気比神宮  北陸道総鎮守の古社

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福井県敦賀市にある気比神宮は、北陸道総鎮守として古くから崇敬を集めてきた由緒ある神社です。日本三大鳥居の一つに数えられる大鳥居や、深い歴史を持つ境内は、多くの参拝者を魅了し続けています。気比神宮の歴史、御祭神、見どころ、参拝方法について解説します。

気比神宮とは

気比神宮は、福井県敦賀市曙町に鎮座する神社です。

越前国の一宮として、また北陸道の総鎮守として、古くから北陸地方で最も格式の高い神社の一つとされてきました。

社格は旧官幣大社で、戦前は国家から特別な保護を受ける最高位の神社の一つでした。現在は神社本庁の別表神社として、多くの崇敬を集めています。

境内には国の重要文化財に指定されている大鳥居があり、広島の厳島神社、奈良の春日大社とともに日本三大鳥居の一つに数えられています。

敦賀は古くから北陸地方の玄関口として栄えた港町で、気比神宮はその地の守り神として、海上安全や交通安全の御利益でも知られています。

御祭神と御利益

気比神宮には複数の神様が祀られています。

主祭神は伊奢沙別命です。気比大神とも称され、食物を司る神、海上安全の神として崇敬されています。

相殿神として、仲哀天皇、神功皇后、日本武尊、応神天皇、玉妃命、武内宿禰命が祀られています。

御利益は、海上安全、交通安全、家内安全、商売繁盛、縁結び、厄除け、必勝祈願などです。

特に海上安全と交通安全の御利益が有名で、漁業関係者や航海の安全を祈る人々が多く参拝します。

また、神功皇后や応神天皇との関わりから、安産や子育ての御利益もあるとされています。

気比神宮の歴史

気比神宮の歴史は非常に古く、創建の詳細は明らかではありませんが、古事記や日本書紀にもその名が記されています。

社伝によれば、大宝2年702年に文武天皇の勅によって社殿が造営されたとされています。

古くから朝廷の崇敬が厚く、歴代天皇から奉幣を受けてきました。

中世には足利氏や朝倉氏など、武家からも厚い信仰を受けました。

戦国時代には織田信長の兵火により社殿の多くが焼失しましたが、江戸時代に入り、徳川家の庇護を受けて再建されました。

明治以降は官幣大社に列せられ、国家の保護を受ける重要な神社となりました。

昭和20年1945年7月、敦賀空襲により社殿の大部分が焼失しましたが、戦後復興され、現在の姿に至っています。

大鳥居の魅力

気比神宮の最大の見どころは、国の重要文化財に指定されている大鳥居です。

高さ約10.93メートル、柱間約7.45メートルの木造の大鳥居で、その壮大さは圧巻です。

明神鳥居という様式で、朱塗りの美しい姿が特徴です。

寛文9年1669年に佐渡の国主であった松平直矩が寄進したもので、350年以上の歴史を持ちます。

広島の厳島神社、奈良の春日大社の鳥居とともに、日本三大鳥居の一つに数えられています。

空襲の際も奇跡的に焼失を免れ、当時の姿を今に伝える貴重な文化財となっています。

夜間はライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な雰囲気を醸し出します。

境内の見どころ

大鳥居以外にも、境内には見どころが多くあります。

拝殿と本殿は戦後に再建されたものですが、荘厳な雰囲気を持つ立派な社殿です。

境内には複数の摂社末社があり、それぞれに神様が祀られています。角鹿神社、天伊弉奈姫神社、猿田彦神社などがあります。

松尾芭蕉の句碑があります。芭蕉は奥の細道の途中で気比神宮に参拝し、月清し遊行のもてる砂の上という句を詠みました。

長命水という御神水が湧き出ています。古くから長寿の水として信仰されており、参拝者は自由に汲むことができます。

神池には鯉が泳ぎ、参拝者を和ませています。

社務所では御朱印やお守り、おみくじなどが授与されています。

宝物殿では、気比神宮に伝わる貴重な宝物や古文書などが展示されています。

年中行事

気比神宮では年間を通じて様々な祭事が執り行われます。

正月三が日には多くの初詣客が訪れます。福井県内でも有数の初詣スポットです。

1月10日には十日えびすが開催され、商売繁盛を願う人々で賑わいます。

3月上旬には気比の長まつりが行われます。奈良時代から続く伝統的な神事で、松の木を神前に供えて豊漁と航海安全を祈願します。

4月2日から15日には花換まつりが開催されます。桜の小枝を交換することで幸せを願う独特の祭りで、恋愛成就や良縁の御利益があるとされています。

9月2日から15日には例大祭が斎行されます。気比神宮の最も重要な祭りで、様々な神事や行事が執り行われます。

11月には七五三の参拝で賑わいます。

毎月1日と15日には月次祭が執り行われています。

花換まつり

気比神宮の春の風物詩である花換まつりについて詳しく説明します。

花換まつりは毎年4月2日から15日まで開催される春祭りです。

参拝者は神前に供えられた桜の小枝を受け取り、境内や敦賀の町で出会った人と桜の枝を交換しながら花換えましょうかという掛け声で声をかけ合います。

多くの人と枝を交換するほど幸せが訪れるとされ、良縁や恋愛成就の御利益があると信仰されています。

この祭りの起源は古く、南北朝時代にまで遡るとされています。

期間中は多くの参拝者が訪れ、境内は華やいだ雰囲気に包まれます。

近年は恋愛のパワースポットとして若い世代にも人気があり、カップルや女性グループの参拝者が多く訪れます。

参拝方法

気比神宮での参拝の基本的な作法を説明します。

大鳥居をくぐる前に一礼します。神域に入る際の礼儀です。

手水舎で心身を清めます。右手で柄杓を取り左手を清め、左手に持ち替えて右手を清め、再び右手に持ち替えて左手に水を受け口をすすぎ、最後に柄杓を立てて柄を清めます。

拝殿前で賽銭を入れ、二拝二拍手一拝の作法でお参りします。深く二度お辞儀をし、二度柏手を打ち、願い事を心の中で唱え、もう一度深くお辞儀をします。

境内の摂社末社にもお参りすると良いでしょう。

長命水をいただく場合は、備え付けの柄杓を使用します。

参拝後、授与所で御朱印やお守りをいただくことができます。

御朱印とお守り

気比神宮では御朱印とお守りを授与しています。

御朱印は通常のものに加え、季節限定の御朱印なども用意されることがあります。花換まつりの期間には特別な御朱印が授与されます。

御朱印帳を持参するか、その場で購入することもできます。気比神宮オリジナルの御朱印帳も人気です。

お守りは各種あり、海上安全、交通安全、家内安全、縁結び、学業成就、必勝祈願など、様々な御利益のものが揃っています。

花換まつりに因んだ縁結びのお守りも人気があります。

絵馬も用意されており、願い事を書いて奉納することができます。

授与所の受付時間は午前8時30分から午後5時頃までが一般的です。

アクセス方法

気比神宮へのアクセスを説明します。

公共交通機関を利用する場合、JR北陸本線敦賀駅から徒歩約15分です。駅から歩くこともできますが、バスやタクシーの利用も便利です。

敦賀駅からコミュニティバスぐるっと敦賀周遊バスを利用する場合、気比神宮前バス停で下車すぐです。

タクシーを利用する場合、敦賀駅から約5分です。

自家用車の場合、北陸自動車道敦賀ICから約10分です。

境内に無料駐車場があり、約100台分のスペースがあります。初詣や花換まつりなど行事の際は混雑することがあります。

住所は福井県敦賀市曙町11-68です。

周辺の見どころ

気比神宮周辺には他にも見どころがあります。

氣比神宮外苑は気比神宮に隣接する公園で、桜の名所として知られています。春には多くの花見客で賑わいます。

金崎宮は敦賀湾を見下ろす高台にある神社で、桜と紅葉の名所です。恋の宮としても知られています。

人道の港敦賀ムゼウムは、第二次世界大戦中にユダヤ人難民を受け入れた敦賀の歴史を伝える資料館です。

敦賀赤レンガ倉庫は明治時代に建てられた赤レンガの倉庫群で、現在は観光施設として活用されています。

敦賀港は日本海側の重要な港で、新鮮な海の幸を味わえる飲食店も多くあります。

気比神宮の魅力

気比神宮は、悠久の歴史と独特の文化を持つ魅力ある神社です。

日本三大鳥居の一つである大鳥居は、その堂々たる姿で参拝者を迎え、気比神宮の格式の高さを物語っています。

北陸道総鎮守としての長い歴史を持ち、地域の人々の信仰を集め続けてきた神社です。

花換まつりという独特の祭りは、他では体験できない特別なものです。桜の枝を交換し合うという風習は、人と人との温かいつながりを感じさせます。

敦賀という港町に鎮座することから、海上安全の神様として漁業関係者や船員からの信仰も厚く、海との深い関わりも感じられます。

敦賀を訪れた際には、ぜひ気比神宮に参拝してみてください。大鳥居の前に立ち、その威容に感動し、長い歴史に思いを馳せながら心静かに参拝することで、北陸の深い歴史と文化に触れる貴重な体験ができるでしょう。

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