障がい者転職を検討中の方必読!
絶対に読むべき必読記事
なぜか人と関わるのが怖い、自分に自信が持てない、いつも誰かに気を遣ってしまう、感情を素直に表現できない。
社会人として普通に暮らしているはずなのに、心の奥底で常に不安や苦しさを抱えている。
そんな漠然とした生きづらさの正体が、実は子ども時代に毒親と過ごした経験にあると気づいた瞬間、多くの方が様々な感情に襲われます。
毒親という言葉が広まって以降、自分の親も毒親だったと気づく大人が増えています。
身体的な虐待だけでなく、支配・コントロール、過干渉・過保護、無関心・ネグレクト、自己中心型(役割逆転)、心理的な虐待など、毒親の形は多様です。
そして、毒親に育てられた経験は、大人になっても心と人生に深い影響を残し続けます。
毒親からの影響から回復すると、心的外傷後成長(PTG)とつながります。
心的外傷後成長(PTG)を経ると、人間としての深みや人間的な強さが身に付き、人間的な魅力が増します。
この記事では、毒親に育てられた方が抱える生きづらさの正体と、その状態から回復していくための具体的な方法をお伝えしていきます。
毒親育ちの人が抱える典型的な生きづらさ
毒親に育てられた方には、共通する生きづらさのパターンが現れます。
最も多いのが、自己肯定感の極端な低さや否定的な自己概念です。
一番身近な大人である親から子どもの頃に肯定された経験が少ないため、大人になっても自分には価値がない、誰からも愛される価値が無い、と感じ続けてしまいます。
褒められても素直に受け取れず、社交辞令だと思い込んだり、何か裏があると疑ったりしてしまう方も多くいます。
人間関係での難しさも顕著に表れます。
対人関係の困難さといいます。
人の機嫌をうかがうことが癖になっていて、本当の自分の気持ちを抑え込んで相手に合わせ続けてしまう、いわゆる過剰適応の状態です。
恋愛では、自分を大切にしてくれる相手よりも、自分を傷つける相手を選んでしまう傾向もあります。
これは無意識のうちに、子ども時代に親から受けた扱いを再現しようとする心理が働くためです。
感情の扱いに困ることも特徴的です。
感情調節の困難といいます。
怒りや悲しみを感じても、それを表現することが許されなかった環境で育つと、自分の感情が分からなくなったり、感情を麻痺させてしまったりします。
不安や緊張が常にある、よく眠れないなどの過覚醒、漠然とした罪悪感があることも多いです。
こうした体や心の不調も毒親育ちの方によく見られる症状です。
毒親の様々な形と被害の認識
毒親と一言で言っても、その形は実に多様です。
身体的な暴力を振るう親、暴言や否定的な言葉を浴びせ続ける親、過剰に支配して子どもの自由を奪う親、子どもに無関心で必要なケアを与えない親、子どもを自分の感情のはけ口にする親、子どもを利用して自分の願望を叶えようとする親。
これらすべてが毒親の範疇に入ります。
毒親育ちの方が直面する難しさの一つが、自分が虐待を受けていたと認識すること自体への抵抗感です。
一つ目の困難は、自分が虐待を受けていたことの受容です。
「親もあれで一生懸命だった」「もっとひどい虐待を受けている人もいる」「私の家はそこまで悪くなかった」と、自分の体験を矮小化してしまう方が多くいます。
また「うちはうち、よそはよそ」と言う親も多くおり、暗示から抜け出せない場合があります。
しかし、心理的な虐待やネグレクトは、身体的な暴力と同じくらい子どもの心に深い傷を残します。
物理的な傷が見えないからといって、被害が軽いということではありません。
心の傷は見えない分、深刻になりやすいです。
自分が受けた扱いを正当に評価し、それが虐待だったと認識することは、回復への重要な第一歩です。
被害を認識することは、過去を恨むためではなく、自分が今抱えている苦しさの正体を理解するために必要な作業なのです。
親への複雑な感情と向き合う
二つ目の困難は、親への複雑な感情への気付きと受容です。
憎しみと愛情、怒りと懐かしさ、離れたい気持ちと寂しさ、こうした相反する感情が同時に存在することが普通です。
「親なのだから感謝しなければいけない」「育ててくれた恩がある」という社会的な圧力が、自分の本当の感情を抑え込んでしまうこともあります。
社会的な圧力と気付かず、自分の本当の気持ちと思っている場合もあります。
しかし、親に対してネガティブな感情を持つことは、決して悪いことでも親不孝でもありません。
子どもとして当然受けるべきだった愛情や安全を与えられなかったことに対する怒りや悲しみは、自然で正当な感情です。
これらの感情を否定したり抑え込んだりせず、ただ存在することを認めてあげてください。
ノートに書き出す、信頼できる人に話す、カウンセリングで言語化する、こうした作業を通じて感情を外に出していく時間が必要です。
親を許さなければいけないというプレッシャーを感じる方もいますが、許すか許さないかは自分のペースで決めれば良いことです。
許さないことも選択して良いのです。
許すことが回復のゴールではなく、自分自身が穏やかに生きられることがゴールなのです。
親への感情がどんなに複雑でも、それを抱えている自分を責める必要はありません。
毒親から物理的に距離を取る
毒親との関係を続けながら回復することは、非常に難しい挑戦です。
成人してからも親との関係が続いている方は、まず物理的に距離を取ることを検討してください。
実家から独立する、別の地域に引っ越す、連絡頻度を減らす、こうした方法で物理的な距離を作ります。
経済的な事情で実家を出られない方は、まず外で過ごす時間を増やすことから始めましょう。
仕事帰りにカフェや図書館に寄る、友人と過ごす時間を作る、休日は家にいない、こうした工夫で接触時間を減らせます。
経済的に独立するための準備として、貯金、職業訓練、安定した仕事への転職、こうした行動を計画的に進めていきましょう。
毒親の元にいる状況では調子も良くないでしょうから、無理せずできるところから始めましょう。
ハローワークでは職業訓練を受けながら、月十万円程度の教育訓練給付金を受け取れる制度があります。
教育訓練給付金には、一般教育訓練(給付率20%)、特定一般教育訓練(最大給付率50%)、専門実践教育訓練(最大給付率80%)、の3種類があります。
先に受講料の支払いが必要です。
失業中の場合は、教育訓練給付金と失業給付(基本手当)は同時に使えます。
生活困窮者自立支援制度の住居確保給付金は、家賃を一定期間支給してくれる制度で、独立の初期費用を抑えられます。
DVや虐待を受けている場合は、配偶者暴力相談支援センターや児童相談所に相談することで、緊急避難先の手配や住民票閲覧制限といった保護措置を受けられます。
着の身着のままで行っても生活に必要な服などは用意してもらえます。
完全に絶縁するという選択をする方もいます。
絶縁は最終手段のように感じられますが、自分の人生を取り戻すために必要な決断であり、罪悪感を持つ必要はありません。
自分の人生を生きることを第一に考えて良いのです。
精神科やカウンセリングを活用する
毒親育ちの生きづらさは、専門家のサポートを受けることで大きく改善します。
精神科では、うつ病、不安障害、複雑性PTSDといった毒親育ちの方によく見られる疾患の診断と治療を受けられます。
通院費が心配な方は、自立支援医療制度を使うことで医療費の自己負担を一割程度に軽減できます。
初診は適用になりませんが、継続通院が必要と医師が判断した場合、診断書作成を依頼し、市区町村の障害支援の窓口で手続きをします。
カウンセリングは、毒親育ちの問題に取り組む上で特に効果的です。
子ども時代の体験を整理し、現在の生きづらさとの関連を理解することで、新しい生き方の選択肢が見えてきます。
カウンセリングには様々なアプローチがあり、認知行動療法、トラウマに焦点を当てた治療、家族療法など、自分に合った方法を選べます。
カウンセリングは自費が多いです。自費である分、自由度が高く、オーダーメードの治療ができます。
自治体や精神保健福祉センターでは、低額または無料で相談できる窓口もあります。
ただし、自治体や精神保健福祉センターの相談は一時的なものです。
経済的な事情でカウンセリングが難しい場合は、毒親問題に特化した自助グループに参加するのも有効です。
医学用語ではありませんが、毒親を持つ人のことをアダルトチルドレン(AC)と言います。
もともとはアルコール依存症の親の元で育った子どものことを指しましたが、
現在では定義が広がり毒親の子どももアダルトチルドレンと呼ばれるようになりました。
アダルトチルドレンの自助グループは全国にあり、同じ経験を持つ仲間と話すことで深い理解と共感を得られます。
オンラインで参加できるグループも増えており、地方に住んでいる方や対面が苦手な方でも参加しやすくなっています。
自分の中の傷ついた子どもを癒やす
毒親育ちの心の中には、十分に愛されなかった子ども時代の自分が今も残っています。
回復の過程では、自分の中のその傷ついた子どもに気づき、大人になった今の自分が優しく接していく作業が大切になります。
子どもの頃に欲しかった言葉を自分にかけてあげる、頑張った自分を褒める、悲しかった気持ちを認めてあげる、こうした内なる対話を意識的に行ってみてください。
できれば安全な環境で信頼できる人と行ってください。
「あなたは悪くなかった」「ちゃんと愛される価値がある」「もう一人で頑張らなくていい」といった言葉を、子ども時代の自分に向けて伝える時間を持ちましょう。
最初は気恥ずかしく感じるかもしれませんが、続けていくうちに自分への接し方が変わっていきます。
体を使ったケアも有効です。
温かいお風呂にゆっくり入る、ぬいぐるみを抱きしめて眠る、肌触りの良い服を着る、栄養のある食事を作って食べる、こうした自分への優しさが心の傷を少しずつ癒やしていきます。
子ども時代に体験できなかった楽しみを、大人になってから経験することも回復につながります。
好きなものを買う、好きな場所に行く、好きな人と過ごす、こうした単純な喜びを自分に許してあげてください。
毒親に育てられた方は、自分を大切にすることに罪悪感を覚える傾向がありますが、自分を大切にすることは何より大切な権利です。
健全な人間関係を作り直す
毒親育ちの方は、人間関係のパターンが歪んでしまっていることが多いものです。
回復の過程では、新しい健全な人間関係を作り直していく作業が必要になります。
まずは、自分にとって安全な人を見極める力を育てていきましょう。
一緒にいて疲れる人、自分を否定する人、コントロールしようとする人とは距離を取り、自分を尊重してくれる人との関係を大切にしてください。
境界線を引く練習を信頼できる人と行えると良いでしょう。
恋愛では、過去の関係パターンを繰り返さないよう意識することが大切です。
自分を傷つける相手に魅力を感じる傾向がある場合は、その感覚に気づき、その感覚に従わず、穏やかで安定した関係を選ぶよう自分に言い聞かせていきましょう。
信頼できるカウンセラーと一緒に、自分の人間関係のパターンを整理していくことで、健全な選択ができるようになります。
自助グループや支援団体での出会いも、新しい人間関係のモデルを学ぶ良い機会になります。
理解ある仲間と過ごす時間が、人を信じる感覚を少しずつ取り戻させてくれます。
完璧な関係を最初から作る必要はなく、一つずつ、穏やかで安全な関係を増やしていけば十分です。
経済的な自立を支える制度
毒親から離れるために、経済的な自立は重要な要素です。
しかし、いきなり完全に自立する必要はなく、利用できる支援制度を組み合わせて少しずつ進めていけます。
生活困窮者自立支援制度の住居確保給付金は、家賃を最長九か月間支給してくれる制度で、独立後の家賃負担を軽減できます。
社会福祉協議会の緊急小口資金は、当面の生活費を最大十万円まで無利子で借りられます。
働ける状態にない、頼れる親族がいないという深刻な状況であれば、生活保護の申請も視野に入れてください。
毒親からの逃避が背景にある場合、扶養照会を断れる仕組みもあります。
精神疾患を抱えていて働けない方は、傷病手当金や障害年金の受給、就労継続支援B型といった福祉的就労の選択肢もあります。
職業訓練を受けながら月十万円程度の給付金を受け取れる求職者支援制度を活用すれば、新しいスキルを身につけながら経済的な自立を目指せます。
これらの制度を組み合わせて使うことで、急がず計画的に毒親からの独立を進められます。
まとめ
毒親に育てられた経験は、大人になっても続く生きづらさの根本的な原因となります。
しかし、その生きづらさは決して一生抱え続けなければならないものではなく、適切なサポートと時間をかけることで必ず改善していきます。
自分が受けた被害を正当に認識すること、親への複雑な感情を否定しないこと、物理的な距離を取ること、心療内科やカウンセリングを活用すること、自分の中の傷ついた子どもを癒やすこと、健全な人間関係を作り直すこと、これらを少しずつ実践していけば必ず楽になっていきます。
自立支援医療制度、生活困窮者自立支援制度、生活保護、職業訓練給付金、こうした公的な支援も活用してください。
精神科やカウンセラー、アダルトチルドレンの自助グループや精神保健福祉センター、よりそいホットラインといった頼れる場所は確実に存在しています。
毒親に育てられたことはあなたのせいではなく、その経験から生まれた生きづらさを抱えていることもあなたの責任ではありません。
これからの人生は、毒親の影響から少しずつ自由になっていく時間です。
過去を変えることはできませんが、これからの自分の生き方は自分で選べます。
一人で抱え込まず、専門家と支援者の手を借りながら、自分らしく穏やかに生きられる場所を取り戻してください。
毒親の元に育ったことは損なことばかりではありません。
毒親の影響から回復は、心的外傷後成長(PTG)とつながります。
心的外傷後成長(PTG)を経ると、人間としての深みや人間的な強さが身に付き、人間的な魅力が増します。
あなたが感じてきた苦しみは本物です。
あなたには、必ず幸せになる権利があります。

