山口県防府市に鎮座する防府天満宮(ほうふてんまんぐう)。菅原道真公を祀る天満宮として、「日本最初の天満宮」という誇り高き歴史を持ちます。道真公が太宰府で亡くなった翌年、904年に創建されたこの神社は、京都の北野天満宮(947年創建)、福岡の太宰府天満宮(919年創建)よりも早く、道真公の御霊を祀った最初の神社です。
春風楼から望む瀬戸内海の絶景、裸坊祭という勇壮な祭り、2万本の梅の花が咲き誇る梅林、そして学問成就を願う全国からの参拝者。防府天満宮は、歴史、自然、信仰が調和した山口県を代表する神社であり、「日本三大天神」の一つにも数えられています。
本記事では、防府天満宮の歴史と「日本最初」の由来、御利益、境内の見どころ、裸坊祭、梅まつり、アクセス方法、周辺観光まで、詳しくご紹介します。山口県を訪れる方、学問の神様に祈りたい方は、ぜひ参考にしてください。
防府天満宮の基本情報
神社の概要
正式名称 防府天満宮(ほうふてんまんぐう)
別称
- 松崎天神
- 天神さま
所在地 〒747-0029 山口県防府市松崎町14-1
御祭神
- 菅原道真公(すがわらのみちざねこう)
社格
- 旧県社
- 別表神社
創建 904年(延喜4年)
日本最初の天満宮
- 道真公没後、最初に創建された天満宮
- 太宰府天満宮(919年)より15年早い
- 北野天満宮(947年)より43年早い
日本三大天神
- 太宰府天満宮(福岡)
- 北野天満宮(京都)
- 防府天満宮(山口)
例祭日 11月26日(御神幸祭)
参拝時間
- 境内自由(24時間参拝可能)
- 授与所 8:30〜17:00
- 祈祷受付 9:00〜16:00
駐車場
- 無料駐車場あり(約300台)
- 正月など混雑時は臨時駐車場
公式サイト http://www.hofutenmangu.or.jp/
アクセス
電車
最寄り駅
- JR山陽本線「防府駅」から徒歩15分
- またはバス・タクシーで約5分
バス
防府駅から
- 防長交通バス「阿弥陀寺」行き
- 「防府天満宮」バス停下車すぐ
- 約5分、運賃150円
車
- 山陽自動車道「防府東IC」から約10分
- 山陽自動車道「防府西IC」から約10分
駐車場
- 無料駐車場(約300台)
- 大鳥居付近、天神山公園駐車場
アクセスのポイント
- 駅から徒歩圏内
- 車でのアクセスも便利
- 駐車場が広い
防府天満宮の歴史
菅原道真公と防府の縁
道真公の太宰府への左遷
901年(延喜元年)、右大臣だった菅原道真公は、藤原時平の讒言により、太宰府に左遷されました。
防府(当時の周防国)を通過
道真公が京都から太宰府へ向かう途中、周防国(現在の山口県防府市)の勝間の浦(現在の防府市勝間)に立ち寄りました。
道真公の願い
道真公は、この地の風光明媚な景色に心を慰められ、「願わくば、私が亡くなった後、この地に祀ってほしい」と願ったと伝えられています。
太宰府での逝去
903年(延喜3年)2月25日、道真公は太宰府で59歳の生涯を閉じました。
日本最初の天満宮の創建
904年(延喜4年)の創建
道真公の死の翌年、904年、道真公の願いに従い、周防国の国司・土師信貞(はじののぶさだ)が、松崎の地(現在地)に社殿を建立し、道真公の御霊を祀りました。
これが防府天満宮の創建であり、日本で最初に道真公を神として祀った天満宮となりました。
他の天満宮との年代比較
- 防府天満宮 904年創建
- 太宰府天満宮 919年創建(道真公の墓所に社殿造営)
- 北野天満宮 947年創建(京都に創建)
「日本最初の天満宮」の意義
道真公の御霊を最も早く祀った
防府天満宮は、道真公が亡くなった翌年という最も早い時期に、道真公を神として祀りました。
道真公自身の願い
道真公が生前、この地に祀ってほしいと願ったという伝承があり、道真公の意志が直接反映された天満宮です。
歴史の中の防府天満宮
平安時代
- 朝廷からの崇敬
- 周防国の守護神として
鎌倉・室町時代
- 武家の信仰
- 大内氏の庇護
戦国時代
- 毛利氏の庇護
- 1571年、毛利元就の時代に社殿焼失
- 1582年、毛利輝元により再建
江戸時代
- 萩藩(毛利氏)の保護
- 庶民の信仰も広がる
- 寺子屋教育と天神信仰
明治時代以降
- 神仏分離
- 県社に列格
- 現在に至る
現代の防府天満宮
- 年間約50万人が参拝
- 山口県を代表する神社
- 学問の神様として全国から参拝者
- 梅の名所
- 裸坊祭で有名
御利益
学業成就・合格祈願
学問の神様
菅原道真公の優れた学識から、学問の神様として信仰されています。
- 受験合格(高校・大学入試)
- 資格試験合格
- 学力向上
- 記憶力向上
- 学業成就
受験シーズンの参拝
- 全国から受験生と家族が訪れる
- 合格祈願の絵馬が多数奉納される
書道・文芸上達
道真公の才能
- 優れた書家
- 和歌、漢詩の才
- 書道上達
- 文章力向上
至誠・誠実
道真公の人柄
- 誠実な心
- 正直
- 真摯な生き方
開運・厄除け
- 災難除け
- 魔除け
- 厄年の厄払い
家内安全
- 家族の健康と幸せ
- 家の守護
交通安全
- 旅の安全
- 車のお祓い
境内の見どころ
大鳥居と参道
石段の参道
防府駅方面から天満宮へ向かうと、まず大鳥居が見えます。
特徴
- 大きな石鳥居
- 石段の参道
- 両側に石灯籠
- 厳かな雰囲気
楼門
朱塗りの美しい門
石段を登った先にある楼門。
特徴
- 1958年再建
- 朱塗り
- 神域への入口
- 扁額「防府天満宮」
本殿
県指定有形文化財
現在の本殿は1958年に再建されたもの。
建築様式
- 権現造
- 総檜造り
- 銅板葺
- 立派な社殿
参拝
- 二拝二拍手一拝
- 学業成就、合格祈願
- 誠実な心で
御神牛
天満宮のシンボル
境内には複数の牛の像があります。
由来
- 道真公は丑年生まれ
- 道真公と牛の伝説
- 牛は天神様の使い
参拝方法
- 牛の頭を撫でると知恵がつく
- 体の悪い部分を撫でて、牛の同じ部分を撫でると治る
春風楼(しゅんぷうろう)
絶景の展望楼
境内の高台にある展望楼。
特徴
- 2階建ての楼閣
- 1階は茶室
- 2階は展望台
- 瀬戸内海を一望
- 防府の町並み
- 絶景スポット
名前の由来
- 道真公の詩「春風楼上対瑶琴」から
- 春の風を感じる楼閣
開放時間
- 通常は閉鎖
- 特別な日に公開されることも
天神山公園(梅林)
2万本の梅
天満宮の背後、天神山に広がる梅林。
特徴
- 約16種、約2万本の梅
- 白梅、紅梅
- 西日本随一の梅林
- 2月中旬〜3月上旬が見頃
梅まつり(天神市)
- 2月下旬〜3月上旬
- 梅の開花時期に開催
- 出店、イベント
- 多くの観梅客で賑わう
散策
- 遊歩道が整備
- 梅の香りに包まれる
- 絶景
歴史館・宝物館
防府天満宮の歴史と宝物
展示品
- 道真公ゆかりの品
- 古文書
- 絵画
- 歴史資料
開館時間 9:00〜16:30
入館料 大人300円、学生200円、小中学生100円
茶室「芳松庵」
本格的な茶室
- 茶道体験可能(要予約)
- 静かな空間
- 日本文化体験
御神橋
朱塗りの太鼓橋
- 池にかかる美しい橋
- 写真スポット
合格祈願の絵馬掛け
無数の絵馬
- 受験生の願いが込められた絵馬
- 「合格」「必勝」の文字
- 志望校名
- 感動的な光景
裸坊祭(御神幸祭)
裸坊祭とは
防府天満宮最大の祭り
毎年11月の第4土曜日に開催される、防府天満宮の例大祭「御神幸祭」。通称「裸坊祭(はだかぼうまつり)」。
日本三大天神祭の一つ
- 太宰府天満宮の「鬼すべ神事」
- 北野天満宮の「ずいき祭」
- 防府天満宮の「裸坊祭」
千年以上の歴史
- 平安時代から続く伝統
- 県指定無形民俗文化財
裸坊祭の内容
裸坊(はだかぼう)
白装束に身を包んだ数千人の男性が、「兄弟ワッショイ」の掛け声とともに、神輿を担ぎ、町中を練り歩きます。
特徴
- 白装束
- 鉢巻き
- 白い足袋
- 数千人規模
- 勇壮で熱気に満ちる
スケジュール
- 夕方から夜にかけて
- 神輿が天満宮を出発
- 市内を巡行
- 深夜に還御
見どころ
- 勢いよく走る裸坊
- 熱気と興奮
- 伝統の継承
- 防府の誇り
参加
- 地元の男性が中心
- 観光客も見学可能
- 迫力満点
開催日
- 毎年11月の第4土曜日
- 例年11月下旬
年中行事・祭事
主な祭事
1月
- 初詣(1月1日〜3日)
- 多くの参拝者
- うそ替え神事(1月25日)
- 前年の木うそを新しいものと交換
- 「凶を嘘にして吉に替える」
2月〜3月
- 梅まつり(天神市)(2月下旬〜3月上旬)
- 梅の開花時期
- 約2万本の梅
- 出店、イベント
- 多くの観梅客
2月25日
- 菅公御忌祭(かんこうぎょきさい)
- 道真公の命日
- 重要な祭典
3月
- 梅花祭
- 梅の季節の祭典
6月
- 大祓式(6月30日)
- 半年間の罪穢れを祓う
11月
- 裸坊祭(御神幸祭)(11月第4土曜日)
- 最大の祭り
- 数千人の裸坊
- 勇壮な神輿渡御
- 例祭(11月26日)
12月
- 大祓式(12月31日)
- 一年の罪穢れを祓う
参拝の作法
基本的な参拝の流れ
1. 大鳥居をくぐる
- 一礼してから
- 帽子は脱ぐ
2. 参道を歩く
- 石段を登る
- 中央を避けて左右を歩く
- 心を整えて
3. 手水舎で清める
楼門の手前に手水舎。
正しい手順で心身を清める。
4. 楼門をくぐる
- 神域へ
5. 御神牛を撫でる
- 頭や体を撫でる
- 知恵がつく、健康祈願
6. 本殿で参拝
- 二拝二拍手一拝
- まず感謝
- 願い事(学業成就など)
- 誠実な心で
7. 春風楼へ(可能なら)
- 絶景を楽しむ
- 瀬戸内海を一望
8. 天神山公園の梅林へ(梅の季節)
- 約2万本の梅
- 散策を楽しむ
9. 絵馬を奉納
- 合格祈願の絵馬
- 願いを書く
10. お守りをいただく
- 学業成就守
- 合格守
マナー
- 静かに参拝
- 写真撮影はOKだが、他の参拝者への配慮
- ゴミは持ち帰る
- 梅の木を傷つけない
御朱印・お守り・授与品
御朱印
防府天満宮の御朱印
- 「防府天満宮」の墨書
- 「日本最初天満宮」の印
- 神社の印
- 日付入り
初穂料 500円
受付時間 8:30〜17:00
受付場所 授与所
御朱印帳
防府天満宮オリジナルの御朱印帳も授与されています。
デザイン
- 梅の花
- 牛
- 春風楼
お守り
主なお守り
- 学業成就守
- 最も人気
- 受験生必携
- 合格守
- 受験合格祈願
- 様々なデザイン
- 学業鉛筆
- 「学業成就」の文字入り
- 試験で使う
- 就職成就守
- 就職活動のお守り
- 厄除守
- 災難除け
- 交通安全守
- 車用、バイク用
- 健康守
- 健康長寿
木うそ
- 天満宮の神使である鷽(うそ)の木彫り
- 「うそ」で「凶事を嘘にする」
- 縁起物
- うそ替え神事(1月25日)
絵馬
合格祈願の絵馬
- 受験生が願いを書く
- 境内に多数奉納される
- 「合格」「必勝」の文字
おみくじ
- 一般的なおみくじ
- 学業おみくじ
- 初穂料 各種あり
その他
- お札
- 破魔矢
- 熊手
参拝のベストシーズン
春(2月〜4月)
梅の季節(2月中旬〜3月上旬)
- 防府天満宮の最も美しい季節
- 約2万本の梅
- 白梅、紅梅
- 梅の香りに包まれる
- 梅まつり(天神市)開催
- 見頃 2月下旬〜3月上旬
桜(3月下旬〜4月上旬)
- 天神山公園の桜
- 梅から桜へ
夏(6月〜8月)
新緑
- 緑が美しい
- 比較的空いている
注意点
- 暑さ対策
- 水分補給
秋(9月〜11月)
裸坊祭(11月第4土曜日)
- 最大の祭り
- 勇壮な神輿渡御
- 数千人の裸坊
- 見応えあり
紅葉(11月中旬〜下旬)
- 境内の紅葉
- 天神山公園
冬(12月〜2月)
初詣(1月1日〜3日)
- 多くの参拝者
- 防寒対策
うそ替え神事(1月25日)
- 伝統行事
受験シーズン(1月〜3月)
- 全国から受験生
- 合格祈願
周辺観光スポット
毛利氏庭園・毛利博物館
国指定名勝
- 防府天満宮から車で約10分
- 毛利家の庭園と邸宅
- 重要文化財の美術品
- 美しい日本庭園
開館時間 9:00〜17:00(最終入館16:30)
入館料 大人1,000円
防府市まちの駅「うめてらす」
- 防府天満宮のすぐ近く
- 観光案内
- お土産
- カフェ
阿弥陀寺
紫陽花の名所
- 防府天満宮から車で約10分
- 約80種、4,000株の紫陽花
- 見頃 6月
- 東大寺別院
防府市文化財郷土資料館
- 防府の歴史と文化
- 入館無料
- 天満宮から徒歩圏内
周防国分寺
- 奈良時代創建
- 国分寺の一つ
- 歴史的価値
英雲荘
- 毛利元就の菩提寺
- 美しい庭園
防府グルメ
天神餅
- 防府天満宮の名物
- 参道の店で販売
- お土産に
外郎(ういろう)
- 山口銘菓
- 防府の名産
瀬戸内の海の幸
- 新鮮な魚介類
- 寿司、海鮮丼
防府ラーメン
- ご当地ラーメン
天神茶屋
- 境内の茶屋
- 甘味、軽食
参拝時の注意点
服装・持ち物
- 歩きやすい靴(石段あり)
- 季節に応じた服装
- カメラ
- 御朱印帳
梅の季節
- カメラ必須
- 混雑する
所要時間
参拝のみ 1〜1.5時間 梅林散策含む 2〜3時間 周辺観光含む 半日〜1日
混雑
混雑する時期
- 初詣(1月1日〜3日)
- 梅まつり(2月下旬〜3月上旬) 特に土日
- 裸坊祭(11月第4土曜日)
- 受験シーズン(1月〜3月) 土日
おすすめの時間帯
- 平日の午前中
- 早朝
マナー
- 御神牛を撫でるのはOK
- 梅の木の枝を折らない
- 梅の花を摘まない
- 写真撮影はOK
- 他の参拝者への配慮
- ゴミは持ち帰る
よくある質問
Q1 太宰府天満宮と防府天満宮、どちらが先ですか?
A 防府天満宮が先です。防府天満宮は904年創建、太宰府天満宮は919年創建です。防府天満宮は「日本最初の天満宮」として、道真公を最も早く祀った神社です。
Q2 梅の見頃はいつですか?
A 2月中旬〜3月上旬で、ピークは2月下旬です。約2万本の梅が咲き誇り、西日本随一の梅林として知られています。梅まつり(天神市)も同時期に開催されます。
Q3 裸坊祭はいつですか?
A 毎年11月の第4土曜日に開催されます。数千人の白装束の男性が神輿を担ぐ勇壮な祭りで、防府天満宮最大のイベントです。
Q4 春風楼からの景色は見られますか?
A 通常は閉鎖されていますが、特別な日に公開されることがあります。公式サイトや問い合わせで確認してください。瀬戸内海を一望できる絶景スポットです。
Q5 所要時間はどれくらいですか?
A 参拝のみなら1〜1.5時間。梅の季節に天神山公園の梅林を散策すると2〜3時間。周辺観光も含めると半日〜1日は必要です。
まとめ 日本最初の天満宮、誠の心の原点
防府天満宮は、菅原道真公を神として祀った日本最初の天満宮です。道真公が太宰府で亡くなった翌年、904年、道真公自身の願いに従ってこの地に創建されました。太宰府天満宮、北野天満宮よりも古い歴史を持つ、学問の神様の原点です。
春風楼から望む瀬戸内海、2万本の梅が咲き誇る天神山公園、数千人の裸坊が熱狂する裸坊祭。防府天満宮は、歴史、自然、伝統、信仰が調和した、山口県が誇る聖地です。
受験を控えた方、学問を志す方、そして誠実に生きたいと願うすべての方。日本で最初に道真公の御霊を祀った防府天満宮を訪れ、道真公の誠の心に触れてください。千年以上の時を超えて、道真公の誠実な心と学問への情熱は、今もこの地に息づいています。
あなたの願いが叶い、努力が実を結びますように。防府天満宮の神様が、あなたを見守り、導いてくださいますように。
