平安神宮 京都の平安遷都を記念して創建された壮麗な神社完全ガイド

京都市左京区に鎮座する平安神宮は、平安遷都1100年を記念して明治28年に創建された比較的新しい神社ですが、その壮大なスケールと美しさで京都を代表する神社の一つとなっています。朱塗りの社殿、広大な神苑、そして京都の守護神としての格式が、多くの参拝者を魅了します。本記事では、平安神宮の歴史と由緒、御祭神と御神徳、境内の見どころ、四季折々の神苑の美しさ、そして参拝のポイントについて詳しく解説します。

平安神宮とは

平安神宮は、他の古社とは異なる独特の成り立ちを持つ神社です。

所在地と基本情報

平安神宮は、京都市左京区岡崎西天王町に鎮座しています。京都市街地の東部、岡崎公園エリアに位置し、周辺には京都市美術館、京都国立近代美術館、京都市動物園などの文化施設が集まっています。

最寄り駅は、地下鉄東西線の東山駅で、徒歩約10分です。京阪電車の三条駅、神宮丸太町駅からも徒歩圏内です。市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」バス停からすぐです。

正式名称は「平安神宮」で、読み方は「へいあんじんぐう」です。

平安遷都1100年記念の創建

平安神宮は、明治28年1895年に、平安遷都1100年を記念して創建されました。794年に桓武天皇が長岡京から平安京へ遷都してから1100年という節目の年に、京都の繁栄と文化を記念し、また明治維新後に衰退していた京都を復興させる象徴として建立されたのです。

創建時は、内国勧業博覧会の会場としても使用され、その後、神社として整備されました。

平安京大内裏の縮小復元

平安神宮の社殿は、平安京の大内裏の正庁である朝堂院を約5分の8のスケールで復元したものです。平安時代の建築様式を忠実に再現しており、当時の壮麗な宮殿の雰囲気を味わうことができます。

朱塗りの柱、緑色の瓦屋根、白い壁のコントラストが美しく、平安時代の華やかさを今に伝えています。

京都三大祭の一つ「時代祭」

平安神宮の創建を記念して、毎年10月22日に「時代祭」が行われます。これは、祇園祭、葵祭と並ぶ京都三大祭の一つです。

時代祭では、平安時代から明治時代までの各時代の衣装をまとった約2000人の行列が、京都市内を練り歩きます。平安神宮の創建を祝うとともに、京都の長い歴史と文化を讃える祭りです。

御祭神と御神徳

平安神宮には、平安京に深い関わりのある二柱の天皇が祀られています。

主祭神:桓武天皇と孝明天皇

主祭神は、第50代桓武天皇と第121代孝明天皇です。

桓武天皇は、794年に平安京へ遷都し、平安時代の幕開けを告げた天皇です。平安京を開いた「京都の始まりの天皇」として祀られています。

孝明天皇は、平安京最後の天皇であり、明治維新直前の激動の時代を生きた天皇です。昭和15年に、「平安京最後の天皇」として合祀されました。

この二柱の天皇を祀ることで、平安京の始まりから終わりまで、約1100年の京都の歴史を象徴しています。

御神徳

平安神宮の御神徳は、京都の守護、開運招福、厄除け、商売繁盛、学業成就、縁結び、家内安全などです。

京都全体を守護する神様として、京都の人々から篤く崇敬されています。また、新しいことを始める際の開運、人生の節目での厄除けなどの御神徳もあります。

特に、京都にゆかりのある人、京都を愛する人が参拝することで、京都とのつながりを深めることができます。

境内の見どころ

平安神宮の境内には、多くの見どころがあります。

大鳥居

平安神宮の象徴とも言える巨大な朱色の大鳥居が、神宮道の入口に立っています。高さ約24メートルもあり、京都市内からも遠くに見える圧倒的な存在感です。

この大鳥居は、昭和4年に昭和天皇の即位を記念して建立されました。京都のランドマークの一つとなっています。

応天門

境内に入ると、まず目に入るのが朱塗りの立派な応天門です。これは、平安京の大内裏の正門を模したもので、重層入母屋造の壮麗な門です。

この門をくぐると、広大な境内が広がります。

大極殿

境内の正面には、大極殿があります。これは、平安京の朝堂院の正殿を復元したもので、平安神宮の中心的な建物です。

朱塗りの柱と緑の瓦屋根が美しく、平安時代の宮殿建築の華やかさを伝えています。大極殿の前で参拝します。

蒼龍楼と白虎楼

大極殿の左右には、蒼龍楼と白虎楼という二つの楼閣があります。これらも平安京の建築を復元したもので、境内の景観を一層華やかにしています。

神苑

平安神宮の大きな魅力の一つが、広大な神苑です。約3万平方メートルもの広さを持つ池泉回遊式庭園で、国の名勝に指定されています。

神苑は、東神苑、中神苑、西神苑、南神苑の四つのエリアに分かれており、それぞれに異なる景観と魅力があります。

東神苑

東神苑には、栖鳳池という美しい池があり、泰平閣という橋殿が池に架かっています。この橋殿は、京都御所にあった建物を移築したもので、優雅な姿を水面に映しています。

東神苑は、新緑や紅葉の季節に特に美しいです。

中神苑

中神苑には、蒼龍池があり、飛び石や石橋が配されています。睡蓮が美しく、初夏には花を咲かせます。

西神苑

西神苑には、白虎池があり、花菖蒲が有名です。毎年6月上旬から中旬にかけて、約2000株の花菖蒲が咲き誇り、多くの観光客が訪れます。

南神苑

南神苑には、平安の苑という枝垂れ桜の名所があります。約20本の紅枝垂れ桜が、春に美しい花を咲かせます。桜の季節には、夜間ライトアップも行われ、幻想的な景色が楽しめます。

神苑の入場

神苑は有料で、大人600円、小人300円です。拝観時間は季節によって異なりますが、概ね8時30分から17時頃までです。

社殿への参拝は無料ですが、神苑を拝観するには別途料金が必要です。ただし、その価値は十分にあります。

参拝のポイント

平安神宮を参拝する際のポイントをご紹介します。

アクセス方法

地下鉄東西線の東山駅から徒歩約10分、京阪電車の三条駅または神宮丸太町駅から徒歩約15分です。

市バスの場合、「岡崎公園 美術館・平安神宮前」「東山二条・岡崎公園口」などのバス停から徒歩すぐです。

京都駅からは、市バスで約30分です。

駐車場は、周辺に有料駐車場がありますが、観光シーズンは混雑するため、公共交通機関の利用をおすすめします。

参拝に適した時期

平安神宮と神苑は、四季折々の美しさがあります。

春3月下旬から4月上旬は、紅枝垂れ桜が満開となり、最も美しい季節です。桜の時期は、夜間ライトアップも行われ、幻想的な景色が楽しめます。ただし、この時期は非常に混雑します。

初夏6月上旬から中旬は、花菖蒲が見頃です。西神苑の白虎池を彩る花菖蒲は見事です。

夏は緑が濃く、涼やかな雰囲気です。秋10月下旬から11月中旬は、紅葉が美しいです。東神苑の紅葉は特に見事です。

冬は静寂な雰囲気の中で厳かに参拝できます。雪の日の平安神宮も風情があります。

服装と持ち物

特別な服装の規定はありませんが、神社ですので、過度に露出の多い服装は避けましょう。

神苑を拝観する場合、かなり歩くことになるため、歩きやすい靴が適しています。季節に応じた服装で訪れてください。

カメラを持参すると、美しい風景を撮影できます。特に、神苑の景色は撮影スポットとして人気があります。

参拝の作法

大鳥居をくぐる前に一礼します。応天門をくぐり、大極殿の前で参拝します。

二拝二拍手一拝の作法で参拝します。

神苑を拝観する場合は、受付で拝観料を支払い、ゆっくりと庭園を巡りましょう。

御朱印

平安神宮では、御朱印をいただくことができます。社務所で声をかけましょう。御朱印帳を持参するか、その場で購入することもできます。

平安神宮の御朱印は、シンプルで格調高いデザインです。

授与品

お守り、御札、絵馬など、さまざまな授与品があります。京都らしいデザインのお守りが人気です。

結婚式

平安神宮は、結婚式の会場としても非常に人気があります。平安時代の雅な雰囲気の中で、神前式を挙げることができます。

朱塗りの社殿を背景にした記念撮影は、一生の思い出になるでしょう。

時代祭

毎年10月22日に行われる時代祭は、平安神宮の最大の行事です。平安時代から明治時代までの各時代の衣装をまとった約2000人の行列が、京都御所から平安神宮まで約4.5キロメートルを練り歩きます。

時代絵巻を見るような壮大な行列は、京都の歴史と文化を体感できる貴重な機会です。

時代祭の日には、多くの観光客が訪れるため、早めに場所を確保することをおすすめします。

まとめ

平安神宮は、平安遷都1100年を記念して創建された比較的新しい神社ですが、平安京の大内裏を復元した壮麗な社殿と、四季折々の美しさを誇る広大な神苑により、京都を代表する神社の一つとなっています。

桓武天皇と孝明天皇を祀り、京都の始まりから終わりまでを象徴する神社として、京都の守護神としての役割を担っています。

特に、春の紅枝垂れ桜、初夏の花菖蒲、秋の紅葉は見事で、多くの観光客を魅了します。神苑の美しさは、京都随一と言っても過言ではありません。

京都を訪れる際は、ぜひ平安神宮に足を運んでみてください。平安時代の華やかさと、四季折々の自然の美しさが、あなたに感動と癒しを与えてくれるでしょう。京都の歴史と文化を肌で感じることができる、特別な場所です。

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