方をチェックします。怪しい人と繋がっていないか、不適切な投稿をしていないかなどを確認します。
プライバシー設定を一緒に確認することです。プライバシー設定が適切か、一緒に確認します。公開範囲を友達だけにする、位置情報をオフにするなどを設定します。
本人のアカウント情報を共有してもらうことです。万が一のトラブルに備えて、アカウント名、パスワードなどを共有してもらいます。ただし、本人の同意が必要です。
怪しいメッセージが来たら見せてもらうことです。知らない人からのメッセージ、怪しいメッセージが来たら、返信する前に見せてもらうルールにします。
お金を要求されたら必ず相談することです。SNSで知り合った人からお金を要求されたら、必ず家族に相談するルールにします。絶対にその場で払わないことを約束します。
相談しやすい関係を作ることです。トラブルがあった時、すぐに相談できる関係を作ります。責めない、怒らない、話を聞くことが大切です。
過度に制限しないことです。危険だからと完全に禁止すると、隠れて使うようになります。適度な見守りと自由のバランスが大切です。
トラブルが起きても責めないことです。トラブルが起きた時、本人を責めません。被害者です。一緒に対処することを伝えます。
専門家に相談することです。家族だけで対応できない場合、発達障害者支援センター、相談支援専門員、警察などの専門家に相談します。
支援者ができる支援
福祉サービス事業所などの支援者ができる支援について説明します。
SNS利用に関する学習会を開くことです。利用者向けに、SNSの使い方、リスク、トラブル予防などの学習会を定期的に開きます。
個別支援計画にSNS利用を盛り込むことです。SNSの安全な使い方を学ぶ、トラブル予防のルールを守るなどを、個別支援計画に盛り込みます。
日常的に声をかけることです。SNSで何か変わったことはないか、困っていることはないかなど、日常的に声をかけます。相談しやすい関係を作ります。
トラブルの兆候に気づくことです。お金の使い方が荒い、様子がおかしい、知らない人の話をするなど、トラブルの兆候に気づきます。
家族と連携することです。利用者のSNS利用について、家族と情報共有します。家族と一緒に見守ります。
トラブルが起きたらすぐに対応することです。トラブルに気づいたら、すぐに家族に連絡する、必要に応じて警察に通報するなど、迅速に対応します。
相談窓口を教えることです。消費生活センター、警察、サイバー犯罪相談窓口など、相談できる窓口を教えます。
SSTでロールプレイを行うことです。怪しいメッセージが来たらどうするか、お金を要求されたらどう断るかなど、ロールプレイで練習します。
見守りアプリの活用を提案することです。家族と一緒に使える見守りアプリペアレンタルコントロールアプリなどの活用を提案します。
障害種別の注意点
障害種別のSNS利用の注意点について説明します。
知的障害の場合です。文字の読み書きが苦手、判断力が十分でないなどの特性があります。音声通話での詐欺、簡単な文章の詐欺メッセージに引っかかりやすいです。写真や動画を多用するSNSInstagram、TikTokなどが好まれますが、個人情報が特定されやすいです。支援者や家族の見守りが特に重要です。
ASD自閉スペクトラム症の場合です。社会的なルール、暗黙の了解が分からないことがあります。不適切な投稿をしてしまう、相手の悪意に気づかないなどのリスクがあります。興味のあることに没頭し、長時間SNSを使い続けることがあります。ルールを明確にする、時間制限を設けるなどが有効です。
ADHD注意欠如・多動症の場合です。衝動的に投稿してしまう、よく考えずにリンクをクリックする、パスワード管理が杜撰などのリスクがあります。依存しやすい傾向もあります。投稿前に一呼吸置く、パスワードマネージャーを使うなどの工夫が必要です。
精神障害の場合です。うつ病、双極性障害などの場合、病状によってSNS利用が過度になる、不適切な投稿をするなどのリスクがあります。調子が悪い時はSNSを控える、信頼できる人に見守ってもらうなどが有効です。
安全なSNS利用のためのルール例
安全なSNS利用のためのルール例を示します。
これらは一例です。本人の障害の程度、年齢、理解力などに応じて、カスタマイズします。
個人情報に関するルールです。本名、住所、電話番号、学校名、職場名は書かない、顔写真を投稿しない、位置情報をオフにする、障害の詳細は書かないなどです。
友達申請に関するルールです。リアルで会ったことがある人だけ友達になる、知らない人からの友達申請は断る、友達になる前に家族や支援者に相談するなどです。
メッセージに関するルールです。知らない人からのメッセージは無視する、怪しいメッセージは家族や支援者に見せる、すぐに返信しないで一度考えるなどです。
お金に関するルールです。お金の話が出たらすぐに家族や支援者に相談する、SNSで知り合った人にお金を渡さない、振り込まない、投資の話は断るなどです。
会うことに関するルールです。SNSで知り合った人とは会わない、もし会う場合は必ず家族や支援者に相談する、一人では会わないなどです。
投稿に関するルールです。投稿する前に家族や支援者にチェックしてもらう、他人の悪口は書かない、写真を投稿する時は個人情報が写っていないか確認するなどです。
利用時間に関するルールです。1日〇時間までにする、夜〇時以降は使わない、食事中は使わないなどです。
まとめ
障害者のSNSトラブルは、予防と対処が重要です。
よくあるトラブルは、詐欺・金銭トラブル投資、副業、架空請求、ロマンス詐欺など、個人情報流出、出会い系トラブル、誹謗中傷・いじめ、なりすまし、詐欺の加害者にされる、依存症、炎上、ネットワークビジネス勧誘、著作権侵害などです。
障害者が狙われやすい理由は、判断力が十分でない、承認欲求が強い、社会経験が少ない、孤立、断れない、お金の管理が苦手、ルールや常識が分からない、親切な人だと思い込む、情報リテラシーが低い、相談できないなどです。
予防策は、個人情報を公開しない、知らない人と繋がらない、簡単に信じない、お金の話には乗らない、会わない、写真や動画を送らない、パスワードを強固に、二段階認証設定、プライバシー設定を厳しく、不審なリンクをクリックしない、すぐに返信しない、家族や支援者に相談、SNS利用ルールを決める、定期的に見守ってもらうなどです。
トラブルが起きた時の対処は、すぐに家族や支援者に相談、警察に相談、消費生活センター電話188、証拠保存、相手との連絡を断つ、アカウント削除または非公開、パスワード変更、銀行口座凍結、弁護士に相談、SNS運営会社に通報、サイバー犯罪相談窓口、一人で抱え込まないなどです。
家族ができる支援は、SNSの使い方を一緒に学ぶ、ルールを一緒に決める、定期的に見守る、プライバシー設定を一緒に確認、アカウント情報共有、怪しいメッセージを見せてもらう、お金を要求されたら必ず相談、相談しやすい関係、過度に制限しない、トラブルが起きても責めない、専門家に相談などです。
支援者ができる支援は、学習会開催、個別支援計画に盛り込む、日常的に声かけ、トラブルの兆候に気づく、家族と連携、すぐに対応、相談窓口を教える、SSTでロールプレイ、見守りアプリ提案などです。
障害種別の注意点、安全なSNS利用のためのルール例も参考にしてください。
障害者のSNSトラブルに悩んでいる方、予防したい方は、家族、支援者、発達障害者支援センター、相談支援専門員などに相談してください。一人で抱え込まず、周囲の力を借りてください。SNSは便利なツールですが、リスクも理解して、安全に使うことが大切です。適切なルール、見守り、教育で、トラブルを予防できます。

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