生活保護の申請に落ちたときの次の対処法

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追い詰められた状況の中で、勇気を出して生活保護を申請したのに、結果として却下されてしまった、そんな絶望的な状況に置かれている方は少なくありません。 最後の頼みの綱と思っていた制度に拒否され、これからどうやって生きていけばよいのか分からないと、途方に暮れてしまう気持ちは当然のものです。 しかし、生活保護の申請が却下されたとしても、まだ取れる手段はいくつも残されています。 ここでは、生活保護の申請に落ちた後の具体的な対処法や、再申請の可能性、利用できる他の支援制度について詳しく解説していきます。

申請が却下される主な理由

まず、なぜ申請が却下されたのかを正確に理解することが、次の行動を考える上で重要です。 生活保護の申請が却下される主な理由には、いくつかのパターンがあります。

収入が最低生活費を上回っていると判断された場合は、却下の対象となります。 パートやアルバイトの収入、年金、児童扶養手当などの公的給付、配偶者の収入などを合わせて、地域ごとに定められた最低生活費を超えている場合は、生活保護の必要なしとされてしまうのです。

預貯金や資産があると判断された場合も、却下の理由になります。 現金や預貯金が一定額以上ある、不動産や車、株式、貴金属などの売却可能な資産がある場合は、まずそれらを生活費に充てることが求められます。

働ける能力があるのに働いていないと判断された場合も、却下されることがあります。 若くて健康で、特別な事情がないのに就労していないと、就労努力が不足しているとみなされる可能性があります。

家族からの援助が見込めると判断された場合も、却下の理由となります。 親や兄弟姉妹に十分な経済力があり、扶養可能と判断された場合は、まず家族の支援を受けることが優先されると言われることがあります。

申請手続きで必要な書類が揃わなかった、調査に協力しなかったなどの手続き上の問題で却下されるケースもあります。

却下の理由は、決定通知書に記載されているはずです。 通知書をしっかり読み込んで、なぜ却下されたのかを正確に把握しましょう。

不服申立ての制度を活用する

生活保護の決定に納得できない場合、不服申立てという制度を利用することができます。 これは、決定の見直しを求めることができる正式な仕組みです。

審査請求と呼ばれる不服申立てを、決定があったことを知った日の翌日から3ヶ月以内に行うことができます。 申立て先は、お住まいの都道府県知事です。 書面で申し立てを行い、却下が違法または不当だと主張する内容を伝えます。

審査請求の手続きは、自分一人で行うこともできますが、専門家のサポートを受けることをおすすめします。 弁護士、生活保護に詳しい司法書士、生活保護問題に取り組む支援団体などが、申立ての代理または支援をしてくれます。

審査請求が認められれば、決定が取り消されて生活保護が認められる可能性があります。 過去には、初めての申請で却下された後、審査請求によって認められた事例もあるため、諦めずに取り組む価値があります。

審査請求でも却下された場合は、さらに再審査請求や行政訴訟という手段もあります。 裁判所に決定の取消しを求める訴訟を提起することで、最終的な判断を仰ぐこともできるのです。

状況が変わったら再申請する

生活保護の申請は、一度却下されたとしても、何度でも再申請することができます。 状況が変わったタイミングで、改めて申請してみることが大切です。

再申請が認められやすくなるタイミングには、いくつかあります。 仕事を失って収入がなくなった、貯金が底をついた、病気やケガで働けなくなった、配偶者と離別した、家族からの援助が打ち切られたなど、生活がより困難になった状況の変化があれば、改めて申請する価値があります。

再申請する際には、最初の申請で却下された理由を踏まえて、状況が変わったことを明確に伝えることが重要です。 収入を証明する書類、医師の診断書、家族との関係を示す書類など、状況の変化を裏付ける資料を準備しましょう。

再申請をためらう必要はありません。 生活保護は権利であり、生活が困窮していれば何度でも申請できる制度です。 窓口で再申請を断られそうになっても、申請する意思を明確に伝えることが大切です。

専門家や支援団体に同行を依頼する

一人で福祉事務所に行くことが難しい、適切に対応してもらえなかったと感じている方は、専門家や支援団体に同行を依頼することが有効です。

弁護士に依頼することで、申請手続きが格段にスムーズに進む可能性があります。 弁護士が同行することで、福祉事務所も適切な対応を取らざるを得なくなり、不当な水際作戦を防ぐことができます。 法テラスを利用すれば、収入が一定以下の方は無料で弁護士に相談でき、必要に応じて費用の立替制度も利用できます。

生活保護問題に取り組むNPO法人や支援団体も、強力な味方となります。 反貧困ネットワーク、生活保護問題対策全国会議、各地域の生活困窮者支援団体などが、申請の同行支援、書類作成のサポート、行政との交渉などを行ってくれます。

支援団体は、これまでに数多くの生活保護申請をサポートしてきた経験があります。 窓口での適切な対応の引き出し方、必要な書類の整え方、申請者の事情を効果的に伝える方法などを熟知しているため、自分一人で申請するよりも認められる可能性が高くなります。

他の公的支援制度を活用する

生活保護以外にも、生活困窮者を支援する公的な制度は数多く存在しています。 生活保護の対象とならない方でも、これらの制度を組み合わせることで生活を立て直せる場合があります。

生活困窮者自立支援制度

生活困窮者自立支援制度は、生活保護に至る前の段階で支援を提供する制度です。 お住まいの自治体に設置されている自立相談支援機関で、生活全般の相談に応じてくれます。

家計改善支援、就労支援、住居確保支援、子どもの学習支援など、多面的な支援が用意されています。 生活保護よりも対象範囲が広く、生活が苦しい方なら誰でも利用できる制度です。

住居確保給付金

住居確保給付金は、家賃の支払いが難しい方に対して、家賃相当額が支給される制度です。 原則3ヶ月、最長9ヶ月の支給があり、住む場所を失う前に活用できます。

申請は、お住まいの自治体の生活困窮者自立支援窓口で行います。 収入や資産の要件はあるものの、生活保護よりも要件が緩やかなため、生活保護で却下された方でも対象となる可能性があります。

生活福祉資金貸付制度

社会福祉協議会の生活福祉資金貸付制度は、無利子または低利子で生活費を借りられる制度です。 緊急小口資金として10万円程度、総合支援資金として月15万円程度を借りることができます。

借金になるため返済が必要ですが、無利子であることや、生活が立て直せるまでの長期間の支援を受けられることがメリットです。 就職活動を続けながら生活を立て直すための一時的な支援として活用できます。

求職者支援制度

働ける状態にある方は、求職者支援制度の活用を検討してみましょう。 雇用保険を受けられない方が、職業訓練を受けながら月10万円の給付金を受け取れる制度です。

無料で職業訓練を受けて新しいスキルを身につけ、安定した就職を目指すことができます。 パソコンスキル、介護、医療事務、Webデザインなど、さまざまな分野の訓練が用意されています。

一時的な収入確保の方法

公的支援を申請する一方で、一時的に収入を確保する方法も並行して考えていきましょう。

ハローワークで仕事を探すことが、最も基本的な方法です。 求職活動中であることが、生活保護や他の支援を受ける際の前提条件となることもあるため、積極的に活用しましょう。 正社員だけでなく、パート、アルバイト、派遣など、自分の状況に合った働き方を探すことができます。

スポットワークや単発バイトのアプリを活用することで、すぐに働き始めることもできます。 タイミーやシェアフルといったアプリを使えば、空いている時間にすぐ働ける案件を見つけられます。 日払いまたは即時払いに対応している案件も多く、当面の生活費を確保するために役立ちます。

家にあるものを売却することで、当面の現金を手に入れる方法もあります。 リサイクルショップ、ブランド品買取店、貴金属買取店、質屋などを活用すれば、その場で現金化することが可能です。

クラウドソーシングを利用して在宅で稼ぐ方法もあります。 ライティング、データ入力、デザイン、翻訳など、自分のスキルに応じた仕事を見つけることができます。

健康状態に応じた支援

病気やケガで働けない状態にある場合は、健康面に応じた支援も活用しましょう。

傷病手当金は、健康保険に加入している方が病気やケガで働けなくなった場合に、最長1年6ヶ月の間給与の3分の2程度が支給される制度です。 精神疾患も対象となるため、心療内科や精神科の医師に診断書を書いてもらうことで申請できます。

障害年金は、病気やケガで日常生活や仕事に支障が出ている方が受給できる年金です。 身体障害だけでなく、精神疾患、知的障害、発達障害なども対象となります。 申請は年金事務所で行い、医師の診断書などが必要となります。

自立支援医療制度は、精神疾患の治療を受ける方の医療費の自己負担を3割から1割に軽減する制度です。 継続的に通院や服薬が必要な方にとって、大きな助けとなります。

無料低額診療事業を実施している医療機関では、経済的な理由で医療費が払えない方でも、無料または低額で診療を受けられます。 お住まいの地域でこの事業を実施している医療機関を、社会福祉協議会や福祉事務所で確認できます。

食料や物資の支援

毎日の食料や生活物資にも困っている場合は、フードバンクや物資支援を活用できます。

フードバンクは、企業や個人から寄付された食料を、必要としている方に無償で提供する活動です。 全国にフードバンクがあり、地域の福祉事務所や支援団体を通じて食料を受け取ることができます。

子ども食堂は、子どもや困窮者向けに無料または低額で食事を提供する場として、全国に広がっています。 子どもがいない方も利用できる施設も多く、食事と同時にコミュニティとのつながりも得られる場として機能しています。

地域のNPO法人や宗教団体が、定期的な食料配布や炊き出しを行っているところもあります。 お住まいの地域でどのような支援が受けられるか、社会福祉協議会に問い合わせて確認してみましょう。

住む場所がない場合の支援

家賃が払えない、追い出されてしまった、ホームレス状態になってしまったという場合の支援もあります。

無料低額宿泊所や自立支援センターなど、当面の住まいとして利用できる施設が用意されています。 これらの施設は、生活保護申請中の方や、生活が困窮している方が利用できる場所です。 お住まいの自治体の福祉事務所で、利用できる施設を案内してもらえます。

シェルターは、DV被害や緊急の事情で住む場所を失った女性を保護する施設です。 場所は秘密にされており、安全が確保された環境で生活を立て直すことができます。 女性相談支援センターやDV相談ナビに連絡することで、利用が可能となります。

シェアハウスやコミュニティハウスへの入居も選択肢の一つです。 一般的な賃貸物件よりも初期費用が安く、家具家電が備え付けられているため、すぐに入居できます。 女性専用のシェアハウスは、安心して暮らせる選択肢として人気があります。

心のケアも忘れずに

生活保護の申請が却下されたショック、生活への不安、将来への絶望感など、精神的にも大きな負担がかかっている状態だと思います。 心のケアも忘れずに行うことが大切です。

保健所や精神保健福祉センターでは、無料で精神保健に関する相談を受け付けています。 電話相談から始めて、必要に応じて対面での相談へとつなげていくことができます。

電話やSNSで相談できる窓口もあります。 よりそいホットライン、いのちの電話、こころの健康相談統一ダイヤルなど、24時間対応している窓口や、女性専用の相談窓口もあります。

心療内科や精神科の受診も、症状が深刻な場合には検討してみてください。 不眠、食欲不振、気分の落ち込みなどが続いている場合は、うつ病や不安障害などの可能性もあります。 適切な治療を受けることで、心の回復が早まり、生活を立て直す力を取り戻すことができます。

弁護士や支援団体の力を借りる

一人で抱え込まず、専門家や支援団体の力を借りることが、状況を打開する最も確実な方法です。

法テラスは、経済的に余裕のない方のための公的な法律相談機関です。 収入が一定以下の方であれば、弁護士に無料で相談でき、必要に応じて費用の立替制度も利用できます。 生活保護の不服申立てや、再申請の支援、その他の生活問題についても相談できます。

各地域の支援団体やNPO法人も、強力な味方となります。 生活保護問題対策全国会議、反貧困ネットワーク、地域の生活困窮者支援団体など、専門知識と経験を持つ人々が、無料または低額で支援を提供しています。

女性に特化した支援団体も全国に存在しています。 若年女性支援団体、シングルマザー支援団体、性暴力被害者支援団体など、それぞれの専門性を活かしたサポートを提供してくれます。

これらの団体は、SNSやLINEで気軽に相談できる窓口を持っているところも多く、電話が苦手な方でも自分のペースで相談できる環境が整っています。

諦めないことが何より大切

生活保護の申請に落ちたとしても、諦める必要はありません。 取れる手段は必ずあります。

不服申立てや再申請を通じて、生活保護を改めて獲得できる可能性があります。 他の支援制度を組み合わせることで、生活を立て直すこともできます。 専門家や支援団体の力を借りることで、自分一人では解決できないように見えた問題が、解決の道筋を見せてくれることもあります。

時間がかかっても、一歩ずつ進んでいくことが大切です。 焦って間違った選択をするよりも、利用できる制度や支援を一つずつ確認しながら、自分に合った道を見つけていきましょう。

何よりも、自分の命を大切にしてください。 追い詰められたときほど、極端な選択をしてしまいがちですが、必ず助けてくれる人や制度が存在しています。 辛いときには、すぐに相談窓口に連絡してください。 よりそいホットラインの電話番号は0120-279-338、いのちの電話は0570-783-556です。 あなたの声に耳を傾けてくれる人は、必ずいます。

まとめ

生活保護の申請に落ちたとしても、まだ取れる手段はいくつも残されています。 不服申立てや再申請、専門家や支援団体への相談を通じて、決定の見直しを求めることが可能です。 生活困窮者自立支援制度、住居確保給付金、生活福祉資金貸付制度、求職者支援制度など、生活保護以外の公的支援を組み合わせることでも、生活を立て直すことができます。 病気で働けない方には傷病手当金や障害年金、住む場所がない方にはシェルターや無料低額宿泊所、心が辛い方には保健所や精神保健福祉センターなど、状況に応じた支援が用意されています。 法テラスや支援団体、女性向け支援組織などの力を借りながら、自分一人で抱え込まずに進んでいきましょう。 申請が却下されたという結果だけで、自分の人生を諦める必要はまったくありません。 あなたを助けてくれる制度と人は、必ず存在しています。 焦らず一歩ずつ、利用できる支援を活用しながら、新しい一歩を踏み出していきましょう。

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