お子さんの将来を考え、B型施設を探している保護者の方へ
障害のあるお子さんに合った選択をするために、まず知っておきたい基本ガイド
初めての方は、基礎知識と不安解消をセットで押さえると安心です。
まず読むべき基礎知識5記事
施設選びでつまずきやすいポイント5記事
新卒として仕事を始めたけれど毎朝起きられなくて遅刻しそうになる、目覚ましが鳴っても体が動かない、朝だけ極端に体調が悪くて仕事に行くのが辛いという状態が続いていませんか。
新卒で朝起きられない状態は意志の弱さや怠けではなく様々な身体的または心理的な背景があることがほとんどです。この記事では、新卒で朝起きられない理由と対処法について解説します。
新卒で朝起きられないことは珍しくない
新卒として仕事を始めた後に朝起きられなくなるという経験をしている方は多くいます。
学生時代とは全く異なる生活リズムへの急激な変化、慣れない仕事への精神的身体的な消耗、人間関係のストレスといった様々な要因が重なって朝起きられない状態が生じることがあります。
朝起きられない状態を意志の問題や甘えとして自分を責め続けることは状態をさらに悪化させます。まず朝起きられない原因を正確に把握することが改善への第一歩になります。
新卒で朝起きられない主な原因
生活リズムの急激な変化への適応不全
学生時代に比べて起床時間が大幅に早くなることへの体の適応が追いつかないことで朝起きられない状態が生じることがあります。
大学時代に昼頃まで寝ていた生活から毎朝六時台や七時台に起きる生活への変化は体内時計に大きな負荷をかけます。
体内時計の調整には数週間から数か月程度かかることがあり入社直後は特に朝起きることが辛く感じやすい時期です。
睡眠相後退症候群
体内時計が通常よりも遅い時間帯にずれてしまう睡眠相後退症候群は深夜になっても眠れず朝になっても強い眠気が続くという状態を引き起こします。
夜更かしが続いてきた学生時代の生活習慣が体内時計の後退を進めていることがあります。
意志の力で解決しようとしても体内時計のずれは簡単には修正できないため適切な対処が必要です。
仕事へのストレスと精神的消耗
慣れない仕事への強いストレス、職場の人間関係の辛さ、向いていないという自己否定感といった精神的な消耗が朝起きられない状態を引き起こすことがあります。
仕事に行くことへの恐怖や強い憂鬱感がある場合体が仕事に行くことを拒否するように朝起きられない状態として現れることがあります。
適応障害やうつ病の初期症状
職場でのストレスへの適応が困難になる適応障害やうつ病の初期症状として朝起きられない状態が現れることがあります。
うつ病では朝に症状が最も強くなる日内変動が典型的な特徴のひとつであり朝の体の重さと強い憂鬱感が夕方になると少し楽になるというパターンが続く場合は医療機関への相談が必要です。
慢性的な睡眠不足
仕事の準備、帰宅後の時間、趣味やSNSの時間等から就寝時間が遅くなり睡眠時間が慢性的に不足していることで朝起きられない状態が生じることがあります。
六時間以下の睡眠が続く場合は慢性的な睡眠不足として朝の体の重さと強い眠気として現れやすくなります。
起立性調節障害
自律神経の機能不全によって起立時に血圧や心拍数の調節がうまくいかなくなる起立性調節障害は朝に症状が最も強く午後から夕方にかけて回復するという特徴があります。
思春期に多い疾患ですが成人にも発症することがあります。怠けと誤解されやすいですが身体的な疾患として適切な対処が必要です。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に呼吸が繰り返し止まる睡眠時無呼吸症候群は十分な睡眠時間を確保していても熟睡できないため慢性的な疲労と朝の強い眠気として現れます。
いびきをよくかく、起床時に頭痛がある、日中に強い眠気が続くという場合は睡眠時無呼吸症候群の可能性を検討することが重要です。
薬の副作用
服用している薬に眠気を引き起こす副作用がある場合朝の強い眠気と体の重さが生じることがあります。
朝起きられない状態を改善するための方法
就寝時間を早めることを最優先にする
朝起きられない状態を改善するために最も効果的な方法のひとつが就寝時間を早めることです。
就寝時間が遅い場合はいきなり二時間早めようとするのではなく毎日十五分から三十分ずつ段階的に早めていくアプローチが体内時計を少しずつ調整するうえで現実的です。
就寝の一時間から二時間前にはスマートフォンやパソコンの使用を控えることがブルーライトによる覚醒作用を避けて眠りにつきやすくする助けになります。
朝の光を活用する
朝に自然光を浴びることが体内時計をリセットして覚醒を促すうえで非常に効果的です。
起きたらすぐにカーテンを開けて自然光を浴びる、光療法用のライトを活用するといった方法が体内時計の調整に役立ちます。
光を浴びることが難しい場合でも目覚めたらまず窓の近くに移動するという習慣が体内時計の調整を助けます。
段階的に起き上がる
低血圧や起立性調節障害がある場合は急に起き上がらず段階的に体を起こすことが症状を和らげる助けになります。
まずベッドの中で手足を動かす、次に上半身をゆっくり起こして数分座る、そしてゆっくり立ち上がるという段階的なアプローチが朝の辛さを和らげます。
起床時間を固定する
毎日同じ時間に起きることが体内時計を安定させるうえで最も重要な習慣のひとつです。
休日も平日と同じ時間に起きることが体内時計のずれを防ぐうえで重要です。休日に長時間寝てしまうことで月曜日の朝が特に辛くなるという悪循環が生じることがあります。
起床時間を毎日同じにすることを一か月継続することで体内時計が徐々に安定してくることがあります。
起きるための工夫をする
目覚ましの工夫としてスマートフォンをベッドから遠い場所に置いて立ち上がらないと止められない状況をつくることが有効です。
複数の目覚ましを異なる時間に設定する、徐々に音が大きくなる目覚ましを活用する、光で起こす光目覚まし時計を使うといった工夫が朝の目覚めを助けることがあります。
朝のルーティンをつくることとして起きたら好きな飲み物を飲む、好きな音楽をかけるといった朝の楽しみを設定することが起きる動機になることがあります。
睡眠の質を高める工夫をする
寝室の環境を整えることとして適切な温度、遮光カーテンの使用、騒音の軽減といった睡眠環境の改善が睡眠の質を高める助けになります。
就寝前のアルコールとカフェインを避けることがあります。アルコールは一時的に眠気をもたらしますが睡眠の質を低下させて朝の疲れを残しやすくします。
仕事へのストレスに対処する
朝起きられない原因が仕事へのストレスや精神的な消耗にある場合はストレスへの対処が根本的な改善につながります。
職場で困っていることを信頼できる先輩や上司に相談する、一人で抱え込まずに同期や家族に話すといった対処が精神的な負荷を軽減する助けになります。
仕事のストレスが深刻で改善の見通しが立たない場合は職場環境の見直しや医療機関への相談を検討することが重要です。
職場への対処
遅刻が続く場合の職場への相談
朝起きられない状態から遅刻が続いている場合は正直に上司や人事部門に相談することが重要です。
体調の問題で朝の出勤が困難な状況が続いているという事実を伝えることで始業時間の調整、フレックスタイムの活用、在宅勤務の利用といった合理的な配慮を求めることにつながることがあります。
医師の診断書や意見書がある場合は職場側も対応しやすくなります。
産業医への相談
職場に産業医がいる場合は朝起きられない状態について産業医に相談することが有効です。
産業医は職場と連携して業務上の配慮につなげてもらえることがあります。産業医への相談内容は基本的に人事や上司に直接伝わるものではなく安心して相談できることがほとんどです。
医療機関への受診が必要なサイン
以下のような状態が続いている場合は早めに医療機関への受診を検討することが重要です。
朝起きられない状態が二週間以上続いており改善の兆しがない場合、仕事へのストレスや強い憂鬱感と合わさっている場合、起き上がるたびにめまいや吐き気が生じる場合、いびきをよくかいて起床時に頭痛がある場合、何時間眠っても疲れが取れない状態が続いている場合は内科、心療内科、または睡眠外来への相談が重要です。
消えてしまいたいという気持ちが浮かぶ場合は緊急のサインです。すぐに医療機関または相談窓口に連絡してください。
新卒という時期への特別な配慮
新卒の時期は人生の中でも特に変化と負荷が大きい時期です。この時期に朝起きられないという問題を抱えていることを必要以上に深刻に捉えすぎないことも重要です。
多くの方が新卒の時期に様々な困難を抱えながらも少しずつ適応していきます。今の辛さが永遠に続くわけではないという視点を持つことが助けになります。
一方で我慢し続けることが状態の悪化につながる場合もあります。朝起きられない状態が深刻で改善が見られない場合は早めに対処することが重要です。
新卒だからといって全てを一人で抱え込まず職場の先輩、家族、友人、医療機関といった周囲のサポートを積極的に求めることが新卒の時期を乗り越えるうえで最も重要なことのひとつです。
まとめ
新卒で朝起きられない原因は生活リズムの変化への適応不全、睡眠相後退症候群、仕事へのストレス、適応障害やうつ病の初期症状、慢性的な睡眠不足、起立性調節障害、睡眠時無呼吸症候群といった様々なものがあります。
就寝時間を段階的に早める、朝の光を活用する、起床時間を固定する、睡眠の質を高めるといった対処を試みながら改善が見られない場合は医療機関への受診を検討することが重要です。
職場への相談や産業医の活用も選択肢として持っておくことが朝起きられない状態を一人で抱え込まないうえで重要です。朝起きられない状態は意志の問題ではなく様々な原因から生じる身体的心理的な状態です。
自分を責めずに原因に向き合い必要なサポートを求めながら少しずつ改善を目指してください。


コメント