発達障害の大人はどこの病院に行くべきか 受診先と選び方

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障害のあるお子さんに合った選択をするために、まず知っておきたい基本ガイド

初めての方は、基礎知識と不安解消をセットで押さえると安心です。

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発達障害が疑われる大人はどこの病院に行けばいいのか、何科を受診すればいいのか、良い病院の選び方は何かなど、受診先について知りたい方に向けて、診療科、病院の種類、探し方、受診の流れ、注意点などを詳しく解説します。

何科を受診すればいいか

何科を受診すればいいかについて説明します。

精神科が基本です。発達障害の診断と治療は、精神科が専門です。成人の発達障害を診療できる精神科を受診します。

心療内科でも診られることがあります。心療内科は本来は心身症を扱う科ですが、精神科と兼ねている医療機関も多く、発達障害を診療していることもあります。

神経内科は違います。混同されやすいですが、神経内科は脳や神経の器質的な病気パーキンソン病、脳卒中などを扱う科で、発達障害は診ません。

小児科は成人は診ません。子どもの頃から通っている小児科があっても、成人になると基本的に診てもらえません。成人は精神科に移行します。

発達障害専門外来があることです。精神科の中でも、発達障害専門外来、大人の発達障害外来などを設けている医療機関があります。これが最も適しています。

精神科でも診ないところがあります。すべての精神科が発達障害を診るわけではありません。統合失調症やうつ病は診るが、発達障害は診ないという精神科もあります。事前確認が必要です。

内科や総合診療科では診断できません。かかりつけの内科などで相談することはできますが、発達障害の確定診断はできません。精神科を紹介されます。

受診できる医療機関の種類

受診できる医療機関の種類について説明します。

精神科クリニック・メンタルクリニックです。最も一般的な受診先です。地域に多数あります。初診予約が比較的取りやすい、通院しやすいなどのメリットがあります。ただし、発達障害を診るクリニックと診ないクリニックがあります。

精神科病院です。入院施設を持つ精神科専門の病院です。発達障害外来を設けているところもあります。専門性が高い一方、初診予約が数ヶ月待ちのこともあります。

総合病院の精神科です。総合病院の中の精神科で、発達障害を診るところもあります。他科との連携がスムーズ、身体疾患がある場合に便利などのメリットがあります。

大学病院の精神科です。専門性が非常に高く、研究も行っています。難しいケース、詳しい検査が必要な場合に適しています。ただし、初診予約が数ヶ月から半年以上待つこともあります。

発達障害者支援センターです。診断はできませんが、相談に乗ってくれます。適切な医療機関を紹介してもらえます。まずここに相談するのも良い方法です。

児童精神科で成人を診るところもあります。子どもの頃から診ている場合、成人後も継続して診てくれる児童精神科もあります。ただし、新規で成人を受け入れるところは少ないです。

心理クリニック・カウンセリングルームは診断できません。公認心理師、臨床心理士などがいる心理クリニックでは、カウンセリングや心理検査はできますが、医師ではないため診断はできません。

オンライン診療を行う医療機関もあります。対面診療が基本ですが、一部の医療機関ではオンライン診療で発達障害の診察を行っています。地方在住者、通院困難な人に便利です。

病院の探し方

病院の探し方について説明します。

発達障害者支援センターに相談することです。最も確実な方法です。各都道府県・政令指定都市にある発達障害者支援センターに電話またはメールで相談すれば、地域の医療機関を紹介してもらえます。

インターネットで検索することです。発達障害 大人 病院 地域名で検索します。発達障害専門外来、成人発達障害外来などを設けている医療機関を探します。

医療機関のウェブサイトを確認することです。診療科目、専門分野、医師の経歴などを確認します。成人の発達障害を診療しているか、初診予約の方法などを確認します。

口コミサイトを参考にすることです。病院の口コミサイトで、実際に受診した人の評価を参考にします。ただし、個人の感想なので、鵜呑みにせず参考程度にします。

かかりつけ医に紹介してもらうことです。かかりつけの内科医などに相談し、適切な精神科を紹介してもらう方法もあります。紹介状があると、初診がスムーズです。

精神保健福祉センターに相談することです。各都道府県・政令指定都市にある精神保健福祉センターで、精神保健に関する相談ができます。医療機関の情報も教えてもらえます。

保健所・保健センターに相談することです。地域の保健所や保健センターの精神保健相談で、医療機関を紹介してもらえることがあります。

自治体の障害福祉課に聞くことです。市区町村の障害福祉課に、発達障害を診る医療機関を聞くこともできます。

SNSや掲示板で情報収集することです。発達障害の当事者が集まるSNSグループ、掲示板などで、おすすめの病院を聞くこともできます。ただし、情報の信頼性には注意が必要です。

複数の医療機関に問い合わせることです。一つの医療機関だけでなく、複数に問い合わせて比較検討します。初診までの待ち期間、診療方針などを確認します。

良い病院の選び方

良い病院の選び方について説明します。

成人の発達障害の診療実績があることです。最も重要です。成人の発達障害を多く診ている医療機関を選びます。子どもの発達障害は診るが、成人は診たことがないという医療機関は避けます。

発達障害専門外来があることです。発達障害専門外来、成人発達障害外来などの専門外来がある医療機関は、専門性が高いです。

医師が発達障害に詳しいことです。医師の経歴、専門分野を確認します。発達障害の学会に所属している、論文を書いている、研修を受けているなどの医師が望ましいです。

心理検査ができることです。発達障害の診断には、WAIS知能検査、AQ自閉症スペクトラム指数などの心理検査が必要です。これらの検査ができる医療機関を選びます。

公認心理師・臨床心理士がいることです。心理検査、カウンセリングなどを行う公認心理師や臨床心理士がいる医療機関が望ましいです。

時間をかけて診てくれることです。初診で数分だけという医療機関より、じっくり時間をかけて話を聞いてくれる医療機関の方が良いです。初診は1時間程度が目安です。

診断書を書いてくれることです。診断書、意見書などを書いてくれる医療機関を選びます。診断書が必要な場合、事前に確認します。

通いやすい場所にあることです。継続的な通院が必要になることが多いため、自宅や職場から通いやすい場所にある医療機関が望ましいです。

初診予約がそれほど遅くないことです。半年以上待つ医療機関もありますが、できれば1〜2ヶ月以内に初診が受けられる医療機関が望ましいです。ただし、専門性と予約の取りやすさはトレードオフの関係にあります。

相性が合うことです。医師との相性も重要です。話しやすい、信頼できると感じる医師を選びます。合わない場合、セカンドオピニオンや転院も検討します。

初診予約の方法

初診予約の方法について説明します。

電話で予約することが多いです。多くの医療機関では、電話で初診予約を取ります。診療時間内に電話し、初診を希望することを伝えます。

ウェブ予約ができる医療機関もあります。一部の医療機関では、ウェブサイトから初診予約ができます。24時間予約可能で便利です。

初診は予約制がほとんどです。精神科は基本的に予約制です。飛び込みで行っても、診てもらえないことが多いです。必ず予約します。

予約時に症状を聞かれます。電話予約の際、どんな症状か、いつ頃からか、他の病院にかかっているかなどを簡単に聞かれます。発達障害の疑いで受診したいことを伝えます。

予約が数ヶ月先になることもあります。人気のある医療機関、大学病院などは、初診予約が3ヶ月から半年以上先になることがあります。早めに予約することが大切です。

キャンセル待ちができる場合もあります。予約が先になる場合、キャンセル待ちができるか聞いてみます。キャンセルが出れば、早く診てもらえることがあります。

複数の医療機関に予約することです。一つの医療機関だけでなく、複数に予約を入れることも検討します。早く診てもらえる方を選びます。

紹介状があると優先されることがあります。かかりつけ医などからの紹介状があると、初診予約が早く取れることがあります。可能であれば紹介状をもらいます。

初診までに準備すること

初診までに準備することについて説明します。

症状を整理しておくことです。いつ頃から、どんな症状があるか、何に困っているかを整理します。メモにまとめておくと、診察時に話しやすいです。

子どもの頃のエピソードをまとめることです。発達障害の診断には、子どもの頃の様子が重要です。通知表、母子手帳、親からの聞き取りなどで、子どもの頃のエピソードをまとめます。

生育歴をまとめることです。生まれてから現在までの生活歴、学歴、職歴、対人関係などをまとめます。時系列で整理すると分かりやすいです。

現在困っていることをリストアップすることです。仕事、対人関係、日常生活などで、具体的に何に困っているか、リストアップします。

質問したいことをまとめることです。医師に質問したいことをメモしておきます。診断までの期間、治療方法、診断書のことなど、聞きたいことをリストにします。

保険証を持参することです。健康保険証は必須です。初診時に忘れると、全額自己負担になります。

紹介状があれば持参することです。かかりつけ医などからの紹介状があれば、持参します。診察がスムーズになります。

服薬中の薬があれば伝えることです。現在服用している薬お薬手帳があれば、情報を伝えます。薬の相互作用などを考慮してもらえます。

親や配偶者に同伴してもらうことです。可能であれば、親や配偶者に同伴してもらいます。子どもの頃の様子を話してもらえる、客観的な意見を聞けるなどのメリットがあります。

初診の流れ

初診の流れについて説明します。

問診票の記入です。初診時、まず問診票に記入します。氏名、住所、症状、生育歴、家族歴などを記入します。時間がかかるため、早めに到着することが推奨されます。

医師との面談です。医師と対面し、症状、困っていること、生育歴などについて話します。初診は30分から1時間程度が一般的です。

質問に答えることです。医師から、子どもの頃の様子、学校生活、仕事、対人関係、家族のことなど、様々な質問をされます。正直に答えます。

心理検査を受けることがあります。初診時または後日、心理検査を受けることがあります。WAIS知能検査、AQ自閉症スペクトラム指数、CAARS成人ADHD評価尺度などです。

検査は別日に行われることもあります。心理検査は時間がかかる2〜3時間程度ため、初診とは別の日に予約を取って行われることが多いです。

診断は初診ではつかないことが多いです。初診だけで診断がつくことは少ないです。数回の診察、心理検査の結果などを総合して、診断されます。

次回予約を取ります。次回の診察日を予約します。1〜2週間後、1ヶ月後など、医療機関によって異なります。

費用を支払います。診察費用を支払います。初診料、診察料などで、3,000円〜10,000円程度が一般的です。心理検査を受けると、さらに数千円〜1万円程度かかります。

診断までの期間

診断までの期間について説明します。

初診から診断まで数週間〜数ヶ月かかります。初診だけで診断がつくことは少なく、数回の診察、心理検査などを経て、診断されます。数週間から数ヶ月かかることが一般的です。

心理検査の結果を待つ期間です。心理検査を受けてから、結果が出るまで1〜2週間程度かかります。その結果を元に診断されます。

複数回の診察が必要です。2〜5回程度の診察を経て、診断されることが多いです。生育歴の詳しい聞き取り、症状の経過観察などが必要です。

親や家族からの聞き取りが必要です。本人だけでなく、親や配偶者からも話を聞く必要があります。子どもの頃の様子を知る人からの情報が重要です。

診断が難しいケースもあります。症状が複雑、他の精神疾患との鑑別が難しいなどの場合、診断に時間がかかることがあります。

診断がつかないこともあります。検査や診察の結果、発達障害ではないと判断されることもあります。グレーゾーンと言われることもあります。

焦らず待つことです。診断を急ぐ気持ちは分かりますが、正確な診断には時間がかかります。焦らず、医師を信頼して待ちます。

診断後の対応

診断後の対応について説明します。

診断名を聞くことです。ADHD注意欠如・多動症、ASD自閉スペクトラム症、LD学習障害など、具体的な診断名を聞きます。

診断書をもらうことです。必要に応じて、診断書を発行してもらいます。職場での配慮、障害者手帳の申請、福祉サービスの利用などに使います。診断書作成には費用数千円〜1万円程度と時間1〜2週間程度がかかります。

治療方針を聞くことです。薬物療法、精神療法、環境調整など、どんな治療を行うか聞きます。

定期的な通院が必要です。診断後も、定期的に通院します。月1回、2〜3ヶ月に1回など、医師の指示に従います。

薬物療法を受けることがあります。ADHDの場合、薬物療法が有効です。コンサータ、ストラテラ、インチュニブなどの薬が処方されます。

カウンセリングを受けることです。認知行動療法、SST社会生活技能訓練などのカウンセリングを受けます。別途予約が必要なことがあります。

福祉サービスを利用することです。発達障害者支援センター、就労支援、自立訓練などの福祉サービスを利用します。医師や相談支援専門員に相談します。

障害者手帳の申請を検討することです。精神障害者保健福祉手帳を申請することで、様々な支援や割引が受けられます。診断書があれば申請できます。

職場に伝えるかどうか検討することです。職場に発達障害のことを伝え、合理的配慮を求めるかどうか、慎重に検討します。

自己理解を深めることです。診断をきっかけに、自分の特性を理解し、対処法を学びます。書籍、講演会、当事者会などを活用します。

注意点

受診する際の注意点について説明します。

症状を誇張しないことです。診断を受けたいあまり、症状を誇張して話すことは避けます。正直に、ありのままを話します。

逆に症状を隠さないことです。恥ずかしい、責められるのではないかと心配して、症状を隠すことも避けます。医師には守秘義務があります。

他の精神疾患との鑑別が必要です。うつ病、不安障害、双極性障害などの症状が、発達障害と似ていることがあります。正確な鑑別が必要です。

セカンドオピニオンも検討することです。診断に納得できない場合、他の医療機関でセカンドオピニオンを受けることも選択肢です。

診断がすべてではありません。診断は、自己理解と適切な支援を受けるための手段です。診断名にとらわれすぎないことも大切です。

すぐに薬が処方されるわけではありません。ADHDの場合は薬物療法が有効ですが、ASDの場合は薬で治るわけではありません。症状に応じた対応が必要です。

医師との相性が合わない場合です。話しにくい、信頼できないと感じる場合、無理に通い続ける必要はありません。転院も検討します。

費用がかかることです。診察費用、心理検査費用、診断書作成費用など、合計で数万円かかることがあります。経済的な準備も必要です。

まとめ

発達障害が疑われる大人は、精神科を受診します。

何科を受診するかは、精神科が基本で、心療内科でも診られることがあります。発達障害専門外来があれば最適です。神経内科は違います。

医療機関の種類は、精神科クリニック、精神科病院、総合病院の精神科、大学病院の精神科、発達障害者支援センター相談のみなどがあります。

探し方は、発達障害者支援センターに相談、インターネット検索、医療機関のウェブサイト確認、口コミサイト、かかりつけ医に紹介依頼、精神保健福祉センター、保健所、自治体の障害福祉課、SNSや掲示板、複数の医療機関に問い合わせなどです。

良い病院の選び方は、成人の発達障害の診療実績、発達障害専門外来の有無、医師が発達障害に詳しい、心理検査ができる、公認心理師・臨床心理士がいる、時間をかけて診てくれる、診断書を書いてくれる、通いやすい場所、初診予約がそれほど遅くない、相性が合うなどです。

初診予約は、電話またはウェブで行い、予約が数ヶ月先になることもあります。初診までに、症状の整理、子どもの頃のエピソード、生育歴、困っていること、質問事項をまとめます。

初診の流れは、問診票記入、医師との面談、心理検査別日のことが多い、次回予約などです。診断までに数週間〜数ヶ月かかります。

診断後は、診断書発行、治療方針確認、定期通院、薬物療法ADHDの場合、カウンセリング、福祉サービス利用、障害者手帳申請検討、職場に伝えるか検討、自己理解を深めるなどです。

注意点は、症状を誇張しない・隠さない、他の精神疾患との鑑別、セカンドオピニオン検討、診断がすべてではない、すぐに薬が処方されるわけではない、医師との相性、費用などです。

発達障害が疑われる大人の方は、まず発達障害者支援センターに相談するか、地域の発達障害専門外来がある精神科を探してください。早めに受診し、正確な診断と適切な支援を受けることで、生活の質が向上します。一人で悩まず、専門家の力を借りてください。

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