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「自分には価値がないと感じる」「自分を好きになれない」「何をやってもダメだと思ってしまう」――自己肯定感の低さに苦しんでいる方は少なくありません。本記事では、自己肯定感とは何か、自己肯定感が低い原因、低い自己肯定感がもたらす影響、自己肯定感を高めるための考え方、具体的な実践法、そして専門家のサポートについて詳しく解説します。
自己肯定感は一朝一夕に高まるものではありませんが、適切な理解と継続的な取り組みによって、少しずつ改善していくことができます。自分を大切にし、自分らしく生きるための第一歩を踏み出しましょう。
自己肯定感とは
まず、自己肯定感について正しく理解しましょう。
自己肯定感の定義
自己肯定感
ありのままの自分を受け入れ、自分には価値があると思える感覚
類似する概念
- 自尊感情(自尊心):自分を尊重する気持ち
- 自己効力感:「自分にはできる」という感覚
- 自己受容:ありのままの自分を受け入れること
自己肯定感が高い人の特徴
心理的特徴
- 自分を大切にできる
- 失敗を恐れすぎない
- 他人と比較しすぎない
- 「自分は自分」と思える
- 自分の長所も短所も受け入れられる
- 他人の評価に左右されすぎない
- 適度な自信がある
行動的特徴
- 挑戦できる
- 意見を言える
- 「No」と言える
- 助けを求められる
- 失敗から学べる
- 自分のペースで生きられる
自己肯定感が低い人の特徴
心理的特徴
- 自分には価値がないと感じる
- 自分を好きになれない
- 常に自分を責める
- 他人の評価が気になりすぎる
- 他人と比較して劣等感を持つ
- 完璧主義
- 「どうせ自分なんて」と思う
- 褒められても素直に受け取れない
- 失敗を過度に恐れる
行動的特徴
- 挑戦を避ける
- 意見を言えない
- 「No」と言えない
- 他人に合わせすぎる
- 過度に謙遜する
- 自分の功績を認められない
- 小さな失敗を引きずる
自己肯定感が低い原因
自己肯定感が低くなる原因を理解しましょう。
1. 幼少期の体験
親からの影響
- 条件付きの愛:「○○できたら愛してあげる」
- 否定的な言葉:「ダメな子」「何やってもダメ」「お兄ちゃんはできるのに」
- 過度な期待:親の期待に応えられない
- 比較:兄弟姉妹と比較される
- 無視・ネグレクト:存在を認めてもらえない
- 虐待:身体的、精神的、性的虐待
- 過干渉:自分で決める機会がない
- 過保護:失敗の機会がない
幼少期の成功体験の不足
- 「できた!」という経験が少ない
- 褒められた経験が少ない
- 認められた経験が少ない
2. 学校での体験
いじめ
- 仲間外れ
- 暴力、暴言
- 無視
失敗体験
- テストの失敗
- 運動が苦手
- 発表での失敗
比較される環境
- 成績順位
- 他人と比較される
3. 社会人になってからの体験
職場での経験
- パワハラ、セクハラ
- 仕事での大きな失敗
- 上司からの否定
- リストラ、解雇
- 職場での孤立
人間関係での傷つき
- 恋愛での失敗、裏切り
- 友人からの裏切り
- 離婚
4. 文化的背景
日本の文化
- 「謙遜は美徳」
- 「出る杭は打たれる」
- 「他人に迷惑をかけてはいけない」
- 「完璧であるべき」
- 減点主義(できていることより、できていないことに注目)
5. 性格傾向
完璧主義
- 「100点でなければダメ」
- 「失敗は許されない」
HSP(Highly Sensitive Person)
- 繊細で傷つきやすい
- 他人の言葉を深く受け止める
ネガティブバイアス
- ネガティブなことばかり記憶する
- ポジティブなことは忘れる
6. トラウマ
PTSD
- 虐待
- 事故
- 災害
- 暴力被害
7. 現在進行形のストレス
継続的なストレス
- 過重労働
- 介護負担
- 経済的困窮
- 慢性疾患
低い自己肯定感がもたらす影響
自己肯定感が低いことは、様々な悪影響をもたらします。
1. 精神的健康への影響
精神疾患のリスク
- うつ病
- 不安障害
- 社交不安障害
- 強迫性障害
- 摂食障害
- 依存症
日常的な苦しみ
- 常に自分を責める
- 劣等感
- 孤独感
- 無力感
- 絶望感
2. 人間関係への影響
対人関係の困難
- 本音を言えない
- 他人に合わせすぎる
- 嫌われることを過度に恐れる
- 依存的になる
- または、人を避ける
不健全な関係
- DVやモラハラを受け入れてしまう
- 「自分にはこれくらいしか価値がない」と思う
3. キャリアへの影響
仕事での困難
- 挑戦できない
- 意見を言えない
- 昇進を辞退する
- 能力があっても発揮できない
- 過小評価される
4. 生活全般への影響
人生の質の低下
- やりたいことに挑戦できない
- 自分の人生を生きられない
- 楽しめない
- 幸福感が低い
5. 身体的健康への影響
ストレスによる身体症状
- 頭痛、肩こり
- 胃痛、腹痛
- 不眠
- 免疫力の低下
- 慢性疲労
自己肯定感を高めるための考え方
自己肯定感を高めるための基本的な考え方を紹介します。
1. 「ありのままの自分でいい」
条件付きではない
- 「○○ができたから価値がある」ではない
- 「存在するだけで価値がある」
- 何かを達成しなくても、あなたには価値がある
2. 「完璧でなくていい」
60点で合格
- 100点を目指さなくていい
- 失敗しても良い
- 人間だから間違える
3. 「他人と比較しない」
比較は苦しみの源
- 他人は他人、自分は自分
- 比較するなら「過去の自分」と
- SNSの他人と比較しない(SNSは「良い部分」だけ)
4. 「自分の良いところに目を向ける」
減点主義から加点主義へ
- できていないことより、できていることに注目
- 短所より長所に注目
- 「ダメなところ」より「良いところ」
5. 「小さな成功を認める」
小さなことも成功
- 「今日は起きられた」
- 「ご飯を食べた」
- 「歯を磨いた」
小さなことでも、自分を褒める
6. 「他人の評価に左右されすぎない」
自分軸を持つ
- 他人の評価は参考程度
- 全員に好かれることは不可能
- 「自分がどう思うか」が大切
7. 「自分に優しく」
セルフ・コンパッション
友人にかける言葉を、自分にもかけてあげる
- 「よく頑張ったね」
- 「大丈夫だよ」
- 「辛かったね」
8. 「失敗は成長の機会」
失敗から学ぶ
- 失敗しない人はいない
- 失敗は成長のチャンス
- 「失敗した」ではなく「学んだ」
9. 「自分の感情を大切にする」
感情を否定しない
- 「悲しい」「辛い」「嬉しい」
- どんな感情も大切
- 感情を感じることは自然
10. 「自分の価値は変わらない」
条件付きではない
- 仕事ができてもできなくても
- お金があってもなくても
- 若くても年をとっても
- 健康でも病気でも
あなたの価値は変わらない
自己肯定感を高める具体的な実践法
自己肯定感を高めるための具体的な方法を紹介します。
1. セルフトーク(自分への言葉)を変える
ネガティブからポジティブへ
- 「ダメだ」→「頑張った」
- 「できない」→「まだできていない」「少しずつできるようになる」
- 「自分なんて」→「自分も」
- 「どうせ無理」→「やってみよう」
2. 成功日記・良いところ日記
毎日書く
- 今日できたこと(小さなことでOK)
- 今日の良かったこと
- 自分の良いところ
例:
- 「今日は朝ごはんを食べた」
- 「同僚に挨拶できた」
- 「私は優しい」
3. 自分を褒める
小さなことでも褒める
- 「よくやった!」
- 「頑張ったね」
- 「えらい!」
声に出して言う、または心の中で言う
4. ポジティブな自己暗示
鏡を見て言う
- 「私は大丈夫」
- 「私は愛されている」
- 「私には価値がある」
5. 達成可能な小さな目標を立てる
成功体験を積む
- 小さな目標を立てる
- 達成する
- 自分を褒める
- 次の目標
6. 得意なことをする
「できる」という感覚
- 得意なことをして、自信を取り戻す
- 趣味、スポーツ、料理、何でもOK
7. 「ありがとう」を言う・受け取る
感謝の言葉
- 他人に「ありがとう」を言う
- 他人から「ありがとう」を言われたら、素直に受け取る
- 「いえいえ」ではなく「ありがとう」
8. 褒め言葉を素直に受け取る
否定しない
褒められたら:
- 「そんなことないです」ではなく
- 「ありがとうございます」
9. 自分へのご褒美
自分を労う
- 小さなことでもできたら、ご褒美
- 好きなお菓子、好きな音楽、お風呂など
10. 身体を動かす
運動の効果
- 運動は自己肯定感を高める
- 散歩、ヨガ、ストレッチなど
- 「身体を動かせた」という達成感
11. 良い姿勢
姿勢と心は繋がっている
- 胸を張る
- 背筋を伸ばす
- 姿勢が良いと、気持ちも前向きに
12. 好きなことをする時間
自分のための時間
- 趣味、好きな音楽、映画、読書
- 自分を大切にする時間
13. 環境を整える
心地よい環境
- 部屋を片付ける
- 好きなものを飾る
- 心地よい空間
14. ネガティブな情報を減らす
情報のデトックス
- ネガティブなニュースを見すぎない
- SNSの時間を減らす
- ネガティブな人との時間を減らす
15. 人と比較しない
SNSとの付き合い方
- SNSは「良い部分」だけ
- 他人と比較しない
- 必要なら、SNSから離れる
16. 信頼できる人と過ごす
支えてくれる人
- 自分を認めてくれる人
- 一緒にいて楽な人
- 信頼できる人
17. 「No」と言う練習
自分を守る
- 嫌なことは断る
- 自分の時間を大切にする
18. ボランティア
誰かの役に立つ
- 誰かの役に立つことで、自己肯定感が高まる
19. カウンセリング
専門家のサポート
- 認知行動療法
- 自己肯定感を高めるカウンセリング
20. 本を読む
自己肯定感に関する本
- 「自己肯定感」に関する本を読む
- 考え方を学ぶ
専門家のサポート
自己肯定感の低さが日常生活に支障をきたしている場合、専門家のサポートが有効です。
1. カウンセリング・心理療法
臨床心理士・公認心理師
認知行動療法(CBT)
- 考え方の癖を修正する
- 行動を変える
スキーマ療法
- 幼少期に形成された思い込み(スキーマ)を修正
ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)
- 自分を受け入れる
- 価値に基づいて行動する
2. 医療機関
心療内科・精神科
自己肯定感の低さが、うつ病や不安障害などの精神疾患と関連している場合、医療機関の受診が必要です。
治療
- カウンセリング
- 薬物療法(必要に応じて)
3. 自治体の相談窓口
保健センター・精神保健福祉センター
- 無料または低額で相談できる
4. グループカウンセリング
同じ悩みを持つ人と
- 自己肯定感を高めるグループ
- 安心できる場所
- 仲間との繋がり
よくある質問
Q1: 自己肯定感はすぐに高まりますか?
いいえ、時間がかかります。長年の思い込みを変えるには、継続的な取り組みが必要です。焦らず、少しずつ進めましょう。
Q2: 自己肯定感が高すぎるのも問題では?
自己肯定感が高いことと、自己中心的・傲慢であることは違います。健全な自己肯定感は、自分も他人も尊重できる状態です。
Q3: 褒められても素直に受け取れません
まずは「ありがとうございます」と言うだけで大丈夫です。心から信じられなくても、言葉だけでも変えてみましょう。
Q4: 自分の良いところが見つかりません
小さなことでOKです。「時間を守れる」「優しい」「真面目」など。友人に聞いてみるのも良いでしょう。
Q5: 失敗するとすぐに自分を責めてしまいます
失敗したときこそ、自分に優しくしましょう。友人が失敗したら何と言いますか?同じ言葉を自分にかけてあげてください。
Q6: 幼少期の経験は変えられないのでは?
過去は変えられませんが、過去の解釈や、今からの生き方は変えられます。カウンセリングが助けになります。
まとめ
自己肯定感の低さは、幼少期の体験や過去の傷つき、文化的背景など、様々な要因によって形成されます。しかし、自己肯定感は固定されたものではなく、適切な理解と継続的な取り組みによって、少しずつ高めることができます。
重要なポイント:
- ありのままの自分でいい(条件付きではない)
- 完璧でなくていい(60点で合格)
- 他人と比較しない(自分は自分)
- 小さな成功を認める(小さなことも褒める)
- セルフトークを変える(ネガティブからポジティブへ)
- 成功日記をつける(毎日できたことを書く)
- 自分を褒める(小さなことでも)
- 褒め言葉を素直に受け取る(「ありがとう」と言う)
- 自分に優しく(友人にかける言葉を自分にも)
- 専門家のサポート(カウンセリング、医療機関)
自己肯定感を高めることは、一朝一夕にはできません。焦らず、少しずつ、自分のペースで取り組んでいきましょう。小さな一歩の積み重ねが、やがて大きな変化をもたらします。
あなたには価値があります。ありのままのあなたで大丈夫です。自分を大切にし、自分らしく生きる道を、一緒に歩んでいきましょう。
必ず、道は開けます。焦らず、諦めず、自分に優しく、前に進んでいってください。
