岩木山神社は青森県弘前市に鎮座する、霊峰岩木山の麓に位置する古社です。津軽富士とも呼ばれる美しい岩木山を御神体として祀り、約1200年以上の歴史を持ちます。陸奥国二宮として崇敬され、津軽地方の人々から「お岩木さま」「お山」と親しまれてきました。参道には日本一の大鳥居があり、本殿へと続く長い杉並木の参道は神秘的な雰囲気に包まれています。本殿は重要文化財に指定された美しい建築で、奥日光とも称される格式高い神社です。五穀豊穣、開運招福、縁結びなど様々なご利益があり、津軽地方の精神的支柱として今も多くの信仰を集めています。この記事では岩木山神社の歴史、見どころ、ご利益、アクセス方法など詳しく解説します。
岩木山神社の基本情報
正式名称
正式名称は岩木山神社(いわきやまじんじゃ)です。古くは岩木山大権現と呼ばれました。地元では「お岩木さま」「お山」と親しまれています。
所在地
青森県弘前市百沢字寺沢27に位置します。JR奥羽本線弘前駅からバスで約40分です。岩木山の南東麓、標高約200メートルの場所に鎮座しています。
創建
宝亀11年(780年)に創建されたと伝えられます。約1250年の歴史を持ちます。
御祭神
顕國魂神(うつしくにたまのかみ)、多都比姫神(たつひひめのかみ)、宇賀能賣神(うかのめのかみ)、大山祇神(おおやまつみのかみ)、坂上刈田麿命(さかのうえのかりたまろのみこと)の五柱を祀ります。岩木山の神霊を総称して岩木山大神と呼びます。
社格
旧国幣小社に列せられました。陸奥国二宮とされます(一宮は諸説あり)。津軽地方で最も格式の高い神社です。
別称
奥日光(おくのにっこう)とも呼ばれます。日光東照宮に匹敵する美しさと格式を持つことからこの名があります。
歴史的背景
古代の創建
宝亀11年(780年)、征夷大将軍坂上田村麻呂の創建と伝えられます。岩木山を御神体として祀りました。山岳信仰の聖地として始まりました。
山岳信仰の中心
岩木山は古くから霊山として崇められました。修験道の道場としても栄えました。山伏たちが修行する場所でした。
中世の発展
鎌倉時代から室町時代にかけて津軽地方の信仰を集めました。津軽安藤氏の崇敬を受けました。
津軽藩の保護
江戸時代、津軽藩主津軽氏の篤い崇敬を受けました。初代津軽為信から歴代藩主が参拝しました。社殿の造営や修復が行われました。
寛文7年の再建
寛文7年(1667年)、4代藩主津軽信政により現在の本殿などが造営されました。日光東照宮の様式を模した豪華な社殿が建てられました。
明治以降
明治の神仏分離により岩木山大権現から岩木山神社となりました。明治6年に国幣小社に列せられました。
現代の岩木山神社
津軽地方の総鎮守として多くの参拝者を集めています。パワースポットとしても注目されています。
境内の見どころ
大鳥居(一の鳥居)
岩木山神社の参道入口から約3キロメートル手前にある大鳥居です。高さ約20メートルの巨大な鳥居です。日本一の大鳥居とも言われます(諸説あり)。昭和57年(1982年)に建立されました。ここから神域が始まります。
二の鳥居
参道途中にある鳥居です。長い参道が続きます。
杉並木の参道
約700メートルの長い参道です。両側に樹齢300年を超える杉の巨木が並びます。神秘的な雰囲気に包まれています。厳かな空気が流れています。パワースポットとして人気があります。
三の鳥居(楼門下の鳥居)
楼門の手前にある鳥居です。ここから中門へ続きます。
瑞垣楼門
朱塗りの立派な楼門です。二階建ての門です。寛文7年(1667年)の建築です。重要文化財に指定されています。
中門
楼門の奥にある門です。左右に隋神像が安置されています。
拝殿
入母屋造りの拝殿です。朱塗りと金箔の豪華な装飾が施されています。寛文7年の建築です。重要文化財です。
本殿
三間社流造の本殿です。寛文7年の建築です。重要文化財に指定されています。日光東照宮の様式を模した精巧な彫刻と装飾が見事です。奥日光と称される所以です。黒漆塗りに金箔の装飾が施されています。
奥宮(岩木山山頂)
岩木山の山頂(標高1625メートル)に奥宮があります。登山道を登るか、8合目までリフトで行き、そこから登山します。山頂からの眺望は絶景です。
白雲大龍神
境内にある霊験あらたかな龍神です。金運、開運のご利益があるとされます。パワースポットとして人気です。
狛犬
特徴的な狛犬があります。上を向いた狛犬として知られます。頭を撫でると願いが叶うと言われます。
桜門
境内にある門です。春には桜が美しいです。
境内の自然
岩木山の麓に位置し、豊かな自然に囲まれています。四季折々の美しさがあります。特に紅葉の季節は見事です。
ご利益と信仰
五穀豊穣
農業の神を祀ることから五穀豊穣のご利益があります。津軽の農業を守ってきました。
開運招福
岩木山の霊力により開運のご利益があるとされます。人生を好転させる力があると信じられています。
縁結び
良縁を結ぶご利益があるとされます。恋愛成就を願う人が訪れます。
家内安全
家族の健康と平安を祈願します。一家そろっての参拝も多いです。
商売繁盛
事業の成功や商売繁盛を祈願します。宇賀能賣神は商売の神でもあります。
厄除け
災厄を祓うご利益があります。厄年の方が参拝します。
病気平癒
健康を祈願する人が訪れます。病気の治癒を願います。
金運上昇
白雲大龍神は金運のご利益があるとされます。宝くじ当選を願う人もいます。
年中行事
初詣(1月1日から3日)
正月三が日は多くの初詣客で賑わいます。一年の無事を祈願します。
節分祭(2月3日)
豆まきが行われます。福豆が撒かれます。
春季例大祭(5月)
岩木山神社の重要な祭典の一つです。神事が執り行われます。
お山参詣(旧暦8月1日、現在は8月下旬から9月初旬)
津軽地方最大の民俗行事です。白装束を着た参詣者が岩木山に登拝します。五穀豊穣と家内安全を祈願します。登山囃子が響き渡ります。サイギサイギ(幸木幸木)の掛け声が特徴的です。数千人が参加する壮大な行事です。
秋季例大祭(9月)
岩木山神社の最も重要な祭りです。神事が執り行われます。
七五三(11月)
子どもの成長を祝う家族が訪れます。
月次祭
毎月1日と15日に月次祭が行われます。
お守りと授与品
開運守
岩木山の霊力による開運のお守りです。様々な願いに対応します。
縁結び守
良縁を願うお守りです。恋愛成就を祈願する人に人気です。
金運守
金運上昇のお守りです。白雲大龍神のご神徳にあやかります。
厄除け守
災厄を祓うお守りです。厄年の方に人気です。
交通安全守
車や旅の安全を守るお守りです。
御朱印
通常の御朱印がいただけます。書き置きと直書きがあります。御朱印帳も販売されています。岩木山をモチーフにしたデザインが美しいです。
絵馬
願いを書いて奉納します。五穀豊穣や縁結びの願いが多いです。
参拝方法とマナー
基本的な参拝作法
大鳥居(一の鳥居)から始まる場合は車で参道を進みます。駐車場に車を停めます。杉並木の参道を歩きます。楼門をくぐります。手水舎で身を清めます。拝殿前で二礼二拍手一礼します。静かに祈りを捧げます。
手水の作法
右手で柄杓を持ち左手を清めます。左手に持ち替えて右手を清めます。右手に戻して左手に水を受け口をすすぎます。もう一度左手を清めます。柄杓を立てて柄を清めます。
狛犬を撫でる
上を向いた狛犬の頭を撫でます。願いを込めて撫でると叶うと言われます。
白雲大龍神への参拝
金運を願う人は白雲大龍神を参拝します。丁寧に拝みます。
写真撮影
境内での撮影は基本的に可能です。重要文化財の建物は敬意を持って撮影します。杉並木の参道は人気の撮影スポットです。他の参拝者の迷惑にならないよう配慮します。
おすすめの参拝ルート
標準コース
駐車場から杉並木の参道を歩きます。楼門をくぐります。手水舎で清めます。拝殿で参拝します。本殿を拝観します。白雲大龍神を参拝します。狛犬を撫でます。境内を散策します。社務所でお守りや御朱印をいただきます。所要時間は30分から1時間です。
じっくりコース
標準コースに加えて境内をゆっくり散策します。杉並木の参道を往復して雰囲気を味わいます。境内社も巡ります。所要時間は1時間から1時間半です。
岩木山登山コース
岩木山神社参拝後、岩木山に登ります。8合目までリフトで行き、そこから山頂を目指します。奥宮を参拝します。登山経験が必要です。所要時間は半日から1日です。
津軽観光コース
岩木山神社参拝後、弘前城、弘前市内の観光を楽しみます。津軽の歴史と文化に触れます。半日から1日のコースです。
アクセス方法
バスでのアクセス
JR奥羽本線弘前駅から弘南バス枯木平行きで約40分、岩木山神社前下車すぐです。バスの本数は限られています。時刻表の確認が必要です。
自動車でのアクセス
東北自動車道大鰐弘前ICから約30分です。弘前市街地から約20分です。駐車場は境内に無料駐車場があります(約200台)。参道の途中にも駐車場があります。
タクシー
弘前駅からタクシーで約40分です。料金は5000円から6000円程度です。
周辺の観光スポット
岩木山
津軽富士とも呼ばれる美しい山です。標高1625メートルです。8合目までリフトで行けます。登山が人気です。
弘前城
弘前市の中心にある城です。桜の名所として全国的に有名です。天守が現存しています。岩木山神社から車で約20分です。
弘前市りんご公園
りんごの栽培を学べる公園です。りんご狩りも楽しめます。津軽はりんごの産地です。
白神山地
世界自然遺産です。ブナの原生林が広がります。岩木山神社から車で約1時間です。
嶽温泉
岩木山の麓にある温泉地です。湯治場として古くから親しまれています。岩木山神社から車で約10分です。
百沢温泉郷
岩木山神社の周辺にある温泉郷です。日帰り入浴も可能です。
参拝のベストシーズン
春(4月から5月)
雪解けの季節です。新緑が美しいです。岩木山の残雪と新緑のコントラストが見事です。気候も良く参拝しやすいです。
初夏(6月から7月)
緑が濃くなります。比較的空いています。静かに参拝できます。
夏(8月から9月)
お山参詣が行われます(8月下旬から9月初旬)。津軽最大の民俗行事です。大変賑わいます。岩木山登山のベストシーズンです。
秋(9月から11月)
紅葉が美しい季節です。杉並木の参道と紅葉のコントラストが見事です。秋季例大祭が行われます。気候も良く参拝に最適です。
冬(12月から3月)
初詣は賑わいます。それ以外は雪に覆われ静かです。雪景色の神社も趣があります。冬の岩木山は厳しい美しさがあります。防寒対策が必須です。
参拝時の注意点
参拝時間
境内は基本的に日の出から日没まで参拝可能です。社務所は朝8時から夕方17時頃までです。季節により変動します。
所要時間
通常の参拝なら30分から1時間です。じっくり散策するなら1時間から1時間半です。岩木山登山を含めると半日から1日です。
混雑状況
初詣は混雑します。お山参詣の時期は大変賑わいます。通常期は比較的空いています。
服装
特別な服装は不要ですが清潔感のある服装が望ましいです。歩きやすい靴が推奨されます。冬は防寒対策が必須です。岩木山に登る場合は登山装備が必要です。
気候
岩木山の麓なので平地より気温が低いです。上着を持参すると良いです。天候が変わりやすいので注意が必要です。
まとめ
岩木山神社は青森県弘前市に鎮座する約1250年の歴史を持つ古社です。霊峰岩木山を御神体として祀り、陸奥国二宮として津軽地方の総鎮守となっています。
顕國魂神、多都比姫神、宇賀能賣神、大山祇神、坂上刈田麿命の五柱を祀り、五穀豊穣、開運招福、縁結び、家内安全、商売繁盛、金運上昇など様々なご利益があります。
日本一とも言われる大鳥居、樹齢300年を超える杉並木の参道、重要文化財の本殿など見どころが豊富です。奥日光とも称される美しい社殿は日光東照宮の様式を模しています。
弘前駅からバスで約40分、自動車でもアクセス可能です。岩木山、弘前城、白神山地など周辺の観光スポットも充実しています。
津軽の信仰に触れたい人、パワースポットを訪れたい人、重要文化財の社殿を見たい人、岩木山に登りたい人、お山参詣を体験したい人。多くの人に愛される岩木山神社は、津軽富士の麓に鎮座する霊験あらたかな聖地です。杉並木の参道を歩き、白雲大龍神を拝み、岩木山の霊力を感じてください。津軽を訪れた際にはぜひ参拝してみてください。

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