障害者の親の会(大人向け) 参加するメリットと全国の団体リスト

お子さんの将来を考え、B型施設を探している保護者の方へ
障害のあるお子さんに合った選択をするために、まず知っておきたい基本ガイド

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「障害のある子が大人になったけれど、相談できる親の会はあるのか」「子どもの頃は療育仲間がいたけれど、大人になると孤立してしまった」「親亡き後のことを話せる場所がほしい」「同じ悩みを持つ親と情報交換したい」。障害のある大人の子を持つ親の多くが、孤立と不安を抱えています。

親の会は、同じ悩みを持つ親同士が支え合い、情報交換をする場です。子ども向けの親の会は多いですが、大人向けの親の会も存在します。本記事では、大人向け親の会に参加するメリット、全国の主要な親の会リスト、参加方法、オンライン親の会、そして親の会がない場合の対処法について詳しく解説します。

目次

親の会とは

基本的な理解

同じ立場の親同士の集まり

親の会とは、障害のある人の親同士が集まり、悩みを共有し、情報交換し、支え合う会です。

ピアサポート

専門家ではなく、同じ立場の親同士だからこそわかり合える、ピアサポートが特徴です。

全国各地に存在

全国各地に、障害種別や地域別の親の会が存在します。

子ども向けと大人向けの違い

子ども向け親の会

子どもの療育、教育、進路などについて情報交換する会です。参加者が多く、活動も盛んです。

大人向け親の会

大人の障害者の親の会です。親亡き後、就労、生活、グループホーム、成年後見制度などについて情報交換します。

大人向け親の会の特徴

  • 子ども向けより数が少ない
  • 高齢の親が多い
  • 親亡き後への不安を共有
  • グループホームや施設の情報交換
  • 経済的な準備についての情報交換

大人向け親の会に参加するメリット

大人向け親の会に参加するメリットを説明します。

1. 孤立から解放される

自分だけじゃない

同じ悩みを持つ親と出会うことで、「自分だけじゃない」と思えます。

共感してもらえる

専門家には理解されにくい親ならではの悩みを、共感してもらえます。

2. 親亡き後の情報が得られる

最も重要な情報

親亡き後のこと(グループホーム、入所施設、成年後見制度、経済的準備など)について、実際の経験に基づいた情報が得られます。

  • 「○○のグループホームは、空きが出たらすぐに連絡してくれる」
  • 「△△の施設は、医療的ケアに対応している」
  • 「成年後見制度は、○○弁護士が親切だった」
  • 「障害者扶養共済制度は、早めに入った方がいい」

3. グループホームや施設の情報

生の情報

グループホームや施設について、利用している親から生の情報が得られます。

  • 「○○のグループホームは、雰囲気が良い」
  • 「△△の施設は、食事が美味しい」
  • 「□□は、職員の入れ替わりが激しい」

4. 感情を吐き出せる

安心して話せる

不安、怒り、悲しみ、罪悪感など、様々な感情を安心して吐き出せます。

  • 「親が亡くなった後、この子はどうなるのか不安で夜も眠れない」
  • 「きょうだいに申し訳ない」
  • 「グループホームに入れるのは、親失格なのではないか」

5. 成功例を知れる

希望が持てる

親亡き後も子どもが幸せに暮らしている例を知ることで、希望が持てます。

  • 「親が亡くなった後、グループホームで楽しく暮らしている」
  • 「成年後見人が適切に財産管理をしてくれている」
  • 「きょうだいとも良好な関係を保っている」

6. 行政への働きかけ

集団の力

親の会として、行政にグループホームの増設や福祉サービスの充実を要望できます。

7. 親同士の友情

仲間ができる

同じ悩みを持つ親同士、友情が生まれます。

8. 講演会や勉強会

専門的な情報

親の会が主催する講演会や勉強会で、専門的な情報を学べます。

テーマ例

  • 成年後見制度
  • 遺言書の書き方
  • グループホームの選び方
  • 障害年金
  • 相続

9. 親自身のメンタルヘルス

ストレス軽減

悩みを共有することで、ストレスが軽減され、親自身のメンタルヘルスが改善されます。

10. 新しい視点

気づき

他の親の話を聞くことで、新しい視点や気づきが得られます。

全国の主要な大人向け親の会・団体

全国の主要な親の会・団体を紹介します。

障害種別を問わない団体

1. 全国手をつなぐ育成会連合会

知的障害者の親の会

対象

  • 知的障害児・者とその家族

活動内容

  • 情報提供
  • 相談支援
  • 行政への要望
  • 地域の育成会との連携

特徴

  • 全国各地に地域の育成会がある
  • 大人の障害者の親も多数参加

ウェブサイト

  • https://zen-iku.jp/

問い合わせ

  • 各都道府県・市区町村の育成会

2. 全国精神保健福祉会連合会(みんなねっと)

精神障害者の家族会

対象

  • 精神障害のある人とその家族

活動内容

  • 家族の相談支援
  • 情報提供
  • 啓発活動
  • 地域の家族会との連携

特徴

  • 精神障害に特化
  • 全国各地に家族会がある

ウェブサイト

  • https://seishinhoken.jp/

問い合わせ

  • 各都道府県の家族会

発達障害

3. 日本発達障害ネットワーク(JDDネット)

発達障害の全国ネットワーク

対象

  • 発達障害児・者とその家族、支援者

活動内容

  • 情報提供
  • 啓発活動
  • 年次大会の開催

ウェブサイト

  • http://jddnet.jp/

4. 日本自閉症協会

自閉症の全国組織

対象

  • 自閉症スペクトラム障害のある人とその家族

活動内容

  • 情報提供
  • 相談支援
  • 全国大会の開催
  • 地域の支部との連携

特徴

  • 全国各地に支部がある
  • 大人の自閉症の親も参加

ウェブサイト

  • http://www.autism.or.jp/

問い合わせ

  • 各都道府県の支部

5. えじそんくらぶ

ADHD中心の親の会

対象

  • ADHD児・者とその家族

活動内容

  • 親の会の開催
  • 情報提供
  • 講演会

ウェブサイト

  • http://www.e-club.jp/

身体障害

6. 日本障害者協議会(JD)

障害者全般

対象

  • すべての障害のある人とその家族

活動内容

  • 政策提言
  • 情報提供
  • 研究

ウェブサイト

  • https://www.jdnet.gr.jp/

地域の親の会

各都道府県・市区町村

各都道府県や市区町村にも、親の会が存在します。

探し方

  • 市区町村の障害福祉課に問い合わせ
  • 相談支援事業所に聞く
  • インターネットで「○○県 障害者 親の会」と検索

  • 東京都手をつなぐ親の会
  • 神奈川県手をつなぐ育成会
  • 大阪知的障害者育成会
  • 各市区町村の育成会

グループホーム利用者の家族会

グループホーム別

グループホームによっては、利用者の家族会を開催しています。

探し方

  • グループホームに問い合わせ

きょうだいの会

きょうだい向け

障害のある兄弟姉妹を持つ、きょうだい向けの会もあります。

全国障害者とともに歩む兄弟姉妹の会(全国きょうだいの会)

  • ウェブサイト:http://www.kyodai-net.com/

親の会の参加方法

親の会に参加する方法を説明します。

1. 親の会を探す

探し方

市区町村の障害福祉課に問い合わせ

  • 「大人の障害者の親の会はありますか」と聞く

相談支援事業所に聞く

  • 相談支援専門員は、地域の親の会を知っていることが多い

インターネットで検索

  • 「○○県 障害者 親の会」
  • 「○○市 育成会」
  • 「知的障害 親の会」

病院やクリニックで聞く

  • 精神科や心療内科で、家族会を紹介してもらえることがある

障害者団体に問い合わせ

  • 全国手をつなぐ育成会連合会、日本自閉症協会などに問い合わせ

2. 連絡を取る

問い合わせ

見つけた親の会に、メールまたは電話で連絡します。

聞くこと

  • 参加条件(会員登録が必要か、誰でも参加できるか)
  • 次回の開催日時
  • 場所
  • 参加費
  • 持ち物

3. 初回参加

緊張するのは当たり前

初めての参加は緊張しますが、みんな同じ立場です。温かく迎えてくれます。

自己紹介

簡単な自己紹介をします。

  • 「○○と申します。△△歳の息子がいます。知的障害があり、現在B型に通っています。親亡き後のことが不安で参加しました。よろしくお願いします」

無理に話さなくてもいい

初回は聞くだけでもOKです。

4. 継続参加

自分に合うか判断

数回参加して、自分に合うか判断します。

合わない場合

親の会にも、それぞれ雰囲気があります。合わない場合は、他の親の会を探しましょう。

オンライン親の会

コロナ禍以降、オンラインの親の会も増えています。

メリット

どこからでも参加できる

地方に住んでいても、全国の親の会に参加できます。

移動の負担がない

自宅から参加できるため、移動の負担がありません。

時間の融通が利く

録画配信の場合、好きな時間に視聴できます。

デメリット

対面のつながりがない

対面ほどの一体感やつながりは感じにくいです。

ネット環境が必要

パソコンやスマートフォン、ネット環境が必要です。

オンライン親の会の探し方

インターネット検索

  • 「障害者 親の会 オンライン」
  • 「発達障害 親の会 Zoom」

SNS

  • TwitterやFacebookで「障害者 親の会」と検索

全国団体のウェブサイト

  • 全国手をつなぐ育成会連合会、日本自閉症協会などのウェブサイトをチェック

親の会がない場合

大人向けの親の会が地域にない場合の対処法を説明します。

1. 子ども向け親の会に参加

大人の子を持つ親もいる

子ども向けの親の会でも、大人の子を持つ親が参加していることがあります。

2. 家族会に参加

精神障害の場合

精神障害の場合、精神科や心療内科が開催する家族会に参加できます。

3. 相談支援事業所で繋がる

同じ事業所の利用者の親

同じ相談支援事業所を利用している親同士で繋がることもできます。相談支援専門員に相談してみましょう。

4. グループホームの家族会

グループホーム利用者の親

グループホームによっては、利用者の家族会を開催しています。

5. オンライン親の会に参加

全国の親の会

地域に親の会がなくても、オンライン親の会なら参加できます。

6. 自分で親の会を作る

仲間を集める

同じ悩みを持つ親を集めて、自分で親の会を立ち上げることもできます。

方法

  • 相談支援事業所に協力を依頼
  • 市区町村の障害福祉課に相談
  • SNSで呼びかけ
  • チラシを作成し、福祉施設に掲示

最初は少人数でもOK

最初は2~3人の少人数から始めても構いません。

7. SNSやオンラインコミュニティ

インターネット上のつながり

SNSやオンラインコミュニティで、同じ悩みを持つ親と繋がることもできます。

注意点

  • 個人情報の取り扱いに注意
  • 信頼できる情報かどうか見極める

親の会参加時の注意点

親の会に参加する際の注意点を説明します。

1. 守秘義務を守る

他の人の話を外で話さない

親の会で聞いた他の人の話は、外で話してはいけません。

2. 人の話を否定しない

共感する

人それぞれ考え方が違います。否定せず、共感しましょう。

3. 聞くだけでもOK

無理に話さなくていい

話したくないときは、聞くだけでも構いません。

4. 自分のペースで参加

毎回参加しなくてもいい

毎回参加する必要はありません。自分のペースで参加しましょう。

5. 合わない場合は他を探す

無理しない

親の会にも相性があります。合わない場合は、他の親の会を探しましょう。

6. 専門的な相談は専門家へ

親の会は専門家ではない

親の会は、専門家ではありません。法律的な相談、医療的な相談は、専門家にしましょう。

7. 勧誘に注意

宗教やマルチ商法

まれに、宗教やマルチ商法の勧誘をする人がいます。注意しましょう。

親の会で話せるテーマ

親の会で話せるテーマの例を紹介します。

よくあるテーマ

親亡き後のこと

  • グループホームの情報
  • 入所施設の情報
  • 成年後見制度
  • 遺言書
  • 経済的な準備

日常生活のこと

  • 就労の悩み
  • 体調管理
  • 問題行動への対応
  • 薬の副作用

きょうだいのこと

  • きょうだいへの申し訳なさ
  • きょうだいの結婚
  • きょうだいとの関係

親自身のこと

  • 疲れ
  • ストレス
  • 罪悪感
  • 孤立感
  • 親の老い

制度のこと

  • 障害年金
  • 福祉サービス
  • 医療費助成
  • 税金の控除

グループホームや施設のこと

  • 見学の感想
  • 体験利用の感想
  • 入居後の様子

成功体験

  • 就職できた
  • グループホームに入居できた
  • 成年後見人が見つかった

よくある質問

Q1: 親の会は、親だけが参加できるのですか?

A: 会によって異なります。

多くの親の会は親が中心ですが、本人や支援者も参加できる会もあります。問い合わせ時に確認しましょう。

Q2: 参加費はかかりますか?

A: 会によって異なります。

無料の会もあれば、年会費や参加費(数百円~数千円)がかかる会もあります。

Q3: 会員登録が必要ですか?

A: 会によって異なります。

会員登録が必要な会もあれば、誰でも参加できる会もあります。まずは見学や体験参加ができることが多いです。

Q4: 匿名で参加できますか?

A: 多くの会で本名を名乗ります。

親の会は信頼関係が大切なため、多くの会で本名を名乗ります。ただし、オンライン親の会では匿名可能な場合もあります。

Q5: 親の会に参加したら、役員をやらなければいけませんか?

A: 強制ではありません。

役員は、やりたい人がやります。強制ではありません。

Q6: 親の会で愚痴を言っても大丈夫ですか?

A: 大丈夫です。

親の会は、愚痴や悩みを吐き出す場でもあります。安心して話してください。

Q7: 親の会に参加すると、親亡き後の不安は解消されますか?

A: 完全には解消されませんが、軽減されます。

親の会で情報を得たり、仲間と支え合うことで、不安は軽減されます。ただし、完全に解消されるわけではありません。

まとめ

大人向けの親の会は、同じ悩みを持つ親同士が支え合い、情報交換する場です。

参加するメリットは、孤立から解放される、親亡き後の情報が得られる、グループホームや施設の情報が得られる、感情を吐き出せる、成功例を知れる、行政への働きかけができる、親同士の友情が生まれる、講演会や勉強会で学べる、親自身のメンタルヘルスが改善される、新しい視点が得られることです。

全国の主要な親の会・団体には、全国手をつなぐ育成会連合会、全国精神保健福祉会連合会、日本発達障害ネットワーク、日本自閉症協会、えじそんくらぶ、日本障害者協議会、各都道府県・市区町村の親の会などがあります。

参加方法は、親の会を探す(市区町村の障害福祉課、相談支援事業所、インターネット検索)、連絡を取る、初回参加、継続参加です。

オンライン親の会も増えており、どこからでも参加できます。親の会がない場合は、子ども向け親の会への参加、家族会への参加、相談支援事業所で繋がる、グループホームの家族会、オンライン親の会、自分で親の会を作る、SNSやオンラインコミュニティなどの方法があります。

親の会は、親亡き後への不安を軽減し、情報を得て、仲間と支え合う貴重な場です。一人で抱え込まず、親の会に参加してみましょう。最初は緊張しますが、同じ悩みを持つ仲間が温かく迎えてくれます。


主な相談窓口

市区町村の障害福祉課

  • 地域の親の会の情報

相談支援事業所

  • 親の会の紹介

全国手をつなぐ育成会連合会

  • ウェブサイト:https://zen-iku.jp/

全国精神保健福祉会連合会

  • ウェブサイト:https://seishinhoken.jp/

日本自閉症協会

  • ウェブサイト:http://www.autism.or.jp/

一人で悩まず、親の会に参加してみましょう。同じ悩みを持つ仲間がいます。

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