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障害者枠での転職を考えている方の中には、ジョブ型雇用という言葉を聞いた、障害者にとってメリットはあるのか、デメリットはどうなのか、こうした関心と疑問を抱えている方は少なくありません。 ジョブ型雇用は障害者にとって働きやすい仕組みとなる可能性がある一方、注意すべきデメリットもあり、自分に合うかの判断が大切です。 ここでは、ジョブ型雇用の基本、障害者にとってのメリット、デメリット、向く人と向かない人、求人の探し方、応募時のコツ、利用できる支援について解説していきます。
ジョブ型雇用の基本
ジョブ型雇用は、業務内容、責任範囲、必要なスキルを明確に定義した雇用形態です。
ジョブディスクリプション(職務記述書)に、業務内容、責任範囲、必要なスキル、評価基準などが詳細に記載されます。
採用は、ジョブディスクリプションに合致する人材を、求める形で行われます。
入社後の業務は、ジョブディスクリプションに基づいて遂行されます。
評価は、ジョブディスクリプションの達成度で行われます。
欧米企業で主流の雇用形態で、近年日本企業でも導入が進んでいます。
従来の日本企業の主流であるメンバーシップ型雇用(終身雇用、ゼネラリスト型)とは、大きく異なります。
メンバーシップ型は、人を採用してから業務を割り当てる仕組みです。
ジョブ型は、業務に人を割り当てる仕組みです。
メリット1 業務範囲の明確さ
障害者にとってのメリットを、見ていきましょう。
業務範囲の明確さが、最大のメリットです。
業務内容、責任範囲が、ジョブディスクリプションで明確に定義されています。
何をすればいいか、何が業務範囲外かが、はっきりしています。
ASD、ADHDの方には、特に働きやすい仕組みです。
曖昧な指示、不明確な業務範囲によるストレスが、減少します。
メリット2 合理的配慮の依頼
合理的配慮の依頼が、しやすくなります。
業務範囲が明確なため、必要な配慮も特定しやすいものです。
業務遂行に必要な配慮を、具体的に依頼できます。
企業も、ジョブディスクリプションに基づいて、配慮の必要性を判断しやすくなります。
メリット3 スキルでの評価
スキルでの評価も、大きなメリットです。
ジョブ型雇用では、業務の成果、スキルが重視されます。
年齢、勤続年数、社内の人間関係などより、スキルが評価されます。
障害特性を強みとして活かせる方は、評価されやすい仕組みです。
メリット4 余計な業務の少なさ
余計な業務の少なさも、メリットです。
ジョブディスクリプションに記載のない業務は、原則として担当しません。
雑用、社内行事、過剰な対人交流などが、減少することがあります。
業務に集中できる環境が、整いやすいものです。
メリット5 自分の専門性の発揮
自分の専門性の発揮が、しやすい環境です。
専門スキル、業界知識、専門資格などを、ジョブディスクリプションに合致する形で発揮できます。
専門性を活かせる職種で、長期的なキャリアを築けます。
メリット6 異動・配置転換の少なさ
異動、配置転換の少なさも、メリットです。
メンバーシップ型では、不本意な異動、配置転換が起きることがあります。
ジョブ型では、原則として同じ業務、同じポジションを継続します。
予測可能な環境が、障害者の体調管理にも有益です。
メリット7 給与の透明性
給与の透明性も、メリットです。
ジョブディスクリプションに基づく業務の市場価値で、給与が決まります。
年齢、勤続年数による昇給に左右されず、スキルに基づく給与が得られます。
専門性が高ければ、年収500万円から800万円以上の障害者枠求人もあります。
デメリット1 即戦力性の要求
障害者にとってのデメリットを、整理しておきましょう。
即戦力性の要求が、最大のデメリットです。
ジョブ型雇用では、入社直後から業務をこなすことが求められます。
長期間の研修、徐々に業務に慣れる時間が、限定的です。
未経験から始める方には、ハードルが高い場合があります。
デメリット2 業務の柔軟性の低さ
業務の柔軟性の低さも、デメリットです。
業務範囲が明確である一方、業務量の調整、業務内容の変更が難しいことがあります。
体調の変化に応じた業務調整が、メンバーシップ型より困難な場合があります。
合理的配慮の調整に、時間がかかることもあります。
デメリット3 雇用の不安定性
雇用の不安定性も、考慮すべきです。
業務が無くなれば、雇用が不要となるリスクがあります。
メンバーシップ型のように、別の業務に異動して雇用を維持する仕組みが、弱い傾向があります。
業績変動、組織変更などで、職を失うリスクがあります。
デメリット4 キャリアパスの限定
キャリアパスの限定も、デメリットです。
同じ業務を継続することで、専門性が深まる一方、業務範囲を広げる機会が限定的です。
幅広いキャリアを築きたい方には、合わないことがあります。
異動、配置転換による新しい経験の機会が、少ないものです。
デメリット5 社内人脈の作りにくさ
社内人脈の作りにくさも、デメリットです。
業務範囲が限定的なため、他部署との交流が少なくなることがあります。
社内の幅広い人脈、情報を得る機会が、限定的です。
デメリット6 スキルの陳腐化リスク
スキルの陳腐化リスクも、考慮します。
業界、職種のニーズが変化したとき、自分のスキルが陳腐化することがあります。
ジョブが廃止されるリスクもあります。
継続的なスキルアップが、必要となります。
向く人1 専門スキルがある人
向く人を、見ていきましょう。
専門スキルがある人が、最も向いています。
IT、エンジニア、データサイエンティスト、デザイナー、専門事務、専門資格職などです。
過去の経験で、特定の分野での専門性を培ってきた方です。
即戦力として、業務に貢献できます。
向く人2 業務範囲を明確にしたい人
業務範囲を明確にしたい人も、向いています。
ASD、ADHDの方など、業務範囲が曖昧だとストレスとなる方です。
明確な指示、具体的な目標が、業務遂行に有効です。
向く人3 自己管理ができる人
自己管理ができる人も、向いています。
ジョブ型雇用では、業務遂行の自律性が求められます。
自分で業務を管理し、進めていける方が、適しています。
向く人4 専門性を深めたい人
専門性を深めたい人も、向いています。
幅広い経験より、特定分野での深さを求める方です。
同じ業務、同じポジションを継続することで、専門性が深まります。
向かない人1 未経験からの挑戦
向かない人を、整理します。
未経験からの挑戦には、ジョブ型雇用は厳しいことがあります。
即戦力性が求められるため、研修期間、徐々に慣れる時間が限定的です。
未経験職種への挑戦は、メンバーシップ型雇用、または業務研修制度のある企業を、選びます。
向かない人2 体調の波が大きい人
体調の波が大きい人も、注意が必要です。
業務量、業務内容の調整が、メンバーシップ型より難しいことがあります。
体調の波に応じた柔軟な対応が、求められる方は、慎重に判断します。
向かない人3 幅広い経験を求める人
幅広い経験を求める人は、メンバーシップ型のほうが向いています。
異動、配置転換による多様な業務経験を望む方です。
ジョブ型では、業務範囲が限定的なため、幅広い経験は得られにくいものです。
求人の探し方1 障害者専門エージェント
求人の探し方を、見ていきましょう。
障害者専門の転職エージェントが、有力な情報源です。
DODAチャレンジ、アットジーピー、エージェントサーナ、ランスタッドチャレンジド、LITALICOキャリアなどに登録できます。
担当アドバイザーに、ジョブ型雇用、専門性を活かせる求人を希望することを、伝えます。
ジョブディスクリプションが明確な求人を、紹介してもらいます。
求人の探し方2 IT特化型エージェント
IT特化型のエージェントも、活用できます。
レバテック、Geekly、ワークポートなどです。
IT業界は、ジョブ型雇用が進んでいます。
オープン就労が、前提となります。
求人の探し方3 外資系特化エージェント
外資系特化のエージェントも、選択肢です。
JACリクルートメント、ビズリーチ、Spring転職エージェント障害者支援などです。
外資系企業は、ジョブ型雇用が主流です。
英語力、専門スキルが、評価されます。
求人の探し方4 ジョブ型雇用に積極的な企業
ジョブ型雇用に積極的な企業を、検索します。
日立、富士通、三菱ケミカル、KDDIなど、ジョブ型雇用の導入を発表している企業があります。
企業のホームページ、CSR報告書で、雇用方針を確認します。
求人の探し方5 LinkedIn
LinkedInも、有力な情報源です。
英語のプロフィールを作成し、グローバル企業とつながります。
外資系企業からの直接スカウトを、受けることができます。
専門スキル、資格を、詳しく記載します。
応募時のコツ1 専門スキルの明示
応募時のコツを、見ていきましょう。
専門スキルの明示が、最も重要です。
ジョブディスクリプションに合致するスキルを、明確に示します。
過去の業務経験、保有資格、技術スキル、語学スキルなどを、具体的に記載します。
数字で示せる実績を、強調します。
応募時のコツ2 ジョブディスクリプションへの適合
ジョブディスクリプションへの適合を、強調します。
求人のジョブディスクリプションを、徹底的に読みます。
自分のスキル、経験との適合性を、具体的に伝えます。
これまでの実績が、新しい業務にどう活かせるかを示します。
応募時のコツ3 即戦力性
即戦力性も、アピールします。
入社後すぐに業務に貢献できることを、示します。
研修期間を最小限にできる即戦力として、アピールします。
過去の類似業務の経験を、強調します。
応募時のコツ4 学び続ける姿勢
学び続ける姿勢も、伝えます。
ジョブ型雇用では、自分のスキルを継続的に磨くことが求められます。
最近取得した資格、学習中のスキル、業界の最新動向への関心などを、伝えます。
応募時のコツ5 合理的配慮
合理的配慮の依頼を、ジョブディスクリプションと整合させます。
業務遂行に必要な配慮を、具体的に伝えます。
ジョブの内容と矛盾しない配慮を、依頼します。
主治医からの意見書を、根拠として活用します。
入社後の工夫1 ジョブディスクリプションの理解
入社後の工夫を、考えていきましょう。
ジョブディスクリプションの徹底理解が、最初のステップです。
業務内容、責任範囲、評価基準を、確実に把握します。
不明な点は、上司、人事に確認します。
業務範囲外の依頼があった場合、慎重に判断します。
入社後の工夫2 業務での実績
業務での実績を、積み上げます。
ジョブディスクリプションに基づく業務を、確実にこなします。
数字で示せる成果を、積み重ねます。
ジョブ型では、成果が直接評価につながります。
入社後の工夫3 スキルアップ
スキルアップを、続けます。
ジョブのニーズに応じて、継続的にスキルを磨きます。
業界の動向、新しい技術、トレンドを、把握します。
社内研修、外部研修、自己学習などを、活用します。
入社後の工夫4 体調管理
体調管理を、最優先します。
ジョブ型では、業務が個人に依存することが多いものです。
体調管理を確実に行い、業務を継続できる状態を保ちます。
主治医、産業医との連携を、続けます。
利用できる支援機関
ジョブ型雇用を検討する方が利用できる支援機関を、整理しておきましょう。
障害者専門の転職エージェントは、ジョブ型雇用の求人に詳しい専門家です。 DODAチャレンジ、アットジーピー、エージェントサーナ、ランスタッドチャレンジド、LITALICOキャリアなどに登録できます。
IT特化型、外資系特化エージェント(レバテック、Geekly、JACリクルートメント、ビズリーチなど)も、活用できます。
ハローワークの専門援助部門は、無料の就労相談窓口です。
地域障害者職業センターでは、職業評価や職業準備支援を受けられます。
就労移行支援事業所では、就労に向けたスキル習得と就職活動のサポートが受けられます。 IT特化型、専門職特化型の事業所も活用できます。
障害者就業生活支援センター(ナカポツ)は、就労と生活の両面で長期的な支援を提供します。
主治医、カウンセラーには、ジョブ型雇用と体調管理について相談できます。
精神保健福祉センターでは、無料で心の相談を受けられます。
社会保険労務士は、雇用契約や障害年金の専門家です。
ファイナンシャルプランナーは、家計と生活設計の専門家です。
オンライン学習プラットフォーム(Udemy、Schoo、Progateなど)で、スキル習得ができます。
オンラインの自助グループ、当事者コミュニティへの参加も、心の支えになります。
家族や信頼できる人にも、相談します。
24時間対応の電話相談窓口も、頼れる存在です。 よりそいホットライン0120-279-338、いのちの電話、いのちSOS 0120-061-338などが、無料で利用できます。
これらの支援機関を活用しながら、自分に合った雇用形態を見つけていきましょう。
まとめ
ジョブ型雇用は業務内容・責任範囲・必要スキルをジョブディスクリプションで明確に定義した雇用形態で、欧米企業で主流、近年日本企業でも導入が進み、メンバーシップ型(終身雇用、ゼネラリスト型)とは大きく異なります。 障害者にとってのメリットは、業務範囲の明確さ(ASD・ADHDで特に有益)、合理的配慮の依頼しやすさ、スキルでの評価、余計な業務の少なさ、専門性の発揮、異動・配置転換の少なさ、給与の透明性の7つです。 デメリットは、即戦力性の要求、業務の柔軟性の低さ、雇用の不安定性、キャリアパスの限定、社内人脈の作りにくさ、スキルの陳腐化リスクで、向く人は専門スキルがある人・業務範囲を明確にしたい人・自己管理ができる人・専門性を深めたい人、向かない人は未経験・体調の波が大きい人・幅広い経験を求める人です。 応募時は専門スキルの明示、ジョブディスクリプションへの適合、即戦力性、学び続ける姿勢、合理的配慮の依頼を伝え、入社後はジョブディスクリプションの理解、業務での実績、スキルアップ、体調管理を意識しながら、障害者専門エージェント、IT特化エージェント、就労移行支援事業所、主治医などを活用して自分に合った雇用形態を見つけていきましょう。
